鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

大乗院橋

2008-02-23 | 石橋
昨日紹介した春日神社から北に少し行くと、稲荷町に清水中学校があります。


清水中学校。
背後の山は、清水城という古いお城の跡です。
一度登ったことがありますが、古い石垣が残っています。
ただし、整備されておらず、道も悪いです。

その下の、清水中学校の場所は、島津氏の祈願所であった大乗院というお寺の跡です。
廃仏毀釈で、真っ先に廃寺となりました。


清水中学校の校門の横にある梵字を刻んだ石塔。


大乗院の正門を仁王堂といい、その近くに湧水があり、これを仁王堂の水といいました。
これは、清水町の清水小学校の角にある仁王堂の水です。
お茶や酒に適した湧水で、清水町の名はこれに由来しています。
現在、市の上水道水源になっています(赤い祠の右が水源施設)。


大乗院の前、現在の清水中学校の正門前の稲荷川に、甲突川五石橋と同じ岩永三五郎が架けた大乗院橋という石橋がありました。
しかし、昭和63年の洪水で流失しました。
これは、平成2年3月に完成した新大乗院橋で、下流から見たものです。
石橋の形をしていますが、コンクリート橋です。


流失した大乗院橋の石材を使用して、平成10年3月、近くの若松公園に、2分の1の石橋が復元されました。
これが移設大乗院橋です。
元の大乗院橋は、長さ14.5m、幅員4.2mで、アーチの丸みが強い美しい石橋でしたが、これもその面影を残しています。
コメント (2)
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