でけぇなめこ

今朝のことである。

通常、私が家を出てから1時間近く後にヨメが家をでる。
そのため、朝はまず私が慌しく準備して、私がいなくなった後にヨメが準備を始める。

今朝もそのような状況であった。
朝飯をかなりの勢いで平らげ、急いで着替えて家を出る。
が、携帯を忘れていることに気づき、家に入る。
焦りながら携帯を探している脇で、ヨメはまだのんびりとテレビを観ながら朝飯をつついている。
テレビでは「でけぇなめこ」というテーマで本当にでかいなめこを紹介している。

携帯を発見し、さっさと家を出て行こうとする私。
相変わらず朝飯をつつきながら、ひとりで『おおぅ！』とでけぇなめこに感銘を受けるヨメ。

時間的余裕もなく心にゆとりのない私。
でけぇなめこに感銘を受けるヨメ。

なんとも対称的。
そんなゆとりがうらやましく、会社をサボりたくなった1日。

ダブル清算

出張旅費を二重に清算していたことが判明した。

総務の女性より電話があり、二重に清算した分を返してくれとのこと。
まあ仕方ないかと思うものの、金額を聞いて心は暗く沈んでしまった。

25700円・・・

昨日清算して47000円手にしたばかりである。
そのうちの半分以上が強奪されてしまう。

今月どうやって生活しよう・・・
そういえばヨドバシカメラに注文していたDVDはどうしよう・・・
しばらくは信州屋に行ってももりそばだけだ・・・
悩みが頭の中を駆け巡る。

周囲の人間は急に金融業をはじめ、
「○○金融ですが・・・」
「△△ファイナンスと申しますが・・・」
などと話しかけてくる。
しかし、彼らは暴利だ。彼らから借りるときは夜逃げ覚悟で借りなければならない。

しかし、本当に25700円も二重にもらっていたのだろうか。
それだけの金額であれば、さすがに精算しているかどうかわかるはずである。
おかしいと思って確認してみると、その25700円の内の20140円は会社からもらった新幹線の回数券分だ。
つまり、もともと私が実際に手にした金は5560円であり、5560円だけ返還すればよかったのである。

一安心ではあるものの、それでも5000円以上の予期せぬマイナス。
信州屋でカツ丼セットをもりそばにケチってみても、それだけ取り戻すには1ヶ月以上かかってしまう。