ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

帯がかわいそう!?

2016-12-21 17:20:45 | 着付け、試行錯誤

 

今は亡き和裁師、村松益子さんの

「美しいきもの姿のために」(ちくま文庫)

という本を眺めていたら、

帯がかわいそう」という一節に。


 

村松さんは、多くの女優さんの衣装を

請け負ってきた伝説の和裁師とも呼ばれる方で、

前には、山口智子さんとの対談のときにも

ご紹介したことがありますね。


056guchi

 

山口智子さんが着た志村ふくみ」

山口さんも撮影OKなんですよ。

真ん中の女性が村松様。

公式サイト」ここに山口さんの文章が掲載。

 

「帯がかわいそう」のあとには、

「かわいそうなので、着付け教室をやめました」という

女性の言葉を紹介。


その理由は佐賀錦の袋帯をお稽古に持参したところ、

先生が無遠慮にひだを畳んだり丸めたりするので、

ハラハラしてそのままその教室をやめたそうです。

 

いや、確かに、何回かねじり結びをして、

帯が痛まないのかなあ、と思ったことよのう。


先日の帯は~~。

 

あちこちにこんな風にシワが。

木綿ということで

少し硬いせいもあるんでしょうね。


先のムガシルクは、

 

あまりシワが寄っていない。

本によると、

佐賀錦の帯は「一締め一万円」ともいわれるそうです。

つまり一回締めるごとに一万円ずつ痛むそうです。


こちらとしては、シワが寄ると、アイロンかけねば

ならないので、手間が増える、というところかな。

それに、やはりかわいそう、という気がしないでも

ありません。

で、先生は、「帯が痛まない締め方」を

紹介してくださっています。

マッ、普通に締めたあと、

手を左下に斜めに折る」

「左手でこの斜めにして

縫い目のほうをしっかり持つ」という

まあ、普通?の方法ですね。

帯の締め方にはいろいろあって、

便利、早い、がいいときと、

ゆっくり、帯が痛まない方法など、

先生や本によってもいろいろ。

ワタシなんか、あちこち習って、いろいろ

試すのが好きだからいいけど、

場合によっては混乱しますね。


それに最初に習ったら、手や身体が

その方法を覚えてしまうし。

だからときどき締め方を変えてみる~~?


もう一つ本には、

花柳正太郎さんの、

きものって着くずさなきゃダメだ」との一言が、

心に残りました。


そのためには「着て脱いで、着て脱いで、を繰り返す、

それをやっている人といない人ではやっぱり違う」

でも、着物が特別なものになった今、

「上手に着くずしている」モデルを

本にも身近にもなかなか見かけない!


たとえば、こんな感じ?

銀座むら田の当主。

「クロワッサン・着物の時間」より。

最初に習った同じマンションの先生は

着くずし上手だったなあ、と

今になって思う。

当時はわからなかったけど。


とにかく着て、着て、着まくる~~。

着方を習ったら、グズグズでシャッキと、

というところまで着くずすのが理想です」。

着くずすと着くずれるは違うだろうし。

さしずめワタクシの場合は明らかに

着崩れる、ほう

理想は遠く、現実は~~、というところですね。

洋服では当たり前の「着くずす」ファッション、

着物では、いまや死語なんでしょうか?


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