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Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「夏草」のエネルギー

2019年06月17日 22時59分29秒 | 俳句・短歌・詩等関連
★夏草や手ふれて見たき仏の朱      加藤楸邨
★夏草に汽罐車の車輪来て止る      山口誓子


 草いきれなどといわれるように生い茂った夏の草は、夏のエネルギーに満ち満ちている。梅雨時の前はまだそのような勢いを感じない。30℃を超す熱気を受けて成長する草には、人を寄せ付けない強さを感じる。あの中に入り込んだら、人の力などを超えた圧倒的な力でねじ伏せられる。そんな強さを前に圧倒される。何か大きな壁が眼前に現れ出でたようなものである。
 そんな圧倒的な夏草のエネルギーが、蒸気機関車の存在感にたとえられたりする。同時に仏の持っているかもしれない包容力に転化されるのかもしれない。
 梅雨時でも、一雨の水を得て、勢いよく伸びる夏草にたじろぐこともある。この時期、草は人を寄せ付けない、あるいはその準備をしている。

慌ただしい一日

2019年06月17日 21時22分16秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 本日は慌ただしかった。朝一番で市役所に出向いて、書類を提出。すぐに市民病院に取って返し、採血と造影剤を入れたCTの検査。会計が終わってすぐにふたたび組合の会館に出向いて、幹事会ともう一つの会議、終了後に500円のワンコインでの慰労会に参加。17時半まで会館で過ごしたのち、二次会に引きづられてしまった。いつもの安い居酒屋で19時まで。二次会は1800円。
 関内駅まで歩いた後、京浜東北線に乗車したが、横浜駅を通り過ぎて川崎駅まで乗車してしまった。慌てて反対方向に乗り換え。無事帰宅。

 市民病院の検査結果は来週の月曜日。どうなることやら。

星を見上げると‥

2019年06月16日 23時48分23秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 明日は満月&十五夜ということらしい。本日は木星のすぐ横に月が煌々と照っていた。星は見えにくいのかと思ったが、昨晩の雨で空がきれいになっているためか、それなりに星を見ることができた。一昨日よりも本日の方が良く見えた。

 月のすぐ右側にアンタレスがあり、その西側にサソリの頭にあたる二つの二等星が確認でき来た。一昨日は一つしか見当たら無かった。この二つがあるとサソリ座とすぐにわかる。
 さらに東側に土星とわし座のアルタイルも確認できた。

 これ以上空を見上げていると不審者に見られるので断念。夜のウォーキングに専念して帰宅。わたしからすると、前を見ずに顔だけボヤっとスマホの明かりで人魂がふらふらするように歩いている男女の方が怪しいのだが、世の中ではそのようには判断されない。星を見上げて立ちどまっている人間の方が怪しまれているようだ。
 そして本人は首が痛くなる。

 明日は昼前から食事ぬきで採血とCTの検査。その足でそのまま組合の会館へ。可能ならば市役所によって書類を提出したいと思っている。

額紫陽花

2019年06月16日 21時08分03秒 | 俳句・短歌・詩等関連


★かなしみのはづれより咲く額の花    平井照敏
★あけがたや額の咲くより空ひくく    石橋秀野
★紅もまた雨の彩なり額の花       川合みさを
★雨の庭引き締めて紺額の花       稲岡 


 額紫陽花というのが好みである。中心を取り囲むように周囲に花が開くように萼が開いている。

 紫陽花よりも萼がのびのびと開いているように見えるのがいい、と言った人がいる。なるほどそういう見方もあるのか、と感心したことを覚えている。その頃は、紫陽花も額紫陽花も差はないと思っていた。否、それどころか、桜以外の花はほとんど無知に近かった。まだ二十歳前のことである。花よりも食べられるくだものの方に興味があった時代であった。
 この言葉を聞いて少しだけ花に興味を持った方がいいのかもしれないと思った。しかし特に好きな花もなく、そのまま三十数年経った。50歳も過ぎて、妻にいろいろな花について教わるようになった。

 だが、気持ちが惹かれることは格段に多くなったものの、今でも花の種類についてはほとんど知識は拡がらない。花の知識ほどほどがいい。目に飛び込んできたときに、美しい、嬉しい、と思えばそれで満足である。

「人知れず微笑みたい」

2019年06月16日 10時55分15秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 昨日6月15日は、樺美智子の忌日。

  「最後に」
誰かが私を笑っている
向うでも こっちでも
私をあざ笑っている
でもかまわないさ
私は自分の道を行く
笑っている連中もやはり
各々の道を行くだろう
よく云うじゃないか
「最後に笑うものが
最もよく笑うものだ」と
でも私は
いつまでも笑わないだろう
いつまでも笑えないだろう
それでいいのだ
ただ許されるものなら
最後に
人知れずほほえみたいものだ
     1956年 美智子作


 1960年6月15日、安保闘争の最中、衆議院南通用門から国会に突入して警官隊と衝突して死亡。享年22。警察病院の検死では死因は「胸部圧迫及び頭部内出血」。警察は「転倒による圧死」と主張したが、状況的に機動隊による踏み付けないし暴行死であることは確実。

 彼女の墓は、多磨霊園にあり、たまたま私の親族の墓も近くにあり、数回訪れたことがある。「最後」は墓誌に刻まれている。

 私は1968年、高校2年生のときに横浜の伊勢佐木町の有隣堂で「人しれず微笑まん―樺美智子遺稿集」を立ち読みした。名前と遺稿集のことは知っていたが、目をとおしたのは初めてであった。当時、ちょうど私はチェコスロバキアの「プラハの春」に衝撃を受けていた。立ち読みしたきっかけはこの「プラハの春」だったともいえる。

 樺美智子のことは社会から忘れ去られようとしている。私の見聞きした、体験した1960年代・70年代の社会の運動も否定されるような流れの中で忘れ去られようとしている。流れに抗するのもまた、私の生き方であるのだろう。ここに記しておきたい。


雷雨にビックリ

2019年06月16日 01時50分07秒 | 天気と自然災害
0時半ころから急に雷が鳴り始めた。ひとしきり鳴ったあとに雨も音をたてるように強まった。
慌ててパソコンの電源を落とし、コンセントも抜いた。
1時半前には時間雨量80㎜を超える区域は去ったようだ。
これで眠れそう。

スッキリとは晴れない

2019年06月15日 23時57分12秒 | 天気と自然災害
 先ほどもうひと雨が来た。それほど強くは降らず、音もしなかった。しかし形態には、時間雨量30ミリの豪雨情報のメールが届いた。空振りであった。実は軽く夜のウォーキングであと10分位で家に到着という時にこのメールが来て、慌てた。
 かなり急ぎ足で帰宅した。さいわい降られずに済んだ。

 これより少し退職者会のニュースの原稿作りの準備をしてから就寝予定。


梅酒を少々

2019年06月15日 22時12分53秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 明日の午後に団地での作業の準備はほぼ完了。市役所に届け出のための準備作業である。

 雨が上がったようだ。レインアイよこはまを見ても、箱根・丹沢の一部を除いて、県内や伊豆半島、相模湾には雨の領域は無くなった。このまま晴れてほしい。洪水注意報は21時半に解除になったものの、大雨・強風・雷・波浪注意報はまだ横浜市域では解除されていない。

明日は最高気温29℃の予報になっている。真夏日に近い。屋外の作業は樹林地の中でお香なので蒸し暑いかもしれない。蚊にも襲われそうな気配である。長袖がいいかもしれない。

 今年は我が家では梅酒は漬けない。昨年漬けた梅酒をそろそろ飲み始める予定にしている。一昨年に漬けた梅酒の残りがもうすぐに無くなる。我が家の梅酒は基本的には妻が飲むもの。私はおこぼれをいただく。

★わが死後へわが飲む梅酒遺したし    石田波郷

 昨日に記した飯田蛇笏が次男を亡くした時の句からさらに3句。。夏つゆは夏梅雨。梅天は梅雨空。故山は故郷の山

★夏つゆやゆめのごとくに骨を抱く
★梅天や骨壺さめぬ膝の上
★骨壺をすゑて故山の梅雨明り


雨の土曜日

2019年06月15日 17時33分08秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 大雨・洪水・強風・雷・波浪注意報が横浜市域に出ている。

 13時半からは横浜開港資料館にて無料の講座が予定されていた。そちらに参加できればうれしいと思っていたのだが、前段の会議の時間の記憶違いがあり、参加できなかった。
 もともと参加できなかった講座、と納得できるまでに充分時間はかかったけれどもやむを得ないものはしようがない。

 14時位からは参加者を交えた懇親会で缶ビールを1本飲んできた。組合の会館を出た頃には雨も小降りになり、関内駅まで傘を差しながら歩いた。さらに地下鉄の最寄り駅についた時は傘を差さなくてもよいほどになっていた。
 ただし雨の中休みなのか、もう上がるのか、そこまでははっきりはしない。雨の区域は湾岸線で発生し北上している。。
 つい先ほどから再び雨が音を立てて降り始めた。

やってしまった・・・思い込み

2019年06月15日 11時30分15秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
思い込み&勘違い。11時からとスケジュール帳に書き込んだ会議は13時からであった。ため息が出るほどガッカリ。勝手に思い込む、そのまま文書を再確認しないでスケジュール帳に打ち込む、間違いのまま記憶する。ダメパターンの典型であった。

しかもこういう時に限って、3週間前に書き込んだことをよく覚えている。昨夜もスケジュール帳を見ないでも、本日は遅刻してはいけないと再確認の上、就寝した。
会議の通知文は綴り込んだファイルの中。
これから13時までどう時間をつぶそうか?

梅雨の嵐

2019年06月14日 23時29分52秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 夜のウォーキングに出かけたら、霧雨のような弱い雨がパラついた。天気予報では日付が変わると降水確率は20%から90%に跳ね上がる。予報どおりとなっている。レインアイよこはまの画面で見ても、神奈川県西部から雨の区域が迫ってきている。この分では0時過ぎには確実に本降りとなりそうである。

★梅雨の雷何か忘れゐし胸さわぐ     加藤楸邨
★吾子消えしおどろきを打つ梅雨嵐    飯田蛇笏


 第2句は、「白嶽」所収。1941年に次男数馬が27歳で亡くなる。その死を詠んだ句が多くおさめられている。「梅雨に抱く骨ほこほことぬくみあり」など40句がならぶ。

明日は一日雨の予報

2019年06月14日 21時57分18秒 | 俳句・短歌・詩等関連
   

 そろそろツツジ・サツキも未央柳の花の見頃も終わる時になった。
 明日は一日中、天気は荒れるという予報になっている。雨が降る、ではなく荒れる天気。だが昼前から組合の会館でイベントがあり、カメラを持って取材に出向かなくてはいけない。会員に会って楽しい時間を過ごすのは嬉しいが、出かけるまでの決意がなかなか‥。
 荒れる天気と聞くと、外出がとても億劫になる。そして最高気温が20℃を割るという。あさっては28℃まであがるとのこと。とてもではないが、体がついていかない。

★荒梅雨や山家の煙這ひまはる      前田普羅
★荒梅雨の鵜の目あをあを飼はれけり   宮地正和


「初孫」を久しぶりに

2019年06月14日 20時09分35秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
   

 久しぶりにお酒の画像をアップしてみる。このお酒は、子どもが生まれたと、妻の父親が一升瓶で4本も送ってくれたお酒である。
 妻の両親は既に亡くなってしまったが、いろいろなものを送ってもらった。
 木箱に入った一升瓶4本を見たときは、そんなに飲めないよ、とも思った。子どもが生まれて3日ほど職場を休んだので、たまたま職場の異動時期とも重なり、歓送迎会のときの差し入れとして1本は供出させてもらった。
 1本は私の父親に渡し、2本は私の口に入った。当時あまり日本酒は好きではなかったが、これは飲まないわけにはいかないと、かなり無理をして飲み干した記憶がある。
 醸造元は山形県酒田市の東北銘醸株式会社。妻の父親の出身地である。今でもありがたく思っている。


燕を見て「老いの自覚」

2019年06月14日 14時04分31秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 午前中は市役所へ提出する書類の下書きで時間がたった。これより本を持って出かける予定。家にいると、ついボーっとして緊張感がなくなり、居眠りをしてしまう。

★白壁の一閃二閃夏つばめ        村上良三

 昔は燕の飛翔を眼で追うことはごく普通にできた。それが当たりまだった。白昼、しかも白壁にあたる夏の強い陽射しで眩しくとも、素早い燕の飛翔を負って、夏の積乱雲へ視線も移動し、焦点を合わせることは素早くできた。
 だが、最近は燕の速さを追いかけることのできる若さがなつかしい。燕が視界を横切ったことは認識しても、それをとっさに追うことが難しくなってきた。5回のうち1回くらいは追うこともできるが、ほとんど偶然に近い。そして近くの巣から空に飛びだす燕を見ても、燕から空に浮かぶ夏の雲に焦点が合わさるまでには数秒の時間がかかり、結局燕も夏の雲もぼやけた像しか目に残らない。
 しかも歩きながらは無理である。立ちどまって、歩いている人に胡散臭そうに振り返られながら、空だけを見上げている。何とも悲しいものである。本人はまだそんなに歳を取っているとは自覚していないのだが‥。さらにドローンからの視点のように少し高いところから自分をながめていることがある。むろん錯覚なのだが、そうすると想像以上に歳を取った自分を見つけてため息が出てしまう。

 本日は夕方から自宅で若干の作業予定。


「さそり座」

2019年06月13日 23時39分54秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 以下若干の思い出。

 先ほど夜のウォーキングで昨日に続き、ふたたび木星と土星を見ながら帰ってきた。本日は月も明るくなっていたが、昨日よりは星が見えた。特に木星の西側にさそり座のアンタレスと頭にあたるはずのふたつの2等星のどちらかが見えた。β星かγ星か、はっきりしなかった。ネットで調べるとβはアクラブ、γはジュバという固有名があるとのこと。そういえば昔、さそり座で二重性を見ようといわれて10センチの反射望遠鏡で覗いたことがあったかもしれない。アンタレスは赤色超巨星で直径は太陽の720倍とも言われている。

 私が高校生の頃はアンタレスは変光星といわれて、小型の望遠鏡でも変光がわかるといわれていた。現在では「人の眼ではわからない範囲」ということになっているとのことである。変光の観測に挑戦しなくてよかったと思っている。
 アンタレス、というのはギリシャ語で「火星に似たもの」という。火星のように赤いことによる。ただし全開の火星の大接近のときに近くにあったが、火星の明るさと赤さには到底及ばない。火星が明るすぎた。離れてみれば、そのように見えるかもしれない。

 さそり座は独特のS字状のカーブが印象的で好きな星座である。今回は全体が港の明るさで見えにくかった。もう少し夜更けに見たいものである。