たまたまBSで放送していた
トム・クルーズの「ラストサムライ」
この映画、杏さんの父親
(と、形容されるようになったのですね)の
渡辺謙さんが、
日本の文化やきものについて
いろいろアドヴァイスしたそうです。
そんな情報が頭に残っていたものだから、
最初に観たときにはスルーした
きものが出てくるシーンに目を凝らす~~。
主役より、むしろ、背景の人たちが気になります。
いや、この映画、アメリカ人の監督、
スタッフなのに、少なくとも、
きものには違和感、ないです。
より専門的な目で見たうえでの
判断ではありませんので、あしからず。
その上で目の付け所が違うと驚いたのは、
トム・クルーズが、
「ラストサムライ」側にたち、
一緒に戦いにいくときに
着用するきものを小雪さんが着つけるシーンです。
お互い惹かれあっているけど、
それは目と目だけでそうと知れるだけ。
そして戦いに向かうとき、
「~~これをお召しになってください」
と小雪さん演じる娘は、
まず、それまで着ていたトムの
きものを脱がします。
まあ、ここが色っぽいのはわかりますね。
次に、戦いのためのきものを
着つけていきます。
自分の感情があふれ出し、
思わずトムの背中に~~。
そう、着つけって、
お互いに身体と身体を密着させますよね。
特に着つけのこと、
何も知らない人には、かなり近づく~~。
小雪さんの手が、
トムのきものの襟合わせをしていきます~~。
この辺り、ぞくそくします。
脱がすだけが色っぽいわけではない、
着せていく過程のシーンもまた色っぽい。
男性が動かず、女性だけが動くことで、
余計に色っぽくなっているのかも。
ラブシーンとしても秀逸、
下手なベッドシーンなんかより、
よほどエロチックだと思いました。
ぜひ本編でご確認ください。
うーん、これって、外国人ならではの視点?
「夫婦善哉」や「ぼんち」など、
女性が男性のきものを
着せるシーンはありますが、
きものを肩にかける程度、
男は自分でささっと着てしまうので、
これほどのシーンにはならないんですね。
情報いただきました。
「武士の袴の着付け
奥方様のお仕事だそうです。
微妙な位置に紐を結ぶので…
そうなんですね。
初めて知りました。
日本映画にも、
そういうシーン、あまりないですよね。
知らない人、多いかも。
と…恩師に教わりました。
真相は?~~」
この映画、面白い個所、いろいろありますが、
このシーンだけで日本文化への貢献度高い~~。
映画を見て、娘が私の着付けを嫌がる理由がわかりました。
「~~そんなに近づかないで~~。髪が当たる~~、気持ち悪い~~」
「近づかないでって、言われても~~」
いや、これはわが家だけの現象かもしれませんが、
これを色っぽさにもっていく発想~~。
このシーンを思いついた人
すごいと思います。
こんなシーンを作るなんて、
そのうち外国の人のほうが
日本の着物文化に詳しくなるかもしれません(悲)
それにしても、
きものは映画の観方さえ、
深くしてくれます。
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