shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

仲秋のひまわり

2021-09-28 08:35:16 | 日記(雑記帳)
9月も下旬となって、ひまわりが一斉に咲いた。
ダンゴムシにやられて生き残った3つの株が、一斉に開花したのだ。

植えた場所によって、花の大きさがずいぶん違う。
いちばん大きな花は東の空を見上げている。


二番目は生け花にして玄関に飾った。


三番目の小さな花は、孫へのプレゼントとなった。
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キバナコスモアスとツマグロヒョウモン、中秋の名月

2021-09-23 12:57:18 | みんなの花図鑑
近所の散歩道に咲くキバナコスモスに、ツマグロヒョウモンが群れていました。
中秋の名月の日に撮りました。















■キバナコスモス(キク科コスモス属)
オオキンケイギクと混同されることが多い。
葉が羽状に裂ける点がオオキンケイギクとの識別ポイント(オオキンケイギクの葉はさじ状)。
生命力が旺盛で定着率は高い。一方、拡大することがあまりないため、今のところは目の敵にされることもない。
(帰化&外来植物見分け方マニュアル)




■中秋の名月
太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のことを指す。中秋の名月は農業の行事と結びつき、「芋名月」と呼ばれることもある。中秋の名月をめでる習慣は、平安時代に中国から伝わったと言われている。
(国立天文台webサイト)

■おまけ ヘチマの3姉妹
・長女
 

・次女
 

・三女
 
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草紅葉の尾瀬ヶ原散策(その④、最終回)

2021-09-22 23:22:47 | みんなの花図鑑
草紅葉の尾瀬ヶ原散策(その③)からの続きです。

9月19日、台風一過の快晴のもと、早朝より尾瀬ヶ原を歩いてきました。
これまで歩いた道のりは、鳩待峠→山ノ鼻→牛首分岐→ヨッピ吊橋→東電分岐→見晴の10.5kmです。
これから歩くのは、見晴→竜宮十字路→牛首分岐→山ノ鼻→研究見本園→山ノ鼻→鳩待峠の11.6kmです。


見晴でエネルギーを補充し、服装も半袖になりました。
空は快晴。それでは気持ちよく出発しましょう!
写真は、今回も撮影順です。

■見晴(9時35分出発)→竜宮十字路(9時58分到着)
これからは至仏山に向かって歩く。


振り返って見る燧ヶ岳と、見晴の小屋群。


草原に咲いていたイワショウブ(チシマゼキショウ科イワショウブ属)。


木道脇のミヤマアキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)。




ハイカーと至仏山。


歩荷さんと至仏山。




エゾリンドウ(リンドウ科リンドウ属)。


池沼と至仏山。


振り返って燧ヶ岳。


沼尻川に架かる橋を渡る。


この橋を渡ると群馬県、関東地方だ。


9時56分、龍宮小屋に到着。立ち寄らずそのまま通過する。


龍宮小屋から竜宮十字路へ。


■竜宮十字路(9時58分出発)→牛首分岐(10時27分到着)
竜宮十字路の趣のある道標。


木道脇に咲くゴマナ(キク科シオン属)。








少し道をそれて、下ノ大堀川が大きく蛇行する地点へ。
ミズバショウの盛期には撮影のベストスポットとなるところ。今の時季は閑散としていた。


大きめの池塘にヒツジグサが浮かんでいた。ハイカーが次々に立ち止まって写真を撮っている。


そこを回り込んで、ハイカーが歩き出したところで撮影した1枚。


10時27分、牛首分岐に到着。端のベンチが空いていたので大休止。おにぎりを食べた。


■牛首分岐(10時38分出発)→山ノ鼻(11時3分到着)


逆さ燧の池。




ハイカーが次々にこちらに向かってくる。




11時3分、山ノ鼻に到着。そのまま研究見本園に入った。

  ご存知の方も多いと思うが、研究見本園についての紹介を下記 URL でさせていただくこととしたい。
  https://www.oze-fnd.or.jp/db/route/route.php?id=14

■研究見本園(11時3分~11時28分)
ゴマナ。


トリカブト。


今夏はツキノワグマが出没したため、研究見本園が閉鎖された。


ウメバチソウ(ニシキギ科ウメバチソウ属)。


エゾリンドウ。


ミヤマワレモコウ(バラ科ワレモコウ属)。


ススキ(イネ科ススキ属)。


エゾリンドウ。




燧ヶ岳。


至仏山の山頂に人が見える。


11時28分、研究見本園を出て、その場でマスクを着用した。
山ノ鼻には人が多かった。空いていたら売店へ寄ろうと思ったが止めた。


■山ノ鼻(11時28分)→鳩待峠(12時20分)
そのまま鳩待峠へ向かう。
ストラップを付けたカメラを首から下げ、それを両手で支えて歩いていたが、帰路は1枚も撮らなかった。

マスクをつけて坂道を登るのは苦しい。特に最後の300mがきつかった。
この時間でも入山するハイカーが絶えなかった。
早く帰って良かったと思った。

草紅葉の尾瀬ヶ原散策 (完)
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草紅葉の尾瀬ヶ原散策(その③)

2021-09-21 21:07:26 | 山行・旅行
草紅葉の尾瀬ヶ原散策(その②)からの続きです。

今回ご覧いただくのは、地図に朱書きしたヨッピ吊橋から東電分岐を経て、見晴(十字路)までの2.7kmです。
途中ほとんど休憩することなく、標準コースタイム70分のところを、50分で歩きました。


今回も写真はすべて撮影順です。
それでは、出発しましょう。

■ヨッピ吊橋(8時32分出発)~東電分岐(9時6分到着)
ヨッピ吊橋を渡る。反対側に待っている人がいたので、橋の上では立ち止まらずに進んだ。




8時半を過ぎると、すれ違う人も増えてきた。振り返って至仏山を見る。


クマ除けの鈴と燧ヶ岳。


木道の先に東電小屋が見えてきた。


オゼミズギク(キク科オグルマ属)。


8時45分、東電小屋を通過。


トリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)。


東電小屋を過ぎると、ヨッピ川が沼尻川と合流して名前を変えた只見川沿いの森の中を歩く。
木道に傾斜があり、滑るので要注意のところだ。
ナナカマドの葉が色づいていた。


トリカブト。


ウメバチソウ(ニシキギ科ウメバチソウ属)。


東電尾瀬橋を渡る。只見川を越えると東北・福島県だ。




橋上から見た只見川の清流。


橋を越えると木道が切れ、しばらくの間地面を歩く。私が知る限り尾瀬ヶ原で木道が切れるのはこの区間だけだ。


再び木道を歩く。


木道沿いに、ウメバチソウの群落が続く。


トリカブトの数も多い。


ウメバチソウには虫が多い。




9時6分、東電分岐に着いた。ここからは至仏山を右手に見ながら歩く。


■東電分岐(9時6分出発)~見晴(9時22分到着)




オゼミズギクが並んで咲いている。この辺りは、春にタテヤマリンドウが群生していたところだ。




左には燧ヶ岳が大きく見える。


トリカブトと木道の風景。


風に揺られるススキと至仏山。


ススキ(イネ科ススキ属)。




オゼミズギクとウメバチソウ。


トリカブトの群生。


9時22分、見晴に到着。


この時間でも何張りもテントが見える。連泊者が多いようだ。


夏にサッポロ生ビールをお代わりして飲んだ山小屋。布団を干していた。


ナナカマドの実が赤い。


弥四郎清水の脇でザックを下ろし、しばし休憩、エネルギーを補給。この水はいつ飲んでも美味しい。
ここから山ノ鼻まで一気に歩くので、上着を脱いだ。
さあ、出発だ!


草紅葉の尾瀬ヶ原散策(その④、最終回)に続く。
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草紅葉の尾瀬ヶ原散策(その②)

2021-09-20 21:13:52 | 山行・旅行
草紅葉の尾瀬ヶ原散策(その①)からの続きです。

今回ご覧いただくのは、地図に朱書きした牛首分岐からヨッピ吊橋までです。ほぼ真っすぐな木道を、南から北へ向かって歩いていきます。


牛首分岐の標高が1404m、ヨッピ吊橋は1398mで、緩やかに下っています。
距離は2.3km、標準コースタイムが50分のところを、67分かけて歩きました。
今回は、この間に撮った写真150枚の中から選りすぐって、50枚ほどを撮影順にご覧いただきます。
では、出発しましょう。

■牛首分岐(7時24分出発)~ヨッピ吊橋(8時31分到着)
多くのハイカーが真っすぐに竜宮へ進んでいく中、牛首分岐を左に折れて東電小屋の方へ向かった。


木道の先には誰も見えない。


ヒツジグサ(スイセン科スイセン属)の紅葉。


草紅葉の先に燧ヶ岳。


振り返って至仏山。


時折、そよ風が水面を揺らしている。






道端にお花が次々に現れる。
ミヤマアキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)。


エゾリンドウ(リンドウ科リンドウ属)。






ミヤマアキノキリンソウ。




魚眼レンズ(10.5mm)で撮った燧ヶ岳。


名前が分からない花。


ヒツジグサが浮かぶ池塘と燧ヶ岳。


紅葉したキンコウカ(ノギラン科キンコウカ属)。


池塘のある風景。林の奥にはヨッピ川が流れる。


クマ除けの鈴。8月にはミズバショウの実を食べに、ツキノワグマがよく現れたらしい。


木道に留まった落ち葉とチョウ。


オヤマリンドウは茎頂のみに花をつけるが、エゾリンドウは上部の葉腋にも花をつける。


タムラソウ(キク科タムラソウ属)のようだ。


エゾリンドウ。この花は、尾瀬の花の最終ランナーと呼ばれている。


タムラソウの葉は互生して、棘がなく柔らかい。


エゾリンドウが、この辺りでは群生している。








至仏山が山陰に隠れていく。






木道を進むにつれ、道端の風景が少しづつ変わっていく。尾瀬ヶ原で笹原が見られるのは、この辺りだけかもしれない。






ここからは魚眼レンズ(10.5mm)で撮った写真。
















レンズをもと(16-300mm)に戻した。






イワショウブ(チシマゼキショウ科イワショウブ属)。


ミヤマアキノキリンソウ。






ヨッピ吊橋に到着した。


草紅葉の尾瀬ヶ原散策(その③)に続く。
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草紅葉の尾瀬ヶ原散策(その①)

2021-09-19 23:27:38 | 山行・旅行


9月19日、台風一過の快晴のもと、尾瀬ヶ原を散策してきました。
多くのハイカーで賑わっていて、混雑(密集)回避のため半日で引き上げました。

■この日歩いたルート
鳩待峠→山ノ鼻→牛首分岐→ヨッピ吊橋→東電分岐→見晴→竜宮十字路→牛首分岐→山ノ鼻→研究見本園→山ノ鼻→鳩待峠
(地図赤線ルートは一般的な日帰りハイキングコース)


何回かに分けて、尾瀬ヶ原の様子をご覧いただきます。
先ず、今回、草紅葉の尾瀬ヶ原散策(その①)でご覧いただくのは、鳩待峠→山ノ鼻の3.3kmと、山ノ鼻→牛首分岐の2.2kmの間の光景とお花です。
標準コースタイムは、それぞれ60分、40分です。
それでは、出発しましょう!

■鳩待峠(5時47分出発)~ 山ノ鼻(6時28分到着)


・トリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)
尾瀬には数種のトリカブトが自生する。


・ミヤマセンキュウ(セリ科)


セリ科の花は、ほとんどが花後となっていた。

■山ノ鼻(6時28分到着、朝食、6時40分出発)~牛首分岐(7時16分到着)
・燧ヶ岳(日本百名山、2356m)




・至仏山(日本百名山、2228m)


・トリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)


・エゾリンドウ(リンドウ科リンドウ属)




・芸術的なクモの網




・ゴマナ(キク科シオン属)


・ヒツジグサ(スイレン科スイレン属)の紅葉




・ウメバチソウ(ニシキギ科ウメバチソウ属)


・ミヤマワレモコウ(バラ科ワレモコウ属)




・ミヤマアキノキリンソウ(ミヤマアキノキリンソウ)


・キンコウカ(ノギラン科キンコウカ属)の草紅葉




■牛首分岐(7時16分到着)




草紅葉の 尾瀬ヶ原散策(その②)に続く。
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カワウ - 蚊の猛襲に遭い、すぐに退散

2021-09-17 17:59:17 | 
半年ぶりに北総花の丘公園のCゾーンに出かけてみました。
ここはゴイサギ、アオサギ、カワウのコロニー(集団繁殖地)となっているところです。

撮影地に着くと、すぐに2羽のカワウがやって来ました。30mほどの距離はありますが、早速カメラを構えました。
と、同時にブ~ンという蚊の羽音が!


足をバタバタさせながらもカメラを構えたままで、飛翔するカワウを追います。




もう1羽も飛び立ちました。蚊の猛襲が凄いです。




結局我慢できずに、1分もいないで退散しました。
カラスは15mほどの距離で撮れました。でも、カラスを撮ってもなぁ~・・


車に戻ってみると、7ヶ所蚊に喰われていました。
この時期に行くところではなさそうです。
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鞍掛山ハイキング

2021-09-16 11:46:47 | みんなの花図鑑
9月10日、実家の近くの鞍掛山を歩いてきました。
すでに秋の気配が里山でも感じられました、

名前が分からない植物が多いので、上げるのをためらいましたが、見たままに上げることにしました。
ご存知の方がいらっしゃったら、お教え願います。

■キンミズヒキ(バラ科キンミズヒキ属)だと思います。


■ツルリンドウ(リンドウ科ツルリンドウ属)だと思います。


■シソ科の植物だと思いますが、名前が分かりません。
 モウズイカさんより、アキギリ(シソ科アキギリ属)だと教えていただきました。
 モウズイカさん、ありがとうございました。



■ガマズミ(スイカズラ科ガマズミ属)のように思いますが、自信がありません。
 モウズイカさんより、マルバマンサク(マンサク科マンサク属)をご示唆いただきました。
 モウズイカさん、ありがとうございました。



■ツルシキミ(ミカン科ミヤマシキミ属)のように思いますが、自信がありません。


■名前が分かりません。
 モウズイカさんより、トチバニンジン(ウコギ科トチバニンジン属)だと教えていただきました。
 モウズイカさん、ありがとうございました。



■名前が分かりません。
 モウズイカさんより、ホツツジ(ツツジ科ホツツジ属)だと教えていただきました。
 モウズイカさん、ありがとうございました。



山頂ではアキアカネがたくさん舞っていました。


<参考> 故郷の山、鞍掛山 (石川県小松市・加賀市)
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もう咲き出しました キンモクセイ - 我が家の庭(千葉県白井市)

2021-09-14 10:15:09 | みんなの花図鑑


例年10月になると咲き出すキンモクセイが、もう咲いています。
昨日、玄関を出ると芳香が漂ってきました。

ちなみに、2020年は10月2日、19年は10月15日、18年は9月29日に咲き始めました。
昨日はピーカンだったのと急ぎの用事があったので、写真を撮ったのは今朝です。
庭に咲いている他のお花と一緒にご覧くださいませ。




タマスダレです。




ルリマツリとペンタスです。








キンカンの木に季節外れの花が咲いています。普段は6月から7月にかけて咲く花です。




サボテンは昨日撮影しました。


おまけです。ヘチマの3姉妹が生長中です。
長女です。実家へ行っていた間にネットの内側に入ってしまいました。


次女です。一番伸び盛りです。


三女です。ちょっと個性が強そうです。


こちらはオクラの花です。

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白山連峰・三ノ峰には秋のお花がいっぱい(後編)

2021-09-12 19:30:41 | 山行・旅行
白山連峰・三ノ峰には秋のお花がいっぱい(前編)からの続きです。



標高が1700mを超える辺りから、名前が分かる高山植物が増えてきました。

カライトソウ(バラ科ワレモコウ属)です。


こちらはヨツバヒヨドリ(キク科ヒヨドリバナ属)です。


花が下を向くアザミの仲間です。


ウスユキソウ(キク科ウスユキソウ属)は花が終わっていました。




ミヤマダイモンジソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属)です。


こちらはゴマナ(キク科シオン属)のようです。


そして、秋を代表するお花のひとつ、ウメバチソウ(ニシキギ科ウメバチソウ属)が次々と現れました。






ミヤマコゴメグサ(ハマウツボ科コゴメグサ属)です。


標高が1800mを越えるとトリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)も現れました。
白山ではリョウハクトリカブトとミヤマトリカブト、そして両者が交雑したハクサントリカブトが見られます。
過去の調査で、三ノ峰付近にはハクサントリカブトが多いことが分かっています。




タカネマツムシソウ(マツムシソウ科マツムシソウ属)です。


ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)は、すでに果実となっているものもありました。


シモツケソウ(バラ科シモツケソウ)も見られました。


標高2070m付近まで急坂を登りつめ、そこから250mトラバース(斜面を水平に移動)すると避難小屋です。
11時55分、三ノ峰避難小屋に到着しました。辺りはガスがかかっていて、10分ほどで行ける山頂も見えません。




先ずは小屋に入って腹ごしらえをすることにしました。弟がラーメンを作ってくれました。
食事を終え小屋を出ると、付近のガスがすっかり晴れていました。
写真は飛騨方面です。


荷物を小屋において山頂に向かいます。
振り返って小屋を見ています。小屋の後ろが越前三ノ峰(標高2095m)です。


別山には再び雲がかかり始めていました。


12時35分、三ノ峰山頂に到着しました。


山頂には数分いて、ツーショットの写真を撮って下山しました。

山頂付近で見たミヤマアキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)です。
この山で高山型のアキノキリンソウを見たのは山頂付近だけでした。


下山は数ヶ所で休憩をとりながら、足早に下りました。
尾根道から振り返って見た三ノ峰(左側の穏やかなピーク)です。


別山も顔を出してくれました。


登山日和に恵まれた一日でしたが、誰とも会うことがなく、二人で初秋の山歩きを楽しむことができました。
初夏には登山道がお花畑に包まれ、もっとたくさんの花々の彩が楽しめるそうです。
その季節に再び訪ねようと思います。
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白山連峰・三ノ峰には秋のお花がいっぱい(前編)

2021-09-12 18:13:47 | 山行・旅行


9月9日、白山連峰の南主稜線上にある、三ノ峰(標高2128m)に、日帰りで出かけました。
この山は、2000m級の山では本州で最も南西に位置しており、ここを南西限とする高山植物の宝庫として知られています。

三ノ峰へは4年前に岐阜県の石徹白から別山に行った折に登りました。
したがって、この山へ登るのは2度目になりますが、今回登った福井県の上小池からは初めてでした。
さらに、前回は単独行でしたが、今回はここへ何度も来ていて、福井県の山にも精通している弟と一緒に出かけました。

三ノ峰への地図です。イラスト地図は大野市のHPからお借りしました。


六本檜から三ノ峰避難小屋付近までは、石川県と福井県の県境を歩いていきます。
三ノ峰避難小屋付近は、石川県・福井県・岐阜県の3県境になり、近くの2095mのピーク(越前三ノ峰)は福井県の最高地点になります。
避難小屋から10分ほど歩くと三ノ峰に着き、さらに北へ進むと別山(標高2399m)を経て、白山最高峰の御前峰(同2702m)に至ります。


さて、先ずは上小池までの道について、簡単に触れておきます。
近くに日本百名山の荒島岳登山口がある、勝原(かどはら)から国道158号線を離れて、打波川に沿って走っていきます。
下打波、上打波の集落を過ぎると人の気配はなくなります。途中イノシシの子どもが出て来て、50mほど車の前を走ってくれました。
野鳥も豊富で、たくさんの鳥を見ました。中でも数メートルしか離れていないところに猛禽が留まっていたのには驚きました。
集落を過ぎ、さらに20分ほど行くと、鳩ヶ湯という大きな温泉施設に出ました。今は営業していないようでした。
そこからさらに20分ほど走って、上小池の駐車場に着きました。標高は920mほどでした。7時を過ぎていたのに、1台も車がありませんでした。
駐車場には立派なトイレもあります。

それでは、お待たせしました。ここからいよいよ歩いていきます。


朝まで降っていた雨で、登山道には所々沢のように水が流れ、本来の沢は滝のようになり、眼下の打波川は轟音を立てて激しく流れていました。
それでも予報では天気の回復は間違いなさそうでした。
道は一旦下り、標高880mで林道と合流します。
手前に大きなクリの木が現われて、驚かされました。幹周りが5.7mあるそうです。


道脇には次々とお花が現われました。9月に入っても花の数が多いのにも驚かされます。
残念ながら、標高1000mほどの所に咲く花の名前を、私はほとんど知りません。
今日は、写真だけ上げておきます。




上の写真のセリ科の植物の下部を撮りました。




背丈が2mを越えるセリ科の植物。


こちらもセリ科。


白山周辺には5種類のアザミがあると聞いたことがあります。






この花はアケボノソウ(リンドウ科センブリ属)だと思います。


オオアキギリ(シソ科アキギリ属)かもしれません。この花はこの後もたくさん見ました。


駐車場を出て20分ほど歩いて、三ノ峰登山口に着きました。ここで林道と岐れて坂道を登っていきます。
なお、近くには刈込池という景勝地があります。紅葉の季節には、多くのハイカーやカメラマンで賑わうようです。


坂道を20分ほど歩くと、やや平らなところへ出ました。山越邸跡と書かれた標識がありました。


弟によると、ここには出づくり小屋があったそうです。
明治14年に福井県、16年に富山県が分離する前、石川県の人口は日本一だったそうです。その大半が農業や林業に従事する人たちで、山間部にも多くの人が住んでいたようです。
白山周辺だけでなく、あちこちの山麓に、このような住居跡が見られます。

標高が1200mを越えると勾配が増してきました。弟に先に行ってもらい、私はゆっくり歩きます。
見かけたお花を挙げておきます。
サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)です。


こちらは先ほども見たオオアキギリ(シソ科アキギリ属)のように思います。




ヤマハッカ(シソ科ヤマハッカ属)の仲間かもしれませんが、まったく自信がりません。


こちらはリンドウ(リンドウ科リンドウ属)だと思います。標高の高いところで見られるオヤマリンドウとは明らかに違います。


この小さな黄色いお花の名前も分かりません。


赤い実と黒い実をつけた数十cmの木は、何かの幼木かもしれません。


ここでもアケボノソウを見ました。


こちらはトモエシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属)かもしれません。


六本檜に着きました。正面に三ノ峰が今日初めて見えました。右奥には別山も見えます。


分岐を左に行くと杉峠を経て赤兎山へ、右へ進むと三ノ峰です。


弟が冷やしたトマトとブドウを用意して待っていてくれました。元気が出ます。

南西には日本百名山の荒島岳が見えます。形の良い山です。




近くにナナカマドとガクウツギに似た樹木がありました。


ナナカマドは赤い実をたくさんつけています。山の秋は深まりつつあります。


ここでもリンドウを見ました。エゾリンドウかもしれません。オヤマリンドウはもう少し先のようです。


ホツツジ(ツツジ科ホツツジ属)も咲いていました。これも高山型のミヤマホツツジではありませんでした。


六本檜からは尾根歩きですが、しばらくは樹林帯の中を歩きました。樹林帯を抜けると両側に景観が広がります。


アキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)です。まだ高山型ではありません。


徐々に見たことがある植物が増えていきます。こちらのアザミは花が上を向いています。




ムシカリ(スイカズラ科ガマズミ属)だと思います。


オヤマボクチ(キク科ヤマボクチ属)が現われました。


イワショウブ(チシマゼキショウ科チシマゼキショウ属)だと思います。


標高が1600mを越えた辺りでも、アキノキリンソウは高山型ではありません。


標高1671mの剣ヶ岩に着きました。ザックを下ろして休憩します。
白山を開山した泰澄大師が岩に剣を刺し、悪蛇を封じ込めたという伝説が記してありました。


この辺りから名前が分かる高山植物が多くなりました。
タテヤマウツボグサ(シソ科ウツボグサ属)です。


そして、秋に咲く高山植物の代表のひとつ、オヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属)が次々と現れました。


と思ったのですが、始めのうちは花が閉じていましたが、徐々に開いたものが多くなっていきました。
オヤマリンドウは花がこのように開かないので、これはエゾリンドウ(リンドウ科リンドウ属)のようです。
残念ながら、ここではオヤマリンドウは観られませんでした。




長くなりましたので、続きは白山連峰・三ノ峰には秋のお花がいっぱい(後編)でご覧いただきたいと思います。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
コメント (4)
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植物クロスワード(15)の解答

2021-09-12 05:30:00 | クロスワードパズル
植物クロスワードの第15回の解答です。



■ タテのカギ
1 ━━科には、同名の属の他に、サンショウ属、キハダ属、ミヤマシキミ属、カラタチ属、キンカン属などが含まれる。
2 漁師の生業のひとつ。
3 ━━科には、同名の属の他に、ムラサキシキブ属、ハマゴウ属、キランソウ属、シモバシラ属、ラベンダー属などが含まれる。
4 ジャパニーズ・シップ。
6 僧が修行の旅をするとき、経文や食器などを入れて首にかける袋。
7 ━━科には、同名の属の他に、アザミ属、タンポポ属、シオン属、ヒマワリ属などが含まれる。
11 ━━科には、同名の属の他に、クチナシ属、カエンソウ属、ヤエムグラ属などが含まれる。
12 漢字では「鱈」と書く秋から冬が旬の魚。
13 「━━十八 番茶も出花」は、もともと「鬼も十八 番茶も出花」が正しい使い方。
14 蕎麦挽きにこれを使うのは、熱の発生が少なく蕎麦の風味を損なわないためと言われている。
15 日本のプロ野球では、中島治康、野村克也、王貞治(2回)、落合博満(3回)、ブーマー・ウェルズ、ランディ・バース(2回)、松中信彦の7人。
16 ━━科には、同名の属の他に、ナンバンギセル属、コゴメグサ属、ヤマウツボ属、ママコナ属、シオガマギク属などが含まれる。
20 つらいこと。苦しい体験。「落選の━━を見る」「失恋の━━にあう」。
23 海・湖などの、波打ち際。
24 元素記号Si 原子番号14の元素。
26 東に向かって進んでいる時に左側に当たる方角。
28 ━━科には、同名の属の他に、シモツケソウ属、ダイコンソウ属、キンミズヒキ属、キジムシロ属、サクラ属などが含まれる。

■ ヨコのカギ
1 ━━科には、同名の属の他に、イワイチョウ属、アサザ属などが含まれる。
5 ━━科には、同名の属の他に、ウリノキ属、ハンカチノキ属、ヌマミズキ属などが含まれる。
8 猟師の生業のひとつ。
9 家系の初代。家系の先代以前の人々。
10 つまらない俳句。へたな俳句。
12 パソコンのキーボード上にあるキーのひとつ。ワープロソフトや表計算ソフトなどで、あらかじめ設定した位置まで用紙やカーソルを移動する機能をもつ。
13 イチジクのこと。
14 ━━科には、同名の属の他に、カテンソウ属、イラノキ属、ミズ属、ウワバミソウ属などが含まれる。
16 れんこんのこと。
17 ━━科には、同名の属の他に、クサノオウ属、キケマン属、コマクサ属、シラユキゲシ属、ヤマブキソウ属などが含まれる。
18 ━━より証拠。
19 ━━科には、ハナズオウ属、アカシア属、オジギソウ属、ネムノキ属、エニシダ属、フジ属、ダイズ属、ハリエンジュ属などが含まれる。
21 ━━科には、ヘチマ属、スイカ属、ユウガオ属、キュウリ属、カボチャ属などが含まれる。
22 「━━は嫁に食わすな」とは、しゅうとめの嫁いびりをいったもの。一説には、からだが冷えるので大切な嫁に食わすなの意とも。
24 全国に43ある地方公共団体。
25 「━━とすっぽん」「━━夜に提灯」。
27 ━━科には、同名の属の他に、サンカヨウ属、イカリソウ属、ナンテン属などが含まれる。
28 生命の、生物に関する、の意を表す接頭語。━━テクノロジー、━━燃料。
29 ━━科は、━━属だけからなる単型科である。日本にはヤマシャクヤク、ベニバナシャクヤクの2種が自生する。
30 ━━科には、同名の属の他に、ルリハコベ属、ヤブコウジ属、オカトラノオ属、ツルマンリョウ属、ハイハマボッス属などが含まれる。

■ おまけのクイズです。
先日、実家の近くの山に出かけました。
そこで見かけた樹木です。
さて、何という樹木でしょうか? 次の3つの中から選んでください。
コナラ(ブナ科コナラ属)、リョウブ(リョウブ科リョウブ属)、ネジキ(ツツジ科ネジキ属)。









ヒントです。
コナラはミズナラ(ブナ科コナラ属)に似ています。下記がミズナラです。
コナラの樹皮は縦に不規則な裂け目があります。


リョウブはナツツバキ(ツバキ科ナツツバキ属)に似ています。下記がナツツバキです。
リョウブの樹皮は古くなると不規則な薄片になって剥がれ落ちます。


ネジキの樹皮は生長すると幹がねじれるようになるのが特徴です。

おまけのクイズの解答は、後刻コメント欄に書き込みます。

植物クロスワードは、毎月10日に掲載しています。次回は10月10日の予定です。

前回の問題はこちらをクリック。
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植物クロスワード(15)

2021-09-10 05:30:00 | クロスワードパズル
植物クロスワードの第15回です。

今回は、身近な植物の”科”を問うカギ(設問)を織り込みました。
「科」は、生物分類のリンネ式階層分類における基本的階級の1つで、「目」の下、「属」の上になります。
科を知ることで、身近な植物のつながりを知ることができます。

科の名前は、次の選択肢の中から選んでください。ただし、使わないワードが含まれています。
マメ、メギ、ユリ、キク、ウリ、シソ、バラ、ケシ、スミレ、ボタン、ミカン、ミズキ、アカネ、メヒハギ、イラクサ、ミツガシワ、サクラソウ、イワタバコ、ハマウツボ

解答は9月12日にアップします。どうぞお楽しみくださいませ。



■ タテのカギ
1 ━━科には、同名の属の他に、サンショウ属、キハダ属、ミヤマシキミ属、カラタチ属、キンカン属などが含まれる。
2 漁師の生業のひとつ。
3 ━━科には、同名の属の他に、ムラサキシキブ属、ハマゴウ属、キランソウ属、シモバシラ属、ラベンダー属などが含まれる。
4 ジャパニーズ・シップ。
6 僧が修行の旅をするとき、経文や食器などを入れて首にかける袋。
7 ━━科には、同名の属の他に、アザミ属、タンポポ属、シオン属、ヒマワリ属などが含まれる。
11 ━━科には、同名の属の他に、クチナシ属、カエンソウ属、ヤエムグラ属などが含まれる。
12 漢字では「鱈」と書く秋から冬が旬の魚。
13 「━━十八 番茶も出花」は、もともと「鬼も十八 番茶も出花」が正しい使い方。
14 蕎麦挽きにこれを使うのは、熱の発生が少なく蕎麦の風味を損なわないためと言われている。
15 日本のプロ野球では、中島治康、野村克也、王貞治(2回)、落合博満(3回)、ブーマー・ウェルズ、ランディ・バース(2回)、松中信彦の7人。
16 ━━科には、同名の属の他に、ナンバンギセル属、コゴメグサ属、ヤマウツボ属、ママコナ属、シオガマギク属などが含まれる。
20 つらいこと。苦しい体験。「落選の━━を見る」「失恋の━━にあう」。
23 海・湖などの、波打ち際。
24 元素記号Si 原子番号14の元素。
26 東に向かって進んでいる時に左側に当たる方角。
28 ━━科には、同名の属の他に、シモツケソウ属、ダイコンソウ属、キンミズヒキ属、キジムシロ属、サクラ属などが含まれる。

■ ヨコのカギ
1 ━━科には、同名の属の他に、イワイチョウ属、アサザ属などが含まれる。
5 ━━科には、同名の属の他に、ウリノキ属、ハンカチノキ属、ヌマミズキ属などが含まれる。
8 猟師の生業のひとつ。
9 家系の初代。家系の先代以前の人々。
10 つまらない俳句。へたな俳句。
12 パソコンのキーボード上にあるキーのひとつ。ワープロソフトや表計算ソフトなどで、あらかじめ設定した位置まで用紙やカーソルを移動する機能をもつ。
13 イチジクのこと。
14 ━━科には、同名の属の他に、カテンソウ属、イラノキ属、ミズ属、ウワバミソウ属などが含まれる。
16 れんこんのこと。
17 ━━科には、同名の属の他に、クサノオウ属、キケマン属、コマクサ属、シラユキゲシ属、ヤマブキソウ属などが含まれる。
18 ━━より証拠。
19 ━━科には、ハナズオウ属、アカシア属、オジギソウ属、ネムノキ属、エニシダ属、フジ属、ダイズ属、ハリエンジュ属などが含まれる。
21 ━━科には、ヘチマ属、スイカ属、ユウガオ属、キュウリ属、カボチャ属などが含まれる。
22 「━━は嫁に食わすな」とは、しゅうとめの嫁いびりをいったもの。一説には、からだが冷えるので大切な嫁に食わすなの意とも。
24 全国に43ある地方公共団体。
25 「━━とすっぽん」「━━夜に提灯」。
27 ━━科には、同名の属の他に、サンカヨウ属、イカリソウ属、ナンテン属などが含まれる。
28 生命の、生物に関する、の意を表す接頭語。━━テクノロジー、━━燃料。
29 ━━科は、━━属だけからなる単型科である。日本にはヤマシャクヤク、ベニバナシャクヤクの2種が自生する。
30 ━━科には、同名の属の他に、ルリハコベ属、ヤブコウジ属、オカトラノオ属、ツルマンリョウ属、ハイハマボッス属などが含まれる。

余談です。山やお花の写真を入れていたハードディスクが壊れました。
パソコンショップに復元を依頼し、何とか写真は復元できた(全部は確認していない)のですが、ファイル名や撮影年月日を始め、すべてのファイル情報が無くなりました。
10万枚を超える写真の情報が消え失せて、これからどのように整理していくか途方に暮れています。
ということで、今回はお花の写真は一切ありません。
コメント (13)
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越後三山の最高峰・中ノ岳、利根川水源の山・大水上山を巡る山旅 ④(中ノ岳山頂~下山)

2021-09-03 21:29:02 | 山行・旅行
越後三山の最高峰・中ノ岳、利根川水源の山・大水上山を巡る山旅 ③ からの続きです。

翌朝目覚めると、同宿の3人はすでに起床していて、朝食の準備や荷物の整理をしていた。
時計を見ると4時8分だった。

起床してシュラフを防水袋に詰め、マットをたたんだ。前夜にあらかたの荷物を片付けていたので、出発の準備はすぐにできた。
外に出てみると上空に雲はあった。しかし、周辺のガスはきれいに抜けていた。
小屋の掃除を終え、しばらく小屋の周りを歩いた後、4時45分にヘッドランプを灯して山頂へ向かった。


足元にはこれぞミヤマアキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)というような花が咲いていて、ヘッドランプの明かりで写真を撮った。
暗がりでは上手く撮れない。


山頂まではヘッドランプの明かりを頼りに歩いて、7分で到着した。

ところで、〇〇三山というのは全国にたくさんある。中でも有名なのは、大和三山(香具山・畝傍山・耳成山)、出羽三山( 月山・湯殿山・羽黒山)と越後三山だと思う。
しかし、越後三山の中味を正確に知っているのは、地元の人か、あるいはかなりの山好きの方ではないだろうか。
あらためて深田久弥氏の著述を調べてみると、次のようになる。

・八海山(標高1778m)
 深田久弥氏は「岩峰群が階をなしているので八階山と命名された」という説を推している。
・越後駒ヶ岳(標高2003m)
 三山の中からこの山を百名山に選んだ深田久弥氏は、三山について詳しく述べた後「私があえて三山の代表として駒ケ岳を挙げたのは、山としてこれが一番立派だからである」と述べている。
・中ノ岳(標高2085m)
 三山の中で最も高い。深田久弥氏は山頂に立った印象を「そこからの展望は、越後じゅうの山々が悉く見えたといっても過言ではない」と述べている。実際は越後どころか、条件が良ければ遠く富士山まで観ることができる。

さて、本日歩いたところの地図をご覧いただきたい。
中ノ岳から小兎岳を経て兎岳までは比較的幅の狭い稜線で、左右は切れ落ちている。
そこから大水上山を経て丹後山まではなだらかな笹原を歩く。
丹後山から林道(黄色の線)までの下りが急で、標高を下げるとさらに急勾配になっているのが分かる。
3枚目の左中ほどから4枚目の下中ほどにかけて地図が抜けているが、その間は林道歩きで、特に危ないところはない。








それでは話を山頂に戻そう。
朝食をここで食べることにしていたので、先ずはその準備をする。食事は私の担当だ。


東の空が徐々に明るくなってくる。風は微風で寒さは感じない。




こちらは師匠の撮影。


カメラを構える師匠。


5時6分日の出(師匠撮影 2枚)。




クロワッサン、ソーセージ、コーヒーの朝食を摂り、5時23分山頂を出発。

9合目の池ノ段に5時45分に到着。
今日もゼンテイカ(ニッコウキスゲ、ワスレグサ科キスゲ属)が咲いていた。


振り返って見る中ノ岳。


これから歩いていく稜線。


眼下には雪渓が続く滝谷渓谷。


シオガマギクの仲間。花色からするとオニシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属)だと思う。


サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナホウマ属)のようだ。


こちらは師匠が撮ったもの。


同じく師匠撮影のミヤマコゴメグサ(ハマウツボ科コゴメグサ属)。


イブキゼリモドキ(セリ科シラネニンジン属) ミヤマセンキュウ(セリ科ミヤマセンキョウ属)。
モウズイカさんからご指摘があり、確認して訂正しました。モウズイカさんありがとうございました。


こちらはオオハナウド(セリ科ハナウド属)のように見える。ミヤマシシウド(セリ科シシウド属)。
モウズイカさん教えていただきました。モウズイカさんありがとうございました。


背景は中ノ岳。


師匠が撮影した青い果実。何の実かは分からない。
fukurouさんからツバメオモト(ユリ科ツバメオモト属)についてご示唆いただきました。図鑑等で調べて結果、私もそのように思いました。
ツバメオモトは、日本では北海道、本州(近畿地方以北、鳥取県)に分布し、山地帯~亜高山帯の林床に生える。
根生葉は倒卵状楕円形、長さ15~30cm、花は白色で花期は5~7月。液果は藍色に熟す。



同じく師匠が撮影したミヤマママコナ(ハマウツボ科ママコナ属)。


こちらも師匠が撮ったものだが、ササの花のようにも見えるが何だろう。


小兎岳の山頂付近には立ち枯れた樹々が目立つ。


イワイチョウ(ミツガシワ科イワイチョウ属)。


師匠も撮っていた。


ムシカリ(オオカメノキ、スイカズラ科ガマズミ属)の果実が色づいていた。
この山ではムシカリは多くはなかった。


小兎岳を通り過ぎる。


小兎岳から兎岳に向かう途中、ゼンテイカが咲いていた。見かけたのはここと池ノ段の2ヶ所だけだった。


こちらは兎岳への登りの道脇で見かけたミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科キンポウゲ属)。もうそろそろ花期は終わりだ。


ハナニガナ(キク科ニガナ属)。舌状花は10個だった。


振り返って中央に中ノ岳。左に八海山、右に越後駒ヶ岳。越後駒は形が良い山だ。


8時44分、兎岳に到着。


兔岳山頂でのパノラマ写真。
中央左に平ヶ岳、その左奥に燧ヶ岳。写真の右奥に至仏山と笠ヶ岳。


これから歩いていく道の先に、小さく丹後山避難小屋が見える。右へ下る稜線が下山する尾根道だ。
奥の山々はいずれも上越国境の、左から越後沢山(標高1861m)、下津川山(同1928m)、三ツ石山(同1586m)、牛ヶ岳(同1961m)、そして巻機山(同1967m)。丹後山から先、それらを結ぶ登山道はない。
師匠はかつて丹後山から越後沢山まで藪をこいで行ったことがある。しかしあまりにも藪の密度が高く、その先はあきらめたとのことだ。


ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)が道脇に群生していた。


こちらは師匠の撮影。


9時20分、大水上山(北峰)を通過。


そして、今回の山旅の目的地のひとつ、利根川水源(大水上山南峰)には9時44分に到着した。
我々利根川の水を日々利用しているものにとっては感慨深い。
利根川は、ここから約322kmを流れて、千葉県の銚子で太平洋に注ぐのである。
昼食は丹後山避難小屋で摂ることにしていたので、10分ほど休憩して先へ進んだ。


イブキトラノオ(タデ科イブキトラノオ属)が現われた。


ここにもヤマトリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)が咲いていた。


丹後山避難小屋が近づいてきた。大草原の小さな家の趣がある。


10時11分、避難小屋に到着。天水を沸かして昼食を作る。
ここで50分ほど休憩した。水は2L持って出発した。

下りの稜線に差し掛かったところから、中ノ岳を撮影。ここから見る中ノ岳の形は素晴らしい。


さらに歩いてきた山々と共に、パノラマ写真も撮影。




師匠は登りも下りも歩くのが速いが、特に下りは飛ぶように下りていく。
先へ行ってもらい、2合目ごとに待ってもらったが、途中から私の荷物の半分ほどを持ってもらった。
それでも到底師匠のペースに着いて行くことはできず、毎回かなりの時間を待ってもらった。

師匠が写したギンリョウソウ(ツツジ科ギンリョウソウ属) ギンリョウソウモドキ(ツツジ科シャクジョウソウ属)。
モウズイカさんから教えていただきました。モウズイカさんありがとうございました。
ギンリョウソウモドキは山地に生える腐生植物(葉緑素を持たないため光合成を行わず、有機物を吸収して生活する植物)。ギンリョウソウに似るが、液果(液質になる果実。ブドウ、キウイフルーツなど)にはならず蒴果となる。花期は8~9月。



丹後山登山口には、午後2時12分に到着した。師匠は恐らく20分以上早く着いていたと思う。


丹後山避難小屋からのコースタイムが4時間25分のところを、休憩込みで3時間10分で下りることができた。
全ては師匠のお陰様である。

その後、登山口のすぐ下の三国川へ下りて、ひと泳ぎした。
川で泳ぐのは小学生以来かもしれない。ある意味、今回の山旅のクライマックスだった。
とてもスッキリして、二人並んで十字峡登山センターまで林道を歩いて帰った。


越後三山の最高峰・中ノ岳、利根川水源の山・大水上山を巡る山旅 完。
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越後三山の最高峰・中ノ岳、利根川水源の山・大水上山を巡る山旅 ③(池ノ段~中ノ岳山頂)

2021-09-02 15:16:32 | 山行・旅行
越後三山の最高峰・中ノ岳、利根川水源の山・大水上山を巡る山旅 ②(日向山~池の段)からの続きです。

ハァ~フゥ~と深い息を繰り返しながら、激坂をなんとか9合目の池ノ段まで上がって来た。
ここは、これから向かう中ノ岳山頂への道と、明日歩く兎岳、丹後山への道との分岐になっている。
ザックを下ろして道端に座り込んだ。


周辺にはお花畑が広がっている。特に兎岳、丹後山へ向かう道の周りに花が多い。
反対方向だが、立ち上がって、カメラを持って向かった。

ゼンテイカ(ニッコウキスゲ、ワスレグサ科キスゲ属)。


ミヤマセンキュウ イブキゼリモドキ(セリ科シラネニンジン属)。
モウズイカさんから、イブキゼリモドキではないかと教えていただきました。ありがとうございました。
イブキゼリモドキは、私にとって初見でした。分布は北海道、本州(中部地方以北)で、山地帯~亜高山帯に生えるようです。
葉はふつう2回3出羽状複葉、小葉は長さ2~8cm、質は薄く、先は細長くとがる特徴があります。花期は8月です。





ミヤマアキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)。


こちらは山の師匠が撮った写真。ガスが出て遠くは見えないが、全体の様子がよく分かる。


さあ、山頂へ向かおう。
ここから山頂までは、コースタイム25分と僅かだ。
高度を上げたことで気温が下がり、多少ガスも出て来て陽射しが穏やかになり、ずいぶん楽になった。

山頂へ向かう稜線の道には岩場も出てきたが、危険なところはない。
お花の種類も増えてきた。

エゾシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属)のように見えるが、自信がない。
昨日観たオニシオガマとは明らかに違う。


タカネマツムシソウ(スイカズラ科マツムシソウ属)。


イワショウブ(チシマゼキショウ科チシマゼキショウ属)が群生していた。




こちらは師匠が撮影したもの。昆虫が花に留まっている。


師匠は後から離れて歩いてくる。


こちらは師匠が撮った私。


東側には眼下に雪渓が見える。




ミヤマコゴメグサ(ハマウツボ科コゴメグサ属)は、山頂直下にも群生していた。
今日いちばん多く見た花だろう。


間もなく山頂だ。今日泊る避難小屋が山陰から見えてきた。


そして、午後3時13分、中ノ岳山頂に到着した。長い登りだった。
8合目を過ぎたころから出ていたガスが、山頂到着に合わせてくれたかのように晴れた。
山頂にはすでに1名の登山者がいた。枝折峠から越後駒ヶ岳を経て登って来たという。やはり避難小屋に泊まるらしい。

師匠のカメラで記念写真を撮ってもらった。


山頂の風景。




師匠のザックに留まるチョウ。


私のシャツにも留まっていた(師匠撮影)。


こちらはアゲハチョウのように見える。


20分余り山頂にいたが、再びガスが出てきたので避難小屋に向かった。
避難小屋までは10分ほどだ。

途中、花冠が開いていたオヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属)に出会った。


午後3時48分、中ノ岳避難小屋に到着した。


その後、銀山平から荒沢岳を経て登って来た若者が小屋に到着し、宿泊者は4名になった。
各々が夕食の支度をし、6時過ぎには全員が就寝した。
小屋の外はガスで何も見えなくなっていた。

越後三山の最高峰・中ノ岳、利根川水源の山・大水上山を巡る山旅 ④(中ノ岳山頂~下山)に続く。
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