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レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

レアル・マドリー・バス

2013-12-28 08:59:28 | football

レアル・マドリーの選手バスの運転手さんが辞める、という話題。2000年から14年間に渡って(またスペイン代表のバス運転手として20年間)、選手バスを運転してきたフェルナンド・マンソさんが明かす、選手や監督たちのエピソードをMARCAから
「皆を空港まで運んで、勝利した彼らを連れて帰ったんだ」
「人々は、この仕事のプレッシャーと責任を想像もできないだろうね。」
「この仕事は私の誇りと名誉の源だった。新しい運転手のあらゆる幸運を願っているよ。」

アトレティの警察官との問題
デル・ボスケが監督の頃、空港で乗るべき飛行機に間に合わないといけないのに、到着が遅れていた。CLの試合の遠征だった。交通渋滞を避けて、側道を走って時間を間に合わせようとした。ある警察官がこれに目を付けて、私たちのバスを止めた。彼は書類を要求した。私は、行かせてくれたら、それから出すと話した。でもどうしようもなかった。デル・ボスケ、トニ・グランデ(副コーチ)、それにイエロやフィーゴまで外に出てきて、行かせてくれるように頼んだ。でもダメだ。「あいつはアトレティだ、間違いない」って、バスの中では冗談が飛んでいたよ。結局、罰金の手続きを終えるまで、離してもらえなかった。

デルボスケ「フェルナンディート、走らないでくれ」
サンタンデールからマドリーに戻るフライトが、嵐で遅れていたことを思い出すよ。私たちはバスに戻り、土砂降りの中にいた。「フェルナンディート、頼むから走らないでくれよ。」とデル・ボスケが言っていたのを思い出すよ。逆にグランデは、いつも冗談を言っていた。「気にするな、放っておけよ」ってね。

グラスゴーの往復、11,000km
8年間は、欧州中をバスで走ったよ。モスクワは除くけどね。一番長距離になったのは、9個目のCLタイトルを獲ったファイナルの、グラスゴーだ。往復でおよそ11,000km。チームが戻ってから2日後にマドリーに到着して、そのままラ・シベーレスに行った。ガレージに戻る前に、泉の周りを2周した。周りの車はクラクションを鳴らし、人々が喝采してくれたよ。
(※選手専用バスは、マドリーで集合場所から空港やスタジアムまで選手を運ぶ他に、現地に先回りして、飛行機移動してくる選手を乗せてホテルやスタジアム間の移動もする仕事も。現地で選手を空港まで運び、そこからバスで帰ってくるので、優勝パレードに間に合わなかったんですね…)

バスの登録ナンバーで宝くじを買う
長くいる間に、クラブの人たちと選手何人かで、バスのナンバーで宝くじを買ったんだ。移籍してしまった選手ですら、まだ一緒にやっているよ。かすりもしなかったけど、でもまだ買っている。
(※スペインのクリスマスの宝くじは、超高額当選が出ることで有名。システムは良く知らないのですが、同じ番号を仲間たち同士で買ったりするようです)

ペジェグリーニは、抱擁をするためだけにロッカールームから出てきた
マドリーからペジェグリーニが出ていき、初めてサンチアゴ・ベルナベウに戻ってきたときのことだ。彼の副コーチを見つけたので、ミステルとの思い出を伝えた。5分後に、ペジェグリーニが出てきて抱擁してくれた。そのためだけに出てきたんだ。それから彼はスタジアムに戻っていった。素晴らしい人だよ。

モウリーニョの聖母ファティマの贈り物
モウは1年目に、(故)プレシアード監督と強烈な関係にあった。ヒホンへの遠征は大変なものになり、試合後に問題が起きた。モウのアシスタントコーチたちとプレシアード監督がやりあったんだ。私は、プレシアード監督をずいぶん前から知っていたので、彼にさようならを言って握手をした。私がバスに戻ると、モウの途方もない怒りが爆発した。「私にとっては、君は終わりだ。私の敵と抱擁するとは!」 彼は私に向かって怒鳴った。私は、これがマドリーまでの私の最後の仕事かと考えた。だがモウリーニョは、その強烈なキャラクターの中に、大きな心を隠しているんだ。空港に着くと、モウは私に許しを求め、ハグをしてきた。それからコートのポケットに手を入れて、聖母ファティマの像を私にくれた。「持っていなさい、幸運があるから」と言って。それからもう一度ハグをしてきたんだ。

Kiss FMからCDへ、今風の音楽
最初の頃は、運転中の音楽は私が選んで、Kiss FMを聞いていた。それからCDも。でも、少しずつ選手たちが音楽に関与し始めて、今風の音楽のCDを私に持たせるようになった。監督たちは何も言わなかった。まあでもモウは、負け試合だったり悪い試合だった時は、バスの中での音楽を禁止していたよ。祝うことは何もないだろうって言っていたね。

バスの座席を忘れるカンテラーノたち
選手たちはいつも同じ座席に座る。年功序列の問題だね。誰も自分の座席ではないところには座らない、でもいつでも席を忘れる選手がいる。特にカンテラーノたちだ。誰だったか忘れたが、ラウルの席に座ってしまったカンテラーノがいる。「他へ行って」とラウルは彼に言った。その子は立ち上がって、他の席を試しに行ったよ。ディエゴ・ロペスが復帰した時、彼はまず最初に聞いてきた。「どこに座れる?」って。ディエゴは素晴らしい、まじめで責任感のある子だ。素晴らしい人物だよ。

ベッカムから任されたピパ(ヒマワリの種)の購入
私ともう1人のスタッフは、試合前にピパを買うように、ベッカムから責任を負わされていた。ビクトリアも大好きなんだそうだ。買ってあげてはいたが、代金をもらったことはないんだけどね(笑)。もちろん、何も言ったことはないよ。いつだったか、ベッカムの席に5ユーロが落ちていたことがあるが、見つけて彼に返したよ。彼はありがとうを言って、その札を持って行った。

ボルシア・ドルトムント戦の前、ベルナベウに到着した際の静寂
ドルトムントとの試合の日、ベルナベウにバスが到着した時のことは、決して忘れないだろう。ものすごい群衆がいた。普段なら、カステジャーナからスタジアムまで、5分というところだ。この日はほぼ20分かかった。これまでなかったことだ。何人かの選手は立ち上がって、携帯電話でその様子を録画した。そして観衆の声を聴くために音楽を消してほしいと私に言った。バスの中の静寂は、鳥肌が立つほどだった。頂点だった。「こんなことは、今まで経験したことがない」とモウリーニョが言うのを聞いたよ。彼も他の皆と同じように驚愕していた。警官たちでも、人々を排除することはできなかった。

財布、携帯電話、ドレンテのピアス
移動が終わったら席を見回るんだが、いつも誰かが何かを忘れていく。財布、ブレスレット、携帯電話…いつだったか、ドレンテのピアスを片方見つけたことがある。ものすごく高価なものか大きな思い入れがあったんだろう、彼はあちこち探し回っていたから。それと、エルゲラとセラーデスが、一番ぼーっとしてる選手だったね。

バスに向けて投げつけられたビリヤードボール、花火
バスの中で一番怖い思いをしたのは、ラコルーニャでスタジアムに向かう時に、物を投げつけられたことだ。窓ガラスが4枚割られ、何人かの選手は床に伏せたよ。別の時には、バスが燃やされようとした。石が投げられ、火のついた花火も。セビージャではビリヤードボールが投げつけられた。ベッカムのいた場所だったが、跳ね返った。

クリスチアーノの人間性の擁護者
クリスチアーノについては、彼を批判する人々に彼のことを知ってほしいと思う。なぜなら、誰もが意見を劇的に変えるだろうからだ。彼へのあらゆる批判は彼に値するものではない。彼は素晴らしい人間、驚くほど素晴らしい男だ。あらゆる意味で偉大だと明記される種の選手だ。彼について何か言う人たちは、彼のことを知らないんだ。


12月28日
年々下火になってきてはいますが、今日はイノセンテの日です。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (CR7)
2013-12-28 12:51:30
ありがとうございます!楽しかったです。
ベッカムって・・・w
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Unknown (本人)
2013-12-29 09:58:43
選手が休暇中ですし、たまにはこんなネタもいいかな、と思いました。
ベッカム、天然ぽいですよね(笑
個人的には、ドルトムント戦の日の話が良いなあと思いました。あの時勝ち抜けてたら、もっと良かったんですが…。
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Unknown (アルサッドファン)
2013-12-29 20:40:38
すごくいい記事だなあと思い、コメントさせていただきました!
マドリーの試合を観なくなっても、このブログは定期的に見ています。来年もお世話になります。
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Unknown (本人)
2013-12-31 10:03:48
普段は出てこないこういう逸話は、選手やスタッフの素顔に近づくようでいいですよね。コメントありがとうございました。またよろしくお願い致します。
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