ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

あべのハルカズBAR 124ページ目  第四話 熊野八鬼山の熊野牛偽装 マジシャンゼロ

2014-08-18 18:33:31 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【124ページ】



 落書きメンバーのリーダー大谷 翔一は、自宅でマジシャンゼロ

の2時間スペシャル特番を見ていた。

マジシャンゼロの最後の決め台詞は『私のマジックのトリックは

誰も見破ることができない。なぜならばトリックゼロだから』


 テレビ画面では、京セラドーム大阪が映し出されていた。

オリックスバファローズの金子投手が完封で3対0でオリックスが

勝ち、ヒーローインタビューが終わったところであった。

この試合では、もしオリックスが勝利すると、マジシャンゼロのスペシャル

マジックが開催されることになっており、超満員の観客であった。


 センターの定位置のあたりに、オリ姫の人形が運ばれていく。

そして、台の上に立てかけられ、その横に左右に分かれて100人の

オリ姫が立ち並ぶ。


 ホームベース後ろには、審判とマスコットガールが立っていたが、

審判が突然、衣服とマスクを取り払うとマジシャンゼロが現れ、

超満員の観客から拍手が起こった。

ゼロがマスコットガールからボールを受け取ると、胸のマイクを通して

手に持ったボールをオリ姫の人形に当てると告げた。

ホームからセンターまでダイレクトに投げることができるのは、プロ野球

選手でもそう多くいないので、観客からどよめきがあがる。


 ゼロは振りかぶって、ボールを投げた!


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