Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

ヴラマンクの花と花瓶

2024年03月25日 22時00分59秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

   

 読書の気力があまり湧いてこないので、本棚から2冊のモーリス・ド・ヴラマンク(1876-1958)の図録を2冊引っ張り出してきた。ひとつは1989年に日本橋三越で開催された「没後30年・フランス野獣派の旗手 ブラマンク展」と、1997年にBunkamuraザ・ミュージアムで開催された「生誕120年記念 ヴラマンク展」の図録である。
 「花瓶の花」(1939-40年)は前者に展示され、「花」(1940年)は後者に展示されていた。
 激しい嵐の風景画を描くブラマンクが、静物画、しかも花瓶の花を描くのかと驚いたものだが、激しいタッチの花々が花瓶からあふれ出るように描かれている。大変印象的な作品を両展覧会で堪能した。
 特に黄色の細い花弁とつややかな黒い花瓶が印象的な「花」を私は気に入っている。白い花弁に呼応するように多分室内の光の乱反射を描いたと思われる白い光線の短い煌めきも線香花火のように忘れられない。
 この外の花瓶と花を描いた作品が多数展示されていた。硬質で陶器の表面のつややかな花瓶をねっとりとした質感に描き、対称的にそれまでの画家が柔らかく描こうとした花を勢いのある強い筆致で描いた転換が私の目に新鮮に映った。粗い勢いのある筆致と言ったが、決してぞんざいではなく、花の形や色彩は良く計算された描き方でもある。
 しかしこの激しい生の横溢に圧倒されるような花と花瓶は、狭く密閉された日本の家屋には合わない。少なくとも我が家の壁に掛けたら、圧倒されて居住者である私は縮こまってしまいかねない。

 2冊の図録はだいぶぼろぼろになってきた。

 


腰痛とは長いお付き合い

2024年03月25日 17時59分43秒 | 病い

 天気予報通りに夕方からは雨は上がった。しかし今にも降り出しそうな雲行きであることに変わりはない。予報では日付の変わるころから再び雨になるらしい。そして明日は本降り。かなり強い雨になるとの予報になっている。

 本日所用があり、横浜駅近くまで出かけたものの、すぐに帰宅。フラワー緑道のヨコハマヒザクラの開花状況を見たかったが、諦めてバスの車窓から眺めた。一斉開花、という状態ではなかったが、開いている蕾がかなりあった。
  3月に入ってからの寒さで、開花はずいぶんと遅くなっている。

 帰宅してみると昨日と同じ、5000歩ほど。いつもの日の5000歩とは違って実にのんびり歩いている。姿勢は相変わらずあまり良くない。なかなかお薦めの「正しい」ウォーキングの姿勢にはならない。姿勢をよくすることについては、ほぼ諦めている。
 心配した腰痛はなんとか発症していない。明日もう一日おとなしくしていたい。30代になりたての頃からだから、腰痛とは40年を越える実に長いお付き合いになっている。お付き合いしたくないのだが、向こうから寄ってくる。

 今夜から少しずつ読書の時間を元に戻したい。気分転換にちょっと違うものを読んでみるのもいいかもしれない。