ただの備忘記録

忘れないように記録を残します。忘れるから記録に残してます。そして、その記録が役立つといいかな。

急行銀河

2008年03月14日 | 日記
今日は、急行列車の銀河が最後の運行をした日になったようだ。
東京から滋賀に戻ってくるのに、何度か利用したことがある。もう20年近く昔のことだ。
当時、仕事が終わってから夜9時頃に東京駅へ着いたら、もう既に最終の新幹線が出てしまっていた。確か夜7時が最終だったと思う。大阪に11時について、最終列車に間に合う時間だったのだろう。
そこで、なんとか帰れないかと探したのが、23時前に出発する銀河だった。全席が寝台で、いわゆる夜行列車だ。
急行とはいえ、そのまま走っては早く着きすぎる。そこで途中の富士駅に停車して時間を潰す。もちろん扉は開かない。このロスタイムは、寝台列車初体験の私には、やっと眠りにつける時間となった。
こうして、朝6時前には米原に到着する。この米原までは、車掌が起こしに来てくれるというサービス付きだ。出発後の検札で確認済みだ。
米原からは大阪行きの急行「びわこライナー」があった。当時はまだ運行が始まって間もなく、一日一便だった。普通列車の始発より早かった覚えがある。
そうして、朝7時前には野洲駅に降り立った。朝の空気は格別に美味しいと感じられて、何となく故郷に帰ってきたという気持ちになったものだ。

一度、娘を連れて寝台列車に乗りたかったが、相次ぐブルートレインの廃止で、ついに銀河も消えてしまった。
思い出すのは、夜、眠れなくて通路に出ると、若い女性が泣いていて、「娘を連れて、なんとなく飛び出してきた」と言ってた。
私も様々な思いの中で電車に乗って、みんな何か理由があってここにいるんだと思うと、感慨深い物があった。
電車は色々な出会いも提供してくれる。移動しながらまったりとした時間を提供してくれる。実に思い出深い「銀河」の最後が惜しまれる。

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