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日本民藝館の「琉球の紅型」は心打つものばかり

2012-09-29 21:54:37 | アート・美術展

何かと騒がしいこの頃の沖縄周辺~。返還されてから40年も経ったんですね。そんななか、台風が来る前の晴れの土曜日、日本民藝館で11月24日まで行われている「琉球の紅型」展に行ってきました。

Binngata


 民藝館は、閑静な住宅街にあるので、駅から館までの道も、いろんなおうちを楽しめます。その上、近くには東大駒場のキャンパス。そのなかにあるレストラン「ルヴェ ソン ヴェール」で、まずはランチ。

ここは800円で日替わりが楽しめる、なんともお得なレストランです。その上、キャンパスのなかにあるので、周りは緑がいっぱい

裏門から出て高級住宅街を通って、民藝館へ。

7月にはサントリー美術館で「沖縄の紅型展」がありましたが、

民藝館での展示のほうがずっと身近に感じられ、作り手や使っている人たちの生活が目の前に浮かび上がってくるようでした。

その理由は、日本民藝館の存在が、生活に即した「用の美」に焦点を当てて展示しているからではないでしょうか。

普通の人の暮らしのなかの「ハレの日」に使われてきた(多分)紅型。それらは色あせ、破け、継ぎがはってあったりしますが、だからこそ素敵

そのなかで、木綿の布で織った花織の「手巾」というものがあり、目を奪われました。細い細い白や赤などの糸で織られたその布は、なんとも繊細でレースのような美しさです。

「手巾」を「てぬぐい」だと取り、「なんと贅沢な」と思ったものでしたが、実はこれ「ていさーじ」という「旅の途中の魔除け、お守り、男女の愛情のあかし、愛する人への祈り」を織り込んだものだそうです。(「琉球布紀行」澤地久枝著)

 芭蕉布や花織、久米島絣など、きもの愛好家には垂涎の的として知られる品々ですが、この展示を見ていると、「用の美」として、少し乱暴なくらい、擦り切れるほどに着倒してみたいと思ってしまいました。

 いま、そんなことができるのは、お金とセンスの両方があるものすごく贅沢な人ですね。

展示と同時に、下の二冊に目を通すとより面白いと思います。

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「沖縄文化論」(岡本太郎著・中央公論社)

「琉球布紀行」(澤地久恵著・新潮社)

本日のきものは、

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きもの・ピンクベージュの単の結城紬

帯・ 麻の葡萄帯

帯揚げ・紫の縮緬

帯締め・紫と白のツートンカラー

帯留・大好きな真珠の葡萄

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一緒に行った友人のコーディ

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ベージュの格子が可愛い紬

菊唐草の木綿の帯

緑の帯揚げ、白の葡萄の帯留が利いています。

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コメント (2)
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