shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

南山・法目川沿いを散策 - 千葉県白井市

2022-03-07 20:59:09 | 
法目川(ほうめがわ)は、利根川水系の一級河川で、総延長は1450mある。
場所は、北総鉄道北総線の白井駅から、南東に400mほど行ったところにある。
しかし、地図をご覧になれば分かる通り、この川はどう見ても池にしか見えない。大部分が暗渠になっているのだ。北総線の南側の地上部は、川岸を含めて幅が50m、長さは400mほどある。
水の流れは見たところ全くない。上流に当たる南西側は湿地でヨシが生い茂り、下流に当たる北側はコンクリートで護岸されている。橋が1本かかり、周囲は遊歩道となっている。
その法目川の左岸を1時間ほどかけて歩いてきた(止まっている時間の方がずっと長かったけど・・)。


ここへ出かけた理由から説明しよう。実は前日南山でテニスをした。時間があったので池を眺めていたら、カルガモに混じってマガモ♂が見えた。
遠くにはさらにカモがたくさんいるのが見えた。もしかしたら、珍しいカモがいるかもしれないと思い、出かけたのである。

前日にi Phoneで撮った写真である。
カルガモに混じって、マガモ♂が1羽だけいた。この♂は、自分の顔を見たことがないのかもしれないと思った。また、カモより大きいコイも居た。このコイの他にもこの池では大きなコイをよく見かける。
 

ここからが、本日撮った写真である。
カルガモとオオバンを除くと、最初に観たのがゴイサギだった。まったく動かず、頭を羽に埋めて休んでいた。英名の通り夜行性なのである。
夜間水辺を徘徊しながら、両生類、魚類、昆虫、クモ、甲殻類などを食べるようだ。
また、和名は『平家物語』(巻第五 朝敵揃)の作中において、醍醐天皇の宣旨に従い捕らえられたため正五位を与えられたという故事が由来らしい。誠にご身分の高い鳥だが、せめて顔くらい見せてくれないものだろうか。
■ゴイサギ
Black-crowned night heron

ペリカン目サギ科アオサギ属
Nycticorax nycticorax
五位鷺/L57cm


次に観たのは、遊歩道にいたツグミだった。回り込んで撮ろうと試みたが、飛び去って行った。
■ツグミ
Dusky thrush

スズメ目ヒタキ科ツグミ属
Turdus eunomus
鶇/L24cm


続いて観たのはモズ。木の枝に止まって獲物を探し、地面に降りて捕まえていた。
しばし、モズの撮影に熱中した。近くに寄れたのは一度だけで、あとは10mほどの所から撮った。過眼線が黒いのが♂で、褐色なのが♀。
■モズ
Bull-headed shrike

スズメ目モズ科モズ属
Lanius bucephalus
百舌・鵙/L20cm










池の奥(南西側)に進むと湿地になる。芽吹いたばかりのヨシ原の中に、カルガモがいい感じで休んでいた。
■カルガモ
spot-billed duck

カモ目カモ科マガモ属
Anas zonorhyncha
軽鴨/L61cm


さらにコガモもいるではないか。♀は顔を上げているが、♂はなかなか顔をあげない。驚かさないよう少しずつ近寄って、ようやく撮れた。
■コガモ
Common Teal

カモ目カモ科マガモ属
Anas crecca
小鴨/L38cm




ヨシ原を抜け出て泳ぎ出したところを撮らせてもらった。




対岸の土手は泥壁になっていて、この池は水位の変化が少ないので、カワセミが住むにはよさそうだと思った。
案の定、1羽の♂が飛んできて、対岸の藪の小枝に止まった。またしても証拠写真程度だが、残しておこう。
■カワセミ
Common Kingfisher

ブッポウソウ目カワセミ科
Alcedo atthis
翡翠/L17cm


帰りにゴイサギを見たら、目を開けていた。まだ夜には時間がある。もうひと眠りするのだろうか。


さらに歩を進めたら、ヒヨドリが近くでぴーよぴーよと鳴いていた。
■ヒヨドリ
Brown-eared Bulbul

スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属
Hypsipetes amaurotis
鵯/L28cm




そして、往きには観なかったマガモ♂がいた。やっぱりカルガモと一緒だった。この♂は自分を誰だと思っているのだろう?
■マガモ
Mallard

カモ目カモ科マガモ属
Anas platyrhynchos
真鴨/L59cm




珍しいカモはいなかったが、近くにカモ見ができる場所を新たに見つけた。来冬また出かけてみよう。

2022/03/07(完)

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
沢山見られましたね~ (なつみかん)
2022-03-07 21:35:46
shuさん、こんばんは。
川のような池のような場所なんですね。
流れがないからカモたちが沢山。
カルガモとマガモ(ハシビロガモも)は結構混成群をつくるようですが、マガモが一羽だけというのがちょっと寂しいですね。
違う種類がいても、どちらも全然気にしていないのがおおらかでいいです。

ゴイサギ、ついに目を開けた様子が撮れましたね!
なかなか姿を見せてくれないので、貴重な場面ですね~
滑らかな羽を見ると、触ってみたくなります。
ヒヨドリは色が地味で、声もうるさいですが、よく見ると可愛い顔をしていますね^^♪
また鳥さんたちの様子を見せてくださいね~
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ゴイサギの写真 (ninbu)
2022-03-07 22:26:20
huさん、こんばんは。
法目川は地図で見ると池のように見えても、一級河川で大きな川なのですね。
ゴイサギ、ツグミ、モズ、カルガモ、コガモ、カワセミ、ヒヨドリ、マガモなど
1時間ほどの滞在でたくさんの鳥に出会えて、写真も撮られたとは凄いです。
また、いつもそうですが、写真もとても鮮明で綺麗に撮れています。
ゴイサギの写真は初めて見ますが、綺麗な色をした鳥ですね。
夜行性で、昼間は寝ているということは、私でも出会えば写真を撮れそうです。
ぜひ、いつか出会いたい鳥です。
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なつみかんさん こんばんは (shu)
2022-03-07 22:52:40
コメントありがとうございます。
今日は出かける用事があり、そのついでに法目川沿いに散策してきました。
散策といっても、歩いた距離はせいぜい1kmほどだと思います。
思った以上に野鳥がいて、嬉しかったです。

マガモの♂はカルガモの仲間に入りたそうなのに対し、カルガモは何となく毛嫌いしていました。
マガモとカルガモの間ではよく雑種が生まれるので(マルガモというようです)、こういった背景があるのかもしれませんね。
多分、マガモ♂は鏡を見たらびっくりするでしょうね。

ゴイサギは最初の写真は下半身がしっかり写っていて、あとの写真は上半身だけでした。
目が開いていたなら、しっかり撮ればよかったと思いました。
(肉眼ではよく見えなかったので、まだいるなぁ・・程度の気持ちで撮ったものです。)
ヒヨドリは可愛いですよ。今朝は芝生の上で餌(米粒)を食べているヒヨドリを初めて見ました。
返信する
ninbuさん こんばんは (shu)
2022-03-07 23:05:45
コメントありがとうございます。
法目川に架かる橋に「法目川」と書かれた名板があったので、川だと知りました。
一級河川だというのは、利根川水系だからです。実際は、すぐに二重川(川幅が2mほどの川です)に合流し、さらに神崎川に注ぎこみ、その後は八千代市内で新川(印旛放水路)に合流して、最後は千葉市の検見川浜で東京湾に入ります。

ゴイサギはあまり見かけませんが、珍しい鳥ではないです。
日中は、水辺に近い木の上で、休んでいるように思います。
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こんばんは (さざんか)
2022-03-07 23:26:36
又水鳥のいる良い場所を見つけられましたね。
暗渠で殆ど流れていない…鳥にとっては居心地が良いでしょうね。
ゴイサギ、モズの雄と雌(多分)、カルガモ、マガモ、そしてカワセミまで!
ゴイサギも目をパッチリ開けて。
お馴染みのヒヨは可愛いです。
マガモの雄は自分の顔を見たことが無い?
水に映れば見えると思いますが、自分をカルガモだと思っているのでしょうか。
番でいるなら分かりますが。
まあ、仲が良いのはいいことだとしましょう。
観察出来る場所があちこちあって、いいですね。
返信する
さざんかさん こんにちは (shu)
2022-03-08 08:22:06
コメントありがとうございます。
そうなんです。いい場所を見つけました。
地図をご覧になると分かる通り、道路ひとつを隔てると住宅地です。
しかし、静かなところで、カモたちにとっても良い住処だと思います。

ゴイサギが目を開けていました(写真を撮って、あとから気づきました)。
ずいぶんぎょろっとした目ですね。
サギの目は、みんなぎょろっとしていますが、ゴイサギは赤くてぎょろっです。
夜行性なのと関係するかもしれませんね。

マガモは水鏡に写る自分の顔を見れないかもしれませんよ。
丸っこい胴体が邪魔ですから。
いずれにせよ、不思議なカモの生態です。
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おはようございます^^ (attsu1)
2022-03-08 08:54:55
shuさん、登山、自然散策、野鳥撮影に、テニスとは、
趣味の幅広さが凄い(@_@)
私も、あれこれ趣味にしてきたんですが、
年齢とともにめっきり減りました^^;

大部分が暗渠の法目川、こんな風に
野鳥散策が楽しめるなんて、良いところですね
私も、近所の小さい川で、限られた種類の野鳥になってしまいますが、
年間を通してのんびり楽しんでいます。
川っていいですよね^^

余談ですが、
不用意なことで、膝をぶつけてしまい、
かなりの痛みで久しぶりに整骨院に、
靱帯の打撲で、
せっかくの春なのに、しばらく歩くのも不自由になりそうです😰😢
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attsu1さん おはようございます (shu)
2022-03-08 09:24:22
靱帯の打撲ですって。大変ですね。お大事になさってください。
私も何度も怪我をして、松葉づえ生活も経験しました。
何かと不自由ですが、いずれ快復されますので、焦らずにお過ごしくださいませ。

近所にカモ見ができるところがあると嬉しいです。
近くの池はオオハクチョウも観れますが、最近は人も増えてきて、落ち着かなくなりました。
かと行って、手賀沼や印旛沼はちょっと遠いので、半日ほど取られてしまいます。
法目川へは車で10分ほど。手ごろでいいです。
返信する
都会の川にも (fukurou)
2022-03-08 09:36:01
shu様
おはようございます。
法目川、地図で見ても川と言う感じがしませんね。
都会の川にかかわらず、鳥がたくさんいて、自然が一杯と言う感じがします。
お近くにこういう場所があると言うのは嬉しいですね。
我が町の長瀬川と違って、大きくて水も綺麗そうです。
羨ましいです。
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ゴイサギ (ran1005)
2022-03-08 09:39:38
ゴイサギは夜行性なのですネ。
私はゴイサギの成鳥を見る時は何時も営巣して居る木の枝ですが・・・
5m以上はあると思われる高所での営巣なので、正確な姿は、見た事がありません。
幼鳥は育って来ると付近を歩いたりしています。
ゴイサギの眼は凄く怖い目ですネ。
最近、ツグミをあちらこちらで目にします。
そろそろ北に帰るのでしょうか?
おまけに採餌に余念が無く・・・油断して居ますネ。
カルガモとマガモの群れは時々目にしますが、どちらか言うとマルガモとマガモの集団の方を、多く見ます。
昨日、天竜川の河口に30羽近い巫女アイサが集合して居ました。
例年、この付近が飛来地です。
不思議な事に、ホオジロガモの♀が1羽逗留して居ましたヨ。
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