ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき セカンド(改訂) 112ページ目 タブレットを操るソムリエ ボーヌは白ワイン 

2014-01-03 23:20:36 | ワインバーでのひととき2改訂三話まで完
【112ページ】


 秋月が滝川社長に、テイスティング対決用に手配を依頼したワインは

2本であった。


 その2本のワインはブルゴーニュ ボーヌ地区のワインであった。

ブルゴーニュのコート・ド・ニュイ地区は長熟タイプの銘酒が揃う

赤ワインの産地として有名である。ロマネ・コンティ、シャンベルタン

等世界に名だたるワインを生み出している。

それに対して、コート・ド・ボーヌ地区は世界最高峰の辛口白ワイン

が造られている。モンラッシェ、コルトン・シャルルマーニュ、ムルソー

等は特に傑出している。


 秋月が依頼したワインとは、1本はムルソーの1992年で入手困難な

ワイン。ムルソーのワイン名は秋月には知らされていなかった。

しかし和音には、情報を探ろうとすれば、ムルソーのワイン名とヴィンテージ

が判るようにしていた。


 テイスティング対決用の2本目のワインは、1984年のボーヌ地区の

入手困難なワインを仕入れルートを秘して、手配を滝川社長に頼んだ。

そして和音に対するトリック用として、1985年のムルソー ペリエールを

仕入れたことを情報として流していた。


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