ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

「雰囲気美人」になりましょ!ーー岸恵子さん

2013-12-21 08:55:10 | きものの本&本

最近つくづく思うのは、わが身の中性化。

若い頃は仕事関係であっても、時として自分を「女であることよのう」と感じることもママありましたが、最近は、そんなことを感じることもなく日々は過ぎていくのであります。

それだけ「自由」になったともいえますが、一抹の寂しさも??

そんなとき見つけた、この一冊。

「男はなぜ悪女にひかれるのか」(堀江珠樹・平凡社新書)




古今東西のいわゆる悪女といわれるイメルダや「風と共に去りぬ」のスカーレッ
といった女性たちの、男性相手の手練手管を紹介しつつ女性論を展開。

とても興味深いのですが、気になったのは本のなかの「雰囲気美人」という言葉です。

フランス革命前のアンシャンレジームの時代、ジョルジュ・サンドの祖母はこう言ったそうです。

「あの時代、だれ一人として年寄りはいなかったのよ」


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 ショパンやリストの愛人でもあった女流作家所ジョルジュ・サンド

映画「愛と哀しみの旋律」より



つまり特権階級の女性たちは死ぬまで、おしゃれで立居振舞は若々しく、人生を楽しんだのです。

当時、照明は女性を美しく見せるキャンドル、そのなかで鬘(かつら)は当然の時代、白粉で顔を作った女性は、年を重ねても美しく「見えた」のでしょう。

「きれいである」ことと「きれいに見える」ことは違うのではないかと著者。

クレオパトラも実際はそれほどの美人ではなかったとの説が有力です。

実際の美貌より効果的だったのが、優雅な立居振舞と声、言葉遣いだったのではないでしょうか

歌舞伎の女形やニューハーフ、実際の女性より美しいと言われるのは、現実に生きている実際の女性たちにはとてもできない努力を重ねているからですねえ。

なるほどと考えつつ、では、現代で「年を重ねても老人ではない」女性は誰だろうと考えてみたら、岸恵子さんに行き着いたのです。

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「家庭画報」新年号より。

 吉永小百合さんとパリで。

 


現在御年80歳!!、まさに「年を重ねても老人」には程遠い~~

ハードな恋愛小説まで執筆なされて今も大活躍。

しかし、元来ものすごい美人。

美貌はもとより、ゴージャスなファッションなどなど、真似するのは至難のワザです。

そこで登場するのが、はい、キモノです。


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若尾文子さま、今もいい「雰囲気」

 久米島絣、ですかねえ。


きものは、年を重ねるごとに「雰囲気」が作れる魔法の衣装でございます。

それを纏い、ほんの少し(?)立居振舞いや言葉に気を付けるだけで、まさに「ヘンシーン」

洋服のなかのきものは目立つだけに、所作も控えめに。

それがまたいい感じの「雰囲気」を醸し出すのではないでしょうか。

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 特別ゲスト?の佐藤浩一さん。

 このかたは「雰囲気イケメン」の代表ではないでしょうか。

 年を重ねるのは仕方ないけど「老人」にはならない!

実際の造形や若さといった美よりも勝る?「雰囲気美人」

もちろん、若い方はいまの若さ、美しさを十分に楽しみつつ、「雰囲気美人」を加味すれば最強でございます。

若くても、年を重ねても、そんな自分を演出するのもまた楽しからずや?

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コメント (6)
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