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伊東良徳の超乱読読書日記

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なぜかいつも満席の居酒屋のおやじがやっている「つかみ方」

2013-10-05 21:34:13 | 実用書・ビジネス書
 ふつう規模の居酒屋の店主を例に挙げて顧客の心をつかみリピートにつなげるためのテクニックを解説する本。
 最初の方はタイトル通り居酒屋の場合の例で説明をしていますが、次第に居酒屋を離れて一般化されていき後半はふつうの営業について語るふつうのビジネス書になっています。この本自体も、ビジネス書としてだいじな最初のつかみ部分は居酒屋の親父で行こうという意味なんでしょうね。最後まで全部居酒屋の親父の具体的なテクニックで書いてくれれば、独創性もあり総合的な捉え方も考えられるおもしろい本になったと思うのですが。
 既存客へのダイレクトメールの話では、バースデーサービスのDMは本人(だけ)ではなく家族や友人に送るというアイディア(67~70ページ)がなるほどと思えました。飲食店や旅館などのサービスの場合、バースデーサービスで反応するのは本人じゃなくて祝ってあげたい側ですからね。
 はじめに部分で行動心理学と言っていますが、坂本龍馬式に1のものを10くらい喜ぶと周囲に活気を呼び相手はもっと喜ばそうと思い得をする(130~131ページ)はそうかなと思いますが、「脳の神経回路は、楽観的に物事を捉えることで、潜在能力を発揮できるようになっている」(142~145ページ)となると本当かなと、「脳科学から見ても左脳に作用させた方が、聞き入れてもらえる可能性が高いのです。商談や相手に何かを頼むときは右側からの方がいいのです。」(187~189ページ)になるとおいおい本当かい?と思ってしまいます。


氏家秀太 扶桑社 2013年9月4日発行
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