けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

語る、後編

2007-10-13 02:58:27 | football
日付が2回変わりましたので、新しい記事にしました。ASの記事の続き、最後までです。
だんだん話が飛んだり脱線したりですが、アトレチコ未遂事件は知りませんでしたし、ユニ収集マニアなところとか、ちょっと面白い裏話も出てきました。イリエとか懐かしい。

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フェルナンドはアンフィールドからメスタージャに移り、「多くの金を失った」。そこで“チェ”のトップサラリーについて話してもらうことにしよう。
「これが理由でバレンシアに来ないという選手もいるかもしれない。僕にとっては、他の人が自分以上にもらっていようと、それは問題ではなかった。ビッグクラブには飛びぬけたクオリティを持つ選手がいるもので、だから彼らはより多くの給料を受け取る。僕はそれを完全に理解している。これまで所属したクラブがそうだったからね。給料に制限があることは、そういう理由で偉大な選手が来ることを妨げる」
常に高度に統制された組織に関して、モリエンテスは次のように認めた。
「僕の注意を引くのは、バレンシアが外からも中からも同じように見えること。他のクラブにいたときは、ここではいつもスポーツ上のもしくはスポーツ外の問題があるように見えた。今僕は内側にいて、同じような見方をしている」

モリエンテスは、ピッチ上での自分の理想的なポジションは、
「ビジャの前でプレイしたい。一番前だ。でもダビドがシュートをするときに、より疲れていない状態にあるように皆が望んでいることもわかっている。だから僕は自分を犠牲にする。何も問題はないよ」
今シーズンは前線の競争が激しくなった。問題のひとつは、モロがジギッチの隣でプレイするかどうかということだ。
「それはイエスだと思うよ。以前リバプールでは、同じような特徴を持ったクラウチの隣でプレイしたからね」
実際、彼のイングランド時代は2人のハードなセンターバックとの戦いを思い出させたようだ。
「テリーとリオ・ファーディナンド、2人の野獣だね。それがすべてだよ」
そして我々のリーグでは、彼は別の偉大な選手を挙げる。
「アジャラ。目覚しいCBだよ」
フットボール選手の話になると、彼は間違いなくこの選手にハイライトを当てる。
「ジダン。誰よりもインパクトがあった。彼がプレイしたりトレーニングしたりするのを見るのは楽しかった。彼のユニフォームを保存しているほどだよ」
そしてモリエンテスの秘密の趣味は他の選手のユニフォームを集めることだ。
「リーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグ、リーグ・アン、そしてスペイン代表で200枚以上持っているよ。ビジャレアル時代のアルベルダのもあるし、バレンシアのイリエのも。一番たくさんあるのがクライフェルト。いつも交換していたんだ」

会話は、チームメイトのペジェグリーノの隣で過ごしたイングランドでの経験に及んだ。
「どの道も左側を走るんだよ」
モリエンテスはさらに秘密だとして次のようなことを語った。
「僕は足指の痛みを避けるため、穴の開いたスパイクでプレイし続けていた。でもアディダスが内側に薄い布を付けてくれて、穴が見えないようになったんだ」
モリエンテスの将来のプランは、
「バレンシアとの間に残っている契約を全うして、その後更新がなければ、ヨーロッパの外での経験を試してみることも。アメリカやカタール…」
将来のことが確かならば、過去のことを思い出す。
「アルバセテのフベニールの時にパテルナに試合をしに来て3ゴール決めたよ」
モリエンテスがカルロス・ベルモンテ(アルバセテのスタジアム)を離れてサラゴサに来たのだが、これを知っている人はほとんどいないだろう。
「僕はアトレチコに行くことになりそうだった。モリーナやサンティに続いてね。でも最終的に問題があって、サラゴサに行くことに決めた」


ルイIIで、DDと

それからレアル・マドリーに移り、フロレンティーノ・ペレスおよびバルダーノとの不一致により彼のような選手には不適切な去り方をする。
「彼らはもう、僕がどんな気持ちを持っているか分かっているだろう。僕はモナコに行き、そこであらゆる意味で僕のキャリアにおいてベストなシーズンを過ごした。理想的な運命だったし、デシャンのような偉大な監督に会えた。僕たちがマドリーに勝った時、僕はベルナベウでゴールを決めた(4-2の2点目)。僕はチームメイトに、このゴールは勝ち抜けにつながると言ったんだ。チームメイトたちは、まるで僕がおかしくなったというように見ていたよ。でも2nd legでそれが実現した。皆が僕を祝ってくれたよ」
その後モリエンテスはマドリーに戻り、リバプールへの移籍の道を勝ち取った。
「彼らは僕をリヨンに移籍させたがっていた。でもリヨンなら僕は行かない、唯一行くとしたらアンフィールドだと言ったんだ」
そしてアンフィールドに行った。最後まで順応しきれなかったが。
「気候や街にはね…でもファンやスタジアム、クラブとしては素晴らしかった。順応するのは難しかったけれど」
そして彼はバレンシアに現れたのだ。

ここで彼に笑顔が戻った。彼は4番目の子供の誕生を待って幸せなのだ。すべてにおいて謙虚さと少年の頃の夢を失わないモリエンテスは、子供の頃済んでいた家のことを話した。
「ウエルバに試合に行った時、僕たちと一緒に住んでいたグアルディア・シビルの家族が僕のいるホテルに会いに来てくれた。僕にとって彼らは家族のようなものだよ」
最後に、モリエンテスはバルサ寄りだった理由を教えてくれた。
「小さい頃は本当にレアル・マドリーだった。兄と同じようにね。でも僕たちが店にユニフォームを買いに行くと、マドリーのが1枚、バルサのが1枚しか残ってなかった。兄は僕より大きかったからマドリーを取って、僕はバルサを選ぶしかなかった。それを着るようになって、僕はバルサに興味をもつようになったんだよ」
今はカタランのクラブを最高のパノラマのひとつと見ている。
「誰もが彼らのようにプレイするとは思わない。バレンシアもバルサのようにプレイすることはできないだろう。僕たち自身のスタイルを見ることだよ」

フェルナンド・モリエンテス、誠実さと純粋なフットボール。
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4人目のお子さんができると…ラウルのところと競争でもしているんでしょうか。


バレンシアのこと
週末はお休みになるらしいバレンシア留守番組ですが、本日(金曜日)、エドゥ、カネイラ、ビセンテの負傷&リハビリ組が一気に全体練習に合流。といってもまだフィジカルトレーニングを一緒にやる程度のようですが、やっぱり別メの時より表情もぐっと明るくなった気がします。Tvviのニュース映像では、軽くボールを回す様子も流れていました。


おまけでスーペルのこちらの記事。見出しが「Villa y Silva, pulso por el trono de Japón」となってまして。さて、ビジャとシルバが日本と何なのか?
ものすごくざっとしか見ていませんが、ビジャとシルバへの日本からのインタビューの申し込みが増えていて、これは「ちびっ子で速くてテクニックに優れた」というビジャ&シルバの特徴が、日本人の好みにぴったりフィット…というような内容のようです。何度かアイマールの名前も出てきたり、女性ファン層の好奇心を引いている…というような記述もありまして、まあそんな感じで日本人ファンは受け止められているということのようです。


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5 コメント

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Unknown (本人)
2007-10-14 11:52:17
>vaさん
>アメリカ、カタールという言葉にびっくりしました
ですね~。モリエンテスなりのチャレンジ精神の表れなのかもしれません。個人的にはリーガでやり尽くして欲しいと思っているのですが。
>将来は、コーチング業もいいのでは
人が良すぎるように思うので、海千山千揃いの監督業は無理そうな気がします…ユースカテゴリーならいけるでしょうか(笑)。

>星イルカさん
仰るとおりですね。試合に臨む際の戦う姿勢に疑問はないのですが、トップレベルでできる限り長くという点については執着がないようで、もどかしい気になります。身体のことやプレイのレベルなど、モリエンテス本人が一番良く分かっていて、その上で今こういう考えでいるのでしょうが、ファンとしては1試合、1分でも長く見ていたいですからね。ただ、また節目節目で将来の展望が変わることもあるのではないかとも思っています。期待も込めて。
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Unknown (星イルカ)
2007-10-14 08:28:33
自分も冗談でもいいから「40才まで」と言ってほしいです。

皮肉にもモリエンテスと同じ歳のファンニステルローイ、ロナウド、トッティ、シェフチェンコ…一歳違いのラウル、アンリ、トーニ、クレスポ、トレセゲ…まだまだこれから復活もしくは活躍をしてみせるという雰囲気を見せるベテラン達と比べて、モリエンテスはこの先長くないって雰囲気をかなり強く出してる感じがします。

体の調子や謙虚な発言のせいかもしれませんが、もっと活気のある雰囲気を出して頑張ってほしいです。



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Unknown (va)
2007-10-14 06:54:40
お久ぶりです~
いつも、ありがとうございます!
アメリカ、カタールという言葉にびっくりしましたが、色んなチームを経験したからこそ、行ってもいいと思えるのかもしれないですね。
しかし、ここでは毎日が査定・・・という言葉にうなずいてしまいました。
スペインじゃ、ファーガソンの監督在任20年なんて、ありえないでしょうからねぇ。
自分はローテーションをいいと思っているけど、他のチームメイトには負担になっている・・・という言葉も興味深いです。
若い選手には、試合に出れないという事は、体を休めるというよりは、ストレスで負担なんでしょうね・・。
バレンシアの調子さえ上ってきたらまた代表の可能性もあると思うので、頑張ってほしいです。
しかし、色々な経験が深い洞察力をもたらしているように思え(もっとおバカな人のイメージなのに!)将来は、コーチング業もいいのでは・・・と思ってしまいます(マジです!笑)。
そして、4人目のお子さんが生まれるとは、明るい話題ですね!
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Unknown (本人)
2007-10-13 23:33:53
長い本文のせいでだいぶ訳がいい加減になりよくわからない点もあったかもしれませんが、大意は読み取っていただけたのではないかと思います。
できる限り長くトップレベルで戦うモリエンテスを見たいと思っている側としては、残りの少なさを感じさせられるインタビューでありました。はったりでも「40才までやる」なんて言ってほしい気もしますが、現実的に自分の立っている場所を確実にしてきたモリエンテスらしいと言えばそういうものかもしれません。もっとも先のことなんてどうなるかわからない世界ですから…。
良くない状態で中断に入ったバレンシアですが、中断明けのデポル戦にはビセンテやエドゥも召集されそうです。ビジャはおそらく間に合わず、シルバの状態も不安ですし、他代表選手たちも疲労があるかもしれませんが、その分休養できていたモリエンテスにはしっかりチームを引っ張っていってほしいと思います。
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Unknown (ジェーニャ)
2007-10-13 17:50:00
長文を本当にありがとうございました。私も、チェルシー戦や代表のことで少しへこんでおり、情報へのアクセスが激減しておりましたが、これを読んで元気が出ました。本当にsharuさんとモリエンテスには感謝です。いままで第一線を全力で頑張ってきたモロですから、体力が若い頃とは違うことがよくわかるのでしょう。選手としての終わり方に言及するのは寂しいけど仕方ないですね。それにしても代表50キャップは到達させてあげたいです。
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