昨日の東京株式市場で日経平均株価が暴落しました。終値は2216円安。このような下落は記憶にありませんが、史上2番目の下落幅だそうです。
私もコロナ禍になってから株の投資を始めたのですが、私が持っているような安い株(低位株)は日経平均の影響が少ない事が多いのですが、流石に昨日は見るも無惨な状況でした。
原因は世界同時株安、急激な円高、そして日銀の追加利上げです。円高に関しては、過度な円安が続いていたので適度な介入は必要でしたが、少しやり過ぎな感は否めません。
また、日銀の植田総裁の利上げの判断ですが、時期尚早な印象です。
春闘で大きなベースアップが実現した事が根拠になっていると考えますが、それ以上に物価高騰が大きく、どの調査を眺めても昨年よりも生活が苦しくなった世帯が多く、とても内需が強い状態ではありません。今後は慎重な対応が望まれます。
将棋は現在、王位戦が行われており、藤井聡太王位が2勝1敗で挑戦者の渡辺明九段をリードしています。しかし、内容的には1局目は藤井王位が勝ちを拾い、2局目は渡辺九段の快勝、3局目は中盤まで渡辺九段が優位に進めましたが、藤井王位が久し振りに終盤に力を発揮して逆転勝ちとなりました。
これまでは渡辺九段の充実ぶりが目立ちます。勝負の第4局は先手・渡辺、後手・藤井ですから第2局のように渡辺さんが圧倒するような事があれば、流れは渡辺九段。後手番で藤井王位が勝てば、3勝1敗となり、藤井有利になります。以前とは違い、両者の実力は拮抗しています。この先の予測は非常に難しいところです。
パリオリンピックが開幕し、はや一週間が過ぎました。日本勢はメダルの数は順調ですね。強化が成功していると見ていいと思います。特に体操男子は団体、個人共に金メダル。これ以上ない結果を残しています。
しかし、開幕直前に体操女子のエース・未成年である宮田選手の喫煙、飲酒に対しての体操協会の処分があまりにも厳しいものでした。同じく未成年喫煙があったスケートボードは選手の名前を伏せて、厳重注意。こちらの対応が妥当なところです。
体操協会が宮田選手を大切に思うなら、半年前、1年前に厳重に注意すべきでした。それでも彼女が態度を改めないというなら、内定取り消しもやむを得ません。
体操選手は以前から喫煙の問題がありました。当然、これまでも先輩選手が後輩の未成年の選手に喫煙をすすめた事など何度でもあったでしょう。今回の宮田選手に限り、直前の内部通報で出場を辞退させるやり方はフェアではありません。未成年者の飲酒、喫煙は法律違反ですが、五輪出場辞退とは罪と罰の釣り合いがどう考えても取れません。
女子の体操選手の場合、今回の代表選手がすべて十代という事からも分かりますが、ピークが早い時期に来ます。19歳の宮田選手にしても、これが最初で最後の機会だった可能性は低くありません。たとえ現役を続ける道を選んでも世間の厳しい目にさらされます。
彼女が引退を決断しても、体操協会には綺麗事の引き留めはしてほしくないですね。