shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

白山立秋お花見ハイキング(その① ~別当出合)

2023-08-13 05:30:22 | 山行・旅行
8月7、8日に白山を歩いて来ました。
今回は山頂を目指さず、初日は砂防新道からお花が多い南竜ヶ馬場に向かい、そこで宿泊しました。翌日はやはりお花を期待してエコーラインから弥陀ヶ原を歩き、黒ボコ岩から観光新道を通り下山しました。朝夕はそれぞれ1時間ほど南竜ヶ馬場周辺を散策しました。
朝夕の散策を除いて、歩いた距離は12.8km、累積標高差は1283mですので、日帰りで十分に行ける行程です。そこをあえて1泊してゆっくり歩いて来ました。
撮った写真は600枚あまり、観たお花は60種を越えました。歩いた順にご覧いただこうと思います。


白山の登山口の中で、もっとも多くの登山者が利用するのが、石川県側にある別当出合です。別当出合の標高は1260mあります。今回は登山口の500mほど手前の道路脇に車を駐めることができ、そこから登山口まで舗装路を歩きました。

登山口に向かう道端に、キンミズヒキ(バラ科キンミズヒキ属の多年草)が咲いていました。キンミズヒキは夏から秋にかけて、低山や原野、草地で普通に見られる植物ですが、今年の初見でした。


白山にはセリ科の植物が多種見られます。高山帯のものはいくぶん見慣れましたが、低山帯のものは名前が分かりません。これはオオバセンキュウ(セリ科シシウド属の多年草)でしょうか?
モウズイカさんからオトコエシ(スイカズラ科オミナエシ属の多年草)だと教えていただきました。オオバセンキュウの特徴の一つに「茎葉が各節ごとに曲がり茎葉全体が半曲する」があります。この植物はそれに合致していませんでした。モウズイカさん、ありがとうございました。
 

こちらはイタドリ(タデ科ソバカズラ属の多年草)だと思います。


ノリウツギ(アジサイ科アジサイ属の落葉低木)も観られました。ノリウツギは登山口を過ぎても咲いていました。この個体は登山口の手前で観たものです。


次はヤマウド(ウコギ科タラノキ属の多年草)の花のようですが、自信がありません。白山麓には天然のヤマウドが自生しているようです。
 

イチゴの実がありました。白山ではベニバナイチゴ(バラ科キイチゴ属の落葉低木)をよく観ますが、これがそうかは分かりません。


最後に気になる植物を観ました。高さは1mあまりありました。オオアワダチソウかと思ったのですが、葉を拡大して観るとキオン(キク科キオン属の多年草)のように見えました
モウズイカさんからハンゴンソウのように見えると教えていただきました。別の写真で確認したところ、葉が深く裂けていることが分かりました。また高さが1mを越すことからキオンではなくハンゴンソウで間違いないと思います。モウズイカさん、ありがとうございました。
 

10分ほど歩いて別当出合登山口に着きました。ちょうどシャトルバスが4台来ていました。日曜日に室堂で宿泊して早朝に下山してくる登山者を迎えるバスです。
別当出合でトイレを済ませ、出発は9時32分でした。この時刻を見てものんびりしたハイキングだったことがお分かりいただけると思います。
 

写真を多く撮りましたので整理ができていません。このブログものんびり進ませていただきます。次回は吊り橋を渡り、砂防新道を歩いて行きます。
白山立秋お花見ハイキング(その② 別当出合~中飯場)に続きます。


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12 コメント

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Unknown (山歩き)
2023-08-13 07:10:07
shuさんおはようございます。白山立秋お花見ハイキングお疲れさまでした。駐車場からの車道歩きからたくさんのお花を撮影されたことで、ゆっくり度合いが分かります。天気が崩れる心配があれば先を急ぎたくなるものですが、それもなかったようですね。

美味しそうなイチゴですね。ベニバナイチゴの実は見たことがありませんが、花は下向きなのでこれはどうなのかなと思いました。

余談ですが、最近NHKで白山に関する番組が放送されました。別当出合から砂防新道を登り山頂までの様子と白山高山植物園を紹介するものでした。
私はshuさんのお導きにより2019年に登ることが出来ましたので、見覚えのある吊り橋、リュウキンカ咲く水辺、ミヤマキンポウゲに励まされた12曲がりの急登、キヌガサソウの群落、ハクサンコザクラ、クロユリを始めとするたくさんのお花、懐かしかったです。

そして白山高山植物園について、どのようにして整備されたのかよく分かりました。桑畑の跡地に、環境省の許可を得て採取した種から育てたのですね。環境が異なる場所での維持管理も大変なことかと思いました。

次回から登場する沢山のお花が楽しみです。
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山歩きさん おはようございます (shu)
2023-08-13 07:21:03
早速コメントをいただき、ありがとうございます。
イチゴは何だったのでしょうかね。南竜付近では確実にベニバナイチゴだと分かるものを観ています。それと比べれば良かったですね。
天気は晴れ時々くもり、ところによっては雨の予報で、その通りの天気になりました。
白山はとにかく雨の多い山です。私の18回の白山行で、ずっと晴れていたのは1/3ほどだったと思います。

NHKで放送された白山の番組は私も観ました。
番組に登場した永田さんに、今回弥陀ヶ原でお会いしました。背負子に荷物を載せて歩いておられました。
お互い挨拶を交わしてすれ違いました。

今回は高山植物を含めて60種以上の花を観ています。
それは標高1200m付近から歩き始めたのと、季節が夏から秋への移り変わりの時期だったことがお花の多い理由になったように思います。
とにかくブログはゆっくりです。
最後に白山花紀行を更新しようと思っています。
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花の名前 (モウズイカ)
2023-08-13 07:37:20
いつもお世話になっております。
「白山にはセリ科の植物が多種見られます。・・・これはオオバセンキュウ(セリ科シシウド属の多年草)でしょうか?」
とありましたが、私はオトコエシ(現スイカズラ科)と判断しました。
オオバセンキュウは拙↓頁の下の方にあります。
友人のいがりまさし氏(山渓ハンディ図鑑・日本のスミレの著者)から、オオバセンキュウは
「茎葉が各節ごとに曲がり茎葉全体が半曲するのが大きな特徴」
と教えて頂いてから、見分けがつくようになりました。
https://blog.goo.ne.jp/mouura2/e/38464b9cce6e292f6b4d2b9b0febc7ad

あと「葉を拡大して観るとキオン(キク科キオン属の多年草)のように見えました。」ですが、
葉の形が不明瞭なのでよくわかりませんが、私にはキオンに近縁のハンゴンソウのように見えました。
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おはようございます^^ (attsu1)
2023-08-13 08:40:09
南竜ヶ馬場、弥陀ヶ原、黒ボコ岩から観光新道
説明から、端から端までご存知、
shuさんの庭なのを感じます^^

観たお花は60種😵、
そして、600枚とは、シャッター押しまくりですね^^

キンミズヒキ、イタドリは、
私でも分かる花、逆に嬉しくなったりします。
オオバセンキュウ、
これは、見たこと無い花、なにか高原を感じます

オオアワダチソウでは無く、キオン
不思議な名前、こちらも見たこと無い花です😵
へぇぇぇでした。

今回もたくさんの高原の花々、楽しみにしています^^
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何とか (fukurou)
2023-08-13 08:51:54
shu様
おはようございます。
何とか全問正解しました。
植物名の漢字表記はなかなか難しいものがありますね。
白山の植物も興味津々です。
やはり登った山の植物には思い入れがあります。
撮った写真が600枚。
見た花が60種とは夏枯れの開田高原とは大違いです。(笑)
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モウズイカさん ありがとうございます (shu)
2023-08-13 08:52:30
いつもご親切にご指導いただき、心より感謝申し上げます。
「オオバセンキュウでしょうか?」と書いた植物は、見た目でセリ科だと思いました。
その中で、図鑑やモウズイカさんの記事などを参照してオオバセンキュウのように思いました。
しかし「茎葉が各節ごとに曲がり茎葉全体が半曲するのが大きな特徴」を見逃していました。
そうすると、この植物はオオバセンキュウではなさそうです。
オトコエシはセリ科ではないので確認しませんでした。
集散花序を付けた大きなオトコエシは、セリ科によく似ているように思いました。
本文を訂正したいと思います。

キオンと書いた植物は、葉が裂けていないと思ったのですが、別の写真を見ると深く裂けていることが分かりました。
(オオバセンキュウと書いた左側の写真の奥に写っています。)
また高さが1mあまりあるのはキオンとしては高すぎます(キオンは0.5~1m)。
こちらも本文を訂正したいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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attsu1さん おはようございます (shu)
2023-08-13 09:11:46
いつもコメントありがとうございます。
今回は観たお花が60種以上あり、名前が分からないものも多くありました。
分からないものはブログに上げないという手段もありますが、できるだけ調べて上げるようにしました。
間違いもあると思います。自信がないものはそう書くようにしました。

早速間違いを指摘していただき、本文を訂正しています。
キオンと書いたのはハンゴンソウでした。キオンはその③で出てきます。
オオバセンキュウと書いたのはオトコエシでした。
白い集散花序をつけた様子はセリ科のように見えましたが、そうではありませんでした。
こんなふうにぼちぼち書いていきますので(現在その③を執筆中です)、よろしくお付き合い願います。
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fukurouさん おはようございます (shu)
2023-08-13 09:19:03
いつもコメントありがとうございます。
クロスワード、全問正解でしたね。ご同慶の至りです。

白山で観た植物ですが、ここまでご覧いただいた花が咲いていた植物は6種です。観た花全体の1/10ほどになります。
その②からは徐々にブログのペースを上げていきます。
ご覧いただく植物の中には、学名を今話題の牧野博士が付けた植物も出てきます。
細かく観ていくと面白いですが、それより今はもっと現地で細かく観察してくれば良かったと反省しています。
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白山のお花 (keitann)
2023-08-13 11:41:55
こんにちは。

お盆の前に白山を歩いてこられましたか。
山頂も目指さず、お池巡りもされないという行程は、行き慣れている方の歩きですね。
私も時間が取れれば、白山に行きたいとは思っているのですが、さてどうなりますか。

こちらも昨日は徳島の山を縦走してきましたが、キンミズヒキやツルリンドウが咲いていて秋の気配を感じました。ススキも穂が上がり始めていました。

徳島の山はシカが多くて、植生はひどいものですが、それでも未見の花を一種類見ましたので、今からその名前調べです。
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keitannさん こんにちは (shu)
2023-08-13 16:21:32
コメントありがとうございます。
白山には2015年以来毎年出かけています。それまでにも何度か登っていますが、60歳を過ぎてからは山頂を目指す登山だけでなく、歩いていないルートや、歩いていない季節の山行が増えました。
今回は南竜ヶ馬場周辺、エコーライン、観光新道で観られる花々を楽しみながら歩く計画を立てました。
しかしその前に、砂防新道でも多くの種類のお花が観られたのは嬉しい驚きでした。

暑い最中ですが、keitannさんも登山をお続けのようですね。
四国の山々というと、keitannさんはすべての植物をご存じかと思いました。
朝ドラのらんまんを観ていると、牧野博士も四国の山中で、いくつかの驚きの発見があったようですね。
keitannさんの未見の花はどんなでしょう?
ブログを拝見するのが楽しみです。
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