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カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

命あっての・・・

2019-10-18 17:06:40 | 熊本地震
 今日の熊日新聞科学欄には、日奈久断層帯にひずみが蓄積している状況が掲載されている。

 調査は文科省の委託で、九州大学地震火山観測研究センターを中心に熊本地震後3年間実施したもの。

 報告書をまとめて政府の地震調査研究推進本部に提出したもの。

 2016年の熊本地震で、布田川断層帯のうち布田川区間はほぼひずみが解消したが、日奈久断層帯は高野~白旗区間以外は残っていることが分かっている。

 
 (布田川断層帯と日奈久断層帯)

 先般の熊本地震では、前震は日奈久断層帯の高野~白旗区間、本震は布田川断層帯の布田川区間でのひずみの解消が原因とされている。

 ひずみが蓄積したまま残されているのは、布田川断層帯の宇土区間と宇土半島北側区間、それに日奈久断層帯の白旗以南である。

 今回の調査の結果、日奈久断層帯は3つの区間で構成されているというこれまでの考えを変えて、4つの区間に区分している。

 熊本地震の後の、地質調査(トレンチ調査・ボーリング調査)の結果判明したものだという。

 その結果から、断層の区間ごとの地震の間隔が推定され、日奈久断層帯は近い将来もう一度大地震を起こすと結論づけられている。

 
 (日奈久断層帯の全域が崩壊した場合の県内各地の予想震度)

 同時に崩壊した場合なので、ほぼ最大規模が想定されているようだ。

 前回の熊本地震でも、各断層の布田川区間、高野~白旗区間というように実際は区間でひすみ解消が途切れている。

 ただし、連動しなくとも前回並みの大地震になるわけだから、連動したら大規模になる。

 こうしてみると熊本は地震の巣のような感じだが、断層帯と呼ばれるのは別にしても枝分かれした断層はわかっていないものの方が多いのではないかと思う。

 震度7に二度も襲われた益城町では、町の南側の里山沿いに南北に走る布田川断層から町の東部で枝分かれした3本の断層が街の直下を走っているのが発見された。

 直接の被害の大部分は、この枝分かれした3本の断層によるものである。

 新聞発表の予想震度の図面から自分の住んでいる場所を見積もると、概ね震度6強が予想される地域に今も住んでいることがわかった。

 地震対策は、多分耐震強度診断~耐震化工事となるのだろうが、新聞では1室を堅固な耐震構造に強化しグラッと来たらその部屋へ避難する方法を紹介されていた。

 耐震診断も耐震化工事も、建て替えや大規模補修をしないと住めなかった建物以外では、ほとんど進捗していないのが町の現状である。

 すでに地震が終ってしまった断層の近くの町という思いから、油断が生じている気がする。

 ところが、今回の震度予想図では震度5強~震度6強の範囲内に全町が入っている。

 

 熊本城は、熊本地震復興のシンボルとして着実に復旧工事が進んでいる。

 ただし、文化財的価値の高い石垣は完全復旧まで20年を要するという。

 熊本地震前には、布田川断層帯を原因とする地震の確率は30年以内で数%未満の低確率だったことを思い出す。

 日奈久断層帯を震源とする地震は、一度に全区間か、区間ごとの数度に分けての地震といった差異がある程度で、基本的に近い将来と明言されている。

 恐ろしい話ではある。

 各地の豪雨被害などを見るとき、あらゆる自然災害の可能性に囲まれた列島に住んでいることを痛感する。

 想定を超えた災害の多発に、個人が出来ることは「命あってのモノだね」を追求することしかない。

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