ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき セカンド(改訂) 148ージ目 盲目のソムリエ  シャトー・ジスクール 

2015-03-10 15:01:04 | ワインバーでのひととき2改訂三話まで完
【148ページ】


 大沢理事長は、和音からワインを受け取り、紙を取り払うと、驚きの声をあげた。


「おお、ワインのラベルのデザイン、ヴィンテージが和さんの例えと同じだ!
すべてを見通したうえでの右脳トレーニングの話だったのですね?」

「大沢理事長、そんなに驚くことではないですよ!

私と和音さんは、このワインを飲んだ時、広大な敷地の美しいシャトーの同じイメージを
浮かべました。

この時、ワイン名はシャトー・ジスクールと判っていたのです。
すると、ラベルは金色の人魚のデザインになるわけです。
私は、実際に見ることができないので、聞いた情報から想像した人魚ですが。」

「では、ヴィンテージは?」

和さんは、楽しんでワインを飲むときは、ヴィンテージを意識しないのでしょう?」

「ヴィンテージの件は、私から説明させていただきましょう。
プライベートワイン会のマルゴー村のワインですが、大沢理事長から依頼された打田さんは
すばらしいワインを用意していると推測できます。

特別評価の高いヴィンテージは限られているので、予想がつきやすいのです。
このワインを飲んで浮かんだ金色の人魚のイメージは、まだ少女のような顔つきだったのです。
しかし、数年後には絶世の美女の人魚になる顔立ちだと想像できました。」

「それは、比較的若い年代のヴィンテージで、熟成が進めば、偉大なワインになると
いうことですね?」


 大沢理事長が、和音に真意を訊ねた。



シャトー ジスクール 2012 赤 750ml
クリエーター情報なし
シャトー ジスクール




プティット シレーヌ ブラン シャトー ジスクール 2012 白 750ml
クリエーター情報なし
シャトー ジスクール



 ※シャトー・ジスクールの白ワインはお手頃な価格です。



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