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South Is. Alps
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Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
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名古屋星が丘「海鮮料理ヒロ」

後期の授業第1日目!やれやれ、始まってしまったの感あり、だな。

夕刻より、研究会。イタリアとインテリアの話。

終了後20時半頃からスタートの会食。先客あり。理事会の流れの連中。
食中も話し弾む。これでいいのか!てな調子。

2018-09-21 23:18:22 | 夕食・パーティなど | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『プラナカン 東南アジアを動かす謎の民(Kindle版)』

太田泰彦、2018、『プラナカン 東南アジアを動かす謎の民(Kindle版)』、日本経済新聞出版社

シンガポールに初めて行ったのは1984年、オーストラリアへの旅の往復にストップオーバーしたものだ。当時は、オーストラリアへのカンタス航空の直行便の値段が高く(40万)、その点、シンガポール航空は乗り継ぎを必要とするものの安価だった(それでも、18万)。また、シンガポール航空では、非常にお得なストップオーバー・プランを用意してくれていた。ほんの2−300ドルで四つ星のホテルでの複数泊の宿泊やフリーのオプションプランをつけてくれた。ついでながら、豪ドルの交換レートは1984年では215円だったが、みるみる下がって1986−7年には、100円ぐらいになっていたので、その感覚の2-300ドルであった。

恩師の同級生という現地滞在員の方が一晩接待してくださって、町並みや、街の活気に良い印象を持ったが、しかし、思い出すと、現在のシンガポールのようなキラキラした感じはなく、チャイナタウンのあたりはもっと、ある種うらびれた感さえ漂っていた。しかし、現在のような高層建築は始まっていて、チャイナタウンのフードコートは建設中の高層ビルの一角にあって、知り合ったおじさんは、今度来るときにはここはオフィスビルになっているだろうし、チャイナタウンの古い建物は全部立て直しが決まっていると話してくれた。1987年まで、続けて、4年間、オーストラリアへの往復にすくなくとも一度はストップオーバーをして、街を歩き回ったが、この短い間には知り合ったおじさんが言うようには大きな変化はなかった。チャイナタウンの一角は変わったけれど、むしろ、高層ビル化への転換は進んでいないような印象だった。

しばらく時間が立ってシンガポールに行ったのは2013年の年末年始だった。それまでも、トランジットでは何回かチャンギ−空港を使ったが、シンガポールには入国しなかった。この訪問は、むしろ刮目とでもいうべき印象だった。この30年間のシンガポールの変化は画期的であったようだ。アジアの海運空運のハブとして、また、金融センターとしてのシンガポールは、一人あたりのGDPは日本を遥かに超えていて、町並みや道路、交通システムは画期的に変わっていた。

また、高層ビルが林立する一方、深い森が各所に見られて、緑に溢れていた。博物館や美術館が充実していた。このブログにも、その興奮を「シンガポール美術館・博物館訪問記」として書いている。たまたま、ビエンナーレが開催されていて、ボランティアの説明員の説明もとてもしっかりしていた。この旅のとき、興味をもったのがプラナカンだった。エメラルド・ヒルを訪ね、プラナカン博物館を見学した。カトンには2016年年末に行ったときに訪ねた。さらに、シンガポール政府が文化やプラナカンを重要視していることが見て取れた。1984年に聞いたチャイナタウンは再開発されて古い建物は一層されるというプロジェクトは、この間見直し顔のなわれたとのことであった。要所要所の古い町並みが計画的に残された。中華系ではチャイナタウンであり、プラナカンのエメラルド・ヒルやカトンであり、インド人街やアラブ街も残されていた。

国父のリー・クアンユーは引退していたが、客家系のプラナカンであることを知り、かれのシンガポール建国のポリシーとの接点が大変興味深く思えた。帰国後間もなく『リー・クアンユー、世界を語る 完全版(キンドル版)』を読んだ。また、2016-17年の訪問のときには、たまたま、Jeniffer Limというオーストラリアのプラナカンの存在を知った。また、大晦日にプラナカン料理を楽しんだ

本書は、リー・クアンユー家の物語に始まり、プラナカンの文化や海峡植民地の地政学などプラナカンの歴史と現在を知ることができる。引用されている本を探してみたり、ウェブページを検索したり、またGoogleMapsで見てみたりしながら、非常に充実した読書を楽しむことができた。プラナカンのことをもっと知りたくなったし、プラナカンに出会ってみたくなった。また、近いうちにぜひシンガポール、マラッカ、ペナンに行ってみたいものだ。

プラナカン 東南アジアを動かす謎の民
太田泰彦
日本経済新聞出版社

2018-09-21 12:32:13 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


9月20日(木)のつぶやき


2018-09-21 05:46:06 | tweets | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )