鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

平佐焼窯跡

2024-06-20 | 史跡

薩摩川内市皿山の平佐焼窯跡を紹介します。川内川左岸側の山あいにあります。

 

民家の横から小川を山側へ行きます。

平佐窯は、平佐領主本郷家が天草や肥前から陶工を呼び寄せて築いた磁器窯です。

 

民家の裏に屋根のある窯跡が見えます。

1780年代に創業し、椀や皿などの日用品から、高価な美術品まで生産しました。

 

平佐焼の原料は、天草産の陶石と地元産の粘土で、釉(うわぐすり)にはイスノキの皮を焼いた灰を用い、青味がかった色を帯びていました。

川内川に近い、山あいのここに窯を築いたのは、原料や製品運搬の水運がいいのと、燃料の薪を手に入れやすかったからと思われます。

 

窯跡です。ここ以外にも多くの窯があり、薩摩焼史上最大の規模を誇り、欧州へも輸出されていました。

薩摩焼といえば美山が有名ですが、こんなところに大規模な薩摩焼の窯があったとは意外です。

 

昭和12年が最後の窯入れとなりました。窯跡は草が生え、劣化が進んでいます。

 

入口のアーチはパイプで支えられ、崩落しそうです。

 

内部。ここもパイプで支えられ、いずれ崩落するかもしれません。

 

隣の窯はシートで覆われ、ここも劣化しているようです。

 

案内板の平佐焼です。

次回は、隣の皿山天主堂跡を紹介します。


コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (ma_kun)
2024-06-20 10:31:00
窯が廃れたと言うことは
後継者がいなくなったと
言うことですかね。
返信する
美山 (chiro)
2024-06-20 17:24:18
ma_kunさん

こんにちは。
領主の保護がなくなったのと、有田焼などほかの産地に押されて、すたれたようですよ。
美山の薩摩焼は盛んです
返信する
こんばんは。 (momomama)
2024-06-20 21:36:49
薩摩焼 見事ですね~
美山は 私が行った沈壽官窯がある所ですよね。
それしか知りませんでした。
>昭和12年が最後の窯入れとなりました。
もったいなかったですね。
返信する
沈壽官窯 (chiro)
2024-06-21 09:27:41
momomamaさん

おはようございます。
大規模な薩摩焼の跡ですが、あまり知られておらず、訪れる人も少ないです。
平佐焼は見たことがありません。
美山はmomomamaさんが訪れた沈壽官窯がある所です。
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