shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

秋晴れの赤城山ハイキング - その③(黒檜山~覚満淵~鳥井峠~利平茶屋)

2022-09-30 05:30:30 | 山行・旅行
この記事は、秋晴れの赤城山ハイキング - その②(鳥居峠~黒檜山)の続きです。

歩いた軌跡を示したYAMAPの地図。


黒檜山の山頂近くにある展望スポットで昼食を摂り、ゆっくりと下山することにした。この日はこの後下る一方で、登りはない。
時間に余裕があったので、いつもに増してゆっくりと下った。途中に地蔵岳と大沼が見えるスポットがある。そこでザックを下ろし休憩した。
湖畔から赤城神社に渡る朱色に塗られた啄木鳥橋が工事中で、普段とは景気が違って見えた。


12時30分に黒檜山登山口に着いた。ここからしばらくの間、大沼湖畔に沿って舗装路を歩く。舗装路に入った途端、足が痛くなった。硬い道は苦手だ。


大洞にある土産屋でソフトクリームを買って食べた。店のご主人の話では、前日まで悪天候が続いたらしい。今年の秋の連休は客の入りが少なかったようだ。
これからの紅葉シーズンが好天に恵まれ、ご商売が繁盛することを祈った。

覚満淵(かくまんぶち)の入り口でリンドウが迎えてくれた。赤城山にはオヤマリンドウが自生しているようだが、オヤマリンドウは花冠がこのように開くのは稀なので、リンドウだと思った。




続いてアザミの仲間に蝶が群れていた。蝶は画像検索によれば、ミドリヒョウモンらしい。アザミはノハラアザミのようだった。








こちらはテンナンショウの仲間だ。テンナンショウ属には、○○テンナンショウや△△テンナンショウはあるが、ただのテンナンショウは無いようだ。
よく見かけるのはマムシグサで、このように果実になってしまうと、私には見分けがつかない。


湖畔のススキが秋の深まりを感じさせていた。
 

覚満淵の東側を通って鳥居峠に向かった。13時22分に鳥居峠に戻ってきた。
レストハウスの扉が開いていたので中に入った。何にも頼まないのは失礼に思い、コーヒーと再びソフトクリームを注文した。
  

このレストハウスのを境に、北西側が前橋市、南東側が桐生市になっているらしい。
利平茶屋への道は、往きはケーブルカーの跡を通ったので、帰りは古来からの登拝の道を通ることにした。


20分あまりジグザグの道を下って、ケーブルカー跡との分岐点に着いた。その後は往きと同じ道を歩いた。
途中でクリの実をポケットいっぱい拾い、14時45分に利平茶屋森林公園の駐車場に到着した。
好天に恵まれよい秋の一日を過ごさせて貰ったうえ、お土産のクリまでいただいた。ただただ山に感謝するばかりであった。

秋晴れの赤城山ハイキング(完)
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秋晴れの赤城山ハイキング - その②(鳥居峠~駒ヶ岳~黒檜山)

2022-09-29 05:30:31 | 山行・旅行
この記事は、秋晴れの赤城山ハイキング - その①(利平茶屋~鳥居峠)の続きです。

歩いた軌跡を示したYAMAPの地図。


さて、往きの鳥居峠では数分休んだだけで、すぐに駒ヶ岳へ向かった。ここから稜線に出るまでは岩がゴロゴロした道だ。
何年か前に反対方向を歩いて、途中で道がなくなった(見失った)ところだ。今回は赤テープを頼って慎重に歩いた。
稜線まで登ると、笹原の中にしっかりした道が伸びていて、その先は迷いようがなかった。
 

1時間ほど歩いて、駒ヶ岳登山口からの道に合流した。ベンチでザックを下ろし、パンを食べて休憩した。
ここまで来る間に、少し前にトレラン風の男性に追い抜かれたが、他に誰とも会わなかった。しかし、10分ほど休憩している間に、大洞の駒ヶ岳登山口から登ってきた3~4人に次々と追い抜かれた。月曜日とはいえ人気の山、そしてコースである。
 

ここから駒ヶ岳の頂上へは50mほどの登りで、9時55分に到着した。振り返ると歩いてきた方向に霧が出ていたが、黒檜山や大沼はよく見えていた。
 



駒ヶ岳から黒檜山までは、一旦70mほど高度を下げる。今年2月に雪上で休憩を取った時、風が強くてゆっくり休めなかった所だ。


そしてこの鞍部を過ぎると、黒檜山に向かって木段が続く急登となる。今回のコースの中で、一番の急坂だ。
脚の調子はよく、気持ちよく木段を上がっていった。ところが心臓の鼓動が半端なく速くなってきた。息苦しくはなかったが、危険を感じて休憩した。
30分ほど登って花見ヶ原森林公園からの道と合流した。そして程なく黒檜大神の鳥居が見えた。
 

黒檜大神にお詣りして、黒檜山登山口からの道と合流し、すぐに黒檜山の山頂に着いた。10時47分だった。
 

山頂から北へ2分ほど進んで、展望ポイントで昼食とした。南東側は霧が出てきていたが、北西側はよく晴れていた。
先ず目立ったのが、尾瀬の燧ヶ岳(ひうちがたけ、標高2356m)だった。


こちらは武尊山(ほたかやま、同2158m)だが、積雪がないと平凡な山に見えてしまう。


こちらは谷川連峰馬蹄形山群のひとつの、朝日岳(同1945m)、左が笠ヶ岳(同1852m)だと思うが、やはり積雪期の方が貫禄がある。
それに、この季節は遠くの山は霞がかかって見えにくい。


むしろ近くの山の方がはっきり見えてよかった。こちらは赤城山を構成する山のひとつ、鈴ヶ岳(同1565m)である。明日は晴れていたら鈴ヶ岳に登ろうと思った。


黒檜山の山頂付近に、一切花は見られなかった。ナナカマドの赤い実に、秋の気配を感じることができた。
 

秋晴れの赤城山ハイキング - その③(黒檜山~覚満淵~利平茶屋) に続く。
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秋晴れの赤城山ハイキング - その①(利平茶屋~鳥居峠)

2022-09-28 05:30:05 | 山行・旅行
赤城山にこれまで20回ほど登っているが、ほとんどが黒檜山と駒ヶ岳をを周回するコースだった。このコースは、距離が5.0kmで、累計標高差は560m、標準コースタイムが3時間半の初級者コースでだ。
千葉から出掛けるので、これだけでは勿体ない。そこで今回は、桐生市側の利平茶屋から登ることにした。このコースでは、距離が10.6km、累計標高差は1026mになり、秋の一日を楽しむには十分であった。
実際に歩いた軌跡をyamapのログでご覧いただきたい。


では、登山道の様子や道端の花を、歩いた順にご覧いただきましょう。
9月26日、7時4分に利平茶屋森林公園の駐車場を出発。駐車場には私の他に車が1台駐まっていて、年配の夫婦らしきペアが先に歩き出していた。
 

すぐに2人をパスして登山道に入る。2人は登山道とは違う方へ歩いて行った。
 

利平茶屋から鳥居峠(後述)まで、かつて登山鉄道(ケーブルカー)が敷かれていて、登山道はそれに沿って歩くのかと思ったが、そうではないらしい。鉄道跡を下に見て高度を上げていく。岩が露出した所や、いくつか沢も越えるが、よく整備されていて危険なところはない。
 

ここまでの登山道に、お花はほとんど見られなかった。僅かに沢の周辺でノコンギクとアザミを観ただけだった。
 

1時間足らず歩くと、ケーブルカーの跡に出た。ここで道は2つに岐れている。道標はケーブルカーの軌道跡を跨ぎ、その先の沢を渉るコースを示していた。
 

地図を見ながら思案したが、先ずはケーブルカーの軌道跡を登っていくことにした。田中陽希氏が百名山の時に通ったルートだ。
この軌道跡を通ると、鳥井峠までのコースタイムは20分になっていて、実際きっちり20分かかった。
  

初めまったく見えなかった鉄道の駅跡が見えるようになり、徐々に大きくなっていくのは嬉しかった。最後の2枚は階段を登り切った所から、下を見て撮った。
  

この鉄道跡であるが、太陽光がよく当たるためか、思いの外植物が多かった。
■ナンタイブシ(キンポウゲ科トリカブト属の多年草)
赤城山にはヤマトリカブトとナンタイブシが生育しているが、葉に深い切れ込みがあること、雄しべに軟毛が密生することから、ナンタイブシだと思われた。
http://www.gmnh.pref.gunma.jp/wp-content/uploads/report2017_P50.pdf






■ダイモンジソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草)




■アキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属の多年草)


■ノコンギク(キク科シオン属の多年草)


鳥居峠に8時37分に到着した。ここから観る覚満淵と大沼の景色は、バランスが取れていて、赤城山を代表するビューポイントのひとつだ。


また、標高が1390mあるこの峠へは車で来ることもできるので、行楽シーズンの週末は駐車場がいっぱいになるほどだ。
峠には大きなレストハウスも建っている。帰路にレストハウスに立ち寄ったので、内部の様子を簡単に紹介しておこう。

レストハウスの収容人数は60名で、ラーメンやけんちん汁などの食事がとれる。壁に登山鉄道(赤城山鋼索鉄道)の大きなパネルがあり、37年前に廃線となったケーブルカーの往時の様子が分かる。
 

鳥居峠で一休みした後、赤城山の最高峰、黒檜山を目指して再出発した。長くなるので、続きはその②でご覧いただきましょう。
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自宅の花

2022-09-23 05:29:10 | みんなの花図鑑
朝起きて庭に出るのが日課になっています。
ここ10日ほどで撮りためた写真を、まとめてご覧いただこうと思います。ただ撮っただけで、ストーリーはありません。
名前は写真の後に書いています。



↑オジギソウ(お辞儀草、含羞草、マメ科ネムノキ亜科オジギソウ属の多年草)です。
先日もブログに載せましたので、覚えていらっしゃる方が多いと思います。プランターで育てている小さな株です。多い日には3つ咲きました。



↑花盛丸、Echinopsis tubiflora です。9月に入って何度か咲きました。夕方に咲いて翌日には萎みます。
shuの花日記には何度も登場しています。



↑タマスダレ(玉簾、ヒガンバナ科タマスダレ属の多年草)です。朝早い時間はまだ花が開いていません。
我が家にある唯一のヒガンバナ科の植物だと思います。



↑ルリマツリ(瑠璃茉莉、イソマツ科ルリマツリ属の低木)です。
今年は花付きが悪いと思っていましたが、9月中旬になってようやく花数が増えてきました。



↑ヘチマ(糸瓜、天糸瓜、ウリ科ヘチマ属の一年草)の雄花です。この花の直径は18cmもありました。通常の大きさの1.5倍です。
今日現在、実は14個生っています。



↑メドーセージ(シソ科アキギリ属の多年草)です。正確な種名は分かりません。



↑ブッソウゲ(仏桑華、アオイ科フヨウ属の常緑低木)です。昨年まで室内に置いていたものを、今年初めて外に出しました。
今朝は4輪咲いていました。そろそろ室内に戻そうと思います。



↑コムラサキ(小紫、シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木)の実です。お隣に枝が伸びるので、毎年大きく剪定しています。

この他に2種類のバラ(赤色、ピンク)とマリーゴールド(オレンジ、ピンク)とアサガオ(白色)が咲いています。
3連休は自宅にいます。月曜日には山へ行くつもりです。
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吾妻連峰縦走登山 ⑤家形山~浄土平(最終回)

2022-09-21 05:29:24 | 山行・旅行
9月12、13日に吾妻連峰の西にある日本百名山の西吾妻山(にしあずまやま、標高2035m)から、東にある日本三百名山の一切経山(いっさいきょうざん、同1949m)までを縦走した。

これまで4回に亘り縦走の様子をご覧いただいてきた。
■1日目
その①:グランデコスノーリゾートのゴンドラ(ロープウエイ)山麓駅から、山頂駅まで。
その②:ゴンドラ山頂駅から西吾妻山まで。
その③:西吾妻山から弥兵衛平小屋(明月荘)まで。
■2日目
その④:弥兵衛平小屋(明月荘)から家形山まで。

<縦走全体の地図>


<今回(その⑤)歩いた範囲の地図>


私が家形山の山頂に着いたのが10時20分だった。そこで山の師匠のS氏を待ったがなかなか現れない。結局現れたのは35分後だった。
二人は家形山で待ち合わせていたが、私が三角点のある山頂で待っていたのに対し。師匠は標柱のところで待つと思ったようだった。家形山は名前の通り家の屋根のような形の頂上を持っている。二人が待っていた所は、歩くと14分ほど離れていた。
いずれにしても、二人は10時55分に無事に合流した。早速準備していた昼食に取りかかった。

左:「家形山」の標柱のある場所 中:「五色沼・一切経山」への分岐 右:「家形山」の三角点とケルン
  

三角点とケルンがある家形山の山頂からは、一切経山を正面に観て、五色沼を見下ろすことができた。
私がそこにいた1時間足らずの間に、五色沼は幾度も色を変えていた。








師匠は下りが特に速いので、私が家形山から先に出発した。この先五色沼の西岸を通って一切経山へ登っていく。
下りの途中にヤマハハコが咲いていた。何やら不思議な形の昆虫(カメムシ?)が止まっていた。
 

湖畔にはシラタマノキ、アキノキリンソウ、エゾオヤマリンンドウなどが観られた。
 

 

一切経山への登りはガレ場が続いていて、ゆっくり登った。師匠は既に追いついていて、二人して途中で一休みして五色沼を眺めた。
そこからは五色沼だけでなく、家形山もはっきり見えた。歩いてきた道はガスに覆われてきていた。


一切経山の山頂には、計画通り12時ちょうどに到着した。たくさんの登山者が五色沼に向かって座り、昼食を摂っていた。
 

一切経山から、地図で方向を確かめ、浄土平を目指して下山した。今度は師匠が鎌沼を回っていくというので先行し、私は酸ヶ平から直接浄土平に下った。
 

写真は、最後にエゾオヤマリンドウ、シラタマノキ、ヤマハハコを撮ってお仕舞いにした。






浄土平ビジターセンターの駐車場に、13時4分に二人同時に到着した。計画より36分早かった。
その後、私にとっては半世紀ぶりとなる吾妻小富士に登る計画だったが、全山ガスに包まれていたので止めにした。

ザックを師匠の車に入れて、登山靴を脱いだ。グランデコまで師匠の運転で移動して、そこで車が2台になった。
温泉は裏磐梯にある「香の湯」に車2台で行き、今回の山旅を締めくくった。

吾妻連峰縦走登山 (完)


縦走で踏破した主な峰
・西大巓(にしだいてん、標高1982m)
・西吾妻山(にしあずまやま、同2035m)
・凡天岩(ぼんてんいわ、同2004m)
・東大巓(ひがしだいてん、同1928m)
・昭元山(しょうげんざん、同1893m)
・烏帽子山(えぼしやま、同1879m)
・ニセ烏帽子山(にせえぼしやま、同1836m)
・家形山(いえがたやま、同1877m)
・一切経山(いっさいきょうざん、同1949m)
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吾妻連峰縦走登山 その④ 弥兵衛平小屋(明月荘)~家形山

2022-09-20 05:30:14 | 山行・旅行
9月12、13日に吾妻連峰の西にある日本百名山の西吾妻山(にしあずまやま、標高2035m)から、東にある日本三百名山の一切経山(いっさいきょうざん、同1949m)までを縦走した。

これまで3回に亘り、1日目の様子をご覧いただいてきた。
その①:グランデコスノーリゾートのゴンドラ(ロープウエイ)山麓駅から、山頂駅まで。
その②:ゴンドラ山頂駅から西吾妻山まで。
その③:西吾妻山から弥兵衛平小屋(明月荘)まで。
これから2回に亘り、2日目の様子をご覧いただきたいと思う。
・その④:弥兵衛平小屋(明月荘)から家形山まで。
・その⑤:家形山から浄土平駐車場まで。

<縦走全体の地図>


<今回(その④)歩いた範囲の地図>


■2日目(9月13日)
2日目の朝はまだ暗い中に目覚めた。1階でも人が動きだしたので、それに合わせて私たちも起床した。4時だった。
師匠のS氏は弥兵衛平の西にある明星湖へ散歩に行き、水も汲んでくるという。水場は明星湖とは逆の方向で、小屋から800m離れている。
師匠に私の2リットルの容器を預けて、私は朝食の準備をして待つことにしたが、特段手間がかかることはなかったので、明るくなりかけた頃合いで小屋の外に出てみた。
水場の方へ歩いて行くと、途中で戻ってきた師匠に出会った。朝日が昇る刻限だった。
 

下界はすべて雲海で隠され、朝日と空だけが輝いていた。


小屋へ戻る途中に観た、夜露を受けたアカモノの実や、シラタマノキの実がきれいだった。




こちらはムシカリの実。


東の空に何だか怪しげな積乱雲が出ていた。離れているので影響はなさそうだった。


朝食は、フランスパンにガーリックバターを塗り、チーズとスモークチキンを挟んで食べた。チーズは2種類を用意した。飲み物はコーヒーを淹れた。

小屋を出発したのは、計画より20分遅れて、6時20分だった。今日は計画に問題はなく、体調もよいので順調にいくことだろう。
いずれにしても天気は徐々に下り坂に向かうので、早めに下山した方がよいと話し合った。

小屋を出て、最初の山の東大巓(ひがしだいてん、標高1928m)に向かう。


東大巓に向かう途中、写真を撮ったのは、ミヤマアキノキリンソウの1枚だけだった。道脇の草やササが朝露で濡れていて、それがズボンにべったりついた。


6時53分、東大巓の山頂に到着した。この山も展望はなかった。


東大巓を後にして次の昭元山(しょうげんざん、標高1893m)に向かった。途中の稜線から、飯豊連峰がきれいに見えた。


途中の湿原では、キンコウカの草紅葉が鮮やかだった。師匠のS氏は湿原の風景を撮るため、私が先行した。


私も所々で立ち止まって写真を撮りながら進んだ。赤い実をつけていた植物は、タケシマラン(竹縞蘭、ユリ科タケシマラン属の多年草)のように思えた。
 

7時39分に昭元山に到着した。師匠は5分ほど遅れて着いた。
 

この山は北側に展望があった。地図で山座を同定しようと思ったが、正面に見える山が標高1723mの無名ピークで、それ以外の山の名は分からなかった。
昭元山を出たのは7時56分で、計画と比べて6分の遅延になっていた。


次の烏帽子山(えぼしやま、標高1879m)へは急登が続いた。登山道に大きな岩がゴロゴロしていて、時に倒木が道を塞いでいた。
写真を撮ることもなく登りに専念して、烏帽子山の山頂には8時33分に到着した。計画より3分の遅れになっていた。

山頂では西南側の展望があったので、吾妻山(標高1807m)、中吾妻山(同1931m)が見えた。
ここで小腹を満たし23分休憩し、次のニセ烏帽子山(にせえぼしやま、標高1836m)に向かった。烏帽子山を出たのは8時56分で、計画から6分の遅れになった。
 

ニセ烏帽子山まではほぼ平坦な道で、北側が切れていたが危ないところはなかった。ナナカマドが赤い実をつけていた。
ニセ烏帽子山には、計画より7分早く、9時13分に到着した。
 

ここで観たナナカマド(写真左)だが、このシリーズのその②でご覧いただいた、西吾妻山付近のウラジロナナカマド(写真右)、さらにタカネナナカマドと比べてみたい。
葉はいずれも互生である。ナナカマドとタカネナナカマドの鋸歯は葉の縁全体にある。一方、ウラジロナナカマドの鋸歯は葉の上半部だけにあり、下半部は全縁である。また、ナナカマドとタカネナナカマドの葉は先端が鋭く尖っているのに対し、ウラジロナナカマドの葉は先端にやや丸みがある。花(実)はナナカマドとウラジロナナカマドは上を向いてつくが、タカネナナカマドは下、または横を向いて垂れ気味につく。生育する標高は、標高が低い順に、ナナカマド、ウラジロナナカマド、タカネナナカマドである。
 

師匠のS氏は、兵子(ひょっこ、標高1823m)に行くため、ニセ烏帽子山を先に出発した。そして、家形山の山頂で待ち合わせることにした。
兵子は北に向かって眺めがよいらしい。師匠の踏力からすれば、私は家形山でそれほど待つことはないと思った。そこで、写真を撮りながらゆっくり歩いた。

左:エゾオヤマリンドウ。 右:ゴゼンタチバナ。
 

左:登山道に倒木があり、跨いだり回り道して進んだ。 右:左に進むと兵子。
 

左:堀田林道に通じる分岐。 右:ムシカリの実。
 

左:ミズバショウの群落。 右:家形山と書かれた標識(10時6分にここを通過した)。
 

五色沼、一切経山へ直接向かう道との分岐の標識(10時17分にここを通過した)。


今回はビデオを撮っていないことに気づき、家形山に向かう道でビデオを撮影した。
手ぶれが大きいが、ご容赦願いたい。















家形山の三角点には10時20分に到着した。当初の計画より10分早かった。ここでザックを下ろして師匠を待った。


その⑤ 家形山~浄土平 に続く。


縦走で踏破した主な峰
・西大巓(にしだいてん、標高1982m)
・西吾妻山(にしあずまやま、同2035m)
・凡天岩(ぼんてんいわ、同2004m)
・東大巓(ひがしだいてん、同1928m)
・昭元山(しょうげんざん、同1893m)
・烏帽子山(えぼしやま、同1879m)
・ニセ烏帽子山(にせえぼしやま、同1836m)
・家形山(いえがたやま、同1877m)
・一切経山(いっさいきょうざん、同1949m)
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吾妻連峰縦走登山 その③ 西吾妻山~弥兵衛平小屋

2022-09-19 05:30:18 | 山行・旅行
9月12、13日に吾妻連峰の西にある日本百名山の西吾妻山(にしあずまやま、標高2035m)から、東にある日本三百名山の一切経山(いっさいきょうざん、同1949m)までを縦走した。

その①ではグランデコスノーリゾートのゴンドラ(ロープウエイ)山麓駅(標高1020m)から、山頂駅(標高1390m)までの様子をご覧いただいた。
また、その②では、ゴンドラ山頂駅から西吾妻山までの様子をご覧いただいた。
今回は、西吾妻山の山頂から、1日目に宿泊した弥兵衛平小屋(明月荘)までの間についてご覧いただきたい。

<縦走全体の地図>


<今回(その③)歩いた範囲の地図 前半>


<今回(その③)歩いた範囲の地図 後半>


13時24分に、西吾妻山(にしあずまやま、標高2035m)の山頂に着いた。山頂はオオシラビソとササなどに囲まれて、展望はなかった。
計画より54分の遅れだった。この遅れをキープして行けば山小屋に16時に着ける。標柱の写真だけを撮って山頂を通過した。


天狗岩(てんぐいわ、標高2004m)へ向かって北へ進む。途中はオオシラビソとハイマツの林の中を進むが、湿原もあり飽きることのない道だった。
そしてぱっと視界が開けて岩だらけの広場にでた。その奥に祠があり、祠の左に飛び出て見える岩が天狗岩のようだった。
 

吾妻権現を祀る祠に参拝し、地図を確認して東へ進んだ。次のビューポイントの梵天岩(ぼんてんいわ、標高2004m)までは、森の中の平坦な道を進む。
森を抜け視界が広がると正面に大きな岩が現れた。梵天岩だった。ビューポイントと言われるだけあって眺めがよい。ザックを下ろし、これから向かう山々のパノラマ写真を撮った。


左のなだらかな山容が中大巓(なかだいてん、標高1964m)で、この山は巻いていく。その右が東大巓(ひがしだいてん、標高1928m)で、明朝いちばんで登る山だ。
さらにその奥には、名前の通りの形の烏帽子山(えぼしやま、同1879m)と家形山(いえがたやま、同1877m)が並び、いちばん右はラスボスの一切経山(いっさいきょうざん、同1949m)だ。どの山もアップダウンが150mほどある。

梵天岩で13分休憩し、次の人形石まではなだらかな道を53分かけて歩いた。
 

人形石には15時7分に着いた。ここで地図を見て大きなミスに気づいた。コースタイムを1時間見誤っていたのだ。
 

あらためて計算し直すと、弥兵衛平小屋(明月荘)到着は17時になりそうだった。計算を間違えたというより、ひと区画を計算に入れていなかった可能性が高い。
いずれにしても大きな間違いで、場合によっては大きな事故につながりかねない。
食料も水もあり、陽もまだ十分あったが、疲れが出てきていた。水が生暖かくて美味しくなく感じられ、お腹も空いてきていた。
そんな中、口数も少なく歩いていると、なんと白花のエゾオヤマリンドウに出会った。白花のリンドウを観るのは初めてだった。


白花のリンドウに勇気づけられ、さらに大凹の水場(おおくぼのみずば)で美味しい水を補給し、行動食も食べて元気が100%回復した。
湿原の所々で、キンコウカや色付き始めたチングルマの草紅葉が鮮やかだった。
  

師匠のS氏が湿原の写真をゆっくり撮るため、私は一人で先に行き、そのため気兼ねなく立ち止まって写真を撮った。
S氏は歩くのが速く、特に下りは飛ぶように下りていく。この先は幸いなだらかな道が続く。傾斜が緩やかな道は私の得意なところだ。
 

道沿いにはリンドウが絶えることなく観られ、白いノリウツギの残花、赤いムシカリの実、黄色いミヤマアキノキリンソウなどが彩りを添えていた。
 

 

また、所々でシラタマノキが実をつけていた。そしてエゾオヤマリンドウは山小屋に着くまで至る所で咲いていた。
 

山小屋が見えるところで、5分ほど師匠のS氏を待ったがなかなか現れず、結局私が先に小屋に入った。16時57分だった。S氏は5分ほど遅れて到着した。
 

どこの山小屋も中は薄暗いものだが、暗さに目が慣れると先客が4人いることが分かった。食事の準備をしていたり、中には横になっている人もいた。
定員は70人のようだが、どう見ても30人ほどでいっぱいに思えた。1階を4人が使っていたので、私たちは2階を使わせていただいた。
水は先ほどの大凹の水場で補給したもので足りたので、早速夕食の支度をした。

この日の食事はカロリー補給がメインで、各々が200gのアルファ米にレトルトカレーを2袋、そして漬物というシンプルなものだった。
夕食が終わると歯磨きをして、ラジオで天気予報を確認した後、19時過ぎには熟睡していた。

その④ 弥兵衛平小屋~家形山 に続く。


縦走で踏破した主な峰
・西大巓(にしだいてん、標高1982m)
・西吾妻山(にしあずまやま、同2035m)
・凡天岩(ぼんてんいわ、同2004m)
・東大巓(ひがしだいてん、同1928m)
・昭元山(しょうげんざん、同1893m)
・烏帽子山(えぼしやま、同1879m)
・ニセ烏帽子山(にせえぼしやま、同1836m)
・家形山(いえがたやま、同1877m)
・一切経山(いっさいきょうざん、同1949m)
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吾妻連峰縦走登山 その② ゴンドラ山頂駅~西吾妻山

2022-09-18 05:30:37 | 山行・旅行
9月12、13日に吾妻連峰の西にある日本百名山の西吾妻山(にしあずまやま、標高2035m)から、東にある日本三百名山の一切経山(いっさいきょうざん、同1949m)までを縦走した。

その①ではグランデコスノーリゾートのゴンドラ(ロープウエイ)山麓駅(標高1020m)から、山頂駅(標高1390m)までの様子をご覧いただいた。
今回は、ゴンドラ山頂駅から西吾妻山までの様子をご覧いただきたい。
<縦走全体の地図>


<今回(その②)歩いた範囲の地図>
 

9時52分にゴンドラ山頂駅がある建物の前を出発した。当初の計画より52分の遅れだ。
歩き始めてしばらくは傾斜が緩く、見かける花も山というより野に咲くものが多かった。ブタナ、ヒメジョオン、ハナニガナ、ゴマナ、マツヨイグサが咲いていた。
  

  

4~5分歩くと傾斜が急になった。斜面にたくさんの花が咲いていた。
 

中でも目立ったのはヨツバヒヨドリだ。ここではたくさんのアサギマダラが乱舞していたが、持参のカメラでは撮れないので諦めるしかなかった。
■ヨツバヒヨドリ(四葉鵯、キク科ヒヨドリバナ属の多年草)


足元にリンドウが現れてきた。その①で書いたが、この時季の吾妻山ではエゾリンドウ、エゾオヤマリンドウ、オヤマリンドウが観られるようだ。
花が茎頂だけにつくのはオヤマリンドウ、エゾオヤマリンドウの特徴である。どの葉にも1本だけ太い葉脈の筋が見られるのはエゾリンドウ、エゾオヤマリンドウである。オヤマリンドウは、並行して3本の太めの葉脈の筋が見られる。従ってこの花はエゾオヤマリンドウであることが分かった。
■エゾオヤマリンドウ(蝦夷御山竜胆、リンドウ科リンドウ属の多年草)




登山道が森の中に入っていくと、ゴゼンタチバナ、カニコウモリが観られた。どちらも数カ所で群落が観られた。
■ゴゼンタチバナ(御前橘、ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属の多年草)


■カニコウモリ(蟹蝙蝠、キク科コウモリソウ属の多年草)


エゾオヤマリンドウは、その後も至る所で観られ、自生している密度が濃くなってきた。
 

 

途中30分ごとに3回の休憩を挟み、3回目の休憩地からは西吾妻山を望むことができた。


最後のひと登りでは途中に小さなセリ科の花を観た。ハクサンボウフウのようだった。
 

ウメバチソウも観ることができた。それ以外は、エゾオヤマリンドウをたくさん観たが、ひとつはエゾリンドウのように見えた(下の左の写真)。
 

 

11時56分に西大巓(にしだいてん、標高1982m)に到着した。当初の予定より56分の遅延である。当初予定は宿泊地に15時10分に着くことになっていて、天候もよく余裕があったので、西大巓では予定通りおよそ30分休憩し、12時23分に出発した。

<西大巓の三角点と、西吾妻山>


<西大巓から観た飯豊連峰>


<西大巓から観た磐梯山。左奥に猪苗代湖>


<西大巓から観た磐梯山。左手前に秋元湖、右に桧原湖>


西大巓から西吾妻山へは、一旦標高1865mほどの鞍部まで下る。その後170mほど登り返すが、急傾斜はなくお花を楽しみながら歩けた。
 

やはりそこでもエゾオヤマリンドウが多かったが、エゾリンドウのような花も観られた。


リンドウ以外では、赤く熟したウラジロナナカマドの実、シナノオトギリの花が観られた。
 

途中の鞍部では、ウメバチソウが咲くお花畑が観られた。この時期のお花畑は珍しい。
ウメバチソウ以外では、リンドウ、コバイケイソウの花後、黄色く色付き始めたイワイチョウの葉なども観られた。


最後にエゾオヤマリンドウを観ながらひと登りして、13時24分に西吾妻山(にしあずまやま、標高2035m)の山頂に着いた。
 

その③ 西吾妻山~弥兵衛平小屋 に続く。


縦走で踏破した主な峰
・西大巓(にしだいてん、標高1982m)
・西吾妻山(にしあずまやま、同2035m)
・凡天岩(ぼんてんいわ、同2004m)
・東大巓(ひがしだいてん、標高1928m)
・昭元山(しょうげんざん、同1893m)
・烏帽子山(えぼしやま、同1879m)
・ニセ烏帽子山(にせえぼしやま、同1836m)
・家形山(いえがたやま、同1877m)
・一切経山(いっさいきょうざん、同1949m)
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吾妻連峰縦走登山 その① グランデコ~ゴンドラ山頂駅

2022-09-17 05:34:02 | 山行・旅行
『日本百名山』の中で、深田久弥氏は次のように書いている。
『一口に吾妻山と呼んでも、これほど茫漠としてつかみどころのない山もあるまい。福島と山形の両県にまたがる大きな山群で、人はよく吾妻山に行ってきたというが、それは大ていこの山群のほんの一部に過ぎない。』

ならば、この山群の西にある日本百名山の西吾妻山(にしあずまやま、標高2035m)から、東にある日本三百名山の一切経山(いっさいきょうざん、同1949m)までを縦走しようと計画したのが2年前である。実行は1人では厳しいので、山の師匠であるS氏に同行を依頼した。予め車1台を浄土平に駐めおき、浄土平からグランデコスノーリゾートまでをもう1台の車で移動した。移動には1時間を要した。

登山スタートはグランデコスノーリゾートのゴンドラ(ロープウエイ)山頂駅(標高1390m)からの予定だったが、私の確認ミスで当日はゴンドラが運休しており、そのため標高1020mの山麓駅から歩く羽目となった。
縦走で踏破した主な峰は次の通りである。
・西大巓(にしだいてん、標高1982m)
・西吾妻山(にしあずまやま、同2035m)
・凡天岩(ぼんてんいわ、同2004m)
・東大巓(ひがしだいてん、標高1928m)
・昭元山(しょうげんざん、同1893m)
・烏帽子山(えぼしやま、同1879m)
・ニセ烏帽子山(にせえぼしやま、同1836m)
・家形山(いえがたやま、同1877m)
・一切経山(いっさいきょうざん、同1949m)
1日目は、弥兵衛平にある弥兵衛平小屋(明月荘、やへいだいらごや、標高1825m)で泊まり、2日目に浄土平(じょうどだいら、同1580m)の駐車場に下山した。

<YAMAPのログ(登山開始30分後からログをスタート)>


<国土地理院地図>


それでは2日間の行程を順にご覧いただくこととしたい。

■1日目(9月12日)
その①でご覧いただく範囲は、下の地図の右下に記載の建物(ゴンドラ山麓駅)から、地図上部に記載の建物(ゴンドラ山頂駅)までの間である。
<YAMAPのログ。実際の登山開始は8時10分で、ログは8時40分にスタートした>


6時50分に浄土平ビジターセンターの駐車場に到着し、S氏の車をデポし私の車でグランデコへ移動した。8時ちょうどにグランデコに到着。駐車場に車が少なく、不吉な予感がした。建物入口にゴンドラ休止の張り紙があった。ゴンドラの秋季運行は9月17日に始まるらしい。私の確認ミスであった。
<左:浄土平ビジターセンター、右:グランデコスノーリゾート>
 

ならば歩くしかない。8時10分、山麓駅から登山スタート。スキー場のゲレンデを登っていく。

この時期、ゲレンデに咲いている花の数は少ないが、それでも思いの外種類が多かった。
■ノコンギク(野紺菊、キク科シオン属の多年草)


■ゴマナ(胡麻菜、キク科シオン属の多年草)


 

■ススキ(芒、薄、イネ科ススキ属の多年草)
 

■マツヨイグサ(待宵草、アカバナ科マツヨイグサ属の一年草)


■アザミの仲間(キク科アザミ属)
 

■名前の分からない花(キク科ノゲシ属と推定)


■ヨツバヒヨドリの花後(四葉鵯、キク科ヒヨドリバナ属の多年草)


■カワラナデシコ(河原撫子、ナデシコ科ナデシコ属の多年草)


■アキギリ(秋桐、シソ科アキギリ属の多年草)
 

■ゲンノショウコ(現の証拠、フウロソウ科フウロソウ属の多年草)


遠目に黄色い花が咲いていてきれいだと思った。近づいてみると外来種のオオハンゴンソウのようだった。
■オオハンゴンソウ(大反魂草、キク科オオハンゴンソウ属の多年草)
 

道路を挟んで、近くには在来種のハンゴンソウも咲いていた。
■ハンゴンソウ(反魂草、キク科キオン属の多年草)


この時期、登山道でよく見かけるのはリンドウの仲間である。吾妻山ではエゾリンドウ、エゾオヤマリンドウ、オヤマリンドウの3種が見られるようだ。
スキーゲレンデでもリンドウを見かけた。きっとこの後たくさん見られるだろうと思い、写真は撮らなかった。
山の師匠は朝食を歩きながら摂り、おにぎりを3個食べたようだ。私は写真を撮りながらなので、遅れないように早足で歩いた。

9時37分、ようやくゴンドラ山頂駅に到着した。外にあったベンチに腰掛け、パンを1つ食べた。ここで15分休憩した。そして、いよいよ登山道に入っていく。
ゴンドラを使わなかった分、予定していた時刻より50分あまり遅いスタートとなった。
 

その② ゴンドラ山頂駅~西吾妻山 に続く。
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十日町でへぎ蕎麦を食べました

2022-09-16 05:26:56 | 山行・旅行


9月初旬に石川県にある実家へ出掛けました。
普段は上信越道から北陸道へ回るルートを通りますが、この日は群馬県にいる娘の家に寄るため、関越道から北陸道に入りました。

途中、六日町ICで高速を下り、十日町を抜けて上越市へ出ました。寄り道をしたのは、へぎ蕎麦を食べるためです。
へぎ蕎麦は、へぎと呼ばれる木の器で出されるのが特徴の、新潟県の十日町周辺で食べられている蕎麦です。
そして、へぎ蕎麦は、つなぎに布海苔(ふのり)を使っていることも大きな特徴です。
といっても、布海苔を使い出したのは前世紀からで、それまではオヤマボクチの葉や自然薯などが使われていたようです。
(長野県の富倉蕎麦では、今もオヤマボクチの葉が使われています。)

訪ねたのは十日町の松代(まつだい)にある、『まつお』というお店です。店内はゆったりとした配置で、落ち着いていただけました。
 

お店の周りには、不思議なオブジェ(案山子?)がいくつかありました。こんな大きなイナゴがいたら、他の害虫は逃げ出すかもしれませんね。
 

松代は棚田のある風景でも有名なところです。国道沿いからも棚田の一部が望めました。


最後は、国道沿いに咲いていたクズ、ツユクサ、セリ科の植物(シシウド?)の花と、ヨウシュヤマゴボウの実です。
 

 

そうそう、へぎ蕎麦はとても美味しかったです。
天ぷらの中にはクズの花やアンニンゴ(ウワミズザクラのつぼみ)もありました。クズの花の天ぷらは初めて食しましたが、これがまた絶品でした。
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加佐ノ岬再訪

2022-09-15 05:30:43 | 
9月初旬に実家へ出掛ける用事があり、それに合わせて加佐ノ岬を訪ねました。
加佐ノ岬では7月末に巣立ったばかりのミサゴの幼鳥を3羽観ました。その後の幼鳥の様子が気になっての訪問でした。

これまでに投稿した、加佐ノ岬のミサゴの様子です。
ミサゴの巣立ち
3羽の幼鳥

岬へ出るには駐車場に車を停めて、200mほど歩きます。その間にいくつかの花を観ました。
■センニンソウ(仙人草、キンポウゲ科センニンソウ属のつる性の半低木)






■クズ(葛󠄀、マメ科クズ属のつる性の多年草)


■ツリガネニンジン(釣鐘人参、キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草)


■ヤブラン(藪蘭、キジカクシ科ヤブラン属の多年草)


■名前が分からない、キク科シオン属の植物
→ ハマベノギクのようです。keitannさんに教えていただきました。
特徴:海岸の砂地に生える。茎は基部からよく分岐して地をはい、上部は立ち上がる。茎葉は長さ2~2.5cm、幅8~9mmのさじ形で厚い。頭花は直径3.5cm。
分布:本州の富山県以西の日本海側と九州。
花期:7~10月。





灯台の側までやってきました。海岸付近にミサゴの姿はありませんでした。
 

7月に観たミサゴの巣はそのまま残っていました。


10分ほど海岸近くに居て、駐車場へ戻りました。車に乗り駐車場を出ようとしたら、すぐ前の樹に猛禽が止まっていました。
残念ながらミサゴではなく、トビでした。
  

2022/09/09 加佐ノ岬再訪(完) 
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植物クロスワード(27)『夏山シーズンを振り返って』の解答

2022-09-14 05:30:12 | クロスワードパズル


皆さま 自己採点の結果はいかがだったでしょうか。山好きの方には簡単だったかもしれませんね。
さて、次回の植物クロスワードは10月10日です。
また、前回8月10日掲載のクロスワードは、こちらからご覧いただけます。

■ タテのカギ
1 2つの植物の名前に共通する言葉は?(撮影地:小至仏山、白山)。
  
2 マージャンで、他の人の捨てた牌 (パイ) をポン、カン、チーすること。
3 各人に課せられる仕事などの量。「今月の――はきびしいなあ」。
4 ケシ科ケマンソウ亜科――属の多年草。高山植物の女王といわれる。(撮影地:八ヶ岳)。
 
5 ニシキギ科ニシキギ属の落葉小高木(撮影地:白山)。
 
6 古くは「紫菜」「神仙菜」と呼ばれた海藻。2018年の都道府県別生産量ベスト3は、福岡県、佐賀県、愛知県。
7 コンタクトレンズ、補聴器も売っている。
10 この鳥の名は?(撮影地:常念岳)。
 
12 イワウメ科――属の多年草(撮影地:白山)。
 
14 崩落した岩石・雪・氷などの破片。
15 河豚はフグ、では海豚は?
18 かつて存在した自由民主党の派閥のひとつ。正式名は周山会。甘口かもしれません。
19 2つの植物の名前に共通する言葉は?(撮影地:白山、白山高山植物園)。
  
21 pH――、塩素――、細菌――。
23 以北の対義語。
24 酒樽のふた。
26 それとなく知らせること。ほのめかすこと。――に富む談話。
27 害獣を捕らえる手段のひとつ。人がはまることも。

■ヨコのカギ
1 スミレ科スミレ属の多年草(撮影地:白山)。
 
8 ユリ科ユリ属の多年草(撮影地:白山)。
 
9 この花(カライトソウ)は――科ワレモコウ属(撮影地:白山)。
 
11 牛の横隔膜にあたる部位。別名ハラミ。
12 この花(ススキ)は――科ススキ属(撮影地:尾瀬)。
 
13 この山の名は――山。――リンドウはこの山がある山地の固有種。
   
15 槍ヶ岳を開山した播隆上人は、――に寝泊まりして登った。現在この――は「播隆窟」と呼ばれている。
16 白山にあるこの避難小屋の名前は、――尾根避難小屋である。
 
17 19世紀後半に欧州で流行した2/4拍子の活発な舞曲。
18 鱵、細魚、針魚、針嘴魚、水針魚、竹魚、長鰯と書く魚。
20 山代温泉、山中温泉、片山津温泉がある石川県の観光都市。
22 つま先のこと。――シューズ(バレエ)、――キック(サッカー)。
23 屋根瓦。また瓦葺きの屋根。――の波。
25 この種類のネコは、ほとんどが雌である。
26 奥秩父山塊の甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)に源を発し、新潟市で日本海に注ぐ、日本最長の川。
28 オミナエシ科オミナエシ属の多年草(撮影地:白山)。
 

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植物クロスワード(27)『夏山シーズンを振り返って』

2022-09-10 05:30:00 | クロスワードパズル
夏山シーズンもそろそろ終わろうとしています。お陰さまで、これまで無事に山を歩いてきました。
今月のクロスワードでは、高山植物の名前を中心に、山に関係する知識をいくつか織り交ぜてカギを作りました(個人的経験に基づいていて恐縮です)。
今回に限り解答は4日後の9月14日にアップします。それではどうぞお楽しみくださいませ。

■ タテのカギ
1 2つの植物の名前に共通する言葉は?(撮影地:小至仏山、白山)。
  
2 マージャンで、他の人の捨てた牌 (パイ) をポン、カン、チーすること。
3 各人に課せられる仕事などの量。「今月の――はきびしいなあ」。
4 ケシ科ケマンソウ亜科――属の多年草。高山植物の女王といわれる。(撮影地:八ヶ岳)。
 
5 ニシキギ科ニシキギ属の落葉小高木(撮影地:白山)。
 
6 古くは「紫菜」「神仙菜」と呼ばれた海藻。2018年の都道府県別生産量ベスト3は、福岡県、佐賀県、愛知県。
7 コンタクトレンズ、補聴器も売っている。
10 この鳥の名は?(撮影地:常念岳)。
 
12 イワウメ科――属の多年草(撮影地:白山)。
 
14 崩落した岩石・雪・氷などの破片。
15 河豚はフグ、では海豚は?
18 かつて存在した自由民主党の派閥のひとつ。正式名は周山会。甘口かもしれません。
19 2つの植物の名前に共通する言葉は?(撮影地:白山、白山高山植物園)。
  
21 pH――、塩素――、細菌――。
23 以北の対義語。
24 酒樽のふた。
26 それとなく知らせること。ほのめかすこと。――に富む談話。
27 害獣を捕らえる手段のひとつ。人がはまることも。

■ヨコのカギ
1 スミレ科スミレ属の多年草(撮影地:白山)。
 
8 ユリ科ユリ属の多年草(撮影地:白山)。
 
9 この花(カライトソウ)は――科ワレモコウ属(撮影地:白山)。
 
11 牛の横隔膜にあたる部位。別名ハラミ。
12 この花(ススキ)は――科ススキ属(撮影地:尾瀬)。
 
13 この山の名は――山。――リンドウはこの山がある山地の固有種。
   
15 槍ヶ岳を開山した播隆上人は、――に寝泊まりして登った。現在この――は「播隆窟」と呼ばれている。
16 白山にあるこの避難小屋の名前は、――尾根避難小屋である。
 
17 19世紀後半に欧州で流行した2/4拍子の活発な舞曲。
18 鱵、細魚、針魚、針嘴魚、水針魚、竹魚、長鰯と書く魚。
20 山代温泉、山中温泉、片山津温泉がある石川県の観光都市。
22 つま先のこと。――シューズ(バレエ)、――キック(サッカー)。
23 屋根瓦。また瓦葺きの屋根。――の波。
25 この種類のネコは、ほとんどが雌である。
26 奥秩父山塊の甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)に源を発し、新潟市で日本海に注ぐ、日本最長の川。
28 オミナエシ科オミナエシ属の多年草(撮影地:白山)。
 

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尾瀬、晩夏 - その⑤、最終回(晩夏に咲くその他の花)

2022-09-04 05:30:04 | 山行・旅行
8月29、30日に、尾瀬沼と尾瀬ヶ原を歩いてきました。
これまで、晩夏の尾瀬を代表する青い花、白い花、黄色い花をご覧いただきました。今回はその他の花をまとめてご覧いただきます。
その①歩いたところその②青い花その③白い花その④黄色い花

■ヤナギラン(柳蘭、アカバナ科ヤナギラン属の多年草)
尾瀬沼にある長蔵小屋の前にまとまって咲いていました。一緒に写っている建物は旧ビジターセンターで、昨年新しい建物に移りました。

分布:ヨーロッパ、アジア、北アメリカなどの北半球の温帯地域や寒地に広く分布する。日本では北海道、本州以北の亜高山帯から山地帯の草地や礫地に分布する。
特徴:やや薄い緑色または薄紅紫色を帯びた茎は高さ0.5~1.5mで、ほとんど枝分れせずまっすぐ上に伸びる。葉は互生し、総状花序に濃紫色の花が下から順に咲く。長さ1~1.5cmの花弁は4個で、雄しべは8個、開花時期は7~9月。果実は細長く、白い綿毛を付けた種子が飛び散る。
 

■ミヤマワレモコウ(深山吾亦紅、深山吾木香、深山吾妹紅、バラ科・ワレモコウ属の多年草)




■ナガバノモウセンゴケ(長葉の毛氈苔、モウセンゴケ科モウセンゴケ属の多年草)


■モウセンゴケ(毛氈苔、モウセンゴケ科モウセンゴケ属の多年草)


■オゼヌマアザミ(尾瀬沼薊、キク科アザミ属の多年草)

分布:群馬県、福島県、新潟県にまたがる尾瀬及び同県内の湿地に限られ、尾瀬以外ではごくまれに見られる。
特徴:茎の高さは0.5~1.5mであり、まれに2mほどの個体もある。茎につく葉の基部は茎を抱き、葉は羽状に深裂し、縁のとげは鋭くない。花期は7~9月で、上向きに1~3個の花をつける。花(頭状花序)は筒状花のみで構成されており、花の色は紫色である。直立した太針状の総苞片が総苞を密に覆う。花期には根生葉は残っていない。 
 

 

■ゲンノショウコ(現の証拠、フウロソウ科フウロソウ属の多年草)
尾瀬ヶ原の見晴キャンプ場で赤花と白花が並んで咲いているのを観ました。
ゲンノショウコには白い花を付ける白色系と、ピンク色を付ける紅色系とがあり、富士川付近を境に東日本では白花が多く、西日本では淡紅、日本海側で紅色の花が多く分布しています。
 

 

■アカバナ(赤花、アカバナ科アカバナ属の多年草)
尾瀬ヶ原で観ました。
 

■ミゾソバ(溝蕎麦、タデ科タデ属の一年草)
尾瀬ヶ原の木道の隙間に咲いていました。
 

■ムシカリ(別名オオカメノキ、虫狩、スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木)


■ササ(笹、イネ科タケ亜科)
属名は不明です。尾瀬沼の北側の一帯でササの花を観ました。ササが花をつけるのは珍しいと言われますが、毎年のようにどこかで見かけます。


■アブラガヤ(油茅、カヤツリグサ科アブラガヤ属の多年草)
この時期の尾瀬ヶ原の一帯を赤く染めていました。ヨッピ吊橋から竜宮十字路に向けて木道を歩くと、この花の種が靴や衣服にびっちり付いてしまいました。
 



■アシ(別名ヨシ、葦、イネ科ヨシ属の多年草)
尾瀬ヶ原では見晴付近にはススキが、下田代の湿原にはアシが観られます。


尾瀬、晩夏(完)
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尾瀬、晩夏 - その④(晩夏に咲く黄色い花、オゼミズギク、ミヤマアキノキリンソウ、チョウジギク など)

2022-09-03 05:06:16 | 山行・旅行
8月29、30日に、尾瀬沼と尾瀬ヶ原を歩いてきました。
その③では、晩夏の尾瀬を代表する白い花をご覧いただきました。今回は黄色い花をご覧いただきます。

■オゼミズギク(尾瀬水菊、キク科オグルマ属の多年草)
尾瀬沼にこの花が咲き出すと、夏の終わりを感じます。この花はミズギクの変種で尾瀬以外に裏磐梯などにも咲いています。

分布:本州(尾瀬、東北地方)。冷温帯の湿原に生育する。
特徴:ミズギクの変種で、ミズギクとの違いは葉の裏に腺点が多くあること。
 



この花は群生しないと言われていますが、見晴から東電小屋に向かう途中で小さな群生を観ました。
 

■ミヤマアキノキリンソウ(別名コガネギク、深山秋の麒麟草、キク科アキノキリンソウ属の多年草)
この時期、尾瀬の湿原で一番多く観られる黄色い花が、ミヤマアキノキリンソウです。

分布:東北アジア及び日本の北海道と本州中部以北の亜高山帯〜高山帯の草地、砂礫地に生育する。
特徴:高さは15~30cmで、黄色の直径1.2~1.5cmの花を咲かせる。花期は8〜9月。アキノキリンソウの高山型。本亜種の花は茎の上部に頭花が集まってつくのに対し、キリンソウの花は、頭花は茎の上部の葉腋にもついて全体が穂状となる。総苞片は、アキノキリンソウが四列であるが、本亜種は三列。中間型もあり、厳密な区別は難しい。


次の2枚の写真を観ると、高山に咲くミヤマアキノキリンソウとは花のつき方が明らかに違います。尾瀬では中間型が多いのかもしれません。
 

 

■チョウジギク(別名クマギク、丁子菊キク科ウサギギク属の多年草)

分布:本州、四国に分布し、深山の多湿の斜面などに自生する。
特徴:茎は、高さ20~85cmくらいになり、上部は縮れ毛が密生する。葉は茎に対生し、形は長楕円状披針形で長さ7~12.5cm。葉柄はなく、基部は茎をとりまいて短く鞘状になり、縁は鋸歯状になる。花期は8~10月。頭花は径1.5~2cmで、茎の先端に6~9個散房状につけ、横向きに咲く。花柄は長く白い毛が密生する。小花は両性の黄色の筒状花だけで、舌状花はない。果実は痩果となり長さ5mm、冠毛の長さは6~7mmになる。


 

■キンコウカ(金光花、金黄花、キンコウカ科キンコウカ属の多年草)
キンコウカが咲くのは盛夏です。この時期は草紅葉になっていました。写真はいずれも尾瀬沼の沼尻付近で撮りました。


 

■オトギリソウ(弟切草、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)
観たのは下田代の東電小屋分岐近くでの1株だけでした。


■マルバダケブキ(丸葉岳蕗、キク科メタカラコウ属の多年草)
観たのは山ノ鼻から鳩待峠へ向かう途中の、川上川に沿った辺りです。たくさん咲いていました。


明日の最終回は、これまでにご覧いただけなかった花を載せていきます。
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