Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

久しぶりの休肝日

2015年09月02日 22時58分04秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 31日の月曜日の昼から先輩と横浜駅で飲み、16時過ぎに終わってから51時間目にお酒を口にした。丸1日お酒を控えると結果としては48時間お酒を呑まないことになる。
 31日に一緒に呑んだ先輩とは別の先輩の何とも言えない主張がある。ある先輩は「24時間アルコールを摂取しなければいいのだから、月曜日の夜に呑み終われば、火曜日の夜まで我慢すれば問題はない、休肝日を実現したことになる」とうそぶいている。この先輩は火曜日の24時近くに缶ビールを1本飲んで寝るのが楽しみだと主張する。それは明らかに間違いである、といくら意見をしても聞く耳を持たない先輩である。最近はこの「24時間先輩」をどうやって説得するか、重要な宿題になっている。
 さて、50時間ぶりにチューハイを呑んで、すっかり気持ちよくなった。本日はマーラーの交響曲を聴き続ける気力は湧いてこないので、これから文庫本を抱えてベッドに直行してみたい。たぶんすぐに寝てしまって妻にからかわれるのは、間違いない。



秋入日

2015年09月02日 20時52分03秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 ふとこんな俳句が頭の中で湧いてきた。ただし下五の「秋入日」はいろいろ入れ替えてみた。

★雑音の「私はかもめ」秋入日

 世界初の女性宇宙飛行士となった旧ソビエト連邦のテレシコワ女史がヴォストーク6号から「私はチャイカ(かもめ)」と交信したことで有名となった。1963年6月のことであった。もう半世紀を超えて52年も昔のこととなってしまった。私が小学校6年生の時であった。今でもその時のことをよく覚えている。地球を周回する人工衛星から見た地球というものを想像するだけで、ワクワクとして夜眠れなかったことも記憶している。
 「私はかもめ」という交信は6月だったから、秋の句に仕立てるのは季節違いかもしれないが、秋の空を見て当時を思い出すきっかけとなった。「私はかもめ」という言葉は季節感抜きに宇宙時代の幕開けとして使われているので問題はないかと、素人ながらに判断してみた。

 9月に入り、気分はもうすっかり秋である。蝉の声よりも夜になると聴こえる虫の声の方がずっと耳に残るようになった。秋の入日から1時間も経つと聴こえてくる澄んだ虫の声が、当時雑音の多かった「私はかもめ」を伝えたラジオ放送の音声を余計に際立たせている。


マーラーの交響曲全集

2015年09月02日 13時38分43秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 マーラーの交響曲第1番(巨人)を2日続けて聴いていたので、次の第2番(復活)も聴いてみようとかけて見た。第4楽章・第5楽章に合唱がついている。壮大な曲である。
 あまり聞いたことのない曲である。購入してから2度ほどは聞いた気がするが、時間がかかるのでいつもCDの棚から取り出す前に止めてしまう。
 マーラーの交響曲では第1番の次に多く聴いているのが、第4番と第5番、そして「大地の歌」である。どちらもインバル指揮、フランクフルト放送管弦楽団のシリーズではそれぞれ56分、72分、61分でCD各1枚である。CD1枚と云ってもやはり長大であることには変わりない。人間の意識ではなかなか60分を越えて集中して聴き終えるというのは難しい。
 この第2番は2枚組で85分を超える。CDを取り換えるのも面倒なので、結局第2番~第3番、第6番~第9番はそれぞれ2回ずつくらいしか聞いていない。もったいないといえばもったいなかった。第10番は22分と短い曲であるが、第9番の2枚目に収録され、そのとばっちりでこれも聴く機会はなかった。

 そんな物理的な制約があると仕事で現役の時はなかなか聴く機会はなかった。ようやく少しゆとりができたので、あらためて全曲をとおして聴いてみたいと思うようになった。

 室内楽曲に慣れた耳にはすんなりとは入ってこないかもしれないと不安が先に立った。しかし大規模な編成の第1番を二日で合わせて5回くらい聴く内にオーケストラの各パートの音を聴き分けられるようになった。もっともブラームスの交響曲などの管弦楽曲を聴く分には何の抵抗もないのだから、特に恐れることはないのだが‥。
 第2番を聴き、そしてCDに添えられている解説を見ると、解説もそして作曲者も、さらに批評する者も、「全体があまりに饒舌だな」、という印象を強くした。
 音楽を提供、提示するのに言葉をそんなに費やさないといけないのか、という疑問が湧いてくると同時に、そこまで言葉を尽くさないといけない表現したいものとは何なのか、という疑問もわいてくる。
 CDに添えられている解説を見ただけでこの疑問に答えられる情報はわからないし、曲を聴いたり、合唱の歌詞に目をとおしてもわからないと思う。
 ただブルックナーよりは私にとっては親しみやすい曲であるというだけのことをとっかかりに、そして退職したらゆっくりと聴いてみたいと現役時代に折角買いためたCDなので、しばらくはマーラーの交響曲をとおして聴いてみようと思う。