月のたび

日々の日記

遠い昔の名もなき恩義

2018-12-11 05:54:34 | 政治(・・・?)

今朝は早起きした。私は早起きが大苦手だ。それでも起きられた。

遠い昔の就職氷河期のOB訪問で出会った、ある企業の先輩がいて、新入社員で、就職してみてああだの、こうだの、ものすごい苦労話をしてくださって、その結果、私はますます自分自身がわからなくなって、結局、就職を自ら放棄するような形になって、卒業はしたけど、何かを探すように独自の感性でただなんとなく社会を渡り歩いて、今に至る。

あれからもう20年以上が過ぎたけど、ふと今朝起きがけに、その時の名も忘れてしまった先輩のこと、思い出した。

あの時の先輩、大企業に入って一年目、クリスマスの晩に残業で2時3時までプラントの図面を描いてたこと、私に話しながら、仕事のありさまを洗いざらい話して下さるのね。まるで目の前の珍しいものを、大学生の目線で、一緒に観察するかのように、親切に解説して。

その時の様子が、今でもありありと思い出されてきて、あれってあんなに鮮明に私の中に残っているのは、きっと本音で接してくれてたんだってことが、今わかってくると、気持ちや誠意やこころって、いつまでもキラキラ輝く一度きりの大切な思い出だ。

あれからもう20年以上が過ぎた。もうその先輩に会うこともないだろう。名前も覚えていないもの。

そして、私はやっぱり今も怠け者で、けれど、自分のことをもっと知りたかった。どういう生き方がふさわしいのかを。

今では後悔していない。気持ちは明るい。ただ、その時の恩義を返すことができないでいる心残りが、だんだん高まってくるのだ。

昨日、安倍総理の会見があって、ネットで見直して、不安な入管法改正について必要だという呼びかけを聞いたが、ただ、必要性を訴えるだけで、気持ちは届かなかった。まあ、そんなものだろう。いろんな考えの人がいるのだから、全員が等しく納得するようにはできない。

そうして一晩過ぎて思うと、受け入れたくない気持ちや、不安な未来と、不安定な政治に対して無力な私がいて、そういうのって、いつのまにか、すごく怖い気がしてきた。

けれど、これまで長い歴史のなかで、日本人はいくつもの大きい勝負をしてきたことを思えば、無力でも自分が何かしらの形で立ち上がるのが一番大事なことだろうな。それって、必ずしも政治活動するだけじゃなくて、単に自分のために何かに一生懸命専念することでもいいと思う。「負けられない!」って思って、がんばれ!そうして、見知らぬ誰かの為に社会が幸せに回れば、それで満足できるかもしれないのだろな。

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