shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

2023-08-31 19:43:06 | 日記(雑記帳)
今夜はスーパーブルームーンだとか。
月並みですが、カメラを構えてみました。
自宅のベランダからの撮影です。

■月と鎌ケ谷航空基地の練習機


■月と羽田への着陸機


■スーパーブルームーン

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鹿島槍ヶ岳(後編)

2023-08-27 20:08:58 | 山行・旅行
8月24日に鹿島槍ヶ岳(標高2889m)に登りました。
この記事は鹿島槍ヶ岳(前編)からの続きです。後編では種池テント場から鹿島槍ヶ岳への往復登山の様子をご覧いただきます。
それではどうぞご覧下さいませ。

4時31分に、ヘッドランプを点して種池テント場を出発しました。
ハイマツの林を抜け、爺ヶ岳南峰に続く稜線に出ると、東の空がオレンジ色に染まりだしていました。


振り返ると漆黒の中に種池山荘の建物が浮かんで見えました。背後には立山・前剱と並んで、山荘からは見えにくかった剱岳が見えていました。


ここでこの日歩いたコースについて、簡単に説明します。
先ずは下の縮尺の小さな地図をご覧下さい。この日歩いたコースは、南の針ノ木岳から北の白馬岳、日本海・親不知海岸に続く、後立山連峰の主稜線の一部になります。
コースの西側が富山県で東側が長野県です。


下の縮尺が大きい地図を見ると、富山県側が比較的傾斜の緩やかな地形なのに対し、長野県側が急峻な崖になっていることが分かります。このような山稜を非対称山稜といいます。
コースは爺ヶ岳までは東に向かい、爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳へはまっすぐ北に向かいます。従って午前中には立山連峰の山々が陽光を受けて見えます。
距離は往復で12.1km、累積標高差は1150m、コースタイムは8時間です。


針ノ木岳を正面に観ると主稜線の南側に雲海が広がっていました。


南風を受けてこの雲が主稜線に迫ってきていて、主稜線を越えて流れようとしています。滝雲の始まりです。


主稜線を越え黒部渓谷へと雲が落ちていきました。滝雲と剱岳です。


すると目の前に1羽のライチョウが現れました。今年生まれた幼鳥のようです。両足に足輪を付けていました。


滝雲は観たいしライチョウも気になります。運良くライチョウがハイマツの中に隠れたので、滝雲に集中することができました。






雲海の彼方には槍の穂先も見えていました。


目指す鹿島槍ヶ岳の東壁に陽が当たり始めました。




剱岳です。


立山です。


薬師岳だと思います。


日の出前後のショーが終わり、あらためて鹿島槍を目指します。爺ヶ岳南峰・本峰・北峰へは登らず、巻き道を進むことにしました。
ハイマツの林の上をホシガラスが飛んで行きました。この日はホシガラスを何度か観ました。秋はホシガラスがハイマツの実を集めて飛び回る季節です。
トウヤクリンドウ(リンドウ科リンドウ属の多年草)が現れました。朝早いため花は開いていません。
花が終わったミヤマダイコンソウ(バラ科ダイコンソウ属の多年草)も見ました。きっと1ヶ月前には黄色く染まったお花畑が広がっていたことでしょう。




オヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属の多年草)も見られました。タカネナナカマド(バラ科ナナカマド属の落葉低木)が赤い実をつけていました。
 

登山道から立山連峰の山並みが見えています。


長野県警のヘリコプターが飛んできました。すれ違った方によると、前日(23日)に鹿島槍の吊り尾根で滑落事故があったようです。安全第一で行きます!


白い実をつけたシラタマノキ(ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木)の側にコゴメグサ(ハマウツボ科コゴメグサ属)の仲間が咲いていました。ミヤマコゴメグサでしょうか?
 

6時38分に冷乗越(標高2488m)を通過しました。ガスが出てきました。ガスが抜けると鹿島槍への稜線が見えます。冷池山荘はもうすぐです。




6時42分に冷池山荘に到着し、飲料水を補給しました。休むことなく先へ進みます。
冷池山荘を出るとテント場までの間にお花畑がありました。
ヒトツバヨモギ(キク科ヨモギ属の多年草)です。
 

オヤマリンドウ、ミヤマアキノキリンソウ、セリ科の花が咲いていました。キンポウゲ科の果実も見えています。
 

左はヤマハハコ(キク科ヤマハハコ属の多年草)、右は花が終わったチングルマ(バラ科ダイコンソウ属の落葉小低木)です。
 

左の写真にはウサギギク(キク科ウサギギク属の多年草)が見えます。セリ科の花はシラネニンジンのようです。ハクサンフウロも見えています。
右はタカネヨモギ(キク科ヨモギ属の多年草)かもしれません。タカネヨモギは日本の固有種で、本州の中部地方および東北地方に特産し、高山帯の日当たりが良い裸地に生育します。
 

7時28分に布引山に着きました。ザックを降ろして軽食を摂りました。


布引山から観た立山連峰です。


立山のアップです。


剱岳のアップです。


布引山で10分程度休み鹿島槍へ向かいました。ここから鹿島槍までのコースタイムは45分です。
途中にもお花が観られて癒やされました。
 

イワベンケイ(ベンケイソウ科イワベンケイ属の多年草)でしょうか。久しぶりに観ました。


西側の斜面にはトウヤクリンドウがいっぱいです。




左の写真はヤマホタルブクロでしょうか? 標高が2800mを越えていた辺りで観ています。右はオンタデの雄株だと思います。
 

左はハイマツの実。右はヤマハハコです。
 

ミヤマダイコンソウだと思います。


ガスが出たり晴れたりの繰り返しでした。




8時45分に鹿島槍ヶ岳南峰に着きました。山頂は広くて誰もいませんでした。
セルフタイマーで記念写真を撮りましたが、失敗しました(その後撮り直しました)。
 

三角点を入れて撮影しました。


山頂に30分佇みましたがガスが晴れることはなく、ようやく僅かなガスの切れ目に北峰に続く吊り尾根を観ることができました。


帰路は同じ道を戻り、12時20分に種池山荘に帰着しました。
 

翌朝、再び日の出の感動を味わおうかと一瞬思いましたが、無理をしないことにして下山しました。
日の出の時刻に富士山がきれいに見えました。


8月25日、9時10分に扇沢出合(柏原新道登山口)に無事に下山しました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

鹿島槍ヶ岳(完)
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鹿島槍ヶ岳(前編)

2023-08-26 22:56:26 | 山行・旅行

「布引山(鹿島槍ヶ岳の前衛峰)から観た立山連峰。左から立山、真砂岳、別山、前剱、剱岳、猫又山、毛勝岳、僧ヶ岳」

8月24日に鹿島槍ヶ岳(標高2889m)に登りました。種池テント場で前後2泊しての登頂でした。登山の様子は後編で詳しくご紹介します。
前編では扇沢出合(柏原新道登山口)から種池までの道中と、テント場周辺で観た植物を中心にご覧いただきたいと思います。

8月23日、6時52分に柏原新道登山口を出発しました。今回は運良く近くの駐車場(扇沢の橋のたもと)に車を駐められました。


登山口付近に果穂をつけたウツボグサ(シソ科ウツボグサ属の多年草)が観られました。1ヶ月前に同じ場所で観た花と一緒にご覧いただきます。
 

続いてはテンニンソウ(シソ科テンニンソウ属の多年草)の群落です。
 

黄色い花も所々で見かけました。これはキオン(キク科キオン属の多年草)のようでした。アキノキリンソウも見ましたが、写真を撮っていませんでした。


続いてはカニコウモリ(キク科コウモリソウ属の多年草)だと思います。見かけた数は少なかったです。


こちらはミヤマシグレ(スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木)のようです。もう少しすると果実が赤から黒に熟します。


八ツ見ベンチでザックを降ろして休んでいたら、小枝に小さな鳥が止まりました。ミソサザイのようでした。距離は5mほどですが、持参したカメラではうまく撮れませんでした。


先へ進むとカライトソウ(バラ科バラ亜科ワレモコウ属の多年草)が咲いていました。


標高1770mにあるケルンを過ぎると、ゴゼンタチバナ(ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属の多年草)やアカモノ(ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木)が次々に現れました。
 

標高1900m付近からはミヤマセンキュウ(セリ科ミヤマセンキュウ属の多年草)もよく観られるようになりました。


さらに標高2235m付近のアザミ沢を通り抜けるまでに、様々な花が咲いていました。
ヤマハハコ(キク科ヤマハハコ属の多年草)です。


この黄色い花もキオンのようでした。葉に鋸歯があるものとないものが観られました。


サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属 の多年草)です。


アザミ沢一帯には、アザミが群生していました。アザミの種名は分かりません。


色を失ったミネカエデ(ムクロジ科カエデ属の落葉高木)の葉が落ちていて頭上を見上げたら、葉はまだ青々としていました。
 

霧が出てきました。慎重に歩きます。


斜面にゴマナ(キク科シオン属の多年草)が咲いていました。秋に咲く花です。
 

こちらはミヤマコウゾリナ(キク科ヤナギタンポポ属の多年草)のようでした。


1ヶ月前に休み休み登った鉄砲坂でしたが、今度は休まずに登りきり、11時28分に種池山荘に到着しました。コースタイム3時間50分のところを、休憩込みで4時間36分かかりました。
受付を済ませてテント場へ向かいました。
 

テントを張り終わり、昼食を済ませるとすることがありません。14時から高校野球の決勝戦をラジオで聴くことにして、それまで周辺を散策しました。
お花畑にはセリ科の花が目立ちました。シラネニンジン(セリ科シラネニンジン属の多年草)のようでした。


こちらはミヤマセンキュウのようです。


ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属の多年草)もまだ観られました。
 

1ヶ月前に咲き始めたキヌガサソウ(シュロソウ科キヌガサソウ属の多年草)は、花が終わっていました。1ヶ月前の写真と合わせてご覧いただきます。
 

次も1ヶ月前の花の写真と合わせてご覧いただきます。オオヒョウタンボク(スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木)です。
 

サンカヨウ(メギ科サンカヨウ属の多年草)の果実です。


こちらはミヤマアキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属の多年草)だと思います。


シナノオトギリ(オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)です。
 

オヤマリンドウもたくさんさ咲いていました。


最後に珍しい花をご覧いただきます。シロバナオヤマリンドウです。2株並んで咲いていました。




14時頃から雨となり、一時は雷を伴って激しく降りました。高校野球の決勝戦が終わった頃に雨も上がり、夕食はテントの外で火を使えました。
夜には満天の星空が見えました。

後編ではいよいよ鹿島槍ヶ岳へ向かいます。夜明け前後の素晴しい景色、ライチョウとの遭遇、30分間独占した山頂の様子などを詳しくご覧いただきます。
後編に続きます。


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白山花紀行_ver.2023 (2)

2023-08-20 15:09:13 | 山行・旅行
昨年に引き続き、今年も『白山花紀行』 を更新しました。『白山花紀行』は7~8月に白山の登山道を歩いて、観た花をまとめたものです。
更新に当たって今年は新たに、主にウィキペディアを参照して学名を記載しました。
高山帯・亜高山帯の分類は実際に観た場所の標高によるものですが、正確ではありません。
記載内容に間違いなどがありましたら、お教えいただきますようお願い申し上げます。

1. 高山帯(およそ2100m~)のお花
■ 草本
・ゴゼンタチバナ Cornus canadensis L.(御前橘、ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属の多年草)
(写真 2019/07/21 平瀬道)


・コイワカガミ Schizocodon soldanelloides Siebold et Zucc. var. soldanelloides f. alpinus Maxim.(小岩鏡、イワウメ科イワカガミ属の多年草)
コイワカガミの葉には両側に鋸歯が8個あるのに対し、イワカガミの葉には両側に鋸歯が十数個あるので区別できる。
(写真 2019/07/21,26 室堂平)


・イワカガミ Shortia soldanelloides (Siebold et Zucc.) Makino(岩鏡、イワウメ科イワカガミ属の多年草)
(写真 2022/07/24 弥陀ヶ原)


・ミヤマキンポウゲ Ranunculus acris var. nipponicus(深山金鳳花、キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草)
(写真 2019/07/21 平瀬道)




・シナノキンバイ Trollius shinanensis Kadota(信濃金梅、キンポウゲ科キンバイソウ属の多年草)
(写真 2022/07/23 観光新道)


・ハクサンイチゲ Anemone narcissiflora(白山一花、白山一華、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草)
(写真 2022/07/24 石徹白道)


・カラマツソウ Thalictrum aquilegiifolium L. var. intermedium Nakai(落葉松草、唐松草、キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草)
(写真 調整中)

・モミジカラマツ Trautvetteria caroliniensis (Walter) Vail var. japonica (Siebold et Zucc.) T.Shimizu(紅葉落葉松草、紅葉唐松、キンポウゲ科モミジカラマツ属の多年草)
(写真 2019/07/21 平瀬道)


・ハクサンコザクラ Primula cuneifolia Ledeb.var. hakusanensis Makino(白山小桜、サクラソウ科サクラソウ属の多年草)
(写真 上 2022/07/24 石徹白道、中・下 2019/07/26 室堂平)






・キバナノコマノツメ Viola biflora L.(黄花の駒の爪、スミレ科スミレ属の多年草)
(写真 2022/07/24 石徹白道)


・イワオウギ Hedysarum vicioides Turcz. subsp. japonicum (B.Fedtsch.) B.H.Choi et H.Ohashi var. japonicum (B.Fedtsch.) B.H.Choi et H.Ohashi(岩黄蓍、マメ科イワオウギ属の多年草)
(写真 2022/07/23 観光新道)


・ミツバオウレン Coptis trifolia (L.) Salisb.(三つ葉黄連、キンポウゲ科オウレン属の多年草)
ミツバオウレンの花茎は緑色、ミツバノバイカオウレンは赤銅色をしている。
(写真 2022/07/24 石徹白道)


・ミツバノバイカオウレン(コシジオウレン)Coptis trifoliolata (Makino) Makino(三つ葉梅花黄連、キンポウゲ科オウレン属の多年草)
(写真 2022/07/24 石徹白道)


・ヤマガラシ Barbarea cochlearifolia Boiss.(山芥子、アブラナ科ヤマガラシ族の多年草)
(写真 2019/07/21 室堂平)


・ハクサンオミナエシ Patrinia triloba (Miq.) Miq. var. triloba(白山女郎花、スイカズラ科オミナエシ属の多年草)
(写真 2019/07/27 観光新道)


・ミヤマタンポポ Taraxacum alpicol Kitamura(深山蒲公英、キク科タンポポ属の多年草)
(写真 2019/07/21 室堂平)


・カンチコウゾリナ Picris hieracioides L. subsp. kamtschatica (Ledeb.) Hultén(寒地髪剃菜、キク科 コウゾリナ属の多年草)
カンチコウゾリナは葉先が尖り鋸歯が鋭いのに対し、ミヤマコウゾリナは葉先が丸く、下部に大きな葉が付く。頭花の径はカンチコウゾリナが3cm、ミヤマコウゾリナが2cmである。
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・ミヤマコウゾリナ Hieracium japonicum Franch. et Sav.(深山髪剃菜、キク科ヤナギタンポポ属の多年草)
(写真 2022/07/24 エコーライン)


・ミヤマオトコヨモギ Artemisia pedunculosa Miq.(深山男蓬、キク科ヨモギ属の多年草)
(写真 2022/07/23 観光新道)

 
・ヒトツバヨモギ Artemisia viridissima (Kom.) Pamp. var. japonica Pamp. (一葉蓬、キク科ヨモギ属の多年草)
(写真 2023/08/08 南竜水平道)


・ヒメクワガタ Veronica stelleri Pall. subsp. nipponica (Makino ex Furumi) Jelen.(姫鍬形、ゴマノハグサ科クワガタソウ属の多年草)
(写真 2019/07/21 室堂平)


・ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)Hemerocallis middendorffii Trautv. et C.A.Mey. var. esculenta (Koidz.) Ohwi(禅庭花、ススキノキ科キスゲ亜科ワスレグサ属の多年草)
(写真 上 2019/07/21 室堂平、下 2020/08/14 加賀禅定道)




・タテヤマウツボグサ Prunella prunelliformis (Maxim.) Makino(立山靫草、シソ科ウツボグサ属の多年草)
(写真 上2022/07/24 石徹白道、下2023/08/08 観光新道)




・タカネナデシコ Dianthus superbus L. var. speciosus Rchb.(高嶺撫子、ナデシコ科ナデシコ属の多年草)
(写真 2023/08/08 観光新道)


・ハクサンチドリ Dactylorhiza aristata (Fisch. ex Lindl.) Soó(白山千鳥、ラン科ハクサンチドリ属の多年草)
(写真 2019/07/21 平瀬道)


・テガタチドリ Gymnadenia conopsea (L.) R.Br.(手形千鳥、ラン科テガタチドリ属の多年草)
(写真 上2019/07/26 エコーライン、下 2020/08/14 大汝峰)




・ノビネチドリ Neolindleya camtschatica (Cham.) Nevski(延根千鳥、ラン科ノビネチドリ属の多年草)
(写真 2020/07/06 南竜)


・タカネアオヤギソウ Veratrum maackii Regel var. longibracteatum (Takeda) H.Hara(高嶺青柳草、シュロソウ科シュロソウ属の多年草)
左に咲いている桃色の花はテガタチドリ。
(写真 2022/07/23 観光新道)




・ヨツバシオガマ Pedicularis japonica Miq.(四葉塩釜、ハマウツボ科シオガマギク属の多年草)
(写真 上:2019/07/22 平瀬道、下:2019/07/26 砂防新道)




・エゾシオガマ Pedicularis yezoensis Maxim.(蝦夷塩釜、ハマウツボ科シオガマギク属の多年草)
(写真 2022/07/24 石徹白道)


・ハクサンフウロ Geranium yesoense Fr.et.Sav. var. nipponicum Nakai(Geraniac.)(白山風露、フウロソウ科フウロソウ属の多年草)
(写真 上・中:2019/07/27 観光新道、下:2019/07/22 平瀬道)






・ミヤマクロユリ Fritillaria camtschatcensis (L.) Ker Gawl. var. keisukei Makino(深山黒百合、ユリ科バイモ属の多年草)
(写真 上・中 2019/07/21 室堂平、下 2022/07/24 室堂平)






・イワオトギリ Hypericum kamtschaticum Ledeb. var. hondoense Y.Kimura(岩弟切、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)
シナノオトギリは葉の縁に黒点が並び、イワオトギリは葉の全面に黒点が散らばる。
(写真 2019/07/26 砂防新道)


・シナノオトギリ Hypericum kamtschaticum var. senanense(信濃弟切、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)
(写真 2022/07/24 エコーライン)


・コバイケイソウ Veratrum stamineum Maxim.(小梅蕙草、ユリ科シュロソウ属の多年草)
(写真 上 2019/07/26 室堂平、下 2019/07/26 弥陀ヶ原)




・ミヤマアキノキリンソウ Solidago virgaurea L. subsp. leiocarpa (Benth.) Hultén(コガネギク)(深山秋の麒麟草、キク科アキノキリンソウ属の多年草)
(写真 上2019/07/21 室堂平、下2020/08/14 加賀禅定道)




・マルバダケブキ Ligularia dentata (A. Gray) Hara(丸葉岳蕗、キク科メタカラコウ属の多年草)
(写真 2022/07/24 石徹白道)


・ミヤマダイコンソウ Geum calthifolium Menzies ex Sm. var. nipponicum (F.Bolle) Ohwi(深山大根草、バラ科ダイコンソウ属の多年草)
(写真 2022/07/23 観光新道)




・ミヤマキンバイ Potentilla matsumurae Th. Wolf(深山金梅、バラ科キジムシロ属の多年草)
(写真 2019/07/26 室堂平)




・ハナニガナ Ixeris dentata (Thunb.) Nakai var. albiflora (Makino) Nakai f. amplifolia (Kitam.)(花苦菜、キク科ニガナ属の多年草
(写真 2020/08/14 加賀禅定道)


・ヤマハハコ Anaphalis margaritacea (L.) Benth. et Hook. fil.(山母子、キク科ヤマハハコ属の多年草)
(写真 2020/08/14 加賀禅定道)




・カライトソウ Sanguisorba hakusanensis Makino(唐糸草、バラ科バラ亜科ワレモコウ属の多年草)
(写真 2022/07/24 石徹白道)


・クルマユリ Lilium medeoloides A. Gray(車百合、ユリ科ユリ属の多年草)
(写真 2020/08/14 室堂平)


・オンタデ Aconogonon weyrichii (F.Schmidt) H.Hara var. alpinum (Maxim.) H.Hara(御蓼、タデ科オンタデ属の多年草)
雄花。(写真 2019/07/26 室堂平)


雌花。(写真 2019/08/14 加賀禅定道)


・イワツメクサ Stellaria nipponica Ohwi(岩爪草、ナデシコ科ハコベ属の多年草)
(写真 2022/07/24 御前峰)


・タカネマツムシソウ Scabiosa japonica Miq. var. alpina Takeda(高嶺松虫草、マツムシソウ科マツムシソウ属の越年草)
(写真 上 2022/07/23 観光新道、下 2017/08/01 観光新道)




・イワイチョウ Nephrophyllidium crista-galli (Menz. ex Hook.) Gilg(岩銀杏、ミツガシワ科イワイチョウ属の多年草)
(写真 2020/08/14 加賀禅定道)


・ハクサンシャジン Adenophora triphylla (Thunb.) A.DC. var. hakusanensis Kitam.(白山沙参、キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草)
(写真 2018/07/30 観光新道)




・イワギキョウ Campanula lasiocarpa Cham.(岩桔梗、キキョウ科ホタルブクロ属の多年草)
(写真 上 2019/07/26 室堂平、下 2020/08/14 加賀禅定道)




・ネバリノギラン Aletris foliata (Maxim.) Bureau et Franch.(粘芒蘭、ソクシンラン属の多年草)
(写真 2023/08/08 南竜水平道)


・ミヤマリンドウ Gentiana nipponica Maxim.(深山竜胆、リンドウ科リンドウ属の越年草)
(写真 上 2019/07/26 室堂平、中・下 2020/08/14 加賀禅定道)






・オヤマリンドウ Gentiana makinoi Kusn. (御山竜胆、リンドウ科リンドウ属の多年草)
(写真 2023/08/08 南竜ヶ馬場)




・ハクサンボウフウ Peucedanum multivittatum Maxim.(白山防風、セリ科カワラボウフウ属の多年草)
(写真 2022/07/24 エコーライン)


・ミヤマセンキュウ Conioselinum filicinum (H.Wolff) H.Hara(深山川芎、セリ科ミヤマセンキュウ属の多年草)
(写真 2023/08/08 南竜水平道)


・ミヤマゼンコ Coelopleurum multisectum (Maxim.) Kitag.(深山前胡、セリ科エゾノシシウド属の多年草)
(写真 2022/07/23 観光新道)


・ミヤマトウキ Angelica acutiloba (Siebold et Zucc.) Kitag. subsp. iwatensis (Kitag.) Kitag.(深山当帰、セリ科シシウド属の多年草)
(写真 2022/07/23 観光新道)


・ミヤマシシウド Angelica pubescens var. matsumurae(深山猪独活、セリ科シシウド属の多年草)
(写真 2019/07/26 エコーライン)


・ミヤマダイモンジソウ Saxifraga fortunei Hook.f. var. alpina (Matsum. et Nakai) Nakai(深山大文字草、ユキノシタ科ダイモンジソウ属の多年草)
(写真 2020/08/14 加賀禅定道)


・イワショウブ Triantha japonica (Miq.) Baker(岩菖蒲、チシマゼキショウ科イワショウブ属の多年草)
(写真 2020/08/14 加賀禅定道)


・イブキトラノオ Bistorta officinalis Delarbre subsp. japonica (H.Hara) Yonek.(伊吹虎の尾、タデ科イブキトラノオ属の多年草)
(写真 2019/07/27 観光新道)


・ハクサンタイゲキ Euphorbia togakusensis Hayata(白山大戟、トウダイグサ科トウダイグサ属の多年草)
(写真 2019/07/27 観光新道)




・ミソガワソウ Nepeta subsessilis Maxim.(味噌川草、シソ科イヌハッカ属の多年草)
(写真 2017/07/31 弥陀ヶ原)


・ハクサンアザミ Cirsium matsumurae(白山薊、キク科アザミ属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・タテヤマアザミCirsium babanum var. otayae(白山薊、キク科アザミ属の多年草)
(写真 2023/08/08 南竜水平道)


■ 木本
・ハクサンシャクナゲ Rhododendron brachycarpum D.Don ex G.Don(白山石楠花、ツツジ属シャクナゲ亜属の常緑低木)
(写真 2019/07/26 エコーライン)


・ウラジロナナカマド Sorbus matsumurana (Makino) Koehne(裏白七竃、バラ科ナナカマド属の落葉低木)
(写真 2019/07/21 室堂平)


・チングルマ Geum pentapetalum (L.)Makino.(珍車、稚児車、バラ科ダイコンソウ属の落葉小低木)
黄色の花はミヤマキンポウゲ。(写真 2019/07/26 エコーライン)




・ハイマツ Pinus pumila (Pall.) Regel(這松、マツ科マツ属の常緑針葉樹)
写真はハイマツの実。(写真 2019/07/26 室堂平)


・オオシラビソ(アオモリトドマツ)Abies mariesii f. hayachinensis(大白檜曽、マツ科モミ属の常緑針葉樹)
写真はオオシラビソの実。 (写真 217/0804 南縦走路)


・アオノツガザクラ Phyllodoce aleutica (Spreng.) Heller(青の栂桜、ツツジ科ツガザクラ属の常緑小低木)
(写真 2019/07/26 エコーライン)


・ツガザクラ Phyllodoce nipponica Makino(栂桜、ツツジ科ツガザクラ属の常緑小低木)
(写真 2022/07/23 南竜)


・クロウスゴ Vaccinium ovalifolium Sm.(黒臼子、ツツジ科スノキ属の落葉低木)
(写真 2022/07/23 南竜)


・クロマメノキ Vaccinium uliginosum L.(黒豆の木、ツツジ科スノキ属の落葉低木)
(写真 2023/08/08 エコーライン)


2. 亜高山帯(およそ1600m~2200m)のお花
■ 草本
・マイヅルソウ Maianthemum dilatatum (Alph.Wood) A.Nelson & J.F.Macbr.(舞鶴草、キジカクシ科スズラン亜科マイヅルソウ属の多年草)
(写真 2020/07/05 砂防新道)


・ヤグルマソウ Rodgersia podophylla A.Gray(矢車草、ユキノシタ科ヤグルマソウ属の多年草)
(写真 2020/07/06 砂防新道)


・クロクモソウ Micranthes fusca (Maxim.) S.Akiyama et H.Ohba var. kikubuki (Ohwi) S.Akiyama et H.Ohba(黒雲草、ユキノシタ科チシマイワブキ属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・ショウジョウバカマ Heloniopsis orientalis(猩々袴、メランチウム科ショウジョウバカマ属の多年草)
垂直分布が広いのが特徴の一つ。雪解け直後の雪田植物に混じって咲いていた。
(写真 2020/07/06 南竜)


・オオバギボウシ Hosta sieboldiana (Hook.) Engl. var. sieboldiana(大葉擬宝珠、リュウゼツラン亜科ギボウシ属の多年草)
白山の登山道では山地帯~亜高山帯にかけて観られる。
(写真 2022/07/25 別山市ノ瀬道)




・ソバナ Adenophora remotiflora (Siebold et Zucc.) Miq.(岨菜、蕎麦菜、キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・ツルニンジン Codonopsis lanceolata (Siebold et Zucc.) Trautv.(蔓人参、キキョウ科のつる性多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・ササユリ Lilium japonicum Thunb.(笹百合、ユリ科ユリ属の球根植物)
慶松平~観光新道の稜線上に多く観られる。
(写真 2019/07/27 観光新道)




・キヌガサソウ Paris japonica (Franch. et Sav.) Franch.(衣笠草、シュロソウ科キヌガサソウ属の多年草)
観光新道の殿ヶ池避難小屋付近でも観られる。
(写真 2019/07/21 平瀬道)


・エンレイソウ Trillium smallii Maxim.(延齢草、シュロソウ科エンレイソウ属の多年草)
(写真 2020/07/05)


・センジュガンピ Lychnis gracillima(千手岩菲、ナデシコ科センノウ属の多年草)
(写真 2019/07/26 砂防新道)


・ヨツバヒヨドリ Eupatorium chinense l. var. sachalinense(四葉鵯、キク科ヒヨドリバナ属の多年草)
(写真 2019/07/26 砂防新道)


・オオバミゾホオズキ Mimulus sessilifolius Maxim.(大葉溝酸漿、ハエドクソウ科ミゾホオズキ属の多年草)
(写真 2019/07/21 平瀬道)


・サラシナショウマ Cimicifuga simplex (DC.) Wormsk. ex Turcz.(晒菜升麻、更科升麻、キンポウゲ科サラシナショウマ属 の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・ヤマブキショウマ Aruncus dioicus (Walter) Fernald var. kamtschaticus (Maxim.) H.Hara(山吹升麻、バラ科ヤマブキショウマ属の多年草)
(写真 2019/07/26 砂防新道)


・シモツケソウ Filipendula multijuga Maxim.(下野草、バラ科シモツケソウ属の多年草)
(写真 2022/07/24 石徹白道)


・オニシモツケ Filipendula camtschatica (Pall.) Maxim.(鬼下野、バラ科シモツケソウ属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・タカネニガナ Ixeris dentata var. alpicola(高嶺苦菜、キク科ニガナ属の多年草)
(写真 2019/07/21 平瀬道)


・ノギラン Metanarthecium luteoviride Maxim.(芒蘭、キンコウカ科ノギラン属の多年草)
(写真 2022/07/25 別山市ノ瀬道)


・ツルアリドオシ Mitchella undulata Sieb. et Zucc.(蔓蟻通し、アカネ科ツルアリドオシ属の多年草)
(写真 2018/08/13 加賀禅定道)




・ミヤマコゴメグサ Euphrasia insignis Wettst. subsp. insignis var. insignis(深山小米草、ハマウツボ科コゴメグサ属の一年草 )
(写真 2020/08/13 加賀禅定道)


・ウメバチソウ Parnassia palustris L.(梅鉢草、ニシキギ科ウメバチソウ属の多年草)
(写真 2020/08/14 加賀禅定道)


・カニコウモリ Parasenecio adenostyloides (Franch. et Sav. ex Maxim.) H.Koyama(蟹蝙蝠、キク科コウモリソウ属の多年草)
(写真 2020/08/13 加賀禅定道)




・アキノキリンソウ Solidago virga-aurea var. asiatica (Nakai ex H.Hara) Kitam. ex H.Hara(秋の麒麟草、キク科アキノキリンソウ属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・キオン Senecio nemorensis L.(黄苑、キク科キオン属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・タマガワホトトギス Tricyrtis latifolia Maxim.(玉川杜鵑・玉川杜鵑草、ユリ科ホトトギス属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・オオヤマサギソウ Platanthera sachalinensis F.Schmidt(大山鷺草、ラン科ツレサギソウ属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)




・キツリフネ Impatiens noli-tangere L.(黄釣船一年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)




・ミヤマトウバナ Clinopodium micranthum (Regel) H.Hara var. sachalinense (F.Schmidt) T.Yamaz. et Murata(深山塔花、シソ科トウバナ属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・アキギリ Salvia glabrescens (Franch. et Sav.) Makino(秋桐、シソ科アキギリ属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・ハクサンカメバヒキオコシ Isodon umbrosus (Maxim.) H.Hara var. hakusanensis (Kudô) K.Asano
(写真 2023/08/07 砂防新道)


■ 木本
・ミズキ Cornus controversa Hemsl. var. controversa(水木、ミズキ科ミズキ属の落葉高木)
(写真 2020/07/05 砂防新道 )


・シモツケ Spiraea japonica L.f.(下野、バラ科シモツケ属の落葉低木)
観光新道を代表する花の一つ。シモツケソウと並んで咲いているところもある。
(写真 2019/07/27 観光新道)





・ミヤマホツツジ Elliottia bracteata (Maxim.) Hook.f.(深山穂躑躅、ツツジ科ホツツジ属の落葉小低木)
(写真 2020/08/13 加賀禅定道)


・ノリウツギ Hydrangea paniculata Siebold(糊空木、アジサイ科アジサイ属の落葉低木)
(写真 2022/07/25 別山市ノ瀬道)


・エゾアジサイ Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. yesoensis (Koidz.) H.Ohba(蝦夷紫陽花、アジサイ科アジサイ属の落葉低木)
(写真 2022/07/25 別山市ノ瀬道)


・クサボタン Clematis stans Siebold et Zucc.(草牡丹キンポウゲ科センニンソウ属の半低木)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


この他に草本ではオタカラコウ、サンカヨウなどを、木本ではムシカリ、ウラジロヨウラク、コケモモなどを観ましたが、適当な写真がなく載せていません。

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白山立秋お花見ハイキング(その⑥ 黒ボコ岩~殿ヶ池避難小屋~別当出合・最終回)

2023-08-18 10:26:04 | 山行・旅行
この記事は白山立秋お花見ハイキング(その⑤ 南竜ヶ馬場~エコーライン~弥陀ヶ原~黒ボコ岩)からの続きです。

白山立秋お花見ハイキングの最終回は、観光新道を下って別当出合まで歩きます。
一番の見所は黒ボコ岩から殿ヶ池避難小屋までの間にある、馬のたてがみと呼ばれる切り立った急斜面です。馬のたてがみは陽当りがよく花の名所でもありますが、風の通り道でもあり注意を要するところです。


それでは歩いて行きましょう。写真は撮影順です。
先ずは登山道の脇にたくさん観られたシモツケソウです。


タテヤマアザミだと思います。


辺りには様々なお花が入り乱れています。シモツケソウ、ハクサンフウロ、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマセンキュウ、ミヤマダイモンジソウ、ヤマハハコが見えます。


進行先の左には、別当谷、甚ノ助谷、赤谷を挟んで別山尾根が見えます。


馬のたてがみに近づいてきました。ハクサンシャジン、タカネマツムシソウの混群です。ミヤマアキノキリンソウ、ハクサンフウロも混じって見えます。


斜面に沿って下っていきます。左右にお花畑が続きます。


タカネナデシコ(ナデシコ科ナデシコ属の多年草)がきれいに咲いていました。


タカネマツムシソウとタカネナデシコの混群です。


馬のたてがみの中段ほどから上部を見上げました。とても風が強く踏ん張って撮っています。


カライトソウ、タカネマツムシソウの混群です。タカネナデシコ、ヤマハハコも混じって見えます。


セリ科の花はミヤマトウキ(セリ科シシウド属の多年草)のように見えます。観光新道でよく見られます。タカネマツムシソウ、イブキトラノオ、カライトソウ、タカネナデシコ、ハクサンシャジンなどが見えます。相変わらず風が強いです。


道はジグザグになってきました。左右にお花畑が広がっています。


ハクサンシャジン、タカネマツムシソウ、カライトソウなどの混群です。


横位置から撮るとこんな感じです。手前の葉が風で裏返っています。


だいぶ下りてきました。まだ風が強いですが、傾斜が緩くなったので安心です。


ハクサンシャジン(キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草)です。


タカネマツムシソウ(マツムシソウ科マツムシソウ属の越年草)です。この辺りで年々数が増えているように思います。


タカネマツムシソウの群落です。黄色い花はカンチコウゾリナのように見えます。


別山尾根です。主峰の別山(標高2399m)付近に雲がかかったままです。


トリカブトが現れました。ハクサンにはミヤマトリカブト、リョウハクトリカブトとその雑種のハクサントリカブトが分布しています。
この個体はあまりに近くで全体の写真が撮り難く、後で別の個体を撮ろうと思っていました。しかし観られたのはこの個体だけでした。
花だけを観ても種の特定はできません。


やはり目の前にサラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属 の多年草)が現れたので、マクロで撮影しました。


ハクサンシャジンです。


殿ヶ池避難小屋が真下に見えてきました。こうして見ると良い場所に避難小屋があります。


タテヤマウツボグサ(シソ科ウツボグサ属の多年草)です。


10時10分に殿ヶ池避難小屋に着きました。そこから観た釈迦岳です。


歩いて来た方向を見上げました。


殿ヶ池避難小屋では昼食を摂る予定でしたが、まだお腹が減っておらずコーヒーと軽食を摂りました。
45分間も避難小屋にいて10時55分に出発しました。


ゼンテイカです。


イブキゼリモドキ(セリ科シラネニンジン属の多年草)かもしれません。イブキゼリモドキが観光新道に自生しているのは知っていましたが、これがそうなのかは自信がありません。


道沿いに並んだアカモノ(ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木)が実をつけていました。


歩いて来た方向を振り返りました。


こちらは進行方向の左側、別山尾根が見えます。


こちらは進行方向の右側、釈迦岳が見えます。


もう一度振り返りの景色です。


そしてこちらがこれから歩いて行く方向です。


ハクサンオミナエシ(オミナエシ科オミナエシ属の多年草)が岩場に咲いていました。観光新道ではこの場所に毎年咲いています。










慶松平の分岐(別当坂分岐)まで下ってカメラをザックにしまいました。ここから別当出合までは滑りやすいザレ場や岩場が続きます。
面白い花を見かけたら撮ろうと思いましたが、登りで観たものと同じものばかりでした。
13時43分に別当出合に無事に到着しました。

今回の白山行で観た花が咲いていた植物です。全部で67種になりました。出現順に書いています。
キンミズヒキ
オトコエシ
イタドリ
ノリウツギ
ヤマウド
ハンゴンソウ
ソバナ
ツリガネニンジン(?)
ヤマブキショウマ
オオバギボウシ
ミヤマトウバナ(?)
カンチコウゾリナ
アキギリ
クサボタン
アキノキリンソウ
ミヤマヨメナ
キツリフネ
シシウド
クロクモソウ
ツルニンジン
キオン
ハクサンカメバヒキオコシ
ヨツバヒヨドリ
ヒメジョオン(?)
センジュガンピ
オオヤマサギソウ
カニコウモリ
タマガワホトトギス
ミヤマコウゾリナ
ヤマハハコ
ハクサンアザミ
オニシモツケ
シモツケソウ
サラシナショウマ
モミジカラマツ
オンタデ
シナノオトギリ
ミヤマシシウド
ミヤマダイモンジソウ
オタカラコウ
ゼンテイカ
ハクサンフウロ
イブキトラノオ
カライトソウ
タテヤマアザミ
オヤマリンドウ
ハクサンボウフウ
ミヤマクロユリ
シラネニンジン
ミヤマホツツジ
ネバリノギラン
オオレイジンソウ
ヒトツバヨモギ
ミヤマセンキュウ
ヨツバシオガマ
ミヤマリンドウ
クロマメノキ(?)
ミヤマアキノキリンソウ
ミソガワソウ
ハクサンシャジン
タカネマツムシソウ
タカネナデシコ
ミヤマトウキ
トリカブトの仲間
タテヤマウツボグサ
イブキゼリモドキ(?)
ハクサンオミナエシ

最後までご覧いただき、ありがとうございました。また植物の名前を教えていただいたモウズイカさんに、あらためて感謝申し上げます。

白山立秋お花見ハイキング(完)
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白山立秋お花見ハイキング(その⑤ 南竜ヶ馬場~エコーライン~弥陀ヶ原~黒ボコ岩)

2023-08-17 05:30:21 | 山行・旅行
この記事は白山立秋お花見ハイキング(その④ 甚ノ助避難小屋~南竜ヶ馬場)からの続きです。

白山行の2日目は立秋に当たりました。
下界では残暑が厳しいですが、山では秋の気配が感じられました。

夜半過ぎに目覚めてトイレへ行きました。南竜ヶ馬場(南竜)野営場のトイレは昨年建物ごと新調され、誰もが感動するほどにきれいになりました。
下弦の月が天頂にあり、星は数えられるほどしか見えませんでしたが、お天気が良いのはありがたいです。
もう一度眠って、目が覚めたら東の空が明るくなっていました。




カメラだけを持って南竜庭園(南竜ヶ馬場一帯に広がる自然の庭園のような湿原~草原)に撮影に出かけました。


近くに咲いているセリ科の植物は、シラネニンジンのようでした(学術調査によると、白山でのミヤマウイキョウの分布は四塚山周辺と三ノ峰周辺の岩場に限られ、南竜でのシラネニンジン属はシラネニンジンのみが分布する)。


池塘周辺にはお花畑が広がります。




木道の近くでもたくさんの植物が観られました。
オヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属の多年草)です。




ミヤマクロユリ(ユリ科ユリ属の多年草)の果実だと思います。
 

イワイチョウ(ミツガシワ科イワイチョウ属の多年草)です。




アキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属の多年草)です。あるいはミヤマアキノキリンソウかもしれません。


1羽の鳥が飛んできてアオモリトドマツの頂に止まりました。図鑑で調べたらギンザンマシコの♀に似ているように見えます。
今回の白山行で撮影した唯一の野鳥でした。




南竜庭園を南の端まで歩いたので、引返すことにしました。


そこそこに秋の気配が感じられました。
 

モミジカラマツ(キンポウゲ科モミジカラマツ属の多年草)です。




ミヤマホツツジ(ツツジ科ホツツジ属の落葉小低木)です。




野営場に帰ってきました。
シナノオトギリ(オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)です。




ミヤマダイモンジソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草)です。


ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属の多年草)です。雌しべが見えます。




南竜で一番最後まで雪が残る場所に、ミヤマクロユリ(ユリ科バイモ属の多年草)が咲いていました。


朝食を済ませた後、パッキングを終えて南竜を後にしたのが7時2分でした。
この日はエコーラインを上がって、弥陀ヶ原から黒ボコ岩を経て、観光新道を別当出合まで下る予定です。


南竜からエコーライン分岐までは前日に歩いた道ですが、気づかなかった花も観られました。
ネバリノギラン(キンコウカ科ソクシンラン属の多年草)です。


こちらはハクサンボウフウ(セリ科カワラボウフウ属の多年草)です。


これはクロウスゴ(ツツジ科スノキ属の落葉低木)の果実です。果実の先端が5角形にへこむ特徴があります。


こちらはオオレイジンソウ(キンポウゲ科トリカブト属の多年草)ですが、残念なことに花が終わっていました。
来年はこの花の盛期に来たいものです。


ヒトツバヨモギ(キク科ヨモギ属の多年草)です。
ウィキペディアには「ヨモギ属の葉は細かく切れ込むものが多いが、本種は分裂しない。そのため、ヒトツバヨモギ(一葉蓬)という」と記されています。


ミヤマセンキュウ(セリ科ミヤマセンキュウ属の多年草)です。


水平道から岐れてエコーラインに入ると、すぐにカライトソウが群生していました。


円柱あるいは円錐形の果穂をつけた植物では、たいていが基部から花が開きます。しかしこの花は果穂の先端から開花していきます。


エコーラインを登っていくと南竜が徐々に下に見えてきます。やがて別山尾根が長く伸びるのも見えてきますが、この日別山は最後まで雲に隠れていました。


ゼンテイカ(ススキノキ科キスゲ亜科ワスレグサ属の多年草)が並んで咲いていました。盛期にはもっとたくさん観られたと思います。


ヨツバシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属の多年草)も観られました。


シナノオトギリです。




このハクサンフウロは雄しべが見えました。


オンタデ(タデ科オンタデ属の多年草)の雌株だと思います。


足元にミヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属の多年草)が咲いているのを見つけました。
 

斜面にはイワイチョウ、コバイケイソウ(メランチウム科シュロソウ属の多年草)、ゼンテイカなどが観られました。


標高が高くなるにつれ、風が強くなりました。チングルマが風に揺れていました。ネバリノギラン、コバイケイソウも見えます。




花を付けているのはクロマメノキ(ツツジ科スノキ属の落葉低木)だと思います。手前の針葉樹はコメツガ(マツ科ツガ属の常緑針葉樹)のように思います。
よく似ているクロウスゴの花は、萼が円形で切れ込みがありません。




弥陀ヶ原は霧に覆われていました。木道近くで観られる花を探します。
 

オヤマリンドウが咲いていました。


ウラジロナナカマドです。白山では標高の低い順に、ナナカマド、ウラジロナナカマド、タカネナナカマドが観られます。


ミヤマアキノキリンソウです。


タテヤマアザミだと思います。


ミヤマホツツジです。


イワイチョウの群落の手前に、シラネニンジンが花を咲かせていました。




砂防新道との合流点(五葉坂下)まで来ました。右へ行くと室堂です。この日の最高到達地点で、標高は2350mです。左へ向かいます。
 

ヤマハハコです。


オオヒョウタンボク(スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木)が実をつけていました。
液果は直径約8 mmの球形で、2個はなかばで合着するのが特徴です。
 

ミソガワソウ(シソ科イヌハッカ属の多年草)だと思います。




9時4分に黒ボコ岩に到着しました。久しぶりに岩に登りました。




その⑤では花を付けた植物が11種(その①~④と重複するものを除く)加わり、合計59種になりました。

白山立秋お花見ハイキング(その⑥ 黒ボコ岩~殿ヶ池避難小屋~別当出合)に続きます。次回が最終回です。



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白山立秋お花見ハイキング(その④ 甚ノ助避難小屋~南竜ヶ馬場)

2023-08-16 05:30:16 | 山行・旅行
この記事は白山立秋お花見ハイキング(その③ 中飯場~甚ノ助避難小屋)からの続きです。

甚ノ助避難小屋に12時25分に到着し、食事を作って食べ、13時5分に再び歩き出しました。
ベンチの周りにはヨツバヒヨドリやオニシモツケが群生していました。
ヨツバヒヨドリ(キク科ヒヨドリバナ属の多年草)です。


オニシモツケ(バラ科シモツケソウ属の多年草)です。






歩き出すとシモツケソウ(バラ科シモツケソウ属の多年草)もすぐに現れました。




アザミが現れました。ハクサンアザミ(キク科アザミ属の多年草)だと思います。






相変わらず、アキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属の多年草)が多いです。
標高を上げるにつれ、花が茎の頭頂部に偏ってつくというミヤマアキノキリンソウの特徴が少しずつ出てきているように思いました。




サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属 の多年草)が出てきました。名前は若芽を茹でて水にさらして食したことに由来しています。


さて、この金平糖のような果実をつけた植物は、何かお分かりでしょうか?


正解はモミジカラマツ(キンポウゲ科モミジカラマツ属の多年草)でした。白山にはカラマツソウ、ミヤマカラマツ、モミジカラマツが自生していますが、この辺りで観たものはすべてモミジカラマツでした。
花期が7~8月なので、多くが果実になっていました。


カンチコウゾリナ(キク科 コウゾリナ属の多年草)だと思います。


ヤマハハコ(キク科ヤマハハコ属の多年草)です。


砂防新道と南竜ヶ馬場(南竜)向かう水平道とが岐れる南竜分岐が近づいてきました。雨雲も近づいてきているようでした。既にザックにはレインカバーを着けていて、雨具はすぐに取り出せるようにしてあります。
目の前に広がっているのはオンタデ(タデ科チシマミチヤナギ属の多年草)でしょうか。


頭花が上を向いているアザミを観ました。総苞片の先が短く反り返っているのでハクサンアザミ(キク科アザミ属の多年草)のようです。


シナノオトギリ(オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)が現れました。この先の南竜水平道でもよく見かけました。


南竜分岐の一歩手前というところで雨が降ってきました。カメラを防水袋にしまいザックに入れました。
この先、南竜に着くまでは写真がありません。

ここで地図を挿入します。南竜水平道を表示しています。
現在は、砂防新道と南竜水平道との分岐点に来ています。ここから南竜まではアップダウンのほとんどない水平道です。


水平道を歩いて、14時17分に南竜に着きました。
雨は小降りになって、15時前にあがりました。雨具を着たまま、野営場周辺と水平道を歩いて、写真を撮ってきました。
野営場近くで観たミヤマシシウド(セリ科シシウド属の多年草)です。


野営場の真ん中にも生えていました。


こちらはヤマハハコ(キク科ヤマハハコ属の多年草)の群落です。後にハクサンフウロが写り込んでいます。


野営場の風景です。
ハハコグサの群落に混じってハクサンフウロ、アキノキリンソウ、カンチコウゾリナが生えていました。遠くにセリ科の植物が見えます。


野営場から南竜山荘を望みます。


イワイチョウ(ミツガシワ科の多年草)とモミジカラマツの混群です。


ここでのイワイチョウは、ほとんど花が終わっていました。
 

近くにミヤマダイモンジソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草)が観られました。


チングルマ(バラ科ダイコンソウ属の落葉小低木)もここでは花が終わっていました。




シナノオトギリ(オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)です。


山荘近くを流れる沢を渡ります。黄色い花はオタカラコウ(キク科メタカラコウ属の多年草)のように見えました。


遠くにゼンテイカ(別名ニッッコウキスゲ、ススキノキ科ワスレグサ属キスゲ亜科の多年草 )が咲いていました。


水平道を南竜分岐の方に歩きました。来た時は雨で写真が撮れなかったので、あらためて歩くことにしたのです。
エコーラインの上に青空が見え始めました。山の天気は変わりやすいです。




モミジカラマツとハクサンフウロの混群です。


ウラジロナナカマド(バラ科ナナカマド属の落葉低木)には実が生っていました。


振り返って南竜山荘を見ます。


こちらは別山へ向かう美濃禅定道です。南竜から一旦下って赤沢を渉り、目の前の油坂を登ります。てっぺんが油坂ノ頭です。
昨年暑い中、テント装備を担いで登った地獄の記憶が蘇りました。


ハクサンアザミ(キク科アザミ属の多年草)です。


イブキトラノオ(タデ科イブキトラノオ属の多年草)です。この花の群落は白山のあちらこちらで観られます。


ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属の多年草)です。この花は雄性先熟で、雌しべが発達しているのは花の後期です。




エコーライン分岐近くでカライトソウ(バラ科バラ亜科ワレモコウ属)が咲いていました。
この花の学名は Sanguisorba hakusanensis Makino で、今話題の牧野博士による命名です。学名に白山が入っており、基準標本も白山のものです。
一方『花の百名山』の中で、田中澄江さんは北アルプスの爺ヶ岳を代表する花の一つとして紹介しています。


振り返って南竜ヶ馬場を見ます。


タテヤマアザミ(キク科アザミ属の多年草)が観られました。国立科学博物館研究部 日本のアザミには「妙高山や北アルプス、白山の高山帯のアザミで中型の頭花は点頭する」と記されています。
ハクサンアザミに比べて、全体が雄々しい印象です。




すぐ近くにはハクサンアザミも咲いていました。立山の主峰が雄山で男性神なのに対し、白山は女性神(白山比咩大神)を祀っていることを連想しました。


さて、この赤い実は何でしょう?
 
画像検索でハリブキ(ウコギ科ハリブキ属の落葉低木)が示唆されました。
ウィキペディアによると「高さは1mくらいになり、茎には針状の刺が密生する。葉は茎に互生し、直径30-40cmの掌状になり、葉柄にも葉脈にも刺がつく。花期は6~7月で、緑白色の目立たない小さな花を多数つける。秋に果実が赤く熟す」とありました。
白山に自生していることも調べて分かりました。

こちらはムシカリ(別名オオカメノキ、ガマズミ科ガマズミ属の落葉低木)だと思います。


ハクサンアザミとカニコウモリの群生です。
 

南竜分岐近くまで歩いて来ました。真下に甚ノ助避難小屋が見えています。


南竜分岐にはハイカーの姿も見えています。そろそろ引返すことにしました。


水平道から観る南竜ヶ馬場の風景が好きです。




帰りにオヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属の多年草)を観ました。そういえば明日(8月8月)は立秋です。山では秋が始まっています。




ナナカマド(バラ科ナナカマド属の落葉高木)の葉も色づき始めていました。
 

南竜が近づいてきました。
ハクサンフウロ、モミジカラマツの混群です。


こちらはイブキトラノオのお花畑です。


沢を渡り、野営場に戻ってきました。
 

ハクサンフウロと一緒に咲いているのはハクサンボウフウ(セリ科カワラボウフウ属の多年草)です。シダの仲間らしい植物も混じっています。


そして最後にご覧いただくのは、ミヤマクロユリ(ユリ科バイモ属の多年草)です。いずれも野営場周辺で観ました。


その④では花を付けた植物が16種(その①~③と重複するものを除く)加わり、合計48種になりました。

白山立秋お花見ハイキング(その⑤ 南竜ヶ馬場~エコーライン~弥陀ヶ原~黒ボコ岩)に続きます。

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白山立秋お花見ハイキング(その③ 中飯場~甚ノ助避難小屋)

2023-08-15 05:30:23 | 山行・旅行
この記事は白山立秋お花見ハイキング(その② 別当出合~中飯場)からの続きです。

中飯場で10分ほど休憩し、水筒に水を補給して出発しました。
いきなりキツリフネ(ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草)が群生していて驚きました。白山でキツリフネを観るのは初めてでした。
この花も秋の花ですが、山では8月頃から咲くようです。




続いて観たのは人の背丈ほどあるセリ科の植物です。


花と葉の部分を拡大しました。花の詳細はよく分かりませんが、小葉の形からシシウド(セリ科シシウド属の多年草)のように思いました。




次に観たのはこの植物です。画像検索でクロクモソウ(別名キクブキ、ユキノシタ科チシマイワブキ属の多年草)が示唆されました。
クロクモソウは日本固有種で、九州、四国の剣山・瓶ヶ森・石鎚山、本州近畿地方の大峰山脈のほか、本州の中部地方以北に分布し、深山の渓流沿いの岩上や湿った草地に生育します。花にも葉にも特徴があるので覚えやすそうです。




続いて観たのは蕾を付けたこの植物です。




しばらく歩いたら花が開いているものに出会いました。ツルニンジン(キキョウ科ツルニンジン属の多年草)です。
ツルニンジンは、日本では北海道、本州、四国、九州の平地から高山に分布し、丘陵地や山地の林内や、林縁のやや湿り気のある場所にまばらに群生します。


次から次へと花が咲いているので、歩みが遅くなります。
続いて観たキク科の花は、キオン(キク科キオン属の多年草)だと思います。


次はシソ科の植物です。見た目でヤマハッカ属だと思いました。
調べたところハクサンカメバヒキオコシ(シソ科ヤマハッカ属の多年草)の特徴に近いことが分かりました。
ハクサンカメバヒキオコシは北陸地方に多く分布し、低山から亜高山下部の、やや湿り気の多い場所に生育します。カメバヒキオコシに似て葉先が3裂していて、中央の裂片が太く鋸歯があります。


ヨツバヒヨドリ(キク科ヒヨドリバナ属の多年草)が現れました。アサギマダラが好む花です。この先たくさん観ました。残念ながら今回の山行ではアサギマダラに出会えませんでした。


次はアザミの蕾です。白山には多くのアザミの仲間が咲いています。この後咲いているアザミの花を観るのが楽しみです。


この植物は登山口付近でも観ましたが、イタドリ(タデ科ソバカズラ属の多年草)だと思います。


この辺りからは柳谷川が望めます。砂防新道はこの谷川の砂防工事のために作られた道を登山道に転用したものです。現在は登山道とは別に車両が通る工事用の道があります。
不動滝も見えます。滝壺横に不動尊が安置されていることから不動滝と呼ばれています。小さく見えますが落差が50mあります。
 

ここで地図を挿入しておきます。別当出合から砂防新道歩き始めて、2つめの休憩地点が中飯場です。ちょうど工事用の車両が通る道と交差している辺りです。
そこから数百メートル行った所が現在地点です。


近くに咲いていたこの花はヒメジョオン(キク科ムカシヨモギ属の多年草)かもしれません。


南西側に開けて山並みが見えました。


ここで赤い実をつけた植物に出会いました。ミヤマニワトコ(ガマズミ科ニワトコ属の落葉低木)でしょうか。同じ植物をいくつか観ました。


センジュガンピ(ナデシコ科センノウ属の多年草)が現れました。この花は花期が7~8月なので、そろそろ終わりです。


サンカヨウ(メギ科サンカヨウ属の多年草)の実を観ました。
 

中飯場から1.1km、甚ノ助避難小屋までは0.9kmです。甚ノ助でお昼ご飯を食べることに決めました。


近くでアカモノの赤い実をたくさん観ました。


登山道脇の藪の中にラン科の植物を見つけました。画像検索ではミズチドリが示唆されましたが、花期や高さが異なります。
同属(ツレサギソウ属)の種をウィキペディアで検索し、オオヤマサギソウ(ラン科ツレサギソウ属の多年草)に似ていると思いましたが、自信が持てませんでした。
そこで教えてGooで訊ねたところ、オオヤマサギソウで良いことが分かりました。また白山に自生していることも確認できました。
別の場所でもオオヤマザギソウを観ました。






道端にカニコウモリ(キク科コウモリソウ属の多年草)がたくさん観られました。


こちらはタマガワホトトギス(ユリ科ホトトギス属の多年草)でしょうか。白山で観るのは初めてでした。


道端にアキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属の多年草)がたくさん咲いていました。
 

こちらはミヤマコウゾリナ(キク科ヤナギタンポポ属の多年草)のようです。カンチコウゾリナと比べて葉先が鋭く尖っておらず、茎が毛で覆われ白く見えるのが特徴の一つです。


比較のため、先に観たカンチコウゾリナの写真を再掲します。『白山花ガイド』によると、頭花の径はカンチコウゾリナが3cm、ミヤマコウゾリナが2cmとなっています。


ヤマハハコ(キク科ヤマハハコ属の多年草)が現れました。この辺りでは茎の高さが50cmほどありましたが、標高を上げると低くなる傾向が観られました。


別当覗きで少し休憩しました。近くにアザミが咲いていました。
白山の自然観察指導員をされている方のお話では、白山には標高が低いところから順に、ハクサンアザミ、ノリクラアザミ、タテヤマアザミが観られるそうです。さらに違う種類のアザミも自生しています。
ハクサンアザミは「北陸地方に分布し、葉が鋸歯縁となり、中型の頭花を下向きに咲かせ、総苞片の先が短く反り返るアザミ」です(国立科学博物館研究部 日本のアザミ)。


こちらは別の場所で観た個体です。どちらもハクサンアザミの特徴に合っているように思います。


12時25分に甚ノ助避難小屋に着きました。
避難小屋の先にあるベンチに座り、昼食を摂ってゆっくり休みました。


近くにオニシモツケ(バラ科シモツケソウ属の多年草)がたくさん咲いていました。


その③では花を付けた植物が16種(その①、②と重複するものを除く)加わり、合計32種になりました。

白山立秋お花見ハイキング(その④ 甚ノ助避難小屋~南竜ヶ馬場)に続きます。

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白山立秋お花見ハイキング(その② 別当出合~中飯場)

2023-08-14 05:30:31 | 山行・旅行
この記事は白山立秋お花見ハイキング(その① ~別当出合)の続きです。

さて、今回は私にとって18回目の白山です。と言っても山頂を目指さずお花を楽しみながらのハイキングなので、ゆっくり歩いて行きます。
初日は9時32分に別当出合を出発し、砂防新道を歩きました。
先ずは鳥居をくぐり吊り橋を渡ります。


前を歩いていたグループが、何やら見ていました。吊り橋のたもとにクマシデ(カバノキ科クマシデ属の落葉広葉樹)が果実を付けていました。
 

吊り橋を渡るとホタルブクロ(キキョウ科ホタルブクロ属の多年草) ソバナ(キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草)が群生していました。 モウズイカさんからご指摘いただき訂正しました。モウズイカさんありがとうございます。




よく似た花でこんな花も見かけました。花冠の大きさは1.5cmほどで、見た目でもホタルブクロよりずいぶん小さいです。
柱頭が花冠の外に出ていません。そのためツリガネニンジン(キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草)やハクサンシャジンではないように思いました。
結局何か分かりませんでした。


いつも7月下旬から8月上旬にかけてこの辺りで花が観られるウバユリは、もうすっかり花が終わって果実になっていました。
写真は撮らずに通過しました。

ヤマブキショウマ(バラ科ヤマブキショウマ属の多年草)が現れました。ヤマブキショウマの名は、葉が同じバラ科のヤマブキに似ていることに由来しています。
今回の白山行では砂防新道で観られました。


続いてオオバギボウシ(リュウゼツラン亜科ギボウシ属の多年草)が1株だけ観られました。今回の山行で観た唯一の株でした。
白山では昨年別山市ノ瀬道(チブリ尾根)を歩いた際、標高1000m付近でオオバギボウシを多く観ました。


この小さな花を咲かせている植物は何でしょう?ミヤマトウバナ(シソ科トウバナ属の多年草)でしょうか?自信がありません。


ノリウツギ(アジサイ科アジサイ属の落葉低木)です。


この黄色い花はカンチコウゾリナ(キク科ヤナギタンポポ属の多年草)のように見えました。
白山にはカンチコウゾリナとミヤマコウゾリナが自生します。葉の先端が尖っているのはカンチコウゾリナの特徴の一つです。


またしてもシソ科の植物です。アキギリ(シソ科アキギリ属の多年草)でしょうか。時期的には早いように思いました。




こちらはクサボタン(キンポウゲ科センニンソウ属の半低木)です。
細い鐘状になる4枚の花弁に見えるのは萼片で、花弁はありません。花期は8~9月で、写真はまだ蕾の状態のものが多いです。


アキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属の多年草)がたくさん観られました。もっとマシな写真を撮ればよかったと思います。
よく見かける植物の写真はぞんざいになることが多いので、気をつけたいと思います。


このキク科の植物も写真がぞんざいになりました。花径が3~3.5cmほどあったと思います。写真を拡大して観ると舌状花は11~13個あるように見えます。シオン属で候補となるのはミヤマヨメナ(キク科シオン属の多年草)です。
ちなみに園芸種のミヤコワスレはミヤマヨメナを元に改良したものです。


ここまでのところ、晩夏から初秋に咲く花が多く観られました。今年の白山は秋の訪れが早いように思いました。
ゆっくり50分ほど歩いて中飯場(標高1500m)の水場に着きました。ここで10分ほど休憩しました。


今回歩いたコースの地図を再掲します。


その②では花を付けた植物が10種(その①と重複するものを除く)加わり、合計16種になりました。
このペースで、ブログもゆっくり進ませていただきます。
白山立秋お花見ハイキング(その③ 中飯場~甚ノ助避難小屋)に続きます。

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白山立秋お花見ハイキング(その① ~別当出合)

2023-08-13 05:30:22 | 山行・旅行
8月7、8日に白山を歩いて来ました。
今回は山頂を目指さず、初日は砂防新道からお花が多い南竜ヶ馬場に向かい、そこで宿泊しました。翌日はやはりお花を期待してエコーラインから弥陀ヶ原を歩き、黒ボコ岩から観光新道を通り下山しました。朝夕はそれぞれ1時間ほど南竜ヶ馬場周辺を散策しました。
朝夕の散策を除いて、歩いた距離は12.8km、累積標高差は1283mですので、日帰りで十分に行ける行程です。そこをあえて1泊してゆっくり歩いて来ました。
撮った写真は600枚あまり、観たお花は60種を越えました。歩いた順にご覧いただこうと思います。


白山の登山口の中で、もっとも多くの登山者が利用するのが、石川県側にある別当出合です。別当出合の標高は1260mあります。今回は登山口の500mほど手前の道路脇に車を駐めることができ、そこから登山口まで舗装路を歩きました。

登山口に向かう道端に、キンミズヒキ(バラ科キンミズヒキ属の多年草)が咲いていました。キンミズヒキは夏から秋にかけて、低山や原野、草地で普通に見られる植物ですが、今年の初見でした。


白山にはセリ科の植物が多種見られます。高山帯のものはいくぶん見慣れましたが、低山帯のものは名前が分かりません。これはオオバセンキュウ(セリ科シシウド属の多年草)でしょうか?
モウズイカさんからオトコエシ(スイカズラ科オミナエシ属の多年草)だと教えていただきました。オオバセンキュウの特徴の一つに「茎葉が各節ごとに曲がり茎葉全体が半曲する」があります。この植物はそれに合致していませんでした。モウズイカさん、ありがとうございました。
 

こちらはイタドリ(タデ科ソバカズラ属の多年草)だと思います。


ノリウツギ(アジサイ科アジサイ属の落葉低木)も観られました。ノリウツギは登山口を過ぎても咲いていました。この個体は登山口の手前で観たものです。


次はヤマウド(ウコギ科タラノキ属の多年草)の花のようですが、自信がありません。白山麓には天然のヤマウドが自生しているようです。
 

イチゴの実がありました。白山ではベニバナイチゴ(バラ科キイチゴ属の落葉低木)をよく観ますが、これがそうかは分かりません。


最後に気になる植物を観ました。高さは1mあまりありました。オオアワダチソウかと思ったのですが、葉を拡大して観るとキオン(キク科キオン属の多年草)のように見えました
モウズイカさんからハンゴンソウのように見えると教えていただきました。別の写真で確認したところ、葉が深く裂けていることが分かりました。また高さが1mを越すことからキオンではなくハンゴンソウで間違いないと思います。モウズイカさん、ありがとうございました。
 

10分ほど歩いて別当出合登山口に着きました。ちょうどシャトルバスが4台来ていました。日曜日に室堂で宿泊して早朝に下山してくる登山者を迎えるバスです。
別当出合でトイレを済ませ、出発は9時32分でした。この時刻を見てものんびりしたハイキングだったことがお分かりいただけると思います。
 

写真を多く撮りましたので整理ができていません。このブログものんびり進ませていただきます。次回は吊り橋を渡り、砂防新道を歩いて行きます。
白山立秋お花見ハイキング(その② 別当出合~中飯場)に続きます。

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植物クロスワード(38)『植物の名前を漢字で書くと(第四弾)』の解答

2023-08-12 05:30:00 | クロスワードパズル


タテのカギ
1 烏麦(イネ科)。
2 テストで赤点を取ったときの救済策。
3 音楽で、最低音部。
5 出世魚の一つ。関東ではワカシ・イナダ・ワラサの次に、関西ではツバス・ハマチ・メジロの次にくる名前。
6 黄苑(キク科)。
8 藪葎(アカネ科)。
11 石川県南西部にある市名。大聖寺藩十万石の城下町で絹織物が繁栄。山中漆器、九谷焼の産地。山中・山代・片山津温泉がある。shuの故郷。
12 下(した)の対義語。
13 正義のために起こすいくさ。また、その軍勢。
15 台湾固有のカラス科の鳥。全長64センチくらいで、尾が非常に長い。頭が黒く、体は藍青色、尾羽の先が白、くちばしと脚が赤色。山ガールではない。
16 東京湾フェリーの千葉県側の出港地。
18 杜鵑草(ユリ科)。
20 中川李枝子作・山脇百合子絵による子供向け人気絵本のシリーズで、主人公の「ぐら」の相棒。
21 “北海道の鯛”の異名をもつ魚。北海道では高級魚として扱われる。
22 杓(セリ科)。
24 蔓穂(キジカクシ科)。
26 韮(ニラ科)。
27 酒場などの女主人。
ヨコのカギ
1 杜若(アヤメ科)。
4 野蕗(キク科)。
7 官職・役職の地位。ポスト。「大臣の――」。
9 ブラジル南東部にある、カーニバルで知られる世界的な観光都市の略称。
10 偽造防止のため紙幣に入っている模様。
12 産まれたばかりの赤子が最初に着る衣服。
14 あらゆる事物は現象として生成しているだけであり、それ自体を根拠づける不変的な本質は存在しないという意味の仏教用語。
15 八重葎(アカネ科)。
16 カマキリが攻撃に使う武具。
17 ――隊。――事。――国主義。
19 鉄葎(アサ科)。
21 MLBサンディエゴ・パドレスに所属する、ドミニカ共和国出身の内野手で、背番号は22。2022年のオールスターゲームのホームラン競争で優勝した。
23 主に金属の研磨に使う手動工具。
24 マージャン用語の対子を逆さに読むと。
25 タバコを吸ったときにキセルやパイプや体内にたまる褐色の粘液。
27 植物クロスワードのデザインでは、過去のデザインを再利用することがある。○(マル)か×(バツ)か?
28 眩草(マメ科)。
29 浜払子(サクラソウ科)。

過去のクロスワードパズルは、このページ左にあるカテゴリー◆クロスワードパズルからご覧いただけます。
次回の植物クロスワードは9月10日、テーマは『白山で観ることができる高山植物』を予定しています。

<参考> 白山花紀行

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植物クロスワード(38)『植物の名前を漢字で書くと(第四弾)』

2023-08-10 05:30:00 | クロスワードパズル
これまで3回お楽しみいただきました『植物の名前を漢字で書くと』の、今回は第四弾です。今回は山野草の名前をテーマにしました。そして今回は科名を入れました。
植物に限らず、生物の名前は一般にカタカナで表します。
カタカナで書く理由は、他の文章と生物名を明確に区別できるという利点があるからです。同じ理由で、学名の表記はイタリック体で表します。
生物の名前には、漢字で表記できるものもあります。例えばアセビは『馬酔木』、ボケは『木瓜』です。

それでは、カギに書かれた12個の『漢字の名前』をもとに、クロスを埋めましょう。
解答は8月12日にアップします。どうぞお楽しみくださいませ。


タテのカギ
1 烏麦(イネ科)。
2 テストで赤点を取ったときの救済策。
3 音楽で、最低音部。
5 出世魚の一つ。関東ではワカシ・イナダ・ワラサの次に、関西ではツバス・ハマチ・メジロの次にくる名前。
6 黄苑(キク科)。
8 藪葎(アカネ科)。
11 石川県南西部にある市名。大聖寺藩十万石の城下町で絹織物が繁栄。山中漆器、九谷焼の産地。山中・山代・片山津温泉がある。shuの故郷。
12 下(した)の対義語。
13 正義のために起こすいくさ。また、その軍勢。
15 台湾固有のカラス科の鳥。全長64センチくらいで、尾が非常に長い。頭が黒く、体は藍青色、尾羽の先が白、くちばしと脚が赤色。山ガールではない。
16 東京湾フェリーの千葉県側の出港地。
18 杜鵑草(ユリ科)。
20 中川李枝子作・山脇百合子絵による子供向け人気絵本のシリーズで、主人公の「ぐら」の相棒。
21 “北海道の鯛”の異名をもつ魚。北海道では高級魚として扱われる。
22 杓(セリ科)。
24 蔓穂(キジカクシ科)。
26 韮(ニラ科)。
27 酒場などの女主人。
ヨコのカギ
1 杜若(アヤメ科)。
4 野蕗(キク科)。
7 官職・役職の地位。ポスト。「大臣の――」。
9 ブラジル南東部にある、カーニバルで知られる世界的な観光都市の略称。
10 偽造防止のため紙幣に入っている模様。
12 産まれたばかりの赤子が最初に着る衣服。
14 あらゆる事物は現象として生成しているだけであり、それ自体を根拠づける不変的な本質は存在しないという意味の仏教用語。
15 八重葎(アカネ科)。
16 カマキリが攻撃に使う武具。
17 ――隊。――事。――国主義。
19 鉄葎(アサ科)。
21 MLBサンディエゴ・パドレスに所属する、ドミニカ共和国出身の内野手で、背番号は22。2022年のオールスターゲームのホームラン競争で優勝した。
23 主に金属の研磨に使う手動工具。
24 マージャン用語の対子を逆さに読むと。
25 タバコを吸ったときにキセルやパイプや体内にたまる褐色の粘液。
27 植物クロスワードのデザインでは、過去のデザインを再利用することがある。○(マル)か×(バツ)か?
28 眩草(マメ科)。
29 浜払子(サクラソウ科)。

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登山道とテント場周辺で観た花々(その②)

2023-08-04 04:49:47 | みんなの花図鑑
山道とテント場周辺で観た花々(その①)からの続きです。

種池山荘の南側斜面にお花畑が広がります。
南東側にはチングルマ(バラ科ダイコンソウ属の落葉小低木)の大群落が観られました。


ウサギギク(キク科ウサギギク属の多年草)、コバイケイソウ(メランチウム科シュロソウ属の多年草)なども混じっていました。


チングルマの群落です。


西側にはミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草)の群落が観られました。


種池は小さな池です。


池の側にキヌガサソウ(シュロソウ科キヌガサソウ属の多年草)の群落がありました。


こちらはテント場から針ノ木方向へ少し歩いたところで観たキヌガサソウです。




近くでオオヒョウタンボク(スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木)の花を観ました。自生しているこの花をきれいな状態で観られたのは、とても嬉しかったです。




テント場の近くではミツバオウレン(キンポウゲ科オウレン属の多年草)、イワカガミ(イワウメ科イワカガミ属の多年草)も多く観られました。




 

マイヅルソウ(キジカクシ科スズラン亜科マイヅルソウ属の多年草)も観られました。


数は少ないですが、コバイケイソウも咲いていました。


これから開くこの花は何でしょう?


蕾はセリ科の特徴が出ています。葉を観ると先に登山道で観たミヤマセンキュウ(セリ科ミヤマセンキュウ属の多年草)とは違います。
ハクサンボウフウ(セリ科カワラボウフウ属の多年草)に似ているように思いますが、鋸歯の切れ込みが深いように思いました。近くに花が咲いている個体がありました。恐らく同じ種だと思います。




こちらのセリ科の植物は葉の形状が違います。これまで知らなかったのですが、キレハハクサンボウフウという品種があり、それに似ているように思いました。




セリ科の植物も悩ましいですが、スミレの仲間も悩ましいです。黄色いスミレを観ました。葉の形からタカネスミレの仲間のように思います。
北アルプスに自生するタカネスミレの仲間は、キバナノコマノツメになります。


こちらの黄色い花は、葉の形、雄しべの数からしてミヤマキンバイ(バラ科キジムシロ属の多年草)でよさそうです。




ベニバナイチゴ(バラ科キイチゴ属の落葉低木)の花も観ました。


最後にテント場で観た樹木の花です。コメツガ(マツ科ツガ属の常緑高木)のようです。コメツガは本来高木ですが、高山帯においては高く育たないように見えました。
 

これで登山道とテント場周辺で観た花々はお仕舞いです。
残念ながらこれより上へは行けませんでした。いずれ再挑戦したい思います。
ご覧いただき、ありがとうございました。

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登山道とテント場周辺で観た花々(その①)

2023-08-02 15:51:17 | 山行・旅行
7月27日から2泊3日の予定で北アルプスの鹿島槍ヶ岳を目指しましたが、体調不良のため種池のテント場で1泊して、28日に下山しました。
登山道(柏原新道)とテント場(種池)周辺で見かけた花をご覧いただきたいと思います。
 

登山口付近に咲いていたのはウツボグサ(シソ科ウツボグサ属の多年草)です。


少し歩くとツルアリドオシ(アカネ科ツルアリドオシ属の多年草)や、エゾアジサイ(アジサイ科アジサイ属の落葉低木)、ノリウツギが観られました。
 

またハクサンオミナエシ(スイカズラ科オミナエシ属 の多年草)も観られました。この花は標高が1650m付近まで多く観られました。


オオバギボウシ(リュウゼツラン亜科ギボウシ属の多年草)、シロバナニガナ(キク科ニガナ属の多年草)、アキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属の多年草)も咲いていました。早朝のためシロバナニガナの多くは花を閉じていて、僅かに開いたものを観たところ舌状花は9個ありました。
ショウジョウバカマ(メランチウム科ショウジョウバカマ属の多年草)も観ましたが、花は終わっていました。

ゴゼンタチバナ(ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属の多年草)が出てきました。この花は登山道で一番多く見た花だったように思います。


ヤマブキショウマ(バラ科ヤマブキショウマ属の多年草)が現れました。同じバラ科のヤマブキに葉が似ていることからこの名が付いたようです。


ヤマブキショウマは雌雄異株で、この花は雄しべが見えるので雄株です。
 

こちらも雄株で、まだ蕾が多かったです。ヤマブキショウマを観ながら、休み休み歩きました。
 

種池山荘が見えてきました。しかしまだ400mほど登らなければなりません。頑張りましょう!


この後も次々と花が観られました。
40~50cmほどのセリ科の植物です。咲き出したばかりのミヤマセンキュウ(ミヤマセンキュウ属の多年草)のように思いました。


こちらはズダヤクシュ(ユキノシタ科ズダヤクシュ属の多年草)。尾瀬では花が終わっていたのに、こちらではこれからのようです。


エンレイソウ(シュロソウ科エンレイソウ属の多年草)も観られました。花は終わりです。


こちらは一緒に歩いていた方から名前を訊かれたのですが、答えられませんでした。画像検索で調べたら、クロトウヒレン(キク科トウヒレン属の多年草)の蕾に似ているようでした。
クロトウヒレンは本州の妙高山系、戸隠山、北アルプス、白山の亜高山帯から高山帯の開けた草地に生えます。基準標準は白山となっています。花期は7~9月なので、これからも観られるチャンスがあるかもしれません。


こちらは6月末に出かけた白山高山植物園近くの西山で観た、ヒメヤシャブシの若い果穂に似ていましたが、葉がそれよりやや広いように思いました。いずれにしてもカバノキ科ハンノキ属の仲間だと思います。


次はミヤマホツツジ(ツツジ科ホツツジ属の落葉小低木)です。雄しべの先が上を向いて巻いているのが特徴です。


その次はご存じヤマハハコ(キク科ヤマハハコ属の多年草)です。たくさん観られました。


そして、こちらもお馴染みのハナニガナ(キク科ニガナ属の多年草)です。舌状花は11個ありました。


崩落跡地にミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草)が群生していました。


近くにはクルマユリ(ユリ科ユリ属の多年草)やヨツバシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属の多年草)も咲いていました。


 

エゾシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属の多年草)も観られました。


森林限界を越え、高山帯に入りました。目の前に種池山荘が見えてきました。
その手前はお花畑です。少し歩いては止まり止まっては歩くの繰り返しで、なかなか前へ進みませんでした。
ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属の多年草)がたくさん観られました。


最後にご覧いただくのはアズマギク(キク科ムカシヨモギ属の多年草)です。大きなアズマギクが観られました。


正午に種池山荘に着きました。よくよく考えてみたら、この頃はまだ多少元気でした。
テントを設営後、その周辺を散策して写真を撮りましたので、続編でご覧いただきたいと思います。


その②に続きます。

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