春は人事異動の季節だ。
私の初めての人事異動は高校3年生の終わりである。
2学期も終わり、3学期はもう授業なんてほとんどない。
となったら、やるべきことはただひとつ、バイトだ。
そう考えて、2学期の期末試験の終了と同時にバイトを申し込んだ。
近所の八百屋さんだ。
八百屋といっても、スーパーの野菜・果物売り場だけが独立したようなものだが。
ここは店をオープンしたばかりで、まだその店の正式な社員もいなく、本部より社長や部長さんが来て直接いろいろとやっていた。
すぐに仕事をいろいろと任せてくれるようになったので、なかなか快適に働いていた。
自分が店の一員としてやっているという感覚があった。
しかし、3ヶ月ほどして店が軌道に乗り始めたら、さすがに社長さんたちが直接やるわけにもいかなくなるので、本部より社員が正式に派遣されてきた。
この社員が問題だ。
それまでけっこう自分で考えていろいろとやっていたが、その社員の一人はバイトを所詮はバイト、それも雑用係としか考えないようだった。
言われたことだけやってりゃいいというような言い草で、とてもやる気など湧き上がってこない。
その社員のオッサンで記憶にあるとすれば、カボチャをやたらと磨かされたことくらいだ。
そんな折、同じ敷地内の、同じ系列の会社の魚屋からヘルプが要請された。
もちろん、立候補。
ちなみにこの魚屋、その1年前の年末にバイトしており、勝手もそこそこわかっている店。
バイトも最初はこっちの店にお伺いしたのだが、八百屋が開店したばかりで忙しいためそちらに回されたのだ。
初めは数日の予定であったが、
・もともと魚屋がよかったんです
・こっちの方が雰囲気いいですね
・この生臭さがたまりませんよ
と呟き続けていたら、魚屋も人手がほしかったようで、上層部で交渉してくれた。
そして正式に魚屋へ。
1995年3月の人事異動。
初体験。
私の初めての人事異動は高校3年生の終わりである。
2学期も終わり、3学期はもう授業なんてほとんどない。
となったら、やるべきことはただひとつ、バイトだ。
そう考えて、2学期の期末試験の終了と同時にバイトを申し込んだ。
近所の八百屋さんだ。
八百屋といっても、スーパーの野菜・果物売り場だけが独立したようなものだが。
ここは店をオープンしたばかりで、まだその店の正式な社員もいなく、本部より社長や部長さんが来て直接いろいろとやっていた。
すぐに仕事をいろいろと任せてくれるようになったので、なかなか快適に働いていた。
自分が店の一員としてやっているという感覚があった。
しかし、3ヶ月ほどして店が軌道に乗り始めたら、さすがに社長さんたちが直接やるわけにもいかなくなるので、本部より社員が正式に派遣されてきた。
この社員が問題だ。
それまでけっこう自分で考えていろいろとやっていたが、その社員の一人はバイトを所詮はバイト、それも雑用係としか考えないようだった。
言われたことだけやってりゃいいというような言い草で、とてもやる気など湧き上がってこない。
その社員のオッサンで記憶にあるとすれば、カボチャをやたらと磨かされたことくらいだ。
そんな折、同じ敷地内の、同じ系列の会社の魚屋からヘルプが要請された。
もちろん、立候補。
ちなみにこの魚屋、その1年前の年末にバイトしており、勝手もそこそこわかっている店。
バイトも最初はこっちの店にお伺いしたのだが、八百屋が開店したばかりで忙しいためそちらに回されたのだ。
初めは数日の予定であったが、
・もともと魚屋がよかったんです
・こっちの方が雰囲気いいですね
・この生臭さがたまりませんよ
と呟き続けていたら、魚屋も人手がほしかったようで、上層部で交渉してくれた。
そして正式に魚屋へ。
1995年3月の人事異動。
初体験。