けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

いつかその時まで

2010-07-29 06:44:54 | football
「マドリーと対戦できたらいいね」

ラウルのシャルケ04加入が正式に決まり、水曜日、ヴェルティンス・アレナにてプレゼンテーションが行われました。「7番」って、これ誰かつけてたの(すいません、選手知らなくて)、もらえたんですね。マドリーのユニでないなら何番でもいいかと思ってたんですが。ありがとうございます


ゲルゼンキルヒェンは旧炭鉱の町らしく、石炭の塊をプレゼントされる



真っ黒になってしまった手が気になるラウルさん


この日から、トレーニングもスタート。7月31日にヴェルティンス・アレナで、リーガ・トータル!カップというカップ戦があるそうで(GAORAで録画放送あり)、ここがファンへのお披露目の場になるようです。試合に出るかどうかはわかりませんが。相手がハンブルガーSVだそうで、いきなりルートとの邂逅ですね。
最初のインタビューも出ているのですが、時間がないので後回し。上に書いた「マドリーと対戦できたらいいね」というのは、さすが強いな、ラウルは。




数日戻りまして
26日付のAS
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ラウルはバルデベバスで、チームメイトたちに泣いて別れを告げた

ラウルは、バルデベバスのシウダ・デポルティーバを、26日の朝のトレーニングが始まる前に訪れ、クラブのスタッフたちや今日その日までチームメイトであった選手たちに、泣きながら別れを告げた。サンチアゴ・ベルナベウでの公式のセレモニーの前に、ラウルは、バルデベバスに行き、ジョゼ・モウリーニョの率いられたトップチームのトレーニングが始まる前の数分間を、チームメイトたちに別れを言うチャンスとすることを望んだのだ。
涙にくれながら、ラウルはチームメイトたちに別れを告げ、また彼がレアル・マドリーに16年間いる間にサポートしてくれたスタッフたちすべてにも感謝を伝えた。
ラウルは、トップチームの選手すべてにさようならを言えたわけではなかった。多くの選手が、まだワールドカップ後のバカンス中だからだ。感情を見せていたラウルに別れを言うことができたのは、ペペ、ガライ、マルセロ、ママドゥ・ディアラ、グラネロ、ベンゼマ、ラス、ガゴ、ドレンテ、デュデク、アダンだった。またカンテラの選手たち、それからペドロ・レオンもいた。
チームメイトたちと共に数分間をロッカールームで過ごした後、ラウルはバルデベバスを離れ、公式のセレモニーのためにホルヘ・バルダーノとフロレンティーノ・ペレスが待ち受けているサンチアゴ・ベルナベウへ、涙のまま向かっていった。
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El Paisの記事。多少端折ったところもあります。
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たとえばフランコ・バレージが、彼の人生すべてを捧げたクラブに、プレスルームで別れを告げるなど、想像することすら難しいだろう。バレージは、20年間をミランで過ごし、そのうち15年間はキャプテンマークを巻き、531試合に出場し、1997年の10月にクラブを去った。その日、サン・シーロは満員で、ロッキーのテーマが流れ、仲間たちやライバルたちが集まっていた。その場には、イエロやレドンド、ブトラゲーニョ、ミチェルも参加していた。最後にバレージが、ロッカールームからトンネルを通って登場した。
24年間をこの家で過ごしたグティは、ピッチに足を踏み入れることすらなく、日曜の昼に、ホルヘ・バルダーノに伴われただけでプレスルームで別れを告げることになった。ラウルは、チャマルティンで16年を過ごし、フロレンティーノ・ペレスの言葉を借りれば、「無限の貢献、ハードワークと献身」の象徴であるのに、昨日は役員が顔を揃える中、空っぽの青い座席が並ぶのを背景に、ごく一角に集まった300人のファンからの拍手を受け、心を打つスピーチで別れを告げた。ペドロ・レオンのプレゼンテーションに集まったファンの数と同じだけだ。
昨年、クラブがクリスチアーノ・ロナウドやカカ、ベンゼマを迎えた時のようなセッティングは何もなかった。その時は、ピッチにステージをしつらえ、家族やプレスや役員が、選手が歩いたりユニフォームを着たり、最初の言葉を口にするのを見守っていた。クリスチアーノのプレゼンテーションには、アナウンスによれば、8万人。ラウルのお別れには、スタジアムの近所の見物人、300人。

エル・カピタン、1994年10月28日に、ラ・ロマレダで17歳でデビューして以来、すべてが非常に早く動く中で生きることに慣れていた。スピーチの場では、少し動揺していたようだった。ラウルは、原稿を用意してあることに理解を求め、神経質にマイクを何度も何度も触り、声は震えていて、そして少ない言葉で、ラウルとはどういうものだったのかをまとめた。
「僕はいつも、ベストを尽くそうと努力してきた。僕の頭には、降伏するという言葉は決して存在しない。なぜなら、そういうものとしてレアル・マドリーを理解しているからだ。」
ラウルは33歳、ずっとレアル・マドリーで自身のキャリアを終えることを夢見てきた。しかし彼は、12ヶ月契約を残して、去ることを決めた。
「ここで引退することに、近づいたり離れたりしていた。このことを考え、クラブと自分にとってベストのものが、こういうやり方を取ることだった。モウリーニョが、僕が残るのを求めてくれていたことはわかっている。彼は、ここで僕とやっていくという希望を伝えてくれた。それで僕はためらいができた。そうだよ。でも、今でなければ二度とはないんだ。」
同じことをグティも言っている。彼の取った決断は、半分は彼のもの、半分はクラブのものだったと。

---それは、この決断をするのにプレッシャーをかけたのがクラブだというように聞こえます。
---まったくそんなことはない。クラブは、すべての時間を、僕がこのことについて考えるために与えてくれえた。長いプロセスだった。昨シーズンはプレイする時間が減り、僕は妻と話し合って、その時が来たんだと理解した。プレイするかしないかということではない。もし僕が今シーズン残って、たくさんプレイするとしたら、身体が別のものを要求するだろうと、僕は確信しているから。

ラウルは、10月28日の午後、家に帰った時の興奮を想い出していた。
「両親に、サラゴサに行くことになったと言ったんだ。父は、僕がカスティージャで行くんだと思って、「どうしてサラゴサに、なんでだ?」と聞いてきた。父は、ものが食べられなくなったよ。両親が幸福を感じてるのが嬉しかった。」
そう語るカピタンは、今もフットボール選手であるという気持ちを感じ続けていたいから、出ていくのだという。彼が言うのは、その立ち居地を確かめる前に早く動いていってしまうものがあり、ある距離を置いて過ごしたいのだと言う。
「17歳の時から、すごいスピードで物事が動く中を過ごしてきた。今は、すべてのものが時間をかけて進んでいくようにしたい。」

この別れは、望んだとおりのものだったのかという質問が飛んだ。
「いつでもたくさんの夢を見ている。僕の場合それは素晴らしいお別れをすることだった。愛情を感じられるから。僕は、白いユニフォームを身につけてプレイして、それでお別れを言いたかった。そうなんだ。でも(いつか)そうする時もあるかもしれないと思ってる。」

最後の時まで、カピタン。
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白のまま引退する、という夢が、もちろんラウルにはあった。それがかなわないことになったのなら、やっぱり26日には、もっとラウルに相応しいセレモニーの仕方があっただろうと思う。パルコに偉い人揃えて、会長様がじきじきにご挨拶くださって、取って付けたようにファンがいても、まったくラウルに相応しいものだと思えなかったのが、口惜しいというか、それが切なかった。
あと何年かして、ペレスがいなくなって、ラウルが本当にプロフェッショナル止めるって時が来たら、ラウル・マドリーで選手揃えて、ベルナベウでにぎやかに引退試合できたらいいなと思います。

MARCAに、ラウルチームという、ラウル的ベスト11人+監督が載ってます。GKカニサレス、ディフェンスは左からロベルト・カルロス、イエロ、メツェルダー、サルガド、中盤底にグアルディオラ、レドンド、左にグティ、右にフィーゴ、トップがモリエンテスとファン・ニステルローイで、監督はバルダーノ。これいいですね。いつかこう揃えて試合やってほしいです。もっとも欠点が1個だけあって、ラウル用ベストイレブンなので、ラウルが入っていないという…外されるのはモリエンテスか、ルートか…。




グティもトレーニングを開始したようです
リンク先の記事(公式)に、ニハトと話してる写真があるんですが、ニハト…少々ふくよか(婉曲表現)になった気が……。



L.A.
放置しまくりですが、マドリーの皆さんは、水曜にアメリカ合宿に出発しました。というかもう着いてるか。ロサンジェルスのビバリー・ヒルズ・ホテルに滞在し、UCLAのトレーニング施設を使って、トレーニングを行う予定のようです。
月曜日には、予定より2日前倒しでペペが合流、火曜には、これも1日前倒しでクリスチアーノ・ロナウドが合流。カンテラからも、5人の選手(ナチョ・フェルナンデス、マルコス・テバル、アレックス・フェルナンデス、ファンフラン、アルバロ・モラタ)が帯同しています。U-19欧州選手権でファイナルまで進んでいるカナレスと、ブラジル、オランダ、スペインの代表選手たちは、そのうち合流するはず。
練習試合は、8月4日にサンフランシスコでクラブ・アメリカ、7日にロサンジェルスでL.A.ギャラクシー、13日にアリアンツでバイヤン(バイエルン・ミュンヘン)戦、17日にベルギーのリエージュでスタンダール・リエージュ戦。少なくともスペイン代表は、9日にメキシコで代表の試合があるはずなんですが…プレシーズントレーニング開始して1週間ってところで、代表に引っ張っていかれるなんて…。


左から、モラタ、テバル、アレックス・フェルナンデス、ナチョ、ファンフラン


また画像だらけだ……。

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3 コメント

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Unknown (冷たい母)
2010-07-29 07:19:24
おはようございます・・
また・・朝から涙ぼろぼろになってしましいました・・
本当にそうです・・
ペレスがいなくなって・・ラウールがもどってくるまで・マドリディスタ休止するひともいます・・
朝がたまで・ラウールの動画や写真みてました・・
夜中に・・仲間がいることもメールがきたりして・・
言いたいこと・・ここに書いてくださって・・ありがとうございます・・

あーーーもう・目のまわりが痛くて・・
またまたはれちゃいました・・爆
ルートには・・ベンチにいてもらいましょう・・爆
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Unknown (シロ)
2010-07-29 10:39:27
いつも楽しく拝見しています。

2人が始動しているのを見て、少しづつですがやっと前を向かないとと思えるようになりました。
彼らの存在の大きさやクラブの切ない対応など様々な想いからマドリーから距離を置かれるファンの方もいらっしゃるでしょう・・
そんな中、2人の動向や引き続きマドリーの情報を追ってくださるこのブログに救われる気持ちです。

お礼が言いたくて思わずコメントさせていただきました。
これからもこちらのブログを密かに楽しみに応援しています。


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Unknown (本人)
2010-07-30 17:48:57
コメントありがとうございました。こちらへのお返事遅れまして申し訳ありません。
まだまだ実感できない、受け入れがたい気持ちもあるのに、時間は容赦なく進んでいって、2人とも新しいユニフォーム。一緒に前を向いていかなきゃと思うのも、まだ辛かったりしますね。
ドイツやトルコの情報を拾うのは、さすがに慣れなくてまだるっこしい思いもしていますが、できる範囲で彼らを追っていこうと思いますし、新しい歴史を進むマドリーがどうなっていくのかも、できる範囲で見ていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
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