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眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

抽象

2011-03-25 | 
消え去る一瞬一瞬が現実だとして
 誰にも届かない想いは
  深夜零時に錯綜する
   赤の信号待ち
    僕等はそっと夢を見る
     誰もいない交差点
      誰もいないジャングルジムの天辺
       星達が輝き
        無音の招待を伝達さす

        君には
         君には印があるんだね

         猫のハルシオンが面白そうに微笑む
          優雅な姿態で現実を嘗め回す
           飽く事無き欺瞞
            彼等は其れを正義だと怒号した
             忘れられない現実
              過去
               瞬間は永遠に太陽の真下だ
                君がゆずれない銃口を世界に戯れた
                 嗜好
                  思考

           断熱材で防御した宇宙飛行士の
          彼の言葉は世界だ
         月の上で足跡を残す
        筆跡から君の明日を占うのだ
       ワインが一本空いた

      ねえ
     聴かせてよ
    あんたの歌を
   世間知らずの無知で野蛮な現存在を
  狂おおしい叫びを
 ただ愛してる
ただ愛している

 余白に孤独を描こう
  僕がいた世界
   君が距離を置いた日光
    月面のクレーターで
     世界を眺む
      忘却した一瞬
       其れが全てだ
        其れだけが真実だ

        酔いどれた花々の
         美しい気だるさ
          いちばん綺麗なのはね
           腐れかけて匂いの強い花びらさ

           ハイビスカスを
            お風呂に浮かべた
             消えること無いパトス
              消え去らないタナトス

              偽善だ
             自己欺瞞は腐れかけた果実の様に
            匂いを世界にばら撒く
           君に
          君に辿りつくなら
         僕は世界の言語で伝達す
      
        「オレンジの羊は閉店したよ」

       君を想っている
      何万光年想っている

     青が世界を封印す
    君が旅立った世界
   僕が残されたサナトリウム
  こほん、と
 咳をするのさへはばかれる干渉
ただ歌を歌い続ける
 まるで深夜の店のジュークボックスの様
  腐乱した世界
   腐敗した僕

    残された時間のアリバイ
     取調室で
      警官はパスワードを入力す
       僕等はなるべく上手に嘘をつく
        
        「キミニアイタイ」

         たとえ

          それが奇跡でも


           君に会いたい