やれこら やれこら 昨日も今日も

自分だけはと力んでみても,膝はガクガク,息ハアハア。会話は「アレ,ソレ」そして「やれこら」。鍛えるべきは皮肉とジョーク。

湿布,湿布     やれこら やれこら

2014-11-18 07:00:49 | 今日のやれこら
朝から曇りがちですが,時に青空ものぞきます。
庭木の剪定もいよいよ大詰めです。
残っているのは,松とカイヅカの二本です。
どちらも高くなっています,三脚脚立では届きません,登って剪定します。
今日は,松に登ります。

この松には○○○という私の名前がついています。
65年前です,祖母が “勝手”に芽吹いた松を,庭に見つけます。
その頃近くの山は松林でした,その山から種が飛んできて生えたはずです。
“これは○○○が生まれた年の松だ,○○○松にしよう”
そう聞いています,松も私と同様65歳と言う事になります。
いまでは幹の太さは30cmを超えます。
ですが,松の“形”は悪くなっています。

去年の事です。
“ん,これは素人には高すぎる,無理だ”
“万が一落ちたら物笑いの種だ”
もう一段高く登って剪定することに,躊躇したんです。
“怪我したら元も子もない,思い切って高い所の枝を幹ごと落とそう”

“線香,線香,どうせなら線香を供えて”
信心深くは有りませんが,自分の名前の付いた木を切り低くするのには戸惑います。
切り落とす前に松の下にある庭石に,火の付いた線香を供えます。
そして,手を合わせます。
“松の神様お許し下さい,もう私の体力・気力が持ちません”
“私はもうこれ以上にはなれません,○○○松も切らせてください”
結果,松の“形”は悪くなりました。

“形”の悪くなった松ですが,低く剪定しやすくなっています。
剪定しやすくなっているとはいえ,まだ高さは4m近くあります。
“てっぺん”で,下を見ると,結構怖いんです。
安全ベルトを付けて登ります。

安全ベルトは腰に巻き,折れそうにない枝にロープでつないでいます。
下まで落ちないためのベルトですが,体勢を変えようとすると大変です。
足がロープに引っ掛かります,枝の先まで行こうとすると,ロープが腰を引っ張ります。
結構この安全ベルトが,“邪魔”になるんです。

「太ももが痛い,ひざが痛い」
「腰がだるぅー」
怖さも有ります,慣れないベルトも有ります。
にわか職人には,何かと余分な力が入るものなんです。
「湿布,湿布!」
               やれこら やれこら