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伊東良徳の超乱読読書日記

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目で見てわかる作業工具の使い方

2013-10-27 19:36:38 | 実用書・ビジネス書
 身の回りにある基本的な工具を中心に作業工具の使い方の基礎を説明した本。
 木ハンマは頭部の角で叩くものだそうですね(40ページ)。ハンマだから平らなところで叩けというのかと思っていました。
 マイナスドライバは先端部幅、先端分厚さ、軸の長さの組み合わせが決まっているとして表になっています(32~33ページ)。これによれば先端部幅が大きいほど軸の長さ(本体の長さ)が大きくなっています。そう決まっていた方が、ねじ(頭)の大きさとの関係でどのドライバを使うかわかりやすいとは思うのですが、実際にはそういう組み合わせでないドライバがあると思います。32ページの写真にも先端部幅が大きいけど軸の長さが短いドライバが写っていますし。
 ペンチで針金を曲げるとき、針金は横にくわえてはならず縦にくわえるように注意されています(48ページ)。たぶん、くわえ部の溝の切り方との関係で縦にくわえた方が針金がしっかりくわえられるということと思いますが、一応理由の説明があった方がいいと思いました。さまざまな工具で、使用時にハンマで叩くなという注意が繰り返されていますが、これもスパナ・レンチ系ではボルトが傷むため、ペンチ(46~47ページ)では工具の方が傷むためかと思います。多くの部分でひと言理由が示されているので、こういうところも一応書いてもらった方がいいと思いました。
 弓のこの刃の装着方向について、「押したときに切る方向」に取りつけると説明されている(87ページ)のですが、そこまでの弓のこの写真が全て右側にハンドル部がある写真なのに87ページの刃の説明が右側(右向き)が切る方向の写真が使われていて、このイメージだと「引いたときに切る方向」に取りつけてしまいそうです。88ページ以降の切る作業の写真では左側にハンドルがある写真に切り替わっているのですが、それなら最初の写真からハンドル部を左側にした写真で統一する方が親切だと思います。
 「抜く工具」では、あまり身近でない「プーラ」だけが紹介されていて釘抜きは紹介されていません。今どきは家庭でも釘なんて使わないんでしょうかね。ちょっと寂しく思いました。


愛恭輔 日刊工業新聞社 2013年8月30日発行
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