この記事は白山立秋お花見ハイキング(その③ 中飯場~甚ノ助避難小屋)からの続きです。
甚ノ助避難小屋に12時25分に到着し、食事を作って食べ、13時5分に再び歩き出しました。
ベンチの周りにはヨツバヒヨドリやオニシモツケが群生していました。
ヨツバヒヨドリ(キク科ヒヨドリバナ属の多年草)です。
オニシモツケ(バラ科シモツケソウ属の多年草)です。
歩き出すとシモツケソウ(バラ科シモツケソウ属の多年草)もすぐに現れました。
アザミが現れました。ハクサンアザミ(キク科アザミ属の多年草)だと思います。
相変わらず、アキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属の多年草)が多いです。
標高を上げるにつれ、花が茎の頭頂部に偏ってつくというミヤマアキノキリンソウの特徴が少しずつ出てきているように思いました。
サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属 の多年草)が出てきました。名前は若芽を茹でて水にさらして食したことに由来しています。
さて、この金平糖のような果実をつけた植物は、何かお分かりでしょうか?
正解はモミジカラマツ(キンポウゲ科モミジカラマツ属の多年草)でした。白山にはカラマツソウ、ミヤマカラマツ、モミジカラマツが自生していますが、この辺りで観たものはすべてモミジカラマツでした。
花期が7~8月なので、多くが果実になっていました。
カンチコウゾリナ(キク科 コウゾリナ属の多年草)だと思います。
ヤマハハコ(キク科ヤマハハコ属の多年草)です。
砂防新道と南竜ヶ馬場(南竜)向かう水平道とが岐れる南竜分岐が近づいてきました。雨雲も近づいてきているようでした。既にザックにはレインカバーを着けていて、雨具はすぐに取り出せるようにしてあります。
目の前に広がっているのはオンタデ(タデ科チシマミチヤナギ属の多年草)でしょうか。
頭花が上を向いているアザミを観ました。総苞片の先が短く反り返っているものの頭花が上を向いているので、種名は分かりません。
シナノオトギリ(オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)が現れました。この先の南竜水平道でもよく見かけました。
南竜分岐の一歩手前というところで雨が降ってきました。カメラを防水袋にしまいザックに入れました。
この先、南竜に着くまでは写真がありません。
ここで地図を挿入します。南竜水平道を表示しています。
現在は、砂防新道と南竜水平道との分岐点に来ています。ここから南竜まではアップダウンのほとんどない水平道です。
水平道を歩いて、14時17分に南竜に着きました。
雨は小降りになって、15時前にあがりました。雨具を着たまま、野営場周辺と水平道を歩いて、写真を撮ってきました。
野営場近くで観たミヤマシシウド(セリ科シシウド属の多年草)です。
野営場の真ん中にも生えていました。
こちらはヤマハハコ(キク科ヤマハハコ属の多年草)の群落です。後にハクサンフウロが写り込んでいます。
野営場の風景です。
ハハコグサの群落に混じってハクサンフウロ、アキノキリンソウ、カンチコウゾリナが生えていました。遠くにセリ科の植物が見えます。
野営場から南竜山荘を望みます。
イワイチョウ(ミツガシワ科の多年草)とモミジカラマツの混群です。
ここでのイワイチョウは、ほとんど花が終わっていました。
近くにミヤマダイモンジソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草)が観られました。
チングルマ(バラ科ダイコンソウ属の落葉小低木)もここでは花が終わっていました。
シナノオトギリ(オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)です。
山荘近くを流れる沢を渡ります。黄色い花はオタカラコウ(キク科メタカラコウ属の多年草)のように見えました。
遠くにゼンテイカ(別名ニッッコウキスゲ、ススキノキ科ワスレグサ属キスゲ亜科の多年草 )が咲いていました。
水平道を南竜分岐の方に歩きました。来た時は雨で写真が撮れなかったので、あらためて歩くことにしたのです。
エコーラインの上に青空が見え始めました。山の天気は変わりやすいです。
モミジカラマツとハクサンフウロの混群です。
ウラジロナナカマド(バラ科ナナカマド属の落葉低木)には実が生っていました。
振り返って南竜山荘を見ます。
こちらは別山へ向かう美濃禅定道です。南竜から一旦下って赤沢を渉り、目の前の油坂を登ります。てっぺんが油坂ノ頭です。
昨年暑い中、テント装備を担いで登った地獄の記憶が蘇りました。
ハクサンアザミ(キク科アザミ属の多年草)です。
イブキトラノオ(タデ科イブキトラノオ属の多年草)です。この花の群落は白山のあちらこちらで観られます。
ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属の多年草)です。この花は雄性先熟で、雌しべが発達しているのは花の後期です。
エコーライン分岐近くでカライトソウ(バラ科バラ亜科ワレモコウ属)が咲いていました。
この花の学名は Sanguisorba hakusanensis Makino で、今話題の牧野博士による命名です。学名に白山が入っており、基準標本も白山のものです。
一方『花の百名山』の中で、田中澄江さんは北アルプスの爺ヶ岳を代表する花の一つとして紹介しています。
振り返って南竜ヶ馬場を見ます。
タテヤマアザミ(キク科アザミ属の多年草)が観られました。国立科学博物館研究部 日本のアザミには「妙高山や北アルプス、白山の高山帯のアザミで中型の頭花は点頭する」と記されています。
ハクサンアザミに比べて、全体が雄々しい印象です。
すぐ近くにはハクサンアザミも咲いていました。立山の主峰が雄山で男性神なのに対し、白山は女性神(白山比咩大神)を祀っていることを連想しました。
さて、この赤い実は何でしょう?
画像検索でハリブキ(ウコギ科ハリブキ属の落葉低木)が示唆されました。
ウィキペディアによると「高さは1mくらいになり、茎には針状の刺が密生する。葉は茎に互生し、直径30-40cmの掌状になり、葉柄にも葉脈にも刺がつく。花期は6~7月で、緑白色の目立たない小さな花を多数つける。秋に果実が赤く熟す」とありました。
白山に自生していることも調べて分かりました。
こちらはムシカリ(別名オオカメノキ、ガマズミ科ガマズミ属の落葉低木)だと思います。
ハクサンアザミとカニコウモリの群生です。
南竜分岐近くまで歩いて来ました。真下に甚ノ助避難小屋が見えています。
南竜分岐にはハイカーの姿も見えています。そろそろ引返すことにしました。
水平道から観る南竜ヶ馬場の風景が好きです。
帰りにオヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属の多年草)を観ました。そういえば明日(8月8月)は立秋です。山では秋が始まっています。
ナナカマド(バラ科ナナカマド属の落葉高木)の葉も色づき始めていました。
南竜が近づいてきました。
ハクサンフウロ、モミジカラマツの混群です。
こちらはイブキトラノオのお花畑です。
沢を渡り、野営場に戻ってきました。
ハクサンフウロと一緒に咲いているのはハクサンボウフウ(セリ科カワラボウフウ属の多年草)です。シダの仲間らしい植物も混じっています。
そして最後にご覧いただくのは、ミヤマクロユリ(ユリ科バイモ属の多年草)です。いずれも野営場周辺で観ました。
その④では花を付けた植物が16種(その①~③と重複するものを除く)加わり、合計48種になりました。
白山立秋お花見ハイキング(その⑤ 南竜ヶ馬場~エコーライン~弥陀ヶ原~黒ボコ岩)に続きます。
甚ノ助避難小屋に12時25分に到着し、食事を作って食べ、13時5分に再び歩き出しました。
ベンチの周りにはヨツバヒヨドリやオニシモツケが群生していました。
ヨツバヒヨドリ(キク科ヒヨドリバナ属の多年草)です。
オニシモツケ(バラ科シモツケソウ属の多年草)です。
歩き出すとシモツケソウ(バラ科シモツケソウ属の多年草)もすぐに現れました。
アザミが現れました。ハクサンアザミ(キク科アザミ属の多年草)だと思います。
相変わらず、アキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属の多年草)が多いです。
標高を上げるにつれ、花が茎の頭頂部に偏ってつくというミヤマアキノキリンソウの特徴が少しずつ出てきているように思いました。
サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属 の多年草)が出てきました。名前は若芽を茹でて水にさらして食したことに由来しています。
さて、この金平糖のような果実をつけた植物は、何かお分かりでしょうか?
正解はモミジカラマツ(キンポウゲ科モミジカラマツ属の多年草)でした。白山にはカラマツソウ、ミヤマカラマツ、モミジカラマツが自生していますが、この辺りで観たものはすべてモミジカラマツでした。
花期が7~8月なので、多くが果実になっていました。
カンチコウゾリナ(キク科 コウゾリナ属の多年草)だと思います。
ヤマハハコ(キク科ヤマハハコ属の多年草)です。
砂防新道と南竜ヶ馬場(南竜)向かう水平道とが岐れる南竜分岐が近づいてきました。雨雲も近づいてきているようでした。既にザックにはレインカバーを着けていて、雨具はすぐに取り出せるようにしてあります。
目の前に広がっているのはオンタデ(タデ科チシマミチヤナギ属の多年草)でしょうか。
頭花が上を向いているアザミを観ました。総苞片の先が短く反り返っているものの頭花が上を向いているので、種名は分かりません。
シナノオトギリ(オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)が現れました。この先の南竜水平道でもよく見かけました。
南竜分岐の一歩手前というところで雨が降ってきました。カメラを防水袋にしまいザックに入れました。
この先、南竜に着くまでは写真がありません。
ここで地図を挿入します。南竜水平道を表示しています。
現在は、砂防新道と南竜水平道との分岐点に来ています。ここから南竜まではアップダウンのほとんどない水平道です。
水平道を歩いて、14時17分に南竜に着きました。
雨は小降りになって、15時前にあがりました。雨具を着たまま、野営場周辺と水平道を歩いて、写真を撮ってきました。
野営場近くで観たミヤマシシウド(セリ科シシウド属の多年草)です。
野営場の真ん中にも生えていました。
こちらはヤマハハコ(キク科ヤマハハコ属の多年草)の群落です。後にハクサンフウロが写り込んでいます。
野営場の風景です。
ハハコグサの群落に混じってハクサンフウロ、アキノキリンソウ、カンチコウゾリナが生えていました。遠くにセリ科の植物が見えます。
野営場から南竜山荘を望みます。
イワイチョウ(ミツガシワ科の多年草)とモミジカラマツの混群です。
ここでのイワイチョウは、ほとんど花が終わっていました。
近くにミヤマダイモンジソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草)が観られました。
チングルマ(バラ科ダイコンソウ属の落葉小低木)もここでは花が終わっていました。
シナノオトギリ(オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)です。
山荘近くを流れる沢を渡ります。黄色い花はオタカラコウ(キク科メタカラコウ属の多年草)のように見えました。
遠くにゼンテイカ(別名ニッッコウキスゲ、ススキノキ科ワスレグサ属キスゲ亜科の多年草 )が咲いていました。
水平道を南竜分岐の方に歩きました。来た時は雨で写真が撮れなかったので、あらためて歩くことにしたのです。
エコーラインの上に青空が見え始めました。山の天気は変わりやすいです。
モミジカラマツとハクサンフウロの混群です。
ウラジロナナカマド(バラ科ナナカマド属の落葉低木)には実が生っていました。
振り返って南竜山荘を見ます。
こちらは別山へ向かう美濃禅定道です。南竜から一旦下って赤沢を渉り、目の前の油坂を登ります。てっぺんが油坂ノ頭です。
昨年暑い中、テント装備を担いで登った地獄の記憶が蘇りました。
ハクサンアザミ(キク科アザミ属の多年草)です。
イブキトラノオ(タデ科イブキトラノオ属の多年草)です。この花の群落は白山のあちらこちらで観られます。
ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属の多年草)です。この花は雄性先熟で、雌しべが発達しているのは花の後期です。
エコーライン分岐近くでカライトソウ(バラ科バラ亜科ワレモコウ属)が咲いていました。
この花の学名は Sanguisorba hakusanensis Makino で、今話題の牧野博士による命名です。学名に白山が入っており、基準標本も白山のものです。
一方『花の百名山』の中で、田中澄江さんは北アルプスの爺ヶ岳を代表する花の一つとして紹介しています。
振り返って南竜ヶ馬場を見ます。
タテヤマアザミ(キク科アザミ属の多年草)が観られました。国立科学博物館研究部 日本のアザミには「妙高山や北アルプス、白山の高山帯のアザミで中型の頭花は点頭する」と記されています。
ハクサンアザミに比べて、全体が雄々しい印象です。
すぐ近くにはハクサンアザミも咲いていました。立山の主峰が雄山で男性神なのに対し、白山は女性神(白山比咩大神)を祀っていることを連想しました。
さて、この赤い実は何でしょう?
画像検索でハリブキ(ウコギ科ハリブキ属の落葉低木)が示唆されました。
ウィキペディアによると「高さは1mくらいになり、茎には針状の刺が密生する。葉は茎に互生し、直径30-40cmの掌状になり、葉柄にも葉脈にも刺がつく。花期は6~7月で、緑白色の目立たない小さな花を多数つける。秋に果実が赤く熟す」とありました。
白山に自生していることも調べて分かりました。
こちらはムシカリ(別名オオカメノキ、ガマズミ科ガマズミ属の落葉低木)だと思います。
ハクサンアザミとカニコウモリの群生です。
南竜分岐近くまで歩いて来ました。真下に甚ノ助避難小屋が見えています。
南竜分岐にはハイカーの姿も見えています。そろそろ引返すことにしました。
水平道から観る南竜ヶ馬場の風景が好きです。
帰りにオヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属の多年草)を観ました。そういえば明日(8月8月)は立秋です。山では秋が始まっています。
ナナカマド(バラ科ナナカマド属の落葉高木)の葉も色づき始めていました。
南竜が近づいてきました。
ハクサンフウロ、モミジカラマツの混群です。
こちらはイブキトラノオのお花畑です。
沢を渡り、野営場に戻ってきました。
ハクサンフウロと一緒に咲いているのはハクサンボウフウ(セリ科カワラボウフウ属の多年草)です。シダの仲間らしい植物も混じっています。
そして最後にご覧いただくのは、ミヤマクロユリ(ユリ科バイモ属の多年草)です。いずれも野営場周辺で観ました。
その④では花を付けた植物が16種(その①~③と重複するものを除く)加わり、合計48種になりました。
白山立秋お花見ハイキング(その⑤ 南竜ヶ馬場~エコーライン~弥陀ヶ原~黒ボコ岩)に続きます。