■前置き
5月17、18日の2日間、金峰山(きんぷさん、2599m、日本百名山)、瑞牆山(みずがきやま、2230m、日本百名山)に行ってきました。
久しぶりの山中テント泊でしたが、特にトラブルもなく、楽しい山行となりました。
山行の様子を日にちごとに、2回に分けてご報告します。なお、お花の写真は2日目にまとめてご覧いただきます。
(表紙写真は金峰山山頂に聳える五丈岩、15mの高さがあります。)
■1日目
瑞牆山荘(登山口)~富士見平~金峰山~富士見平(テント泊)
5月17日(金)、前日深夜に自宅を出発し、瑞牆山荘から100mほど登った所の無料駐車場には5時に到着しました。100台ほどが停められるこの無料駐車場には10台ほどがバラバラに停まっていて、金峰山、瑞牆山の両方に登るためここで車中泊する人も多いようです。
5時45分にまだ付近にサクラが咲いている駐車場を出発。瑞牆山荘からの道とすぐに合流して、緩やかな登りが続きます。
途中、里宮神社へ行く道と岐れます。富士見平へ行くには遠回りですが、ここは里宮神社を経由する方を選びます。里宮神社は大峯金峰山に所縁がある村の守り神、里宮様が祀られています。大きな岩の左側の割れ目を通って進みました。
35分ほど歩くとベンチがあり、そこからは翌日登る瑞牆山が一望できました。逆光でしたがシルエットだけ見ても険しい岩山であることが分かります。
そして、駐車場から歩くこと50分(途中水場での給水も含む)で、今日宿泊する富士見平山荘前に着きました。
テントが100張も張れる富士見平ですが、到着した時点では5、6張しかなく、水場に近い平らな場所に設営できました。(土曜日にここを出る際は、20張ほどに増えていました。)
テント設営と朝食を済ませ、7時25分に富士見平を出発。緩やかな登りが続きます。苔むした小径を歩くこと45分ほどで鷹見岩分岐に到着、そのまま進み1時間弱で大日小屋に着きました。ここで小休止、ここからが本格的な登りになります。
大日小屋から20分で大日岩の真下に着きました。大日岩の頂上は2201m。岩の真下は地図で見ると2150mなので、この岩は50mくらいの高さがあります。東側を巻いて行きます。
大日岩から一旦鞍部へ出た後、主稜線へ上がる急登となります。途中から雪が出てきて、登りはアイゼンを着けませんでしたが、下りはアイゼンを着用しました。
天井の視界が広がると主稜線上の小ピークの一つ、砂払いの頭に到着です。
ここからは南北の景色を見ながら歩けます。
しかし、南側は崖なので近寄れません。近寄って下を覗くと吸い込まれそうです。山頂へ続く稜線はこんな感じです。
稜線上の鎖場は1か所でしたが、全体に岩が多い道なので、足元に十分注意して歩きます。
山頂の五丈岩には10時57分に着きました。富士見平から休憩時間を含めて3時間32分でした。五丈岩の南側には昔、蔵王権現を祀る大きな社があったそうですが、今は岩の袂に小さな祠があるだけです。頂部は霧が出て、山頂からの景色も楽しめませんでしたが、むしろ五丈岩の印象がそのために強くなったように思います。
金峰山の最高点は五丈岩から東へ100mほどのところにありました。霧のため山頂から視界がなく、写真を撮って五丈岩の袂に引き返しました。
こちらは山頂から大弛峠(おおだるみとうげ)に通じる道です。
霧は待っていても晴れることはなく、しかし歩いてきた稜線の道を望むことはできました。
帰路は、登ってきた道を慎重に下り、途中大日岩の中腹のテラス(岩棚)に腰掛け、小鳥の囀りを聴きながらお茶を楽しみ、富士見平には15時20分に着きました。前夜1時間半しか寝ていなかったこともあり、18時に就寝し翌朝5時まで爆睡しました。
(写真は帰路に撮影した千代ノ吹上。)
2日目に続く。
リンク⇒
金峰山、瑞牆山へ行ってきました (2日目)