Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

仙台に来ました

2013年06月27日 21時46分57秒 | 山行・旅行・散策
昨晩は仙台に1泊。
本日は所用の合間に宮城県美術館と仙台市博物館に寄りたいと考えている。
そのとおりにことが進めばいいのだが・・・・。

格安のホテルだが、悪くない。朝食も無料サービスで食べることができる。知っていればコンビニのおにぎりを買わずにすんだ。
お昼までおにぎりが悪くならないよう祈ろう。

壱岐の印象(3)追加

2013年06月27日 06時30分42秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 壱岐でこんな絵葉書を手に入れていた。忘れていたものが資料を整理したら出てきた。



 まずは、初代歌川広重(1797(寛政9)~1858(安政5))と、二代歌川広重(1826(文政9)~1869(明治2))の同じ場所(壱岐志作)の季節の違う図。左の図の雪景色が初代広重の作。雪のない(夏か?)右のが二代広重の作。

 私の好みでいうと、初代広重の雪の方が雪の景色だけあってキリッとした空気感がいい。低く垂れ込めた日本海側の冬の陰鬱な印象の空の色合いがいい。海が空に較べて明るく描いている。遠くの海のほうが明るい描き方でちょっと変わった配色に見える。
 二代広重の夏?の景色は、ちょっと霞んだ感じでこれも空の雰囲気がうまく出ているような気もする。しかし手前の山にしまりがない。



 そうしてもう一つの絵は、3枚とも三代歌川広重の作。この3代広重は鯨捕りに随分と執着されているようだ。左上と右下が鯨捕りの模様を描いている。左下は今も島の中心地である郷ノ浦を描いている。初代・二代がいづれも人の描写を排して自然だけの雰囲気に徹しているが、三代目は必ず人物を配することを忘れていない。

 そして人物がいづれも生き生きしているように見える。けっして類型化していない。よく観察して描いているように思える。幕末から明治にかけての鯨捕りの様子を記しているが、明治になっても江戸時代とそれほど変化は見えていない。貴重な風俗画ということになる。郷ノ浦の漁村のちょっとさびしい雰囲気も捨てがたい。