Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

伊藤若冲「寒山拾得図」

2015年09月09日 23時20分11秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 一日中台風18号による大雨の情報を集めていたら頭が疲れてしまった。こういう時は好きな絵でも眺めているか、好きなブラームスや静かなジャズを聴くかするのが一番いい。ということで、久しぶりに伊藤塾中の図録をひっぱり出してきた。



 水墨画で初期の頃の作品らしいが「寒山拾得図」。中国の実在の人物ということになっている。禅寺に住む下働きの僧であったらしい。私は何回もその寒山拾得の話を読んだが結局よくわからない。あまり中国の伝承にとらわれて描いたものよりも、この若冲の作品のようにひょうきんな、屈託のない子どものような表情に描いたものの方がいいと思う。禅寺にかかわる話と登場人物なのだが、禅画のように大胆なデフォルメととぼけた味わいの方が自由な想像が出来ていい。
 右側が拾得、左側が寒山。画面いっぱいの墨をたっぷりと使ったらしい奔走な筆の跡が好ましい。



 比較で取り上げるのは申し訳ないような気分でいっぱいだが、蕪村の寒山拾得図(1778)を対照的な作品として取り上げてみる。
 このような表情の絵となってしまうともう私はがっかりしてしまう。私の寒山拾得の理解力がないのがいけないとは思うが、どうも理屈というのだろうか、絵の後ろに小難しい理屈があり、それを理解できるかというような強い挑戦状が後ろに隠れているような気分になってしまう。



 明治期の大観と春草の合作の寒山拾得図も同じように私にはちょっと敬遠したくなる描き方である。
 もっとも水墨画の表現と彩色の絵の場合の表現の仕方、描く画家の側の意識も変わるだろうと思う。若冲も彩色の絵で寒山拾得を描く場合は水墨画のものとまったく違う趣きで描いたかもしれない。
 だが、この若冲の墨絵の寒山拾得は私にはとても得難い作品だと思う。


一部で避難準備情報の解除

2015年09月09日 20時43分42秒 | 天気と自然災害
 旭区の帷子川の増水と浸水の影響にともない避難準備情報が出されていた2か所については17時30分に解除になっていた。

 先ほど19時過ぎにおおきな雷鳴が1度だけなったが、その後は雷鳴はない。雨も一時的にとても強くなったがそれは今のところおさまった。ただし時間雨量に換算して10ミリを超す雨がまだ降っている。
 空は再び一面厚い雲に覆われたままである。星も、月令26日というかなり細い三日月もまったく見えないのは残念。普通なら台風一過ということで綺麗な夜空が現れるはずなのだが‥。

 このまままた明日の昼近くまで、この雨が続くらしい。


横浜の雨は一段落か‥虹に和む

2015年09月09日 18時36分15秒 | 天気と自然災害
 横浜市内の避難勧告は個所数はこれまで記載したとおり、10区で54か所と変わりはなかった。避難対象世帯と人員の合計は1773世帯、4022人ということが判明した。

 現在私の住んでいる地域では、西の空が大きく晴れ渡り雲の切れて青空が見えている部分の面積が広がっている。すでに暗くはなっているが、雲が切れて空が見えているのがわかる。半分近くになっている。しかし真上は雲がないのに雨は継続している。東の空は相変わらず黒い雲がかかっている。

 とりあえず雨は一段落したようである。「レインアイよこはま」のアクセスも問題なくできるようになった。それによると南北に細長く連なる雨の区域は、房総半島の先端で途切れている。 今晩ずっとこの雨の区域がさらに長くなって北上を続けるのか、いったんこれで途切れるのか、情報を見極めないといけない。
 今のところ避難区域の解除という情報は伝わってきていない。




 16時過ぎに雨が小止みになった時を見計らって歩いて10分ほどのいつもの内科まで行ってきた。西の空の雲が切れて西日が眩しかった。日の射すのベイブリッジのある方向に高さ50度以上だったと思うが虹が大きく出ていた。

 携帯電話で慌てて撮影したのでうまく見えるであろうか。やはりずっと雨に閉じ込められていて、このような虹を見るとホッとする。雷鳴も時々聞こえるがかなり遠いようであった。しかしこの虹の出ている空からは大粒の雨が降り続いているのであ。とても不思議な光景に思えた。虹のところに白い雲が見えるが、その向こうの暗い背景は雨を降らせている厚い雲である。


【追記】
 しかしこれだけの雨が降り続いた直後である。少しの雨でも土砂災害が誘因される可能性は高い。警戒は必要である。今この記事を書いている18時34分現在、再び雲が全天を覆い、強い雨が再び降り始めた。雨の音が室内に届いてきた。

帷子川の増水等による避難準備情報対象地域

2015年09月09日 16時13分37秒 | 天気と自然災害
 土砂災害警戒情報に伴う避難勧告とは別に、
過去の災害履歴等を勘案して発令した避難勧告対象地域として、
鶴見区獅子ヶ谷一丁目51番地(二ツ池自治会館)、栄区笠間二丁目、五丁目の一部(かさまゆうわ館)が避難勧告対象地域となっている。

 さらに15時47分には旭区で、帷子川の増水と降雨による浸水の危険があることに伴い避難準備情報対象地域が発表になった。
川井本町1~5、66~72、101~111、上川井町1~5、128、129、156。避難場所は二ツ池自治会館となっている。【http://www.city.yokohama.lg.jp/somu/org/kikikanri/h270908dosya/20150908210842.html#kukobetuarea
 しかし横浜市からの防災メールでは避難場所は浸水の影響を受けない建物の2階か、川井地域ケアプラザとなっている。二ツ池自治会館という表現はメールには記載されていない。
 ここら辺の真偽は不明である。


 15時を回ったが、予想どおり出かけられる状況ではない。そして2時間ほど前から雷鳴が時々している。稲光はまだ見ていないが、決して遠くないところから聞こえているようだ。
 「レインアイよこはま」にはアクセスしにくい状況が続いているが、国土交通省の方はアクセスがしやすい。【http://www.river.go.jp/xbandradar/index_nowcast_top.html?CONTENTS=./nowcast/nowcast_top.html&ACM_TIME_MODE=&AREA_BR_LAT=125277.55&AREA_BR_LON=507177.55&AREA_UL_LAT=134670&AREA_UL_LON=497885.45&AREACODE=kanto11&LATITUDE=&LONGITUDE=&MAP_DSIZE_X=4765&MAP_DSIZE_Y=6114&MAP_MSIZE_X=200&MAP_MSIZE_Y=257&MAP_SIZE_X=800&MAP_SIZE_Y=1027&PREV_DISPCODE=TOP&TIME_24H=0&TIME_MM=0&TIME_YMD=0&TIMEDATA=0&UPDATEFLG=new&NOW_DISPCODE=NOWCAST_TOP
 こちらによると鶴見区・神奈川区の海岸よりで時間換算100ミリ近い雨のようである。

 しかし西の空からかなり明るくなってきている。

横浜市にも避難勧告

2015年09月09日 14時50分39秒 | 天気と自然災害
 横浜市南部(西、中、南、港南、保土ケ谷、磯子、金沢、栄、戸塚)に神奈川県土砂災害警戒情報がだされた。「土砂災害警戒情報」の発表時に「避難勧告」を発令するエリアとして合わせて10区51か所で避難勧告が列挙されている。

 (15時前には横浜市北部にも出されたので、結局市全域に拡大された。)
http://www.city.yokohama.lg.jp/somu/org/kikikanri/gake-map/20141201081604.html

 私の住んでいる地域もかなりの雨が降り始めた。河川水位情報【http://mizubousaiyokohama.jp/suii_area.cgi】を見てみると、南部・西部の市域の境川水系を中心に一気に氾濫注意水位、水防団待機水位の表示箇所が増えている。
 アクセスが集中しているのか「レインアイよこはま」【http://raineye.city.yokohama.lg.jp/pweb/】にアクセスしにくくなってしまった。

 表示では今は時間雨量換算80ミリの雨のようである。風で雨が吹き込むというよりもベランダの手すりに跳ね返った雨がベランダ側に落ちているようである。それでもかなりの勢いでガラスにぶつかってくる。
 空もかなり暗くなった。



台風18号、そして薬の予備のため方

2015年09月09日 10時36分27秒 | 天気と自然災害
 横浜では昨夜来強い雨が降り続いている。少し弱まったと思っているとすぐにまた強く降り始める。風は住んでいる団地の中では強くない。それでも珍しく南からの風が吹いてベランダに雨が吹き込んでいる。私の住んでいる号棟では、南風が吹くのはたいがい台風の時に限られる。それ以外に南風が吹くことはまずない。
 そして一瞬雨がやむときがある。15分か20分間くらい。すると秋の蝉が万知子がれたかのようにあわてて鳴きだす。生の最後の一瞬を成就させるためだろうか、か細くも澄み切っている。よく耳を澄ませて聴いていると2~3匹らしい。

 今朝のテレビの天気予報に拠ると、横浜では午後も強いとのことである。台風に沿って細い南北方向の帯状の雨の区域が北上するらしい。東西方向にはたいへん狭い雨の区域ということで、大気の状態は不安定と云っている。雷・突風も予想されるとのこと。外出はまずいようだ。
 台風18号に東側から流れ込もうと南から押し寄せてくる風と、台風17号の西側にガレ混もうとする北からの風が接するように、横浜をとおって関東地方から伊豆諸島にかけて南北に長く帯状に続くらしい。
 昨晩の予報では15時過ぎには風雨がおさまっているかもしれない、とのことだった。通院も可能だとたかをくくっていたが、今朝の予報では外出はひかえなければならない。困ったことである。
 ただしウェザーマップ社の予報ではこの帯状の雨の区域による強い雨は18時過ぎからと読み取れなくもない。わずかながらも雨が15時ころに弱まる可能性もある。これに望みをかけることも出来る。

 毎日服用しなくてはいけない薬というのは、災害時のことを考えると1週間分くらいは余分に持っていた方がいいと云われている。そんな話を聞いていたので、実は私も少しずつためて10日分の降圧剤は余分に持っている。しかし先週その薬が効果が弱いものに変わったばかりである。今の薬の予備をためるだけの時間的な余裕はなかった。
 減量の効果もあり、以前の薬は少し効き目が強くなっていた。時々ふらつくなどの症状が出て、血圧を測ると最高血圧が120を割る時もあった。だから予備として持っていても意味がないので廃棄してしまうつもりでいる。
 予備の薬があるということは大きな災害時だけでなく、このような天候不順な時も大いに役立つものである。
 果たしてこういう時のために予備の薬を1週間分欲しいといって処方してもらえるのだろうか。薬事法上問題にはならないのだろうか。1回の通院で2週間毎にもらっている薬を1日分くらいずつ早めにもらって1年ほどかけて10日分の予備を備蓄してきた。予備としてしまい込んでいても薬が古くなるので、ときどき予備の分と新規に処方してもらった分を取り換えて予備の分を新しいものに変える工夫もしている。結構面倒である。

 さて、台風18号は横浜にどんな影響をもたらすのであろうか。せめて人的被害はあってほしくないものである。