Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

図書3月号ほぼ読了

2024年03月04日 20時18分18秒 | 読書

 本日読んだのは、岩波書店の広報誌「図書3月号」。目を通したものは、次の8編。

・「社会」の暗闇に小さな光を当てる    筒井淳也

・沖縄の大江健三郎           池澤夏樹
大江健三郎と共に過去を思い出しながら、たった今の沖縄を見ると、そこまで虐められるのかと悲哀の念に駆られる。大江健三郎が1972年の国会強行採決について使った「陋劣」という言葉を使いたくなる。‥楽観には意志と努力が要る

・「最後の小説」に向けて 大江健三郎の自筆原稿」  阿部賢一

・死者とともに生きよ 「ブーンという音」      原 広司

・現代に生きる仏教と仏教学 岩波 仏教辞典 第三版」
           対談 大谷栄一・菊地大樹・末木文美士

・父の友人たち(下)           松本礼二

・ルーマニア、あまりに複雑な希望    済東鉄腸
現代のルーマニア映画には陰鬱な映画が多い。どれも観ていると体力がごっそり奪われる。そこには深い絶望の裏返しとしてしの力強い希望もある。ルーマニアという国の暗部から目を背けず立ち向かう勇気が、登場人物たちはもちろう〝デクレツェイ〟世代(チャウシェスク制限が中絶と避妊を法律で禁止した1966年から70年代にかけて生まれた世代)の映画作家に確かに宿っている。

・東京美術学校の終焉から東京芸術大学へ       新関公子
松本竣介の《立てる像》も「銃後の国民の気概」を描きつつ普遍に達した例かもしれない
 これには驚いた。誰の文章の引用かわからないが、松本竣介評価を根底から覆す。私のこれまでの知識からは同意できない。
大方の国民が竹鎗で本土決戦などと愚かなことを考えていた時に、敗戦後の芸術教育の強力な体制づくりを構想し実現した横山大観とはなんとすごい人なのであろう
 これにも驚いている。竹鎗云々を強制したのは誰なのか、という突っ込みもあるが、戦争に対する大観の身の処し方への評価を是非とも前提として聞きたいものである。

 なお、「見ることの始まりへ」(竹内万里子)は、明日読む予定。
 


大腸内視鏡検査

2024年03月04日 11時49分00秒 | 病い

 明日は大腸内視鏡検査。本日から検査食。朝・昼はお粥と味噌汁。お粥は好きなので問題はないが、夕方はポタージュスープのみ。そして夜に強力な下剤、明日は朝から腸管洗浄剤の服用。検査は明日の午後から。

 50歳の時から毎年この検査を繰り返している。医師からの指示である。50歳の時は3回も行っており、もう26回も体験させられた。やはり70歳を越えてからは検査が体力的にもつらくなってきたように感じている。

 全身麻酔で行う方法もあるらしいが、金銭的負担がある。そろそろその選択もしてみたいものである。