鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

若き薩摩の群像

2008-02-21 | 史跡
鹿児島市の史跡をいくつか紹介します。

鹿児島市に幕末や明治維新関連の史跡はたくさんありますが、最も人目に付くのがこの像でしょう。


鹿児島の表玄関、鹿児島中央駅前にある「若き薩摩の群像」。
後ろは、駅ビル、アミュプラザの屋上にある大観覧車。


前の写真の側面。

我が国が鎖国中だった1865年、薩摩藩は国禁を犯して、留学生を海外に渡航させました。
彼ら19名の像がこれです。
イギリス商人グラバーの手引きで、串木野から20日かけてシンガポールに着き、さらに66日かけてロンドンに着きました。
高層ビルや汽車など、見るもの全てが驚きの連続でした。

いつも見ている割には、誰がいるか考えませんでしたが、調べてみました。
主な顔ぶれです。
新納久修(団長、このとき34歳)
町田久成(初代帝国博物館長)
五代友厚(大阪の商工業の発展に尽力し、大阪商業講習所(現・大阪市立大学)を創設)
寺島宗則(医師、通訳、外交と多彩に活躍した)
森有礼(初代文部大臣)
畠山義成(東京開成学校(のち東京大学)初代学長)
村橋久成(北海道開拓につくし、日本で始めて本格的なビールの生産を始めた)
長沢鼎(最年少の13歳で渡航した。アメリカに渡り、ぶどう王と呼ばれた)

後の日本をリードした若きスチューデントパワーです。
像の作者は、昨年文化勲章を受章され、大久保利通像も制作した中村晋哉氏です。
コメント (5)
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