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shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

モッコウバラ、オダマキなど(自宅の花)

2025-04-20 12:46:20 | みんなの花図鑑
・モッコウバラ(バラ科バラ属の落葉低木) 漢字では木香薔薇と書く。漢名も木香で、インド原産のキク科の木香という芳香性のある生薬に使われる植物に香りが似ていることからつけられた。性質は強健で、病気も普通のバラと比べると少ない。また棘もないので管理が容易である。
子供の頃、好きな色は黄色だった。そんなことを思い出した。








・コマツナ(アブラナ科アブラナ属の一年草) 大きく育ったので、もう食べられなくなった。花を楽しんだ後、一部を種が落ちるまで残している。




・シバザクラ(ハナシノブ科の多年草) 群生もよいが、ぽつんと咲いているシバザクラが好きだ。群生したシバザクラは、花が終わったら風通しをよくするため刈り込むのがよい。


・オダマキ(キンポウゲ科の多年草)


・ミヤコワスレ(キク科シオン属の多年草) ミヤマヨメナの園芸品種である。ミヤコワスレの名は、鎌倉時代に承久の乱に敗れた順徳天皇が北条家によって佐渡島に流された際に、この花を見て心を慰め、都恋しさを忘れたとの伝承による。


・ノースポール(キク科フランスギク属の一年草) 別名をカンシロギク(寒白菊)、クリサンセマム・ノースポールという。こぼれ種で毎年増えている。寒さに強い反面、暑さに弱く、6月を過ぎると急速に枯れる。


・パンジー、ビオラ(スミレ科スミレ属の一年草) 一般的に、花の直径が5cm以上のものをパンジー、4cm以下のものをビオラと呼ぶ。残念ながら我が家では、こぼれ種が花を咲かすことはほとんどなかった。一方道端でビオラを観ることもあり、不思議に思っている。


撮影:2025/04/18、2025/04/19、2025/04/20

ダッチアイリス、ラベンダーなど(自宅の花)

2025-04-19 16:28:24 | みんなの花図鑑
4月に入り、庭に咲いているお花の大半がが入れ替わった。
今現在咲いているお花の中から、いくつかを選んで撮影したのでご覧いただきたい。

・ダッチアイリス(アヤメ科アヤメ属の多年草)スパニッシュ・アイリス (Iris xiphium) にさまざまな種を掛け合わせて作られた園芸種。




・シバザクラ(ハナシノブ科の多年草)英名はモスフロックスといい、同属をまとめてフロックスと呼ぶ。


・チューリップ(ユリ科チューリップ属の多年草)




・ラベンダー(シソ科ラヴァンドラ属(ラベンダー属)の半木本性植物)




マクロレンズで撮影していたら・・




ミツバチさんが来てくれた。






その他の花は「続き」でご覧いただきたい。

撮影:2025/04/18、2025/04/19


自然観察会で観た花

2025-04-08 05:30:32 | みんなの花図鑑
4月6日に隣市の印西市で催された、自然観察会に参加させていただいた。
この歴史ある自然観察会には毎回テーマがあり、今回は『松虫姫伝説の里で春を楽しむ』という、面白そうな名前が付いていた。
散策は北総線の印旛日本医大駅をスタート・ゴールとし、松虫寺で折り返す4.0kmのコース。松虫寺の周辺には里山の自然が残っていて、春の草花が期待できた。(松虫寺については記事の後半に記述。)


散策は指導員さんに従って歩いた。写真は草花を中心に特に気になった花を撮った。実際に観察した草花はさらに多かった。
では、観察した順にご覧いただきたい。


①シロイヌナズナ(アブラナ科シロイヌナズナ属の一年草)
原産地はユーラシア大陸からアフリカ大陸北部で、日本には1945年以降に渡来している。
生活型はロゼット型で、花茎は高さ10~30cmに達する。長日植物で花期は4~6月。茎頂に総状花序を出し、花は4~5mmの白色で花弁を4枚持ち多数つく。
この花はゲノムサイズが小さいこと、一世代が約2ヶ月と短いことから、植物のモデル生物としての利用されている。


②ミチタネツケバナ(アブラナ科タネツケバナ属の越年草)
原産地はヨーロッパで、日本では1992年に識別されている。
花期に根生葉があるのが特徴で、茎は直立し、ほとんど無毛で高さ3~30cmになる。花期は2~3月頃。茎先に総状花序をつけ、2~3mmの白色の4弁花をつける。


③タネツケバナ(アブラナ科タネツケバナ属の越年草または一年草)
日本の北海道・本州・四国・九州・南西諸島に分布し、湿った場所を好んで群生する。
葉を放射状に広げたロゼットで越冬し、春に花を咲かせる。花期に根生葉はない。花は4~5mmの白色の4弁花で、雄しべも4本。


④ナズナ(アブラナ科ナズナ属の越年草)
別名をペンペングサと言う。北半球に広く分布するし、日本では北海道から九州まで分布する。
花期は3~7月頃で背の低いうちから咲き始める。花茎を伸ばして分枝する茎先に総状花序を出して、有柄で3mmほどの白色の4弁花を多数つける。

 
⑤タチツボスミレ(スミレ科スミレ属の多年草)
北海道から琉球列島、国外では朝鮮南部、中国南部まで広く分布する。日本で目にする機会が多い代表的なスミレのひとつである。
根出葉は細い葉柄があって、葉身は心形。葉にはあまり艶がない。花期は3~5月。花茎は葉の間から出て立ち上がり、先端がうつむいて花をつける。花は典型的なスミレの花の形だが、スミレより丸っこく、花色は薄紫色の花弁に、濃紫色の筋が入っている。


⑥トウダイグサ(トウダイグサ科トウダイグサ属の二年草)
日本では本州以南に広く分布し、日当たりのよい荒地や畑などに生える。
草丈は20~30cm程度。葉のつきかたに特徴があり、茎の中程の葉はヘラ型で互生するが、茎の頂部の葉は丸みの強いヘラ型の葉を5枚ずつ輪生する。茎の頂部からは放射状に花茎を伸ばす。花期は4~6月。苞葉の中に黄色い花を複数つける。


⑦ヤブニンジン(セリ科ヤブニンジン属の多年草)
日本では、北海道・本州・四国・九州に分布し、山野の日陰になる藪などに生育する。世界では、朝鮮・中国・アムール・ウスリー・シベリア・カフカズ・インドに分布する。
茎は直立し、長い枝を分け、高さは30~60cmになる。茎と葉の両面に毛がある。葉は長さ7~30cmになり、2回3出羽状複葉で、小葉は卵形になり、縁に鋸歯がある。花期は4~5月。枝先に複散形花序をつけ、小花序に少数の白色の5弁花をつける。

 
⑧カントウタンポポ(キク科タンポポ属の多年草)
日本の関東地方、中部地方東部に多く分布し、野原や道端に生える。
高さは20~30cm前後、葉は、根生でロゼット状に広がった倒披針状線形で、葉縁は羽状に裂けている。花期は3~5月。ロゼットの中心から伸びた花茎の先に、1個の3~5cmの黄色い頭状花序をつける。花のつけ根にある緑色の総苞の外片が反り返らずに垂れ下がらない。シナノタンポポとは外総苞片が内総苞片の半分より長く幅が広く、角状突起が認められない点で区別される。


⑨ミドリハコベ(ナデシコ科ハコベ属の一年草または二年草)
日本を含むアジア・ヨーロッパ・アフリカの温帯から亜熱帯に広く分布する。
草丈は10~30cm、茎は緑色で株立ち状に広がる。葉は卵形で対生し、下部の葉には柄がある。花は白色で直径6~7mm、花弁は基部まで深く裂けるため10枚に見える。


⑩ジロボウエンゴサク(ケシ科キケマン属の多年草)
日本では、本州の関東地方以西・四国・九州に分布し、低地から山地の草原、川岸、樹縁などに生育する。世界では、台湾・中国大陸(東北部)に分布する。
植物体全体に無毛。塊茎から根出葉と茎を数本だす。塊茎の側芽は肥厚して小塊茎になる。茎は高さが10~20cmになり、弱々しくやや傾いて伸び、短い葉柄のある茎葉をふつう2個、まれに3個つける。根出葉は2~3回3出複葉となり、長い葉柄があり、小葉はふつう2~3深裂して裂片は長さ1~2cm、幅3~7mmになる。花期は4~5月。総状花序に紅紫色から青紫色のやや小数の花をつける。


⑪ホトケノザ(シソ科オドリコソウ属の一年草または越年草)
アジアやヨーロッパ・北アフリカなどに広く分布する。日本では、本州・四国・九州・沖縄に自生する。
(花笛)
ホトケノザの花の付け根の部分から蜜を除き、笛のように口にくわえて吹くと、「ピー」と音がする。指導員さんをまねてみたが、上手く音が出なかった。口の中に独特の苦味が残った。


⑫オオアラセイトウ(アブラナ科オオアラセイトウ属の越年草)
別名をショカツサイ、ムラサキハナナと言う。
原産地は中国で、東部に分布し、東北および華北地区では普通に見られる。日本では江戸時代に輸入されて栽培されたものが野生化し、全土で見られる。
根生葉と茎下部の葉は羽状深裂し、基部は心形で、縁に鈍い鋸歯がある。上部の葉は長円形あるいは倒卵形で柄を持つ。基部は耳状で茎を抱き、縁には不揃いの鋸歯がある。花は茎先につく総状花序で、薄紫色の花弁には細い紋様がある。

 
⑬マルバスミレ(スミレ科スミレ属の多年草)
シベリア・中国・朝鮮半島・日本の暖帯に分布する。日本では、本州・四国・九州に分布する。太平洋側の内陸部に多く、西日本では一部を除いてあまり多くない。
山地、丘陵地や道端などの日当たりの良い場所から半日陰の土手や落葉樹林下に生育数する。特に柔らかくて崩れ易い場所に群生することが多い。
花期の草丈は5~10 cm。ふつう葉や葉柄に粗い毛があり、葉は柔らかく、円心形、円頭、鈍鋸歯があり、基部は深い心形、長さ2~4 cm、柄の長さは2~10 cm。葉の表面は緑色、裏面は淡緑色。花は丸みがあり約2 cm、白色で時に淡紅紫色を帯び、花柄は長さ5~10 cmでまばらに開出毛が生える。花期は4月上旬~5月上旬。萼片は緑色~褐色で、長楕円状披針形で耳に歯牙がある。花弁は長さ10~14mm、側弁は無毛または少し毛があり、唇弁には紫条が入る。距は長さ6~7mm。花柱の上部は張り出してカマキリの頭形。

樹木の花はほとんど撮影しなかった。撮った写真と樹名のみを記載しておく。

ヤブツバキ(ツバキ科ツバキ属の常緑低~高木)


ヒサカキ(モッコク科ヒサカキ属の常緑小高木)

最後に松虫寺をご紹介したい。
松虫寺は、真言宗豊山派の寺院で、山号を摩尼珠山、院号を医王院と言う。
聖武天皇の皇女松虫姫が重い病にかかり、夢のお告げに従い、当地の薬師仏に祈願したところ快復したため、天皇が薬師仏のために堂宇を建て松虫寺としたという伝承が残る。松虫姫の死後遺骸を分骨して境内に葬ったともされる。
国の重要文化財の『七仏薬師瑠璃光如来』は、33年毎に御開帳される。

今回の散策の最後に松虫寺を訪れた。寺門付近に大きなスダジイの樹があった。


摩尼珠山と記された門を通って境内へ進んだ。


境内でダイオウショウ(別名ダイオウマツ)と言う珍しいマツを見た。


葉が30cmほどあり(40cmに達するものもあるらしい)、短枝に3本束生する。落ち葉を拾って持ち帰った。
 

ヤエベニシダレが満開だった。


本堂は慶応元年(1865)年の建立。


松虫寺を出るとぽつぽつと雨が降ってきた。そのため観察会はここで解散となった。
幸い雨は弱く、傘を差すことなく、印旛日本医大駅までの道を急いだ。

今回の観察会では、主に里山で見られる草花を多く見られた。ヤブニンジンは初見だったし、シロイヌナズナを撮ったのは初めてだった。カントウタンポポを見たのはいつ以来だったろう。
観察会はよく準備されていた。指導員さんたちは皆知識が豊富で、親切にしていただいた。心より感謝申し上げたい。



樹木の花と冬芽(雪国植物園、大崎雪割草の里)

2025-04-06 06:47:54 | みんなの花図鑑
3月31日に長岡市にある雪国植物園と柏崎市にある大崎雪割草の里を訪れた。
連続で投稿している花の写真の最終回は、園内にたくさん観られる樹木の花と、冬芽をご覧いただきたい。

先ずは雪国植物園の東口(正面入口)を入るとすぐに、ナニワズ(ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の落葉小低木)の花が咲いていた。
 

その後、シュンラン、コシノカンアオイ等を探しながら進むと、サクラがぽつんぽつんと咲いていた。
樹名板が見当たらなかったので名前は分からない。リーフレットには4月中旬にオオヤマザクラが、4月下旬にヤマザクラが咲くと書かれていた。


さらに進むとユキツバキ(ツバキ科ツバキ属の常緑低木)が咲いていた。ユキツバキは東北地方から北陸地方の日本海側の多雪地帯に自生し、新潟県の県木ともなっている。
ユキツバキの花期は4~5月で、雪が消えかける頃に花を咲かせる。花の大きさは5~8cmとのことだが、ここで観たものは5~6cmほどであった。
 

順番が飛ぶが、同じツバキの仲間なので、大崎雪割草の里で観たユキバタツバキ(ツバキ科ツバキ属の常緑低木)を先にご覧いただきたい。ユキバタツバキはヤブツバキとユキツバキの中間型で、大崎雪割草の里ではたくさん観られた。
 

ここから先は樹々の冬芽を3つご覧いただきたい。一部は樹名板が見当たらなかったので名前が分からない。
クイズがお好きな読者が多いようにお見受けするので、樹名は写真の後に記載する。

樹名板にはウラジロヨウラク(ツツジ科ツツジ属の落葉低木。)と記載されていた。クイズとしてはいきなり難題だったかもしれない。ツツジ科まで分かれば合格のように思う。


申し訳なく残念ながら、この木は樹名板が見当たらなかった。残りの一つは樹名板があるのでご容赦を。


樹名板にエゾイタヤ(カエデ科カエデ属の落葉高木)とあった。これも難題なので、カエデ科まで分かれば合格のように思う。
いずれにしてもshuは樹木に弱いことを実感した。

雪国植物園と大崎雪割草の里のシリーズはこれでお仕舞いだ。
最後までご覧いただき、深謝申し上げる。
北陸には来週も出掛けるので、花の取材を続けたいと思う。


シュンラン、トキワイカリソウ、スミレの仲間、ミズバショウ(雪国植物園、大崎雪割草の里)

2025-04-05 06:27:25 | みんなの花図鑑
3月31日に長岡市にある雪国植物園と、柏崎市にある大崎雪割草の里を訪ねた。
両者の距離は14kmあり、クルマで20分ほどで行けた。

先ずは雪国植物園で観たシュンラン(ラン科シュンラン属の多年草)をご覧いただきたい。
シュンランは、日本では北海道、本州、四国、九州の各地に自生する。ウィキペディアによると、園芸品として流通しているものは、野生採集個体(を育てて株分けしたもの)が主流であるとのことである。






続いては大崎雪割草の里で観たトキワイカリソウ(メギ科イカリソウ属の多年草)だ。この花は昨年近くの高内山でたくさん観た。




次にスミレの仲間をご覧いただきたい。
先ずは雪国植物園で観たナガハシスミレだ。






続いては大崎雪割草の里で観たスミレだが、いずれもタチツボスミレの仲間のように思えた。
葉が心形で花が大きく距が白色なので、オオタチツボスミレかもしれない。










下のスミレは花色が白に近かった。モウズイカさんからスミレサイシンだと教えていただいた。
葉の先が尖っていて、唇弁の距がぽってりしているので、スミレサイシンで間違いないように思う。




最後は再び雪国植物園に戻り、お馴染みのミズバショウをご覧いただきたい。




次回は樹木の花などをご覧いただこうと思う。

コシノコバイモ、ホクリクネコノメ、コシノチャルメルソウなど(雪国植物園)

2025-04-04 09:41:38 | みんなの花図鑑
3月31日に雪国植物園を訪ねた。この植物園は、日本海多雪地帯(雪国)の里山の自然植生を大切にして構成されており、外国の植物・園芸植物・海浜の植物は一切植栽されていない。あたかも自然豊かな北陸の里山を歩いている気分で、園内を回ることができるのが嬉しい。

この植物園で毎年楽しみにしている植物がいくつかある。前回のブログでご覧いただいたコシノカンアオイもそうだが、これからご覧いただく花々もそうだ。
先ずはコシノコバイモ(ユリ科バイモ属の多年草)である。この植物は弥彦山で初めて観ていて、ここで観るのが2回目だった。本州の山形県から石川県にかけた日本海側、静岡県、岐阜県、愛知県に分布するが、山形県や静岡県では絶滅危惧種に指定されている貴重な植物だ。




続いてはホクリクネコノメ(ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草)である。この植物は、本州の山形県南西部・福島県西部・新潟県から島根県までの日本海沿岸部の多雪地帯に分布する。石川県にある私の故郷の山でもよく見かける植物である。


次はコシノチャルメルソウ(ユキノシタ科チャルメルソウ属の多年草)だが、上手く写真に収めることができなかった。この植物は、本州の新潟県および富山県東部にだけ自生する。次回来る際は、きれいに撮るように心がけたい。


続いてはアズマシロカネソウ(キンポウゲ科シロカネソウ属の多年草)である。この植物は、本州の秋田県・岩手県から鳥取県・岡山県にかけての日本海側に自生する。


なおGoogle AIにアズマシロカネソウとサンインシロカネソウの違いを訊ねたところ、下記のような回答があった。
【アズマシロカネソウとサンインシロカネソウの違い】
・花の赤茶色の斑の入り方:アズマは花全体にランダムに入り、サンインは花の付け根に入ります。
・草姿:アズマは直立しますが、サンインは斜め横に広がる傾向があります。
・萼片の色:アズマはクリーム色、サンインは赤紫色です。
・分布:アズマは本州の関東地方以西に、サンインは本州の福井県から島根県にかけての山地に分布しています。


オウレン(キクバオウレン、キンポウゲ科オウレン属の多年草)は、花期が終わりに差し掛かっていた。カタクリはまだ芽吹いていないものが多く、キクザキイチゲは曇天のため花を閉じていた。
 

最後にお馴染みのショウジョウバカマ(メランチウム科ショウジョウバカマ属の多年草)をご覧いただきたい。


次回はスミレの仲間、トキワイカリソウなどをご覧いただこうと思う。

コシノカンアオイ(雪国植物園)

2025-04-03 08:37:41 | みんなの花図鑑
3月31日に雪国植物園を訪れた。
ちょうどコシノカンアオイ(ウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑の多年草)の花が見頃を迎えていた。


この花を見つけるには、先ずこの特徴のある大きな葉を探すとよい。


この葉の傍に、何とも愛らしい花を見つけると嬉しくなる。


葉を見つけても花がないことも多々ある。若い株は花をつけないのかもしれない。一方、複数の花をつけている株もあるが、今回はそのような株は見つけられなかった。


花は地面に着いているか、せいぜい地面から1cmほど上にしか顔を出さない。
この花は前日の風雪で、花弁状に見える暗紫色の萼裂片の中に土が入り込んでしまっていた。


コシノカンアオイは日本固有種で、本州日本海側の多雪地帯に分布し、低地から山地のおもに落葉広葉樹林の林下に生育する。
花期は3~5月で、茎先に全体が暗紫色または淡紫色の花を1個つける。花に花弁は無く、萼裂片が花弁状になる。
雄蕊は12個あり、葯は外側を向く。花柱は6個あり、それぞれが合着しないで直立する。


コシノカンアオイはギフチョウ幼虫の食草となることも知られている。


雪割草(雪国植物園、大崎雪割草の里)

2025-04-02 08:49:52 | みんなの花図鑑


毎年この時期になると雪割草(オオミスミソウ)に会いたくなる。
昨年までは角田山や弥彦山に出掛けていたが、今年は雪の予報が出ていたため、先ずは雪国植物園に行くことにした。

雪国植物園に出掛けたのは3月31日で、前日は長岡市内のホテルに泊まった。
朝起きて驚いた。辺り一面が雪景色だった。クルマの屋根にも5cnほど積もっていた。幸いクルマは冬タイヤで除雪用具も積んでいた。何より雪はすぐに解けたので移動に支障は無かった。

9時の開門と同時に雪国植物園の東門をくぐった。園内の通路は除雪されていたが、所々に雪が残っていた。
さて雪割草はどうだろう。雪国植物園に出掛けるのは3回目なので、園内の地理はほぼ頭に入っている。雪割草のゾーンに向かった。

雪割草は咲いていた。しかし開いている花は見当たらなかった。
 

雪割草やキクザキイチゲは、陽が差して暖かくならないと花は開かないようだ。
雪割草を諦めて、オウレン、コシノカンアオイ、コシノコバイモなどを観て回った。
2時間ほど園内を観て回った。最後にようやく開きかけた雪割草を見つけることができた。
 

このままでは消化不良なので、雪国植物園からクルマで20分ほどで行ける、大崎雪割草の里へ行くことにした。
そちらの方が海に近く、開花が早いように思えた。

残念ながら大崎雪割草の里でも雪割草の花はほとんどが閉じていた。それでもいくつか開いている花を見つけることができた。
 

最後はビニールハウスの中に置かれていた雪割草をご覧いただこうと思う。園芸種もいくつか含まれるが、ほとんどが自生種のようだ。
では、ごゆっくりご覧下さい。
















明日は雪国植物園と大崎雪割草の里で観た、雪割草以外の花をご覧いただこうと思う。

(参考)Google AIによるオオミスミソウの説明
オオミスミソウは、日本海側に自生するキンポウゲ科の多年草で、雪割草の一種です。ミスミソウより花が大きく、色鮮やかで、変異の多いのが特徴です。
【特徴】
葉は根出葉で、艶があり、三裂します。
花弁状の萼片は、白色、淡紅色、赤紫色、青色など、変化に富んでいます。
花径は1.5~2cm、草丈は5~10cmです。
開花期は4~5月です。
【分布】
本州の日本海側、秋田県から石川県にかけて分布しています。
山間地の半日陰で水捌けの良い場所を好みます。
【管理】
冬場は寒風の当たらない場所に移動し葉の痛みを防ぎましょう。
水やりは表面が乾いたらたっぷり与えます。
夏場の高温多湿の水やりは、すっぽ抜けの原因にもなるので、遣りすぎに十分注意しましょう。
春の開花時は日当たりでも良く育ちますが、6月以降は直射日光を避け、明るい日陰で育てます。
肥料は花の咲き終わった後にと秋に液体肥料を1週間に1回程度与えます。
植え替えは2年に一度くらい春か秋に行います。



スイセン4種とクリスマスローズ

2025-03-25 19:33:32 | みんなの花図鑑
年初から咲き始めた我が家の各種スイセンが、盛りの時期を迎えた。
手間を省くのと経済的な理由から、我が家の花壇には球根植物が多くを占めている。
中でもスイセンは6種ほどが植えられていて、今が盛りの時期となっている。

もっとも数が多いのが白花の房スイセンで、この花の覚醒的な香りが庭に充満している。全部で100株ほどあるように思う。


八重のスイセンは我が家では1株だけ。咲く時期は上記の白花の房スイセンと同じである。


キブサスイセンは盛りの時期を過ぎた。切り花に使ったため、花が残っているのは1株だけになった。


ティタティタは庭のあちこちに植えていて、合わせると50株ほどあると思う。


最後は先月から咲いているクリスマスローズ。次々と花が開くので長い間楽しめている。


今日は今年に入って2回目の芝刈りを行った。芝生の中にヤハズエンドウがいくつか伸びてきていた。
カタバミはまだ増えていない。その他名前が分からない草も出てきていた。

撮影:2025/03/25


チューリップとヒアシンス

2025-03-24 07:59:55 | みんなの花図鑑
3月中旬以降、庭の花が次々と咲いてきている。
ご覧いただくのはチューリップとヒアシンス。チューリップは花壇とポットに、ヒアシンスは駐車場の端に咲いている。
チューリップは21日に、ヒアシンスは13日に開花した。いずれも気温が急速に上昇した時期だ。
今回はマクロレンズで撮影した。




ここでクイズを2問!
■第1問 チューリップの花びらは何枚か?
■第2問 ヒアシンスは1つの花序(穂状花序または総状花序)にいくつ花をつけるか?
(正解はこのページの下段に記載)

(参考)気象庁データから千葉県船橋市の気温データを抜粋してグラフに加工



クイズの答え
■第1問
チューリップの花びらは3枚。外見上6枚に見えるが、花弁は内側の3枚で、外側の3枚は萼である。
チューリップはユリ科で、ユリ科の花は花被片が6枚ある。そのうちの内側3枚が花弁、外側3枚が萼が変化したものである。
■第2問
三河の植物観察によると、1つの花序につける花の数は20~50個(ダッチ系は密に40~100個以上)である。
我が家のヒアシンスでは30個ほどの株が多かったが、若い株は20個未満であった。


雪の筑波山ハイキング

2025-03-21 11:40:36 | みんなの花図鑑
3月20日はお彼岸の中日。
ご先祖の墓参りに出かけることもなく、一人静かに筑波山を歩いて来た。

自宅を8時に出発。道中、前日の降雪で雪化粧した筑波山が見えてきた。車を駐めて写真を撮りたいが街道沿いは邪魔な構造物が多く、適当な場所が見つからない。時間が経つとともに雪化粧が薄れていった。やむを得ず脇道へ入って写真を撮った。




前回は正面の筑波山神社からスタートしたので、今回は山の西北にある椎尾山薬王院(しいおさんやくおういん)からスタートした。
下記の歩跡はYAMAPの活動日記の編集を失敗して、活動日記自体を消してしまったので、過去の歩跡をもとに手書きした(残念!)。記載した時刻は写真のデータから拾った。


薬王院の登山者用駐車場を10時3分にスタート。登山口付近に雪はなかったが、標高を上げていくと道脇に雪が残っていた。


鬼ヶ作林道に入ると、日陰の部分にかなりの雪が残っていた。


もう少し経つと春に咲く草花が観られるのだろう。アオキの蕾もまだ固そうだった。


林道を20分ほど歩いて登山道に入った。地理院地図には載っていない道だが、YAMAPの地図には表示されている道だ。さらに道が二手に分岐していて、今回は森の中を通る旧道を選んだ。この道はYAMAPの地図にも表示されていないが、道の痕跡は明確だった。この日はまだ誰も歩いていないようだった。


10分ほど歩くと地図に載っている道に合流した。こちらはこの日、幾人かが歩いているようだった。


登っていくとモミの大木が見えてきた(写真は逆方向から撮ったもの)。


この道の周りにはミヤマシキミが多く見られる。もう数週間もすると花が咲き始めることだろう。


11時55分に坊主山(標高709m)の山頂に到着した。お茶を少し飲んで上へ向かった。
薬王院からの登山道に合流すると、泥濘(ぬかるみ)が多くなった。一方、雪が残っているところは歩きやすかった。


12時4分に大石重ねの分岐に到着し、近くの四阿で昼食とした。


ベンチに雪が残っていたのを払い、マットを敷いて座った。この日の昼食はカップ麺とかにかまぼこ。寒い日は温かい食事が嬉しい。
数人のグループが入ってきたので、15分ほどで四阿を退散し、自然研究路へ向かった。自然研究路には10cmあまりの積雪があった。
 

12時44分、男体山(標高871m)の山頂に着いた。


山頂からの景色は霞がかかっていてイマイチだった。


数分で山頂を後にし御幸ヶ原へ下りた。御幸ヶ原では茶店に入ってコーヒーを注文した。400円のコーヒーは思いの外美味しかった。
この日は祝日だったので、昼下がりの御幸ヶ原にはけっこう人が多かった。家族連れや若者が多いように見えた。外国人観光客も多くいた。茶店には人が多かった。

続いて女体山(標高877m)へ向かう。途中の道は普段は誰でも危なくなく歩けるが、この日は雪で滑り易かった。実際転ぶ人を見たし、悲鳴も聞こえてきていた。
雪のある日にスニーカーのような靴で山を歩くのは危険だ。

13時23分に女体山の山頂にある奥宮をお詣りし、写真を数枚撮って、キャンプ場へ向けて下山を開始した。
 



キャンプ場へ向かう道は初めの数十メートルが急で、濡れているとかなり滑り易い。この日は泥濘んでいた。ストックを突いて慎重に下った。
その後はなだらかな下りが続く。乾いていればさっさと歩ける道だが、雪のためゆっくり歩いた。


陽の当たる斜面にカタクリが葉を出しているのが観られた。
 

こちらの双葉は名前が分からない。
 

カタクリは所々でかなりの数が観られた。雪を割って芽吹いたのではなく、芽吹いた後に春の雪に被われたように思えた。それでも植物の体温で雪を溶かしたのだろう。植物は力強い!

14時12分にキャンプ場に到着した。キャンプ場にもカタクリがたくさん観られた。


その後林道を歩いて、最後は薬王院までの登山道を泥濘に注意しながら下山した。登山口には15時3分に到着した。休憩を含めて5時間の山歩きだった。

今回はYAMAPの活動日記を消失させてしまったのでデータがない。代わりに歩数を見ると、21000歩を歩いていた。


シラユキゲシ

2025-03-16 11:48:44 | みんなの花図鑑


庭の隅っこにシラユキゲシが、ひっそりと咲いている。
15年ほど前にご近所の方からいただいたものが、ひっそりと毎年咲き続けている。
この花はいつ見ても、ひっそりと咲いている。
朝方はとりわけ、ひっそりと咲いている。

この花の原産地は中国東部で、標高が1500mほどの山地だそうだ。
きっとそこでも、ひっそりと咲いているのだろう。

撮影:2025/03/13


ジンチョウゲ

2025-03-14 23:20:00 | みんなの花図鑑


庭のジンチョウゲをひと枝切って、洗面台に生けてある。その花が満開となった。
何ともいえない芳香。
昔の仕事のせいで、つい香気成分の名を口に出してしまい叱られる。

香気成分というと、トップバリュが出しているプレミアム生ビールの香りが素晴しい。
ぜひグラスに注いで味わって欲しい。
欠点はというと、缶のデザインがダサい。
しかしグラスに注いで缶を捨ててしまえば、関係ないと言うことで。
大満足である。

撮影:2025/03/14

コマツナ

2025-03-13 16:22:05 | みんなの花図鑑
菜園のコマツナ(小松菜、Brassica rapa var. perviridis、アブラナ科アブラナ属の一年草)の花がきれいだ。


ウィキペディアに、コマツナの名前の由来が記載されていた。
コマツナは、ツケナ類(野沢菜、チンゲンサイなど、アブラナ科の非結球葉菜※の総称)の一種で、江戸時代初期に現在の東京都江戸川区小松川付近で、クキタチナ(茎立菜)を品種改良して栽培され始めたと言われている。
 ※非結球葉菜 茎からまっすぐ葉が上に伸びる葉物野菜。

小松川地区にある香取神社には小松菜の由来が伝わる。1719年(享保4年)、江戸幕府8代将軍・徳川吉宗が鷹狩りで西小松川を訪れ、そこで食事をする際に香取神社が選ばれ、時の神主亀井和泉守永範が接待したが、これといった食材もなかった。そこで餅のすまし汁に青菜を彩りに添えたところ、吉宗はこの青菜を気に入り、神社のある地名から小松菜と命名したという。また、一説には5代将軍・徳川綱吉によって名付けられたという説も伝えられている。

冬の間、コマツナの葉を欠いで食べてきた。若い葉はお浸しや味噌汁の具に、成長した葉は炒めて食べた。ヒヨドリもこの葉を食べに来ていた。
コマツナの花芽はことに美味しい。
そして花は愛らしい。
花の後は種がつく。放っておくと翌冬にはこぼれ種から成長してくれる。
我が家ではこれまで様々な葉菜類を栽培してきたが、コマツナがいちばん相性が良い。

撮影:2025/03/10


垂れ梅

2025-03-01 11:18:18 | みんなの花図鑑
息子が10年前に水戸で買ってきた「藤牡丹枝垂」が、3月に入って3分咲きほどになった。
息子家族は近くに住んでいるが、何かと忙しくてウメの季節に来てくれることがなかった。今日は初めて梅見に来るとのこと。

■マクロレンズで撮影




■フィッシュアイレンズで撮影




撮影:2025/03/01