ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 44ページ目 女性ソムリエとの出会い

2012-01-30 22:59:47 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【44ページ】


 予約席では、ワイン会が始まったようである。

ワインを飲み、オードブルを食べ、会話が弾んでいる。

「最近行った歯医者でいい思いをしたよ!」

常連客の丸山が話し始めた。

「歯の治療の前に、歯科衛生士さんが、これが若くて美人の女性だった!」

「それがどうしたの?」

丸山の仲間が聞いた。

「彼女が歯石の除去をしてくれたのだが、頭に何か柔らかいものが触れるように感じた」

丸山は、ニヤつきながら話した。

「どうも彼女の胸が当っているらしい。彼女は気付かないように仕事に集中していた!」

「バカなやつだ!」と仲間がからかった。

「最近、歯医者も競争が激しいから、それはわざとやっているかも?丸山みたいな患者

が喜んで歯医者に通うのさ」


 「和音さんは、ひょっとしてシャトー・ムートン・ロートシルトのオーナーと親交が

あるの?」

良子は、自分の想像を聞いてみた。

「どうしてそう思う?」

「和音さんは、私のテイスティングを横で見ているだけで2003年という

ヴィンテージまで言い当てたから。」

良子は、尊敬と憧れの目つきで和音を見た。



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