15/16 Liga Espanola 1a division Jornada 18
Real Madrid C.F. 5-0 Deportivo
マドリーのゴール:ベンゼマ、ベイル、ベイル、ベイル、ベンゼマ
ジダン監督のデビュー戦。ベルナベウに集まった観客の雰囲気が、これまではどこかダレたり味方へのブーイング等でギスギスしていたのとは対照的に、歓迎と期待のこもった良いもので、試合全体もこれまでとはかなり違うものに感じられました。出ている選手はそんなに変わらないんですけどね。変化といえば、ハメスではなく久しぶりの起用になったイスコの先発、右ラテラルがダニーロからカルバハルに代わったこと。
やっぱり選手と監督との信頼関係というか、気持ちなんですかね。選手たちの動きが生き生きしているというか、献身的、よく動いていたし気持ちも入っているように感じられました。デポルにも何回もチャンスを作られていて、特に中盤の守備はまだまだ課題かなと思いますが、クロースもできる限りのことはしていたし、イスコやモドリッチも本当によく走りまわって献身的でした。ベイルやクリスチアーノも前に貼りつきっぱなしというわけではなく、前線と後ろが分断して「中盤どこ?」ということもなかったと思います。マルセロの攻撃的な部分の良さが見られたのも久しぶりな気がしますし、右のカルバハル、やっぱりいいですね。思い切りの良い上がり、躊躇しないディフェンス、さすがだと思います。
そして、監督云々にかかわらず、ここ最近好調だったベイルが、今シーズン2度目のハットトリック。ベンゼマも2ゴール。前の3人が左右中を自由に入れ替わったり、アシストしあったり、カウンターを試みたり、やっぱりBBCが今のマドリーの最大の武器なんですよね。ここに中盤やサイドバックで、サイドを崩してクロスでチャンスを作ったり、イスコ(ハメス)の役割が変化をつけていって……とにかく今季、強豪相手に点が取れなくなっているところを、BBCの強みを引き出しつつ、がっちりマークされるであろう前線にどれだけ他の選手でバリエーションを付けたり、意外性を創り出す…等して、改善してほしいと思います。(もちろん守備も)
モドリッチの言葉がそのまま、多くのマドリディスタの本音かなと思うので引用しておきます。
「ラファ(ベニテス)には申し訳ないなと思う、でも正直に言うと、この変化はうまく行っている。」
とりあえず、試合が久しぶりに楽しかったです。
2番目の方のような思いを抱いているマドリディスタもいることがベニテス氏に伝わるといいな。
そして何事にも向き不向きがあるという事と人間的な器ってものが本当にあるんだなとベニテスには悪いんですが思ってしまいました。
傲慢な選手も悪いんでしょうがそういう選手を乗せてやるのも監督の力量なんだろうな。
優等生タイプの選手が多ければベニテスでも大丈夫だったのかな。タラレバですけれども。
何はともあれジズーおめでとう。こういう試合を続けてくれればまだまだ今シーズン捨てたもんじゃない。
Unknownさんがおっしゃっているように、ベニテスにとっては、居たたまれない仕打ち、結果、選手の反応だろうと思います。
一方で、クリカさんやw650さんがおっしゃっているように、やはりマドリーの監督は特殊。
自分が大切にされていないと感じたり、自分の価値が損なわれていると感じたりすると、
力を発揮できない(発揮しない…)傲慢さのある選手こそ確かに問題はあるのですが、
そういう選手たちをコントロールして納得させ、力を出させる能力まで含めて、
マドリーの監督に求められる資質なのだと思います。
ジダンも、船出こそ喜ばしかったものの、この先は未知数。しかもFIFAの処分の可能性もあり、前途多難でもあります。
ファンとしては、1試合ずつチームが成長していくことを期待し、楽しんでいくしかないかなと思います。