だんだんと寒くなってきます。
拙ブログの「プチプラ生活」について
取材を受けるなかで、
月に5万円弱の年金がいかに少ないかを
実感。(今頃ですかい)
取材のあとでお茶を。
そこで
「下流老人」なる一冊を読んでみました。
朝日新聞社刊・藤田孝典著
2015年。
五年前の本です。
著者はNPO法人で生活困窮者の救済に
携わってきた方。
五年前に話題になったことは
知っていたのですが、
自分には関係ないと
思っていたせいか、パラパラ読み。
当時はなぜか
あまり年金のことを考えたことが
ありませんでした(汗)
汗、続きですね。
今度しっかり読んでみて、
わたしは下流老人だなと認識。
著者は、
高度成長やバブルの影響もあり、
いまでも中流意識を持っている人が
多いが、それは幻想とばっさり。
これからは
少ない富裕層と多くの貧困層に分かれると。
貧困老人に陥るきっかけとは、
よく取り上げられたので
内容をご存知の方も多いとは思いますが。
① 病気や事故による高額な医療費
② 子どもの問題や親の介護問題
③ 熟年離婚
④ 認知症でも頼れる人がいない
私や、周辺の話をしてみます。
①については、バブル期の不摂生が祟り
病気になっている人が結構います。
これはよくブログにアップしています。
② 子どもの不登校や引きこもり。
子どもが働かないことで
親の負担が大きい。
今はまだ問題を先延ばしにしている人も。
③ 熟年離婚
リッチなセレブが離婚、
慰謝料として何千万も払ったのはいいけど、
その後リーマンで~~。
「あんなに払うんじゃなかった」と
よく呟いています。
本では、
年金30万として
半分を女性に渡した場合、
女性は15万でも暮らせるけど、
男性は難しい~~。
言わずとしれた、
生活スキルの低さですね。
だからというわけではないけど、
孫は今から生活スキル??
続いてほしいものです。
個人ができる対策としては、
① 生活保護を正しく知っておく。
いざというとき、
受けることを恥ずかしいと思わず
権利だと知るべし。
日本ではまだ保護は
申請制度(役所に自分から赴く)で
垣根が高い。
② プライドを捨てる。
人の助けを受けることを恥ずかしいと
思わない。
日本ではまだ保護や手当を受けることを
恥ずかしいと感じる人が多い。
③ 周りにいざとなったら助けてくれる人を
持っておくこと。
これは一朝一夕ではできないので、
時間をかけて、人間関係を築いておく。
そのためには「見栄を張らない」
「率直」は必要ですね。
イワシのフライ。
プチプラ生活ではイワシは
栄養満点で安く大活躍。
ほうれん草&お味噌汁と。
私事ですが、
母子時代、医療費タダや
母子手当などを申請する際には
少し抵抗がありました。
ただ知人のなかに、
若い頃学生運動に携わっていた人がいて、
その人はいかに保護を活用して
生活するかに長けていた。
そんな人の話を
何気なく聞いていたので、
堂々と?申請できました。
ただ病院で使う際に少し抵抗が。
でもこのお陰で乳がん手術も
ほとんどお金がかかりませんでした。
この本のいいところは、
貧困を個人の問題ではなく、
社会制度の不備として捉えている点です。
だれでもいつでも困窮する可能性はある。
老人問題は、
老人だけの問題ではなく、
若い人にもどんどん広がっていく。
それを食い止めるためには、
たとえば、「生活保護の保険化」
などのセイフティネットを作る。
一人百円でも一億皆が払えば
100億円になる~。
お金がなくても幸せな老人の
イメージなども
描かれていることです。
5万円年金生活、
今でも実は少し恥ずかしい、
私のなかの中流幻想は
この期に及んでも
まだ残っているようです。
本は読むタイミングが
大切なんですね。
参考になった本でした。
「続」も読んでみます。
最後までお付き合いありがとうございます。
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