FEEL ambivalence

毎日、いろんなことを思います。
両極端な感じで。

両面価値。
同一対象に対する愛憎共存。

「蹴りたい背中」/綿矢りさ。

2006-07-14 22:54:09 | 
以前から読んでみたいと思っていた。
冒頭から鋭い描写が表れている。細やかな叙景と心理描写。視点はまさしく一人の女子高生だ。
読んだのが今になってからで良かったのかも知れない。もしも高校生の頃にこれを読んだとしても、ぼくはきっと理解し得なかっただろう。あの頃の僕も似たような激情に襲われていたと思う。そして、さりげなく意識を逸らしていたような気もする。ただ、あまりにも子どもで、自分を取り巻く何もかもを肯定し続けていたし、否定し続けていた。だから、きっと理解できなかったに違いない。
突き上げる気持ちは形容することが難しい。その気持ちは本人しか理解し得ないし、まして、他人に説明する必要もないだろう。
一組の男女が織り成す物語は、客観的に見れば恋愛感情が絡んだように見えるだろう。もしくは人間同士の友情の話であるかもしれない。しかし、本当にそうだろうか。二人の結びつきが陽性なものであると誰が結論付けられるのだろう。ネガティブな気持ちのままの関係を形成し、得てしてそれが理解しやすい形に置き換えられていることもありえる。客観はあくまで客観でしかない。そして、感情は客観で評価されることがほとんどだ。悲鳴を上げている主観に関わらずに。
偏った見方なのかも知れないが、これは読み手を選ぶのかもしれない。今の精神状態であれば、ぼくはこの本を好きだ。けれど、それは簡単に覆る。不安定な土台に建っている楼閣のような心理描写を表しているからだ。

瑞々しく10代の心が描かれている。
ちょっと再読にはつらいけれど。

なんか、祟られてるの?

2006-07-14 13:48:15 | ろぐ
ランチタイム。
美味しいなぁってもぐもぐご飯を頬張っていると、妙な違和感と共にガリリという感触。おかしい。
なんじゃと思い、口に指を突っ込んで探る。

出てきたのは銀色の物体。
歯を覆っていたと推測されるもの。

うげぇ。

慌てて歯科に予約を入れて、これから行ってまいります。

なんだろう。
頭痛といい、歯といい。
なーんか、今年の医療費かかりすぎ。
もうちょっと頑張れば控除受けられそうです。ほんと。