脚光を浴びもてはやされたサッカー選手のその後、現役引退と引退後の生活をテーマとし、その選手や周囲の人へのインタビューを素材にして論じた本。
1993年の日本開催のU-17世界選手権でベスト8に輝いた日本代表メンバーで、その後活躍する中田英寿や宮本恒靖よりも当時は評価が高かった財前宣之、船越優蔵を中心に、他のU-17日本代表や1994年度の全国高校選手権大会得点王として脚光を浴びた森崎嘉之、草創期のガンバ大阪を支えたミッドフィルダー磯貝洋光らを取り上げています。
ある者は再三の負傷と戦いながらサッカーにこだわり続け、ある者はもてはやされた高校生時代から注目度の低い社会人サッカーに移りプロの壁にもぶつかって早々にサッカーに見切りをつけ、ある者はけがでサッカーをあきらめ、ある者は淫行事件で挫折しといった具合にさまざまな人生を歩んでいきますが、順風満帆で来たサッカー人生がけがやチームの事情で試合に出られないことなどで躓き、厳しい状態に陥ったという点で共通しています。その躓きの時に何を考えたか、次の人生をどのように選択していったかがインタビューの中心となっていて(絶頂時の回顧も、もちろん含まれていて、中年以上の読者にはそちらの方にノスタルジーを覚え惹かれるかもしれませんが)、他の分野にも通じる人生論的な中身になっています。
絶頂時には注目度が高くもてはやされるが選手生命の短い(登録抹消平均年齢26歳だって:14ページ。私らの頃の司法試験合格平均年齢より若い…弁護士ならスタートラインにさえ着く前)サッカー選手ならではの部分もありますが、有名サッカー選手を題材にした懐古趣味とゴシップ的興味を入口に、他の職業でも必ずあるやりがいといつかはやってくる引退をどう捉えていくかという問題を考えさせてくれる本だと思います。

大泉実成 カンゼン 2013年5月29日発行
1993年の日本開催のU-17世界選手権でベスト8に輝いた日本代表メンバーで、その後活躍する中田英寿や宮本恒靖よりも当時は評価が高かった財前宣之、船越優蔵を中心に、他のU-17日本代表や1994年度の全国高校選手権大会得点王として脚光を浴びた森崎嘉之、草創期のガンバ大阪を支えたミッドフィルダー磯貝洋光らを取り上げています。
ある者は再三の負傷と戦いながらサッカーにこだわり続け、ある者はもてはやされた高校生時代から注目度の低い社会人サッカーに移りプロの壁にもぶつかって早々にサッカーに見切りをつけ、ある者はけがでサッカーをあきらめ、ある者は淫行事件で挫折しといった具合にさまざまな人生を歩んでいきますが、順風満帆で来たサッカー人生がけがやチームの事情で試合に出られないことなどで躓き、厳しい状態に陥ったという点で共通しています。その躓きの時に何を考えたか、次の人生をどのように選択していったかがインタビューの中心となっていて(絶頂時の回顧も、もちろん含まれていて、中年以上の読者にはそちらの方にノスタルジーを覚え惹かれるかもしれませんが)、他の分野にも通じる人生論的な中身になっています。
絶頂時には注目度が高くもてはやされるが選手生命の短い(登録抹消平均年齢26歳だって:14ページ。私らの頃の司法試験合格平均年齢より若い…弁護士ならスタートラインにさえ着く前)サッカー選手ならではの部分もありますが、有名サッカー選手を題材にした懐古趣味とゴシップ的興味を入口に、他の職業でも必ずあるやりがいといつかはやってくる引退をどう捉えていくかという問題を考えさせてくれる本だと思います。

大泉実成 カンゼン 2013年5月29日発行