ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 45ページ目 女性ソムリエとの出会い 

2012-01-31 20:37:11 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【45ページ】

「うん」と和音はひと言答えた。

肯定とも否定ともとれるニュアンスであった。

「田辺さん、和さんがシャトー・ムートン・ロートシルト2003年と答えることが

出来たわけを教えてあげるよ」

マスターが笑いながら言った。

「和さんは、ボルドーのシャトーのオーナーと親交があるのは確かです。それが

シャトー・ムートン・ロートシルトのオーナーかどうかは別にして」

「どうしてわかったの?」と良子が聞くと、

「それは、このワインを持ってきたのは和さん自身だからです。」

「なーんだ、そうだったの」


 
 「美紀さん、ワインをもう一本追加!」

馴染みの丸山が叫んだ。

「どのワインにしますか?」

丸山は、ワインリストとボードの今日のお勧めワインを見比べた。

「今日のお勧めの中からボーヌのプルミエクリュをボトルで!」

「ありがとうございます」

マスターの妹の美紀はワインを取りにカウンターに戻った。

丸山は、仲間にボーヌのプルミエクリュのことを説明している。

「ボーヌと言えば、赤ワインの最高峰ロマネ・コンティを産する村だ!」

「あの有名なロマネ・コンティですか?」





※丸山さんの説明は間違っていますので注意お願いします。


※プルミエクリュは1級畑名ワインのことです。

 グランクリュは特級畑ワインのことです。

 ボルドーメドック地区の1級、2級等のワインの格付けとは別です。

 


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