季節の変わり目になると、いつも取り出して眺めては「いいなあ」とため息をつく本があります。
どちらもfussaさんという方たちの本です。
「アンティーク着物を自分らしく着こなす・きもの手帖」(雄鶏社)
いつ買ったのでしょうか。香椎由宇さんの美しさに惹かれて手に取ったのだと思います。
産毛が残ったラフなヘアも素敵なら、一つのきものをカジュアルに着たり、フォーマルに着たりするテクニックも楽しい
同じきものを春らしくしたり、秋らしく着たり、一つの帯で六着もの着こなしを見せたり、反対色や同系色コーディなど盛りだくさん。なにより一つ一つの帯やきものがすべて好みです。
香椎さん、キュートです。
もう一つの本は、
「お気に入りの着物十二か月」(ピエ・ブックス)
二冊に出てくるコーディネイトは、とても真似できるようなものではありませんが、素晴らしいのは、配色のセンスです。
帯に入っているとはいえ、紫にグリーンをもってきて、それでいてうるさくないというか、「上品可愛い」色合わせ。
あるいはわさび色のきものにピンクの入った帯を合わせるセンス。
きものだけではなく、ほかの面でもおおいに勉強になります。
「七緒」の表紙も担当なさっていて、更紗の表紙のときには知らず知らずのうちに書店カウンターに持っていっていました。
fussaさんとは、きものが大好きなお二人が、学校で知りあい、共同でお仕事をしているときの名前だそうです。
ブドウの房(ふさ)のように豊かな粒が実るようにとの願いから付けられたネーミングも素敵です。
好きなきものを、気の合った友人と一緒に仕事にする、こんなふうな生き方もうらやましいのかもしれません。
いくつになっても、手元に置きたい本です。
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