「自分のヘアは自分で作る」という内容の記事を書いたあと、「では、江戸・大正・昭和初期」の「庶民」のヘアはいったいだれが作っていたんだろう、と気になりました。
武家や豊かな商人の奥方、遊女は、髪結いさんが作っていたのはわかりますが、長屋ののおかみさん、農家の女性などはどうしてたのかな?
調べてみました。
でも日本髪の形に関する本はあるのですが、では誰が作っていたかという内容は今のところ見つからないんです。
「日本の髪型」(ポーラ」にも載っていない。
というわけで、終わり~~では気が済まない。
探して見つけたのが、右の「江戸おしゃれ図絵」(菊地ひと美・講談社)
この本によると、結髪師が登場するのは、江戸時代の後期。
後期、だって。
それまでは髪は自分で結うものだったそうです。
「ところがだんだん技巧的になっていって、武家や豊かな町人の髪は、下働きのなかから手の上手なものを選んで結わせていたのでしょう~~」とあります。
農家や長屋のおかみさんたちは、自分で結ったり、ハレの日にはご近所同士結いあったりしていたようです。
だから、「ラストサムライ」の映画で、農家の娘である小雪さんのこんな下げ髪も、自然だったのかも。
右・髪を結っているところ。
「幕末明治美人帖」(新人物往来社)より。
「髪結いの女房」なんて言葉が出て
きたのも、江戸の後期だって。
女性の仕事としては、大いに繁盛
でも、髪を結って、それをどのくらいの期間モタセていたんでしょうね。
夏なんか、さぞ、汗かいたでしょうにね。
でも小さな謎が解けて髪を洗ったあとのように少しすっきり。
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