庭の薔薇は花が咲いたり新芽が伸びたりと絶えず変化をしている。

冬に切り取った枝の切り口付近から、元の枝より太い新芽が伸び始めた。
新芽が赤いので直ぐ目についたし、正岡子規の歌が直ぐ頭をよぎった。
「くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる」
昨夕からの小雨にあつらえたように濡れているところを見ると、子規も今の時期にバラを見たのだろうか。

などと思いながらもう一本の咲いている薔薇の方を見ると、小雨に濡れて葉っぱも枝もうつむき加減な庭木の緑に、やはりうつむきながらもバラの紅が一際鮮やかで、こちらは冬場に枝をカットしてやらなかった事を思い出させた。
赤と紅、新芽を紅という子規に異論はないが、この新緑のなかの薔薇の花はまさしく紅だと思う。
「薔薇だけはカタカナで咲いて欲しバラの花」
漢字変換なのでいいようなものの、手書きではいつも頭をひねっている。


冬に切り取った枝の切り口付近から、元の枝より太い新芽が伸び始めた。
新芽が赤いので直ぐ目についたし、正岡子規の歌が直ぐ頭をよぎった。
「くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる」
昨夕からの小雨にあつらえたように濡れているところを見ると、子規も今の時期にバラを見たのだろうか。

などと思いながらもう一本の咲いている薔薇の方を見ると、小雨に濡れて葉っぱも枝もうつむき加減な庭木の緑に、やはりうつむきながらもバラの紅が一際鮮やかで、こちらは冬場に枝をカットしてやらなかった事を思い出させた。
赤と紅、新芽を紅という子規に異論はないが、この新緑のなかの薔薇の花はまさしく紅だと思う。
「薔薇だけはカタカナで咲いて欲しバラの花」
漢字変換なのでいいようなものの、手書きではいつも頭をひねっている。
