自分が子供だった1980年代や90年代というのは、今よりもはるかにスポーツカーやセダンが多かった。
今になって思えば、車好きにとっては良い時代だったんだろうな
90年代最後の1999年になれば、既に販売台数トップ10にはステップワゴンやMPVが常連となり、スポーツカー冬の時代とかって言われてはいた
それでも、1999年にはシルビアとセリカがフルモデルチェンジ、MR-SとS2000が発売されたんだから、今から思えばすごいことなのだ
80年から90年代にかけて、ワゴン、ミニバンやSUVがどんどん登場した。80年代前半には、ミニバン(そんな言い方しなかったんだろうけど)といえば、三菱シャリオ、日産プレーリーくらいしか無かった。ジープタイプとして、登場したばかりのパジェロが「乗用車的」だとして人気となった。
それまでジープタイプと言えばランクルとかサファリくらいしか無かったのだ。
それからはこれら「RV車」が、どんどん台頭し、一気に台数を増やした。
RV車と言われるものは、またたくまに車種を増やし、より洗練され乗用車化が進んだ。
シャリオ、プレーリー、パジェロの時代から10年もすれば、アンフィニMPVとエスティマ(ともに91年)、RAV4、オデッセイ(ともに94年)が登場しているのだから、すごい進化だ。
さらに96年には、CR-V、ステップワゴンが登場している。
その間に、バブル景気の影響で、一時的にこそ高級車や高性能スポーツカーが存在感を示したかも知れないけど、全体の流れとして人々はミニバンやSUVに移行していった。
すなわち、80年代においても既に、「スポーツカー冬の時代」は始まっていたのだろう。
ただ、それに変わる良いワゴンが世の中に存在しなかっただけのことだ。
または、それによるバンと言うイメージによる敬遠。
多少良いワゴンが出てきたとしても、まだまだバンのイメージが強い人には敬遠されてしまったのではないだろうか。
それでも人々は、潜在的にはそういったワゴン的な車に、魅力を感じていたのだろう。
そんなバン的な要素が除かれた、乗用車的なミニバンが登場すれば、それが売れないわけが無かったのだ。
レガシィツーリングワゴンなんかも、バンのイメージを壊して、ステーションワゴンという言葉を浸透させた功績のある車だ。
日本のトンネル技術が世界一なのは、日本の鉄道が世界一であるからだ。日本人は欧米よりも鉄道を利用する。
そもそも、日本人は、きっとさかのぼれば江戸時代の頃から、個人で馬や馬車に乗って移動する文化があまり無い。
ヨーロッパでは、貴族が馬を持って、そういう貴族の文化から自動車は普及していった。
いまでも、ヨーロッパではスーパーカーメーカーが多数存在して、日本メーカーではどうしても成立しずらいのは、このあたりの「貴族の文化」っていうのが遠い背景にはあるんだと思う。
とにかくそういうわけで、日本は鉄道は発展しても、自動車の普及は遅れた。
自動車というものを、自ら運転を楽しむ対象というよりは、どこか鉄道のように「移動させてくれるもの」程度にしか捉えられていないんじゃないだろうか。
オデッセイ(とくに先代)は、新幹線のようなデザインの車だけど、それもあながち遠くない話だ。
事実、車を盆暮れ正月の帰省くらいにしか使ってない、新幹線と同じような用途でしか使ってない、なんて人も多いんじゃないだろうか。
それでも、さらには路面電車にインスパイアされたデザインの車や、シロもの家電を模したカタチの車が登場したいま、新幹線的なデザインは、とってもスポーティに見えてしまう。
べつに、モビリオやキューブが悪い車だというのではない。
あれはあれで、面白いデザインで、面白いコンセプトだろうと思う。
よくできた車だ。
でも、そういうような電車みたいなコンセプトの車であふれ返ってしまった日本というのは、どうなのかって思う。
クルーズコントロールがついて、車線をキープする機能もついて、ブレーキも踏んでくれる。
もうこうなれば、ようは高速道路が線路の「鉄道」だ。
すべてがハイブリッド車、電気自動車になったとしたって、効率からいえば新幹線よりはるかに燃費の悪い「鉄道」で、高速道路を走るようなものだ。
でもどうしてなんだろう。
こんな日本は、事実、ロードスターを生み出したし、また今も尚オートバイ大国でもあるのだ。
不思議なものだ。
今になって思えば、車好きにとっては良い時代だったんだろうな
90年代最後の1999年になれば、既に販売台数トップ10にはステップワゴンやMPVが常連となり、スポーツカー冬の時代とかって言われてはいた
それでも、1999年にはシルビアとセリカがフルモデルチェンジ、MR-SとS2000が発売されたんだから、今から思えばすごいことなのだ
80年から90年代にかけて、ワゴン、ミニバンやSUVがどんどん登場した。80年代前半には、ミニバン(そんな言い方しなかったんだろうけど)といえば、三菱シャリオ、日産プレーリーくらいしか無かった。ジープタイプとして、登場したばかりのパジェロが「乗用車的」だとして人気となった。
それまでジープタイプと言えばランクルとかサファリくらいしか無かったのだ。
それからはこれら「RV車」が、どんどん台頭し、一気に台数を増やした。
RV車と言われるものは、またたくまに車種を増やし、より洗練され乗用車化が進んだ。
シャリオ、プレーリー、パジェロの時代から10年もすれば、アンフィニMPVとエスティマ(ともに91年)、RAV4、オデッセイ(ともに94年)が登場しているのだから、すごい進化だ。
さらに96年には、CR-V、ステップワゴンが登場している。
その間に、バブル景気の影響で、一時的にこそ高級車や高性能スポーツカーが存在感を示したかも知れないけど、全体の流れとして人々はミニバンやSUVに移行していった。
すなわち、80年代においても既に、「スポーツカー冬の時代」は始まっていたのだろう。
ただ、それに変わる良いワゴンが世の中に存在しなかっただけのことだ。
または、それによるバンと言うイメージによる敬遠。
多少良いワゴンが出てきたとしても、まだまだバンのイメージが強い人には敬遠されてしまったのではないだろうか。
それでも人々は、潜在的にはそういったワゴン的な車に、魅力を感じていたのだろう。
そんなバン的な要素が除かれた、乗用車的なミニバンが登場すれば、それが売れないわけが無かったのだ。
レガシィツーリングワゴンなんかも、バンのイメージを壊して、ステーションワゴンという言葉を浸透させた功績のある車だ。
日本のトンネル技術が世界一なのは、日本の鉄道が世界一であるからだ。日本人は欧米よりも鉄道を利用する。
そもそも、日本人は、きっとさかのぼれば江戸時代の頃から、個人で馬や馬車に乗って移動する文化があまり無い。
ヨーロッパでは、貴族が馬を持って、そういう貴族の文化から自動車は普及していった。
いまでも、ヨーロッパではスーパーカーメーカーが多数存在して、日本メーカーではどうしても成立しずらいのは、このあたりの「貴族の文化」っていうのが遠い背景にはあるんだと思う。
とにかくそういうわけで、日本は鉄道は発展しても、自動車の普及は遅れた。
自動車というものを、自ら運転を楽しむ対象というよりは、どこか鉄道のように「移動させてくれるもの」程度にしか捉えられていないんじゃないだろうか。
オデッセイ(とくに先代)は、新幹線のようなデザインの車だけど、それもあながち遠くない話だ。
事実、車を盆暮れ正月の帰省くらいにしか使ってない、新幹線と同じような用途でしか使ってない、なんて人も多いんじゃないだろうか。
それでも、さらには路面電車にインスパイアされたデザインの車や、シロもの家電を模したカタチの車が登場したいま、新幹線的なデザインは、とってもスポーティに見えてしまう。
べつに、モビリオやキューブが悪い車だというのではない。
あれはあれで、面白いデザインで、面白いコンセプトだろうと思う。
よくできた車だ。
でも、そういうような電車みたいなコンセプトの車であふれ返ってしまった日本というのは、どうなのかって思う。
クルーズコントロールがついて、車線をキープする機能もついて、ブレーキも踏んでくれる。
もうこうなれば、ようは高速道路が線路の「鉄道」だ。
すべてがハイブリッド車、電気自動車になったとしたって、効率からいえば新幹線よりはるかに燃費の悪い「鉄道」で、高速道路を走るようなものだ。
でもどうしてなんだろう。
こんな日本は、事実、ロードスターを生み出したし、また今も尚オートバイ大国でもあるのだ。
不思議なものだ。
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