けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

憂鬱な週末

2008-11-16 08:06:39 | football


08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 11
Real Valladorid 1-0 Real Madrid C.F.

バジャドリの得点:カノッビオ(48)

GK:イケル
DF:セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、エインセ、マルセロ(70、ドレンテ)
MF:ガゴ、ハビガルシア、グティ
FW:ファンデルファールト(63、スナイデル)、イグアイン(82、サビオラ)、ラウル

試合は時間通りに見てしまい、某W様のディレイ放送「ON AIR!」は見ず録画もしなかったので、詳細にここがああでこうで、と書くことはしませんが、雑感。

誰がどうこう、と個人のプレイをいちいち取り上げる以前に、チームのメンタル面がひどい。「何とかしなければ」「失敗はできない」この2つに気持ちが集中し、何よりも、ここのところ繰り返している失点を減らすことに意識がいっている印象でした。ピボーテにガゴとハビガルシアを置いて、バックラインも怪我人が多い中でなんとかベストに近い4人を組んだ。のかもしれませんが、ボール回しが慎重すぎるというか及び腰というか…。バックラインにボールを持たせては危険といわんばかりに、たいして意図もなく前へ蹴りだす。つなぐこともできず、無理に前線にボールを入れては取られる。最終的にはボールポゼッションはほぼイーブンでしたが、前半途中では負けていた。フエラとはいえ、ボールを持てずカウンター狙いでいるなんて……。
ハビガルシア、無難なパスを狙っている上にパスが弱く相手に取られる。個の力頼みになってしまいますが、グティがもう少し効いてくれれば何とかなったかもしれません。何本かパスを通していたと思いますが、キレてる場面くらいしか記憶に残っていない。いらだつのはわかるけれど、1点負けている終了間際にファウルと抗議でカードを2枚立て続けにもらっていなくなるエインセも、メンタルが負けたとしか言えない。

かくして、チームがチームとして成り立っていない、崩壊状態となりました。ユニが例に寄って真っ青なこともあって、しかも眠いこともあって、「いったいこれはどこのチームだろう…」と意識が薄れる、そんな試合。


シュスターの解任が叫ばれているのは、この状況を打開できるような可能性がみえないから、なんでしょう。前線に3人を置くやり方がフィットしていないのはずっとわかっていることで、でもそのやり方が変えられず、そこに選手を当てはめていくだけ。ピボーテにハビガルシアを先発させたけど、扱いはディアラと同じで、守備について何か新しい約束事が作られた気配もない。失点の仕方も変わらない。
確かにファン・ニステルローイもロッベンもいない。中盤にも最終ラインにも怪我人がいて手薄。シーズン最初から必要な戦力が取ってもらえていなかった。シュスターに同情する部分も多々ありますが、ここを打開できる監督でなければ、マドリーには残れないのだろうと思います。そんな人、めったにいないんですが。デルボスケかカペッロくらいしか。




08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 11
Valencia C.F. 2-3 Sporting Gijon

バレンシアの得点:ビジャ(68=PK)、マタ(90)
ヒホンの得点:モラン(20)、バラル(50)、ディエゴ・カストロ(80)

GK:レナン
DF:ミゲル、アルビオル、マルチェナ、モレッティ
MF:アルベルダ(74、エドゥ)、マヌエルフェルナンデス(58)、ホアキン、ビセンテ(46、モリエンテス)、マタ
FW:ビジャ

パエリアを載せてしまったので、結果はもうお察しのことだろうと思います。

ディフェンスがカウンターに弱すぎる。ミゲルもモレッティも上がるのはいつも通りで、当然カウンターをされれば非常に危険なわけですが、この試合では危険な場面がきっちりゴールにつなげられてしまった。ぎりぎりの場面で守らなければいけないDFは、それまでいい仕事をしていても、失点すれば失点しただけ責められてしまうのですが…うーん、でもなんとかならなかったですか。
1点目は立てパス1本で最終ラインが抜かれてしまった。オフサイドを取ろうとしていたのかもしれませんが、ラインがわずかに揃わずに抜け出られてしまい、レナンも前方に出てきてブロックしようとしましたが、横を抜かれて失点。2失点目のバラルがうまかった。モレッティが付ききれず、角度のあまりないところからのシュート。レナン止めてくれよとちょこっと思いましたが、シュートスピードも速かった。3失点目は、アルビオルが競り負け。

エリア内のヒホン守備のハンドでビジャがPKを決め、バラハのアシストでマタがゴール。攻撃は2点取りました。が、問題なしとはいえない。
ウナイ・エメリは1トップが好きなのか、それとも2トップにするだけのFWがいないと思っているのか、この試合では両翼にホアキン、ビセンテを置き、ビジャの後ろにマタ。ですが。ビジャが中で1人だと、シュートチャンスに持っていく前に、ポストでつぶされてしまい、結果的にチャンスが減る。中盤から前の選手は、誰もがシュート力があるのでやや遠目からでも打ってしまいますし、実際それでチャンスにもなるけど、ビジャの良さが生かせているとはいいがたい。後半頭からモリエンテスが出て、ビセンテが下がってマタが左寄りになり、形ができたようでした。ビジャが左へ行きたがるときは、モリエンテスとマタが中へ飛び込んでいったり。この試合、モリエンテスはちょっと惜しかったのです。わずかにゴール横にはずれたカベッサが1つと、好きなプレイのひとつなのですが、エリアに少し入った辺りでボールを持って大きく切り返し、ディフェンスを交わしてグラウンダーで巻くようにシュートを打つのとか。
マヌエル・フェルナンデス。今シーズン入って好調だったのが響き、ヒホンの徹底マークの対象になってしまいました。いつもほど良いパスを配球できず、苛立っていた。そこで焦れてプレイが荒れ気味になってしまうのは、まだ若いというか仕方ないのかもしれません。でも早めに代えざるを得ず、もったいなかった。

ヒホン下部組織で育ったビジャにとっては、待ちに待った試合で、しかもビジャはこの試合にリーガ100ゴールがかかっていました。結果、100ゴールは決められたものの、勝利では飾れず。試合後には、昔馴染みのスタッフや選手たちと手短に挨拶を交わし、引き上げ…ようとするところをラ・セクスタ(放映していた)のリポーターに捕まっていました。

次節より、セビージャ戦から始まる変則山岳ステージ。アルベルダの有給休暇が決まっています。

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2 コメント

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パエリアですか… (ohyan)
2008-11-16 09:06:36
バレンシアも、レアルもうまく料理されてしまいましたね…(^_^;)
両チームとも失速ぎみ。心配です。
レアルのオランダ・コンビ、最近インパクト薄い気がしますが、お疲れでしょうか?

バルサ、ビジャレアルが勝つと、一気に差が開いてしまう、くそー
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Unknown (本人)
2008-11-16 18:05:50
まだバレンシアの方が建て直せるかな、と思っています。マドリーの試合を見た後では、きちんとボールをつないでポゼッションを上げ攻撃を組み立てようとするバレンシアは、格段に上のチームに見えてしまいました。
でも確かに心配ですね。マドリーは末期症状、バレンシアはこの後強豪クラブとの対戦がきますから……
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