なんだそうです、今年は。いろいろイベントをやっているようなのですが、「行ってみようかなあ」と本当に唐突に思いつきまして、土曜日に行ってまいりました。
また非常に面白いことに、友人のRNさんに「こんなとこ行こうと思うの、いいでしょ~」と言ってみましたら、「行くわ、私も」と本州の端っこから上京してくれまして・・・。いや、こんな心強いことはなかったです。ありがとう~。
行ってきたのは、こちらです。
D-ハウス。
東京の広尾はドイツ大使館の横にありまして、マイセンの展示&販売や、モダンアート、ファッションなどなどが体験できる、らしいんですけどね。もっとも私は基本的に自分の興味の対象に(のみ)まっしぐら、な人間なものですから……
1)
サッカー絡みで何かあるらしい
行くと決めてから気づいたのですが、ほんの数日前にドイツの皇帝様(=フランツ・ベッケンバウアー)がこの場所を訪れていたらしいんですね。本大会参加が決まった国だったかとにかくあちこちを行脚するんだそうで。ご苦労様です、皇帝様なのに。
ちなみにこのオブジェ、高さ9mくらいなんだそうですが、本番にはこの数倍にもなり中にも入れちゃったりするらしい。
2)
ドイツ?ビールでしょ、あとビールと・・・
ビールがなんと11種類!アイスバインやザウワークラウト(ほの温かいくらいのが一番好き)、ヴァイスヴュルストといかにもドイチラントなお料理もそろっております。きっちり1リットル(500ml+500ml)堪能いたしました。
3)
やっぱりサッカーじゃないか!
今回ここに行こうと決めた一番の理由(といってもそれほど積極的な理由でもないんですが)が、先週からこの週末にかけて企画されていた「サッカー映画祭」。このページで言うところの「B」と「A」を見ました。
B:『サッカー狂時代』 Befreite Zone
お安く作ったんだなあという、ちょっとおかしくてちょっときゅっとくる映画。
旧東の小さな街の弱小サッカークラブ(おそらく3部相当くらい)が、とある監督とアフリカ人選手を補強したら負け知らず。カップ戦で勝ち上がり、勝ちに勝ちを重ね、ファイナルまで行くも・・・というサッカー話に、街に住む人たちの付き合ったの別れたの浮気だの不倫だの汚職だのなんだの…という人間模様が絡んでいくお話です。
もうね、いろいろとおかしかったんです。
たとえばチームが補強したアフリカ人選手の名前が「アデ・バンヨ」。アデ・バンヨ…うち(ASモナコ)のエースFWは「アデバイヨル」。や、もちろん顔は似ても似つかないんですけど。
これがうち(=ASモナコ)のアデちゃん
映画内のカップ戦では件の「アデ・バンヨ」がゴールを決めてチームが勝ち続けていくんですが、常にゴールシーンは1つ。「アデ・バンヨのヘッドでゴールネットが揺れる」シーンだけなんです。サッカーシーンの撮影(だけじゃないでしょうけど)にお金がかけられなかったんでしょうね。他にも使いまわしまくりなシーンがあちこちにあって、おかしかった。
それに、カップ戦を勝ち上がるに連れて相手に「シュトゥットガルト」「ヘルタ・ベルリン」「バイエルン・ミュンヒェン」と非常に豪華な名前が出てくるんですが、当然のごとく名前だけ。各クラブの選手たちはほとんど影も形も映らないのでした。
そんなグダグダなところもありましたが、本当になーんにも期待していなかった割にはけっこう楽しめてしまいました。
A:『ベルンの奇蹟』 Das Wunder von Bern
一転、ちょっとシリアスで重たいところもある、でもいわゆる「ハートウォーミング」な映画。1954年のW杯スイス大会で躍進するドイツ代表と、そのマスコットボーイと、ソ連帰りの少年の父親、家族・・・といったお話。これはとにかく最後まで集中して見るのが大変でした。だって・・・ビール1リットル飲んで2時間おとなしくしてるのって、けっこう大変なんですよ。何がとは言いませんが。
映画自体は良いです。特にサッカー好きなら、試合のシーンは身を乗り出してしまうんでは。芝居なのに、試合に真剣味が感じられたのが嬉しいです。機会があれば、ぜひ1度どうぞ。
ま、そんな感じのドイツ年体験でしたが、ひとこと言いたい。料金高いよー。
まず会場に入るのに、前売り1000円、当日1,300円。が、中に入ってからも別料金を払う場所が多いんです。当然ビールやお料理はお腹に入れた分を支払うし、映画も1回800円(で、会場は講堂というか体育館みたいなところに椅子を置いた、という…)。少なくとも入場料は取らなくたっていいじゃない、と思うのですが…。
(ていうかそもそも人がぜんっぜん入ってないじゃない。大丈夫か?)
ともかくそんなドイツ年でした。おわり。